STRATOVARIUSの新作「ELYSIUM」が本国フィンランドで1位に

STRATOVARIUSのニュー・アルバム「ELYSIUM」が母国フィンランドのチャートで1位を獲得したそうです。

もちろん彼らはフィンランドでは押しも押されもせぬ大御所で、1位になること自体は初めてではないし、前作「POLARIS」も2位を記録しているから、そのこと自体は大騒ぎするほどのことではないかもしれません。

ただ、前作は中心人物だったティモ・トルキがいなくなって初めてのアルバム、という話題性および一種の期待感もあったが本作のチャート初動に関しては、ある意味その「POLARIS」における「新生STRATOVARIUSサウンド」が受け容れられたかどうかが問われる作品と言えるだけに、本人たちにとっては「意味のある1位」なのではないでしょうか。

実際、フィンランドではチャート上位の常連だったとはいえ、1位は恐らく彼らのキャリアにおけるある意味でのピークであった「INFINITE」アルバム以来だということも感慨深い所ですね。

ティモ・トルキのREVOLUTION RENAISSANCEがチャートに入ったという話は寡聞にして聴かないので、きっとティモ・トルキはハンカチを糸切り歯で噛んで引っ張りながら悔しがっているのではないでしょうか(笑)。

◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=152592




しかし、ここ日本での「ELYSIUM」の初動はオリコン初登場48位と、企画盤だった「INTERMISSION」を別にすると、彼らの初オリコンチャート・イン作となった94年の「DREAMSPACE」(43位)以来最低の順位で、前作「POLARIS」の32位からだいぶ順位を落としている所を見ると、日本のファンはこの新生STRATOVARIUSをあまり気に入っていない、ということでしょうか。

まあ、レビューにも書いた通り、私も現在の彼らの音楽が「VISIONS」や「INFINITE」といったティモ・トルキ在籍時の名盤よりも良いとは思っていません。

とはいえ、それは私がベタでわかりやすい音楽が好きな「通じゃない」人間だからで、通な方は本作のサウンドを絶賛しており、実際私も聴き込むほどに本作を気に入ってきています。

特に18分に及ぶタイトル曲のスケール感は相当なものがあり、聴き応え充分です。
前作よりも良いアルバムだと思うので、前作がちょっと肩透かしだった人にもぜひ懲りずにトライしてもらいたいですね。

ただ、あえて難癖をつけるなら日本盤のボーナス・トラックかな。海外盤の2枚組コレクターズ・エディションではアルバム本編の全曲分が収録されているデモ音源を1曲だけ収録する、ってのもあまりありがたみがないし、「Against The Wind」に「Black Diamond」という(偶然にも? どちらもかつてGALNERYUSがカヴァーしたことがある)過去の名曲のライヴ音源を収録しているのも、当時のファンに対する媚びのようでちょっと…(まあ、楽しめたのは事実ですが)。

そしてもう一曲のボーナス・トラックである「Castaway」はどう聴いても「Black Diamond」の焼き直しで(ラウリの作、というのがちょっと意外)、このタイプの曲をやってもやはりティモ・トルキがいた頃ほどキャッチーにはならないんだな、ということを明らかにされてしまうのもなんだかな、という感じ(苦笑)。

しかし、前作も思わずあまり内容の無いエントリーを立ててしまうほどアートワークが素晴らしかったですが、今回のアートワークも素晴らしいですね。

前作からのストーリーのつながりを感じさせるアートワークには非常にイマジネーションを掻き立てられます。
stratovarius_elysium.jpg


先行シングル「Darkest Hours」のアートワークもまた然り。
stratovarius-darkesthours.jpg


先述したコレクターズ・エディションのアートワークもSFっぽい世界観が好きな人にはたまらないですね。
stratovarius_elysium_ce.jpg


本作には上記のものに加えてそれ以外にも手の込んだイラストのリーフレットが封入されており、それもiTunesなどでのダウンロードではなくCDを購入するモチベーションになりますね。

ちなみに、これらのアートワークを手掛けたGyula Havancsakという人のサイトを見て、結構他にも私の持っているCDを含めて色々なメタルの作品を手掛けていたことを知りました。

