TARJA / WHAT LIES BENEATH

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元NIGHTWISHのシンガーであり、現在はドラマやTVタレントとしても活躍しているという、ターヤのセカンド・ソロ・アルバム。前作は本国フィンランドで1位に輝くとともに、欧州最大の市場であるドイツでも3位にランクされる成功を収めた。

しかし、その一方で個人的には前作はあまりにも「雰囲気モノ」過ぎて、楽しめなかったというのが本音。

楽曲が、良く言えば現代的に洗練されているのだが、メロディに盛り上がりがなく、まるで映画のサントラのよう。何も彼女ほど歌唱力のある人がこんな平坦なメロディを歌わなくても、と思ったものだ(もっとも、彼女くらい歌える人だからこそあんな平坦なメロディでも音楽として成立したと言えなくもないが…)。

しかし、本作は一転してだいぶ曲が良くなっている。相変わらずモダンで無機質なギターのサウンドは気に食わないが、それもメリハリ的な意味でマシにはなっているし、何よりメロディに起伏がある。

アカペラ・メタル・グループとして知られるVAN CANTOによるコーラスをフィーチュアした#1「Anteroom Of Death」からパンチが効いているし、続くシングル曲の#2「Until My Last Breath」はなかなかの名曲で、NIGHTWISHファンでも納得だろう。

ジョー・サトリアーニがゲストでギター・ソロを弾いている#12「Falling Awake」も劇的で、アルバムの終盤のハイライトといえよう。

#4「Dark Star」などもALL THAT REMAINSのフィリップ・ラボンテのゲスト歌唱がいいアクセントになっている。

ボーナス・トラックであるWHITESNAKEの「Still Of The Night」のカヴァーに関しては、BURRN!誌のレビューでも指摘されていた通りなんでこの位置(7曲目)にあるんだよ、という感じ。浮きまくり。

ただ、たしかにこの中盤は弱めといかハイライト・チューンに欠けるので、ここにインパクトのあるカヴァーを配置したのはレコード会社としても苦肉の策だったのかもしれない。

しかし、前作に収録されていたALICE COOPERの「Poison」といい、80年代の売れ線HR/HMに対して何か思い入れなりこだわりがあるのでしょうか?

ということで前作よりだいぶ良くはなったのですが、やはりNIGHTWISHファンが満足できる内容とは言い難く、もっとメタル成分が欲しいというのが正直な所。

あと、ジャケットは前作の方が良かったな(笑)。
欧米人の感覚では彼女はエキゾチック・ビューティーなのかもしらんが、日本人の美的感覚ではアップはキツい(笑)。

◆ターヤのMySpace
http://www.myspace.com/tarjaofficial




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コメント

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カレワラを求めて

路線は違えど、UNSUN、デッドロック等は聴きやすく、ついつい惹きこまれるし、現在のNIGHTWISHのbyebyebeautifulのような曲も時代を意識した感じで魅力的ですが、
でも正統派のターヤ嬢のONCEもかなり好きでした。

フォーゴトゥン・テールズは結構良かったが、強いて言えば前作のほうが好きかも。
またラプソディに関しては賛否両論ありそうな予感、1500円だったら、値段の問題ではないけど、先のアルバムがどうりでアグレッシヴだったわけだ。
ラッセルさんヨルンさんは楽曲の質はスゲーと思いますが、いかんせん落ち着いた感じの印象を拭えず。
ANVILに関してはメタラーの粋を感じる、ということは映画の効果もそれほどでは無かったのですかね。
THAURORODはスルー予定であったが、、、でもキリングタッチを中心に活動してほしいです。
2011はストラトとヒブリアで幕を開けそうです。

>フィンさん

個人的にはやはり女性Voをフィーチュアしたメタルではターヤ在籍時のNIGHTWISHが最強ですね。

ANVILに関しては、とりあえず「昼間の仕事」を辞めることはできたみたいなので映画の効果としては充分じゃないですかね。

それ以上の大儲けができるかどうかは、次のアルバムの出来にかかっているのでは。