HELLOWEEN & STRATOVARIUS 来日公演@ZEPP TOKYO 2011/2/28 【前篇】

HELLOWEENとSTRATOVARIUSのカップリング・ツアー。

私が高校生の頃一番好きだったバンドと、大学生の頃一番好きだったバンドの豪華カップリングだ。
お子様の味覚に例えるならカレーライスwithハンバーグ。
私が観に行かないはずがない、とこのブログを定期的にお読みになっている方もそう思っていたことでしょう(?)。

しかし、実際は観に行くかどうかちょっと迷っていた。

何しろ月曜日。サラリーマンにとってはあまり疲れたくないというのが本音。

しかも会場がZEPP TOKYO。職場からのアクセスもあまり良くはない。

2階席が取れればまだしも、関係者席などもあって元々席数が少ない2Fはアッという間にソールドアウト。

そもそも終電まで働くことが普通な自分にとって、平日ライヴに行けるかどうかというのは毎回「戦い」だ。
遅刻はもちろん、結局行けずにチケットを無駄にしたことも一度や二度ではない。

とりあえずスタンディングはソールドアウトになる気配はなかったので(それもまた寂しい話ですが)、結局チケットは買わずに当日を迎えました。

そして本日は雨、どころか時間帯によっては雪もチラチラ。激寒。

正直「行くのやめようか」と思わないでもありませんでしたが、幸いにして仕事はそれほど忙しくない。
これは「行け」という神の思し召しでしょう。

というわけで、前置きが長くなりましたが、当日券で行ってきました「The 7Sinners World Tour 2010/11」。

当日券は難なく買えたものの、もう開場して20分くらい経っているのにやたらと客入れが遅い。
寒いし並ぶのも嫌なので、ヴィーナスフォートに入っているショップを冷やかして、開演10分前くらいに戻って来る。

…まだ「整理番号750番台の方~」なんてやってやがる。

これじゃ開演に間に合わないだろ? とはいえこれじゃしょうがないから開演を遅らせるのか、と思って会場に入ってみたら、既にSTRATOVARIUSの1曲目「Darkest Hours」が始まっている。

…久々にクリエイティブマンがク○マンと呼ばれているゆえんを思い知らされたぜ。

少し前に出て最初にぶつかった柵の手前に陣取る。柵につかまっているのは背の低い女性ばかりなので、後ろの方ではあるがステージは割とよく見える。

さすがに豪華(?)カップリングだけあって結構入っている。当日券組も100人くらいいたようなので、ほぼ満員だ。
とはいえギチギチ、という感じではないのでキャパに対しては9割くらいなのかな?

入場してほどなくして1曲目が終わり、「今日は新作の曲もやるけど、まずはちょっと古くて、そして速い曲をやるぜ」というMCに導かれて「Speed Of Light」をプレイ。速くてテクニカル、そしてキャッチーな「わかりやすい」曲なので後方も含めてかなり盛り上がる。

そして間髪入れず「Kiss Of Judas」。個人的には大好きな曲だが、HELLOWEENのファンにとってはちょっと辛気臭く感じられる曲かも、などと思ったり。

そして新作から「Infernal Maze」。おお、随分(主にヴォーカルの)ハードルが高い曲を選んだな、と思ったが、案の定キーが下がっていた(それでもサビはキツそうだったが)。

ティモ・コティペルトが「俺達は日本から始まった。日本は特別な国だから、他ではやらない曲をやるぜ」と言い、「すわ、サプライズ選曲か?」と思ったが、他の公演地でもやったという「Legions」で拍子抜け。まあ「日本以外ではやってない」ってことか。

とはいえ、「光より速く!空よりも高く!」という高揚感に溢れたサビを持つ疾走曲だけに盛り上がる。

ただ、その後にプレイされた「Deep Unknown」は、ティモ・コティペルトのファンを自認する私ですら擁護できないほどVoがボロボロでした…。

しかし、その後プレイされたバラードの「Forever」では、歌い慣れていることもあってか(そしてメロディ自体もシンプルなので)見事な歌声を聴かせる。
オーディエンスの喝采に対して「イケテルゥ?」と返したティモ・コティペルトはもうすっかり日本語慣れしちゃってますね(笑)。

続いて新作から「Under Flaming Skies」。それほど強い印象を持っていなかったが、ライヴで聴くとカッコいい曲だ。

そして「ヨルグ・マイケルが戻ってきたぜ!」というMCに歓声が上がる一方、私の斜め後方から「ヨルグって脱退してたの?」という間の抜けた会話が聞こえてくる。

まあ、いちいちニュースをチェックするほどSTRATOVARIUSのファンでなければ病気の話を知らなくても仕方ないかもしれません。
いずれにせよ、ヨルグ親方はいたって健在で、安心しました。

