EDEN’S CURSE / TRINITY

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約3年ぶりの3作目。「三位一体」を表すタイトルはサード・アルバムであることに掛けているのだろう。

前作発表後、Keyのフェルディ・デルンバーグが脱退、後任としてEDGE OF FOREVERのメンバー(Vo兼Key)であり、グレン・ヒューズやトニー・フランクリンなど錚々たる面々とアルバムやツアーで仕事をしてきたセッション・ミュージシャンでもある実力派、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオが加入している。

基本的な音楽性に変化はなく、クラシックで正統的なHR/HMをフォーマットに、メロディックかつキャッチーなヴォーカル・ラインをフィーチュアし、時にパワー・メタリックと形容したくなるほどのエッジも備えた「EDEN’S CURSEサウンド」は本作でも健在。

強いて言えば前作に比べアメリカンなキャッチーさが後退し、より欧州的雰囲気が強まった印象がある(それでも充分にキャッチーであるが)。また、前作に比べテクニカルなギター・ソロが増量されているのも聴き応えがある。

前作は冒頭2曲が名曲だった分、後半ややテンションが落ちる印象もあったが、本作には前作の冒頭2曲ほどのキラー・チューンはない代わり、楽曲の平均点では前作を上回るのではないかというほど充実を見せており、彼らの高い実力を証明するアルバムになっている。

本作には全曲のバック・ヴォーカルでDREAM THEATERのジェイムズ・ラブリエ(Vo)が、そして#6と並ぶ強力なパワー・メタル・ナンバー#10にHELLOWEENのアンディ・デリスがゲスト参加しているが、両者のファンで、このバンドをいわゆる「メロハー」だと思って敬遠している人がいたら、それは非常にもったいない話で、恐らくイメージ以上にメタル然としたアグレッションを備えたサウンドなのでぜひ一度トライしてもらいたい。

個人的には本作でこういうキャッチーかつメロディックな楽曲を歌っているのを聴いて、あらためてジェイムズ・ラブリエっていい声持ってるなぁ、と感じましたね。

また、本作にはDIOのカヴァー「Rock N’ Roll Children」と、DOKKENの「Unchain The Night」(後者は日本盤ボーナス)のカヴァーが収録されており、どちらも欧州的な要素とアメリカンな要素を、さらにキャッチーさとエッジを兼ね備えたこのバンドには「ハマリ」の好カヴァーとなっている。

逆に言うとDIOやDOKKEN、あるいは後期RAINBOWのようなブリティッシュ/ヨーロピアンな要素とアメリカンな要素を上手くブレンドした正統的なHR/HMを好む人にはぜひ聴いてもらいたいバンドだ。【86点】

◆EDEN'S CURSEのMySpace
http://www.myspace.com/edenscurse

◆ジェイムズ・ラブリエとのデュエットによるリード・トラック「No Holy Man」のPV(YouTube)


なぜかシュールなアニメになっているのは本人たちのルックスがムサ苦しいので、アニメにすればちょっとはカワイイと思ったのでしょうか。

しかしマイケル・エデン(Vo)はスキンヘッド&サングラス&ヒゲの三位一体だけに、アニメにしてしまうとフツーのメタル・ファンにはロブ・ハルフォードにしか見えないのでは…(苦笑)。


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コメント

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買いました!

このバンドのCDを買うのは初めてでしたが、良い意味で裏切られました。
メロハーなのにインギーばりにクラシカルなソロを披露していますね。
表題曲なんか弾き過ぎでしょう(笑)個人的に80年代風疾走曲の#6が気に入りました。
デリス参加の#10も彼のVoひとつでハロウィンぽく聴こえてくるから不思議です。

このバンドは本当に毎回安定したクオリティのアルバムを作ってくれますねぇ
ただ、ボーカルがまったくと言っていいほどビブラートをかけていないというのが妙に気になってます…
この点について指摘している人を今までまったく見たことがないので、おそらく気にしているのは自分だけかな?

>学生メタラーさん

私もかつてこのバンドを初めて聴いたとき、「おいおい、ここまで弾いたらメロハーじゃないだろ」と思わず心のツッコミを入れてしまいました(笑)。

ただ、やっぱこういう主張の強いギターこそがHR/HMの醍醐味だなあ、とも思いますね。

>名も無きメタラーさん

ああ、言われてみれば確かにそうですね>ビブラート。
あの押しの強い歌唱が彼の個性だと思っていたので、それほど気にしていませんでした。

たしかにもう少し繊細な歌になるとまた違った魅力が出そうな気もしますが、ギターがこれだけ頑張っちゃうと負けじと声を張っちゃうんでしょうかね(笑)。