BURRN!11年7月号の感想

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表紙は、ここしばらく年2回くらいのペースで表紙になっている気がするMR.BIG。

巻頭はそのMR.BIGのジャパン・ツアー大特集で、カラー、モノクロ合わせて30ページに及ぶ、ファンにとってはたまらない、ファンじゃない人間にとっても別な意味でたまらない内容。

彼らの熱心なファンとは言い難い私は「とても全部は読めんなー」と思いつつパラパラとナナメ読みしたわけですが、エリック・マーティンが「日本に行くのは怖かった」と発言しているのを見て、彼ほど日本のことをよく知っているだろう人でさえそう感じているとしたら、コンサートの呼び屋さんたちは相当苦労しているんだろうな、と思います。

今年のLOUD PARKが1日限りになるのも、きっとアーティストの頭数を揃えるのが大変だからなんでしょうね。

続くJUDAS PRIESTのインタビュー記事は、先日のK.K.ダウニング脱退を受けてのものと思われますが、個人的に一番興味を引かれたのは、ロブ・ハルフォードによると彼らのニュー・アルバムが「ANGEL OF RETRIBUTION」に少し近く、あれよりさらに昔の作風に近づいたものになる、と言っていること。

イアン・ヒルも「PRIESTたるクラシックな特性が全部入っている」「ただただJUDAS PRIESTのヘヴィ・メタルがぎっしり詰まっている」と表現しているので、これは意図的に「SCREAMING FOR VENGEANCE」や「DEFENDERS OF FAITH」といった往年の名盤の再現を目指したものになるのではないかと期待。

その後NIGHT RANGERのインタビューを挟んでDEF LEPPARDのインタビューと、ロートル・タイムが続く。

ただ、毎回インタビューを読んでいて思うけど、ジョー・エリオットはとても物事を冷静に見ることができる、アタマの柔らかい人ですね。
このアタマの柔らかさがある限り、DEF LEPPARDがビジネス的に大コケすることはないと思います。

今回リリースされたライヴ・アルバムの日本でのリリース元が「UNIVERSAL」ではなく「AVALON」なのにはちょっと驚きましたが、きっと「名より実」を取った結果なのでしょう。

その後、D.C.クーパーの一時復帰が話題となったROYAL HUNTの来日インタビュー(来日公演レポートはなぜか離れた後半のカラーページに)。

私にとってはまさに「リアルタイムのバンド」なのでそうでもないが、きっと30歳以下の読者にとってはこのバンドもロートル以外の何者でもないと感じられるのでしょうね。

なかなか「オトナ向け」のインタビューで、個人的にはなかなか興味深いのですが、うーん、これはちょっとロック・バンドに対する夢を壊すインタビューかもしれませんねえ(苦笑)。

こういうDEF LEPPARD、NIGHT RANGER、ROYAL HUNTといったアーティストがモノクロ扱いという辺りに「時代は変わったなー」と思って、再びカラーページに戻ると、またもやMR.BIGの企画ライヴのレポートがトビラ含めて5ページに渡って展開。もはや「月刊MR.BIG」状態ですね…。

続くIN FLAMESのインタビューは、メンバーのサイドビジネスの話など、大物感漂う内容なのはいいのですが、このアメリカ進出以降の中途半端にカジュアルでストリート風(?)なビジュアル・イメージを今ひとつカッコいいと思えないのは私だけでしょうか。

先日のイエスパー脱退に絡んで、過去のエピソードもふんだんに語られているし、ディスコグラフィーなども付いているので、特に近年彼らのファンになったような方には有意義な記事なのではないかと思います。

IN FLAMESの記事が終わると、なんと世界最大級のメタル・インディー、「Nuclear Blast」の見開き広告が。

どうやら日本コロムビアが「Nuclear Blast」所属のアーティストのディストリビューションを今後手掛けていく、ということを告知する広告のようですが、まだ日本での契約を持っていないバンドに限られるようなので、恐らく日本コロムビアがリリースできるのは少なくとも当分の間かなりマニアックなアーティストに限られそう…。

日本市場的においしいバンドはもうビクターやキング、AVALONなどが押さえてしまっているし、正直「Nuclear Blast」自体、2000年代ほどの勢いを最近は感じないんですよね…。

あとはCATHEDRALのライヴ・レポート&インタビューはファンなら興味深い内容だと思います。

X JAPANの全米ツアーの前座を務めたVANPIRES EVERYWHEREのインタビューで一番興味深いのは、一会場あたり3500~5000人規模の会場だったというX JAPANの全米ツアーのオーディエンスの75%が日本人だったという話ですかね。ファンの皆さん行動力ありますなぁ。

後半のカラー・ページ、MORBID ANGELのインタビューや、HIBRIA、LIV MOONといった、それなりに実績や注目度のあるバンドのライヴ・レポートに混じって掲載されているDEGREEDやRIVAL SONSといった新人アーティストの記事は、編集部員の「押し」なのか、レコード会社の「押し」なのか。

レビューを読むと、今月は超忙しいのに欲しいアルバムが満載で困ったもんです。

特にIN FLAMES、RHAPSODY OF FIRE、SYMPHONY X、HAMMERFALLといったアーティストの新譜がこぞってリリースされる22日がヤマですね。

レビューはされてないけど、15日に発売されるBLOOD STAIN CHILDやVERSAILLESも個人的にはマスト・バイだし、お金はともかく時間が足りなくて困ったもんです(苦笑)。

◆発行元であるシンコー・ミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011107
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コメント