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コメント

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今回はすごく良い

前作が迷いもあったのか、いまいち煮え切らない内容でしたが、今回は凄く活きいきしているように思います。
マティアスはただ者ではないですね。様式美とプログレスの両方を備えたマイケル・ロメオに近いプレーヤーだと感じました。
18分の大作タイトルトラックも素晴らしいし、ネオ・クラシカルに疾走する「Event Horizon」という新たな名曲も生み出してくれました。こうした作品が一位を獲るとは、やはりフィンランドは音楽的感性が優れた国民が多いのでしょう(笑)
個人的な意見ですが、もっと疾走曲を増やし、コティペルトのVoを生かしたキャッチーな歌メロを乗せることが出来れば、全盛期を超えるアルバムも生まれるやもしれません。

話は変わりますが、コティペルトとデイヴ・ムステインって顔の系統似ていませんか?(笑)

Stratovariusのアルバムは「DESTINY」以外はあまり興味がないんですが、久しぶりにぐっと来ましたね。むしろこのスタイルの方が好きかもしれない。
以前は許容できる激ダサの範囲を超越していたので(笑)

何というか、メタル聴き始めのころによく聴いたバンド(=今はほとんど聴いていないバンド)なんですが、過去作を聴き返してみようかな、と思わせてくれました。

あと、「通な方」が一発で分かりました(笑)


学生メタラーさんの話に乗っかりますが、どちらもデイヴィッド・ドゥカヴニー系の顔だと思うのは私だけですか?

>学生メタラーさん

私は前作も悪くなかったと思ってますが、本作の方がより良いですね。
個人的にはマティアスは技術・センスは申し分ないものの、もう少し個性があった方がいいと思いますが。

フィンランド人の感性が優れているかどうかはともかく、こういう音楽を好む人の比率が高いんでしょうね。
周りにこういう音楽を聴く人を見つけるのも困難な日本の状況を思うとうらやましい限りです。

コティペルトとムステイン…私にとってコティは「X-FILE」のモルダー(cthuさんの言うデヴィッド・ドゥカヴニーですね)そっくり、という以上の印象はなかったのですが、言われてみると目元以外の雰囲気は似ているかもしれませんね。
ムステインの方が目ヂカラがある分、華やかな顔立ちですが。

無駄に長過ぎるコメント(笑)

以前にも書きましたが、STRATOVARIUSのNEW ALBUM「ELYSIUM」のジャケットは素晴らしい出来で、バンドを知らなくてもジャケ買いしそうになる位Powerが有りますね。

HM/HRを卒業して、プログレの世界に旅立っていた(その一方アニソンやテクノに堕ちてもいたが(笑))自分には、SFちっくなジャケットで、内容が複雑なのは、大好物です。

私がこのサイトを気に入っている理由は、columnの年間best ALBUMを参考にしているのと、adoreさんのSTRATOVARIUS擁護論の熱い主張に心を打たれたからです。

VISIONSが発売された14年前と違い、これだけインターネットが発達してBURRN!!以外にも情報を得る事が出来る現在なら、BURRN!!のALBUM reviewを鵜呑みにする事はないのですが、当時はBURRN!!信者でしたので、reviewの内容と自分の感想が全く異なると、自分の感性(耳)が悪いのではないかと疑ったりもしました(笑)。

今にして思えば、他人は他人、自分は自分なのだから、むしろ感想が違って当然ですよね。

BURRN!!のSTRATOVARIUSのVISIONSにおけるreviewと違い、BURRN!!の別冊 炎で酒井編集長が同じくVISIONSのreviewで、自由奔放なYNGWIEよりも安心出来るブランド、様式美の鬼ティモ・トルキと評したことは同じ事を繰り返していると揶揄したのかもしれませんが、単純に嬉しかったです。

>cthuさん

まあ、たしかに「DESTINY」は彼らのアルバムで一番ダークな作風かもしれませんが、激ダサという点ではあまり変わりはないような…(笑)。

現在はかなりヘヴィな音楽を中心に聴いている感じのcthuさんがこのアルバムを聴かれたというのもちょっと意外ですが、本作はいわゆるメロスピ好き以外の人でも(というか、メロスピ好き以外の人の方が)楽しめそうな作品ですね。

コティペルトがデヴィッド・ドゥカヴニーに似ているという話はかなりあちこちで言われていましたが、たしかに言われてみればムステインも目元以外の顔の造作は近いものがありますね。

