TRANS-SIBERIAN ORCHESTRA / NIGHT CASTLE (2009)

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本日はクリスマス。

HR/HMのフィールドにもクリスマス・ソングは数多く存在すれども、その存在そのものが密接にクリスマスと結びついているという意味で最も「クリスマスな存在」(なんだそりゃ)なのが、SAVATAGEのメンバーを中心としたプロジェクト、TRANS-SIBERIAN ORCHESTRA。

てか、このアルバム、昨年12月30日のエントリーでちょっと触れていて、「最新作『NIGHT CASTLE』の感想もいずれここで書きたいと思います」などとのたまっておいて今日まで約1年間放置しまくり。時の流れは速いです…。

やっぱり予告とかってするもんじゃないですね(笑)。個人ブログで、大して期待されるような話でもないからいいようなものの、一歩間違えば公約無視と糾弾され、「書く書く詐欺」と言われてもおかしくない(笑)。

というわけで1年越しで書く、TRANS-SIBERIAN ORCHESTRAの現時点における最新作であり、全米チャート初登場5位に輝いた(!)「NIGHT CASTLE」の紹介です。

本作はTRANS-SIBERIAN ORCHESTRAの通算5作目にあたるアルバムで、彼らのカタログでは2000年発表の3rdアルバム「BEETHOVEN'S LAST NIGHT」以来となる「クリスマスをテーマにしていないアルバム」。

ドラマティックな音楽を旨とする本プロジェクトのこと、本作も当然ストーリーをもったコンセプト・アルバムになっているのですが、個人的には音楽自体にしか興味がないのでその辺は割愛。

基本的にはクラシックをメタル・サウンドで聴かせるプロジェクトとしてアメリカで人気を博しているだけに、本作でもバッハやモーツァルト、ベートーベンなどの有名曲をアレンジした、もしくはフレーズを取り入れた楽曲が数多く収録されており、そういうアプローチを好む人にとっては楽しめるだろう。

そうしたクラシックの「引用」の中には、かつてSAVATAGEの音楽に使用されているものもあり、SAVATAGEのファンであればニヤリとさせられるに違いない(ちなみに、本作にはSAVATAGEの名曲「Believe」のTSOバージョンが収録されているのもSAVATAGEファンには嬉しい)。

チャイコフスキーの有名曲「くるみ割り人形」をモチーフにしたDISC2-#11「Nutrocker」は、タイトルでおわかりになる方も多いかもしれないが、EMERSON, LAKE & PALMERのカヴァーであり、本家グレッグ・レイクがゲスト参加している。

演奏しているのはジョン・オリヴァ(Key)、ポール・オニール(G)、クリス・キャファリー(G)、アル・ピトレリ(G)、アレックス・スコルニック(G)、ジョニー・リー・ミドルトン(B)、ジェフ・プレイト(Dr)といった「SAVATAGE人脈」の面々に加え、コーラスやストリングスなどを含め80人以上の大人数。

ヴォーカルはというと楽曲によって異なるのだが、日本のHR/HMファンに知られた所ではジェフ・スコット・ソート(YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE, TALISMAN他)がDISC1-#5、#8、#11、DISC2-#2、#7の計5曲でリード・ヴォーカルをとっている。

サウンド的には、SAVATAGEのアルバムに収録されていてもおかしくないようなヘヴィな楽曲も一部存在するものの、基本的にはSAVATAGEのメロウでドラマティックな部分を拡張したようなサウンドが中心で、ヘヴィなギターこそ鳴っているものの、そのムードにメタリックな攻撃性や緊張感は薄い。

私はいわゆるドラマティックでクラシカルなHR/HMを好む人間だと思っており、その形容にズバリ当てはまる本作の音楽は理屈から行けば気に入るはずなのだが、アルバム2枚組、約2時間という長丁場ということもあり、正直ちょっと退屈な場面もあった。

本作を聴いてあらためてわかったのは、私は「クラシックの要素を取り入れたメタル」が好きなのであって、「メタルのサウンドを取り入れたクラシック」が好きなわけではない、ということ。やはり私はまず「メタルありき」なのだ。

ただ、このプロジェクトの真髄はライヴ(というかコンサート)にこそあるようで、毎年年末年始に行なわれるこのプロジェクトの全米ツアーは、メンバーを二手に分けて東部と西部を別々に、各60公演ほど行なわれ、いずれも1万人規模のオーディエンスを動員しているという。

パイロやレーザーをふんだんに駆使してドラマティックな音楽をいっそう盛り上げるド派手なステージは圧巻で、「ビルボード」誌によると彼らのツアーは過去10年間でアメリカのあらゆるアーティストが行なってきたツアーのTOP25に入る成功を収めているという。

バックのオーケストラには日本人の方も参加されているようです(昨年09年のツアーの記事今年10年のツアーの記事)。

真面目な話、一度は観てみたいです。日本では無理でしょうから、アメリカに行くしかありませんが…。

◆「NIGHT CASTLE」アルバムサイト
http://nightcastlealbum.com/


◆こんなド派手なライティングとパイロ、メタルのライヴで観たことない…(YouTube)



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