そして彼らのポップ・サイドを代表する名曲「Hunting High And Low」がプレイされると、私の左前あたりにいた女の子が、それまでもかなりノリノリだったが、いっそうノリノリに。微笑ましいですね。

ラストは「キーボードから始まる曲だ」という紹介で、皆「あの曲だろう」というアタリをつける中、そこは天の邪鬼イェンス・ヨハンソン、さんざん予想を裏切るサウンド/プレイを聴かせた後、「あの」ハープシコードの音色によるアルペジオが聴こえてくる。

そして名曲「Black Diamond」で締め。正直まだまだ聴き足りないが、前座なので仕方ない。
新作アートワークのバックドロップがちゃんとぶら下がっていただけマシだろう。

全体として、ベテラン&テクニシャン集団ならではの安定感に満ちたライヴでした。
サウンドもまずまず良好で、音量も適度なレベルだったと思います。

安心して聴いていられる高い演奏力と、ショウマンシップのあるヴォーカルを兼ね備えたメロディック・パワー・メタル・バンドというのは実はそんなに多くないので、「メタルのライヴ初体験」な人にはとてもオススメなバンドです。

前座としては相当盛り上がっていた気がするし、全体としてのショウ運びに悪い印象を持った人は少ないんじゃないでしょうか。

イェンス・ヨハンソンやヨルグ・マイケルといった80年代以来の歴戦の強者はもちろん、マティアス・クピアイネン(G)はメチャクチャ上手かったですね。ギター・ソロとか、オリジナルのフレーズを活かしつつ、さらにフラッシーかつ正確なプレイを連発していて舌を巻きました。

ラウリ・ポラー(B)も相変わらずベーシストとしては異例なほど華がある。マティアスがステージ・パフォーマンス的には地味な分、彼のロックらしいダイナミックなパフォーマンスがステージに活気を与えている気がする。

正直ティモ・コティペルトの歌は前回の来日時に比べて不調でしたが(苦笑)、ポージングとかアクションは相変わらずカッコよかったし、客の煽り方も巧み。「最高!」は「サイゴウ!」にしか聴こえなかったけど(笑)

私の周りを含めて、STRATOVARIUSがブレイクする前からHELLOWEENファンでした、というような人の中には未だに彼らのことを「ああ、HELLOWEENのパクリバンドでしょ?」みたいな捉え方をしている人がいて、きっと本日のオーディエンスの中にもそういう人がいたのではないかと思いますが、そういう人にも「やるじゃん」と思ってもらえるライヴだったのではないかと思います。

長くなったのでHELLOWEENのライヴは別エントリーに分けます。


※本日のSTRATOVARIUSのセットリスト

01. Darkest Hours
02. Speed of Light
03. The Kiss of Judas
04. Infernal maze
05. Legions
06. Deep Unknown
07. Forever
08. Under Flaming Skies
09. Hunting High and Low
10. Black Diamond
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コメント

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私は名古屋公演に行きました。2階席だった為かSTRATOVARIUSの時は立ち上がる人も無く、ちょっと淋しかったですね。それでもBlacK Diamondはメロスピの代表曲で有名なのか、とても盛り上がっていました。
名古屋ではHunting High and Lowがオープニングでした。小ティモはよく声が出ていてパフォーマンスもかっこよかったです。マティアスは正に職人って感じでしたね。
Infernal Mazeやったんですね。新譜の中で一番お気に入りの曲なので名古屋でもやって欲しかったなぁ。
今回彼らのライブを初めて観たのですが、とても楽しめました。次回は是非フルセットで来日してもらいたいですね。
ちなみにHELLOWEENの時は総立ちでした(苦笑)

残念ながら私は参戦できませんた。

ティモ・コティぺルトって確か以前に喉に異状が見つかり、そのせいでバンドはショウを何度かキャンセルしましたよね?
不調なのにはその後遺症もあったのでしょうか?

仙台もグダグダのク○マンでしたww
前回の来日時行けなかったので観れてとても良かった!ヨルグも戻ってこれてホッとしました。しかしマティアス上手いですねー

両者初参戦

昨日行って参りました。いやあ・・・寒かったし、スタッフの手際が悪い(笑)
予め、固定のセトリを確認していたので、しっかり予習していきました。
コティペルトはライヴの盛り上げ方が上手いですね。日本語MCにはついつい顔がニヤけてしまいました(笑)
新作で一番聴きたかった「Event Horizon」がなかったのは残念でしたが、「Legions」と「Forever」をやってくれたのは嬉しかった。
これで「Against The Wind」もやってくれれば・・・
前座ながら、個人的に守護神殿メインのハロウィンより楽しめました。

