PROTEST THE HERO / SCURRILOUS

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BULLET FOR MY VALRNTINEの前座としての来日公演を経て、約3年ぶりのサード・アルバム。

前作「FORTRESS」にはかなり興奮させられたので期待していたが、結論から言うとちょっと期待外れだった。

いや、決して悪くはない。むしろ普段HR/HMに親しんでいる人であれば本作の音が一番なじみやすいのではないかと思うほどだ。

スクリームを減らして、これまでより丁寧に歌い上げている印象のあるヴォーカルや、リフの作り方といい、奇天烈な展開が減少し、ややストレートさを増した曲展開、そしてさらにファットでメタリックになったサウンドといい、本作がこれまでで最も「メタル度」の高いアルバムであることは間違いない。

前作発表後の『Grind House』誌上のインタビューで「SYMPHONY Xに影響を受けている」と、意外とディープなメタル・マニアックスぶりを発揮していたのもさもありなん、という変化である。

しかし、個人的にこのバンドに期待しているのはメタルが排しがちな混沌を内包したサウンドだったりするので、このバンドがここまでメタルにすり寄って来なくてもいいのに…などと思ってしまう。個人的にこのバンドの持つ資質というのは本気でストイックなプログレ・メタルを追求するにはやや不向きな気がするんですよね。

とはいえ、キメやリズム・チェンジの嵐であるわりにスムーズかつキャッチーに響かせる巧妙なソングライティングのセンスや、ソロ・パート以外でもタッピングを多用するフラッシーなギター・ワークなど聴き所は充分。

ただ、ヴォーカルのスクリームが減った影響というだけでもないと思うが、前作までに比してエモーショナルなパッションがやや薄くなったように感じられることと、単純にもうちょっとエグいインパクトがあってもよかったな、という思いが単純に絶賛させてくれないのも正直な所。やっぱ畑違いだからこそ魅力的だったのかなあ。

◆本作収録の「C'est La Vie」のPV(YouTube)



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コメント

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前座やる連中で凄い奴ら結構いますね

2ndと聴き比べてみたのですが、個人的にはやはり3rdが好きですかね。
2ndの混沌とした強烈なインパクトは3rdでは薄いですが、プログレ展開とメロが破綻無く、流れるように進んでいく様がいい。
メタル度が増し、曲調が若干キャッチー(ストレート)になったといわれればそれまでなんですけど。
VoがBFMVのようなマスクだったらどうなってたんだろ。。

>フィンさん

まあ、かつてはBON JOVIがRATTの前座をやっていたこともあるわけで、陳腐な言い草ですが、どんなバンドも最初は前座ですよ。

2ndか3rdか、というのはこのバンドに何を求めるかの差でしょうね。
私はメタルが好きですが、メタルではないバンドがメタルに接近するよりは自分達の得意なことをやってもらう方がいいと思っているタイプなので。

いずれにせよ、Voがイケメンであったとしても、BFMVのように売れるにはちょっと人を選び過ぎる音楽のような気がします(笑)。