SIRENIA / THE ENIGMA OF LIFE

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日本デビュー作となった前作「THE 13TH FLOOR」に続く通算5作目のフル・アルバム。

これまでアルバムごとにVoが交代してきたが、本作では前作で歌っていたスペイン出身のシンガー、アイリンが引き続きVoを務めている。

これまで同様、レコーディングにおいては全ての楽器パート(Drは打ち込み)を中心人物であるモルテン・ヴェランが手掛けており、前作では一応「ライヴ・ギター」「ライヴ・ドラムス」としてツアー・メンバーがクレジットされていたが、本作ではその記載もなくなり、完全にアイリンとモルテンのデュオ状態になっている。

音楽的方向性はこれまでと同様WITHIN TEMPTATIONあたりを思わせるメロディアスな女声Voをフィーチュアしたシンフォニックなゴシック・メタルで、悲愴感を湛えつつもキャッチーなメロディの充実はこのシーンにおいてもトップ・クラスかと思われる。

今作ではセカンド以降変わらぬ「THE SIRENIAN CHOIR」による荘厳なクワイア、そしてモルテンによるグロウルを残しつつも、アイドル発掘番組出身であるアイリンの個性を活かすためか、よりメロディがキャッチーになっており、モダンな感触のアレンジも多くなっている。

キメ曲というほどの楽曲はないため、インパクトにはやや欠けるが楽曲の平均点は高く、前作ではいかにもアイドル、といった風のひたすら甘く可憐な歌声を聴かせていたアイリンの歌唱がよりエモーショナルな表現力を増しているのはプラス要因。

いや、マジで女性シンガーをフィーチュアしたメロディック・メタルとしてはLEAVES’ EYESやEPICAなどと共にNIGHTWISH、WITHIN TEMPTATIONに次ぐポジションに達していると思います。

ボーナス・トラック扱いの#13「Oscura Realidad」はアイリンが母国語であるスペイン語で歌う楽曲で、さらに海外では配信オンリーで本作タイトル曲のスペイン語バージョン「El Enigma De La Vida」が発売されている。

モルテンがアイリンを「続投」させたのはそのルックスや歌声もさることながら、世界の人口で考えると「大票田」であるスペイン語圏における成功の可能性も見込んでいるのでしょうか。【84点】

◆SIRENIAのMySpace
http://www.myspace.com/sirenia




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コメント

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大日本鋼鉄音楽

このシレニア含めてゴシック/シンフォ系に関しては、
熱心に求めるほうではないのですが、今回のLIV MOONの新譜は、結構良いかと。
でもadoreさんの絶賛がなければ買っていなかったです(生写真が特典で付いてきたw)
LIV MOONで思い出したのですが、日本のメタルもEP中心に結構出ていたのですね(あまり関心が無かったが、視聴すると良かった)
そのためMinstreliX筆頭に、Marchen Station、Eyes Of Fenrir、Knights of Round、Versailles、Aldious(これから発売)一部面子がかぶっていますが。ほぼ買うことに。
Versaillesの売り方(AとかBとか)については個人的にちょっとと思いますが、
Gの黒いスカート(ドレス)姿が良いことに異論は無い(よってPV付きを選択)
MinstreliXはやはり頭ひとつ抜け出している感。
ところで今SYMFONIAを聴いているのですが、一昔前なら信じられない面子ですね。
GとKeyのユニゾンもいいし、素直に楽しみたいと思ったのも久しぶり。
9曲目のKeyのイントロ聴いて(構成が、、)、一瞬あれ?となることもありましたが、まぁこの際細かいことは無しという事で。SANTIAGOは文句なし。耳に残る強烈なメロこそ無いが、もし2枚目まで同じ面子で続いたら凄いことになりそう。
同じ日に発売されたVICIOUS RUMORSと並んで、今年に入ってのツートップです。

>フィンさん

日本のメタルもV系や同人系を含めればかなり充実してきていると思います。
量のない状況で質は高まらないというのが私の持論なので、そのこと自体は喜ばしいことかと。

VERSAILLESは昨年のアルバムも秀逸でしたが今回のシングルも良いですね。
私は自分が観に行ったライヴの映像が収められている「初回盤A」を買いました。
こういう商法についてはまあたしかにいかがなものかと思わないでもないですが、メイクや衣装にお金がかかるV系バンドの必要悪と思うことにしています(苦笑)。
てかスカート姿が良いって…いくら可愛らしくてもHIZAKIは男ですよ(笑)。

SYMFONIAは本日(というか昨日)買ってきたのでこれから聴き込みます。
VICIOUS RUMORS良かったですか。SYMFONIAと一緒に買おうかどうか30秒ほど逡巡して、結局やめてしまいました(苦笑)。

記事と関係ないですが・・・

私も話に乗っかります。(SIRENIAは買ってないです・・・)
MINSTRELIXは私もかなり気に入りました。「英語で歌え」との声もあるようですが、日本語の方が歌メロが充実していて、この選択は正解だと思いました。
VICIOUS RUMORS買った方が良いですよ~。YouTubeでアップされている「Razorback Blade」「Axe To Grind」の2曲は、どちらもツインリード満載&ツーバスドコドコの疾走曲です。
スラッシュ・メタルぽくも聴こえますが、今年のベスト10入り有力候補ですね。
SYMFONIAより個人的に気に入りました。

>学生メタラーさん

MinstreliX評判いいですね。初代Vo復活後の音源は聴いていませんが、機会があったら聴いてみます。

個人的にVICIOUS RUMORSは「イイ感じなんだけど、ちょっとキャッチーさが足りない」と感じてしまうバンドなんですよね。
これも機会があれば聴いてみたいと思います。

コメント:107

SYMFONIA、凄い人気で売り切れ中ですね。

やはり往年のANGRAとストラトヴァリウスのファンがこぞって買っているのでしょうか?

Fields Of AvalonをYouTubeで聴きましたが、まさにANGRA+ストラトヴァリウス=SYMFONIAの公式にぴったり合いますね。

VICIOUS RUMORSもYouTubeで聴きましたが、私にはハード過ぎるみたいです。

ヴィニー・ムーアに復帰してもらい、ネオクラシカルメタルをやって欲しいけど、バンドとファンからすれば大きなお世話でしょうね(笑)。

>ゆうていさん

SYMFONIA、たしかにAmazonでも品切れしてますね。
豪華メンバーにつられて最近のメロスピからは遠ざかっていた人も手を伸ばしたんでしょうね。

VICIOUS RUMORSへのヴィニー・ムーア復帰はお互いにそれを望んでいないと思いますが、仮に実現しても、最近のヴィニーの傾向からするにネオクラシカル・メタルにはならないような気がします(苦笑)。