ゲイリー・ムーアを偲んで

このブログのコメント欄でいくつかリクエストをいただいていたこともあり、本サイトで先日急逝したゲイリー・ムーアのレビューをアップしました(こちら)。

HR/HM時代だけに絞ろうかとも思いましたが「STILL GOT THE BLUES」は結構好きなので(その後はちょっと渋すぎて個人的にはしんどい…)、とりあえずそこまでは書いてみました。

亡くなった方の作品を、死の衝撃冷めやらぬうちにレビューするというのは色々な意味で難しいのですが(特にリアルタイムのファンではない若輩者としては)、レビューのためにあらためてアルバムを聴き直して感じたのは、少なくとも80年代のゲイリーは頑固そうなイメージに反して非常にトレンドに敏感な人だったのだなあ、ということですね。

82年のアルバムは82年らしい音がするし、85年のアルバムは85年の、89年の作品はやはり非常に89年っぽい、典型的な「その年のサウンド」なんですよね。これはひょっとしたら私のように後追いで80年代の音楽を聴きあさって「勉強した」人間の方が強く感じることかもしれません。

その「80年代らしいアレンジ」が常にゲイリーの音楽にマッチしていたかというと、必ずしもそうは言えないケースもあるのですが、新しいものを貪欲に取り込んでいく柔軟な姿勢は「より良い音楽」をという高みを真剣に目指していた気概の表れだと私は解釈しています。いや、勿論「売れたい」という思いもあったんでしょうけど。

実際、90年代もブルース路線とは別にドラムン・ベースやらビッグ・ビートやら、「新しい音楽」に果敢に挑んでいましたからね。その作品出来の良し悪しはともかくとして、その進取の精神は素晴らしいと思います。

でもやはりゲイリーのギターはブルース時代でも熱かったし、80年代に残した名盤の数々を聴くと、ソングライティングの適性というか資質もHR/HMにあったと思うんですよね。本人がどう思っていたかはともかくとして。

◆HELLOWEENの「I Want Out」の元ネタと言われる名曲(YouTube)


こんな曲を書ける人の本質がHR/HMでないはずがない。
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コメント

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"Out In The Fields"はPRIMAL FEARがカヴァーしていますが(Nuclear Fire収録)、"I Want Out"の元ネタを元Gamma Rayのシンガーが唄っているというのも、今思えば趣き深いと言えるのかもしれません(しかも再現度高い)。ちなみに私は、ゲイリー・ムーアのことはほとんど知らず、知っているのはその曲くらいで、しかもPRIMAL FEARのカヴァーのお陰で初めて知りました。

最後の「こんな曲を書ける人の本質がHR/HMでないはずがない」という一言にグッときました。どメタルのPRIMAL FEARがカヴァーに選んだのも、納得ですね。

恥ずかしながら自分は、ゲイリー・ムーアの名前だけは知りつつも、彼の作品を一度も聞いたことが無かったので、こちらのレビューを参考に聴いていきたいと思います。

reviewありがとう

でも意外と少ない枚数(失礼!)でビックリ。

でもソロ作だけで、HR路線だけに限定するとこんなものなのでしょう(また失礼!)。

自分の頭の中では、ゲイリ-のキャリアにコロシアム?やSKID ROWにG-FORCE、そしてブルース路線を何枚か入れてしまっているので、もっとたくさんのALBUMを出している先入観が有ります。

BURRN!!公認の80年代の名盤として称賛されている、「CORRIDORS OF POWER」と「WILD FRONTIER」は勿論必聴ですが、「AFTER THE WAR」も良いALBUMですよね。

「WILD FRONTIER」はVoがグレンでDsがCOZYだったらもっと良かったのになぁ(笑)。

そう言われると"I Want Out"に似てますね(逆か!)今まで気付きませんでした・・。

自分も、ゲイリームーアはリアルタイムでは無かったのですが、RIOTが"Out In The Fields"をカバーしたのを聴いて「こんなスゲー曲誰が書いたんだ??」と思いRun For Coverだけ買って聴いてみたクチです。

実は"Out In The Fields"しか記憶に残っていないのですが、超名曲ですよね。

HR/HMを引っ張ってきた人たちがどんどん居なくなっていきますね・・。

ご冥福をお祈りいたします。

やっぱりOut In The FieldsってI Want Outに似てますよね!ずっとそう思ってました。個人的には郷ひろみの2億4千万の瞳も似てる気がw

この手のメロディや展開はドイツ人が好きそうですね。

review書いてくださってありがとうございます。

レビューを拝見して
つねに時代の音に敏感だったと言う点ではOZZY
と共通するところもあるかなと思いました。

ちょうど「after the war」と「no more tears」が
同じ位置づけで全ての作品それぞれ味があって
どれも好盤だなーという共通した印象があります。

ともあれこんなにもアツいHRを奏でてくれたgaryに
ただただ感謝したいです。
Out In The Fieldsを聴いていていて心からそう思いました。

HIROSHIMAのギターソロ前に出てくる中国っぽいフレーズ…確かに広島は中国地方だなと、強引に自分を納得させた思い出。

まとめてお返事

>Endeさん
PRIMAL FEARのバージョンもよりメタリックでカッコいいですね。
たしかに90年代半ば以降にHR/HMを聴き始めた人にとってはゲイリーを知るきっかけはカヴァーとかしかなかったかもですね。


>名も無きメタラーさん
それがどんなアーティストであれ聴いてないことが恥ずかしいなんてことはありませんよ。
もし興味のわいたアルバムがあったら聴いてみてください。


>ゆうていさん
少ない、というのは私がディスられてるのかゲイリーがディスられているのかわかりませんが(笑)、当サイトには「70年代以前のアルバムはレビューしない」という裏ルールがありますので、あんな感じです。

そもそも70年代のゲイリーは必ずしもHR/HMという感じでもないので、「HR/HM以外はレビューしない」という「表ルール」的にもレビュー対象にならないですね。

「AFTER THE WAR」はサウンド的にも若いリスナーには一番入りやすいアルバムかもしれませんね。


>black&greenさん
ここにも「Out In The Fields」のカヴァーをきっかけにゲイリーを知った人が。

「Out In The Fields」は色々なアーティストにカヴァーされているので、私のiPodにも色々なバージョンが収録されております(笑)。


>naokiさん
「I Want Out」は、言われると「あ~なるほど」って感じですが、そこまで露骨なパクリではない所が上手いですね。

エキゾチック・ジャパン…たしかにそれも言われてみると通じる「クサさ」がありますね(笑)。


>LAMPSさん
オジーにせよゲイリーにせよ、当時メジャーに所属していたHR/HM系アーティストは皆それなりに「時代の音」に敏感であることが求められたという部分もあるんでしょうね。
当時はHR/HM自体が「時代の音」でもあっただけに。


>OBさん
なかなか強力なこじつけ力ですね(笑)。
ゲイリーが日本の地方名まで知っていたら大したものですが、おそらく実際には日本も中国も同じようなもの、くらいに思っていたんでしょうねえ…(苦笑)。

タイトルに偽りなし!

表&裏ルールの件了解です(^o^ゞ。

METALGATEなのだから表ルールは当然だと思いますが、昔のROCK BANDのreviewをやらないのが残念です。

特に70年代の英国はROCK黄金期なだけに、adoreさんの鋭い見解が見たかった。

>ゆうていさん

70年代ロックまでレビューできるくらいの深い素養があれば「ROCKGATE」にしていたでしょうね(笑)。