>ゆうていさん

HR/HMを卒業した方に当サイトのHR/HM一色な年間ベストが参考になるのかどうか甚だ疑問ですが、気に入っていただきありがとうございます。

STRATOVARIUS擁護論は学生時代に書いたものなので今となってはちょっと気恥ずかしいんですけどね(笑)。

今回はジャケも中身もいいので、ジャケ買いでもなんでもいいので売れてほしいんですけどね(日本で)。

今回のはジャケ買いしてもおかしくないレベルですね^^
まぁまだ買ってないのに何をバカなことを言われそうですがw

確かに前作はやっぱりトルキがいないとダメなんやって思わされたんですが、ここまでプッシュされてると聴かなきゃダメな気がしてきましたw

そういえば年間ベストアルバム見ました^^
まさかのSyuとGalneryusが両方入ってただけでなく、Versailleまで入ってるなんてって状況に思わずにやけちゃいましたw
たしかにGOD PALECEは名曲ですね~
Xの「ROSE OF PAIN」以来久しぶりに日本のHMバンドの大作曲を素晴らしいと思いました^^(陰陽座は和風なんで除くw)

>yu-kiさん

別に聴かなきゃダメなんてことはないですよ(笑)。
むしろトルキ節を求めて聴くと今回も外されると思います。

ガルネリやSyuは当サイト的には「定番」のつもりなので「まさかの」などと言われるのは心外なのですが(笑)、VERSAILLESはVoの弱さを吹っ飛ばすくらい曲が良かったですからね。
ライヴを観たことも多少影響しているかもしれませんが。

 相変わらず、STRATOVARIUS のジャケットはすばらしいですね、僕はそれほど熱心な彼らのファン、というほどではないのですが、毎度関心しています。
 本サイトの年間ベストアルバムも見ました。1位には納得でしたが、あまり関心のなかった NEGATIVE や BULLET FOR MY VALENTINE が入っていて、ちょっと聴いてみようかな、と思ったり。
僕は今年だとPOISONBLACK "Of Rust and Bones"、PAIN OF SALVATION "Road Salt One"、CATHEDRAL "The Guessing Game"……という感じで、中でも POISONBLACK は物凄い傑作で感動しました。

ストラトの新作聞きました。
ストラトの作品を聞くのは「フォースディメンション」以来なのですが、すっかり違うバンドになってますね(個人的な感覚ですが)

自分的にはもう少し分かりやすい音楽が良いかな~。曲の出だしの雰囲気とジャケット(素敵!)は期待感が高まるのですが、盛り上がって欲しいところでイマイチかゆいところに手が届かないというか・・

音楽とは関係ないですが「X-FILE」懐かしいですね!デヴィッド・ドゥカヴニーっていう名前が分かるなんてかなりマニアック(笑)

今後は、ノクタとヒブリアに期待っス!

>ノームさん

ノームさんのチョイスのディープさを考えるとBFMVやNEGATIVEはチャラすぎるような気がしますが(笑)、まあ最近はタダでネットを介してタダで聴けるわけですから、お時間のあるときにでもトライしてみてください。

そういえばPOISONBLACKはFINLAND FESTで観たのにアルバムは未聴のままでした…。

>black&greenさん

今のSTRATOVARIUSにはノクタやヒブリアのようなわかりやすい高揚感はないので、おっしゃることはわかります。

「X-FILE」は私の世代だと最近で言う「24」並みに流行りましたからね。たしかに既に「懐かしい」領域ですね。
デヴィッド・ドゥカヴニー、という本名よりは「モルダー捜査官」という役名の方がしっくり来ますが(笑)。

ガルネリはともかくSyuのソロ、それもカバーアルバムまで選出されてる所にちょっとびっくりしたのと、弱冠嬉しかったのと色々ですね^^
たしかにVersailleは曲も良かったですし、慣れてくるとあのVoでも全然問題ない気すらしてきましたw

>yu-kiさん

まあ、私は屍忌蛇による同じ「STAND PROUD!」シリーズを98年のベストに選んだ男ですから、カヴァーだろうとなんだろうと気に入ればなんでもありです。

VERSAILLESのVoが全然問題ないと思えるほど盲目的には愛せませんが(笑)。