相変わらず新作は聴いてないですが、このレポ見てるだけで聴きたくなりますね~
いやはや流石です^^

まとめてお返事

>DYさん
2階席は前座では立ち上がらない、というのがなぜか「お約束」ですからね(苦笑)。
STRATOVARIUSのライヴはいつ観ても安定して楽しませてくれるので、私もまた次回来たら観に行きたいと思ってます。


>ジンさん
たしかに喉のトラブルの話がありましたね。
昨日の不調はそれが影響しているのかもしれません。
連日ライヴが続いていることもあるのかもしれませんが。


>darklordさん
仙台でもグダグダ仕切りでしたか(苦笑)。
これって改善できないものなんですかね。

マティアスは上手すぎてビビリました。もう少し個性と華があればギター・ヒーロー間違いなしなのですが。


>学生メタラーさん
学生さんにも手際が悪いと言われてしまうプロモーターが現在の日本におけるメインのHR/HM系アーティスト招聘元、ってのが厳しいですね(苦笑)。

ティモ・コティペルトのフロントマンとしての盛り上げの上手さはこの手のバンドの中でも屈指だと思います。


>yu-kiさん
問題はレポが長すぎて、普通の人が読める量を超えていることですね(苦笑)。本当は三行くらいで書きたいのですが。

新作、いいですよ。買えとはいいませんが、ぜひ聴いてみてください。

単独なら行ったハズ

adoreレポを見て、やっぱり行けば良かったと後悔しています(>_<)。

さいたま市から東京は直ぐなのになぁ(^^;)。

公演LISTとしては、代表曲も入っているし無難なところというところでしょうか?

彼ら程のベテランになると、セットリストを作るのも大変ですね。

万人が納得するセットリストなど有るわけが無いだろうし、出来るだけ大多数の人々を楽しませなければならない訳ですから。

リスナーとしては曲数は多いし、音楽性も安定しているので、これ程BEST ALBUM作りが楽しいBANDもないです。

adoreさんはSTRATOVARIUS BEST ALBUMを作ったことはお有りでしょうか?

彼らのスタジオアルバムや、レコード会社が出したBEST ALBUMと聴き比べると楽しいですよ。

ストラト・・・前回、「天気も悪く、当日券で入る人の足も鈍ってしまうのではないか」で足が鈍ってしまった一人です。
今回、初ストラトなのですが、前回の方が良かったというコメントで・・・次から行こうかなと思ったのは、事前にチケット買おうと決意しました。

話変わりますが、ヘドバンって今の人は余りしないのですか?
メタル聞き出して20年以上経つのですが、頻繁にライブ参戦できてるのはここ数年なので。
昔からヘドバンは普通のことと思って、家でもビデオ、DVDで爆音出しながら頭振って楽しんでたので、ライブ参戦しても疾走系は頭振ってしまうのですが。
いつ行っても周りでヘドバンしてる人を余り見ないので。

前回に続いて参戦

とにかく、ヨルグが戻って良かった!
オープニングSEからヨルグ登場までの流れでヤラれてしまいました。

選曲もかなり良くて、新作で気に入っているInfernal Mazeが聴けたのも良かったです。

前回の来日時は新入り感が出ていたマティアスも完全にバンドの中心人物になりましたね!素晴らしかったです。

早くフルのライヴが観たくなりました。

まとめてお返事2

>ゆうていさん
STRATOVARIUSのMY BEST…MD全盛期に作りましたね(笑)。
市販のベスト盤には興味がなかったのでそれらと聴き比べをしたことはありませんが。


>はどうほうさん
今回も天気は悪かったですね。STRATOVARIUSのメンバーは雨男?(笑)

たしかに最近の20代以下の若者たちはあんまり「ヘドバン」をせずにピョンピョン跳ねたり、モッシュしたりする方が主流な印象がありますね。

私などはもっぱらヘドバン派なのですが、古いんですかね(苦笑)。


>クラウザーさん
ヨルグのファンにとっては回復が間に合って良かったですよね。
たしかにマティアスも前回よりバンドになじんでいた気がします。
次回の来日公演も楽しみです。

やはり行けば良かった・・・

初めてコメントします。
私は、福岡在住で金曜日だったのですが、金曜日とはいえ開演が18:30とやや早めでもあり、当日ぎりぎりまで仕事しながら悩んでいました。
レポ見てると無理してでも行けばよかったなぁと・・・
マティアスは上手なんですね?
やはり見ておきたかった!

>MACCOさん

はじめまして。東京公演のレポなのに色々な地方の公演に参加された方がコメントしてくれて嬉しいです。

マティアスはステージの上手(かみて)ではなく下手(しもて)にいましたよ(笑)。
…てなボケはさておいて、技術的には本当に上手でした。
ティモ・トルキ時代の元々それなりにテクニカル曲が、さらにテクニカルになっていましたね。

福岡だと毎回必ず来るとも限りませんが、次回は仮病を使ってでもぜひ(笑)。