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IN FLAMES大物なのにだっさいですよねw

ドレッドヘアじゃなくなって顔デカばれるはいかにもハゲ書くしな帽子といい・・
MR.BIGはうっとしかったですねw読んでてまたお前か、って口に出しちゃいましたw

正直今月のは指摘のとおりあまり楽しめませんでしたね。ROYAL SONSは僕の好みで収穫でしたが。MORBID ANGELはもう期待できるバンドじゃないし・・・

今月キツいですね

上半期最後の月だけあって。
ブラステやトニマカのレビューがなくて少々肩すかしでした。VERSAILLESは藤木氏が前作を気に入ってたそうなので載せてくれると期待してたんですが・・・。
今回も個人コラムでの紹介だけに留まるのか。
シンフォXの新作の広告インパクトありますね(笑)
アートワークはやはり前作と同じ方でしょうか。
ラプソは先行公開された2曲が微妙だったのであまり期待していません(笑)

今月一番の関心事は22日発売のチャリティ・アルバムに収録されるRIOTの新曲「Wings Are For Angels」ですね。名曲“Thundersteel”の衝撃をもう一度味わいたいです。

ロブ注入はやばいな(笑)。

MR.BIGはBURRN!!の顔で、BIG IN JAPANの代名詞ですからね。

むしろBAD MOON RIGINGのように人気が廃れないのが凄い。

そんなに曲が良いとは思わないし、2ndの「LEAN INTO IT」だけで十分なんだけどな。


私にはQUEENSRYCHEとSYMPHONY XのAlbumが単独レビューという辺りに「時の流れ」を感じました。


まずQUEENSRYCHEについてですが、Albumジャケットに魂が入っていません。

「EMPIRE」~「Q2K」の頃は、思わずジャケ買いしたくなる位Albumジャケットに力が入っていたのに(´Д`)。

広瀬氏のレビューは私には難解で、実際の音がさっぱり想像出来ませんが、あまり変わってなさそうですね。

「RAGE FOR ORDER」~「PROMISED LAND」の頃の音楽性に戻ることを望んでいるのですが無理なんですかね。


それからSYMPHONY XについてはAlbumジャケの力の入れようといい、レビュー内容といい期待出来そうです。

このAlbumこそクロスレビューでも良かったんじゃないですか。

私が1番好きな2ndの「THE DAMNATION GAME」みたく、もう少しメロディが欲しいんだけどな。


何号か前のキクニ先生のマンガに思わず笑ってしまいました。

たまに笑いのツボにHitするんですよね。

オリジナルアルバムで二枚組ですか・・・
YOSHIKIさんも見習ってほしいですね。待たせまくってるからこの位の大作作ってほしいな~サマソニまでに

大のヤンキースファンとしては、BIG4がヤンキー・スタジアムでライブするというニュースが気になりました。

BLACK VEIL BRIDESとVersaillesは買いますきっと

今月のおすすめで奥野さんが紹介してる91点のHELLが気になりますね。おそらく好きな音楽性でないと思うんですけど頭から離れません。これどう見ます?

Royal Huntのインタビューが個人的には1番興味深かったです。既にアルバム制作を開始しているとのことですが、結局ギタリストはツアーに参加したヨナスになるんでしょうね。誰になるか分からないとかなんとか誤魔化してましたが・・・・。

しかし相変わらず藤木のライヴレポはつまらねー(笑)

IN FLAMESのどっちつかずのファッションはもしかしたらカムクラ後~新作のサウンドを表してるんですかね…
僕はIN FLAMESのファンなのであんまり悪口を言いたくはないのですがなんにせよ新作楽しみです。

まとめてお返事

>まっつんさん
まあ、B!誌がつまらなくても、いいメタルのアルバムが続々出てくれれば何の問題もないんですけどね。


>学生メタラーさん
VERSAILLESは多分アーティスト側(というかレコード会社側)が扱ってほしくないんだろうと思います。
いずれにせよ今月は聴きたいアルバムが満載で嬉しい悲鳴です(苦笑)。


>ゆうていさん
MR.BIGとBAD MOON RIGINGを同列に語るのはさすがにMR.BIGに対して失礼というものでは(笑)。

QUEENSRYCHEのジャケは、個人的には別に悪くないと思いますが、さすがにもう買って聴くきにはならないですねー。

SYMPHONY Xがクロスレビューされるべき、というのは激しく同意です。


>B!13さん
私は奥野氏の感性を全く信用していないし、本文を読んでも全くそそられるものがないのでHELLはスルーですね。
とりあえずBLACK VEIL BRIDESは買いました。VERSAILLESも予約済みです。


>ジンさん
ROYAL HUNTのインタビューは、ある意味面白かったですね。
藤木氏のレポがつまらないのは、彼が基本的にはインドアでCDを聴いている方が好きなタイプだからだと思います。
そういう意味では私のレポもつまらないはずですが(笑)。


>kedgeさん
IN FLAMES、私も音楽は好きなので、あのファッションの中途半端さがもったいないなあと思うんですよね。
まあ新作が出れば買うんですけど(笑)。

細かい記事が面白い

22日ヤマだね(笑)。
IN FLAMESらしくないカジュアル(ジーパンにTシャツ姿)だと思った人は結構いると思う。まるで"EDGUY風"。

バンドのサイトで見てたけど、HAMMERFALLのジャケが変わった事に一番驚いたのと、「HAMMERらしく」ない。
元HAMMERFALLのステファン・エルムグレン(G)とアンダース・ヨハンソンが組んだ「FULLFORCE」というバンドに興味がある。国内盤出ないかな?

あとセバスチャン・バックが捕まった事。右側通行違反とマリファナ所持とか。「なにやってんの?セバスチャン君(笑)」。

ライチ、ノンジャンルの方向へ、「え!!」

Mr.BIGが表紙だと小さな本屋でも買えるので個人的には悪くないです(食傷気味ですが)。
注目はPRIEST、「SABBATHが発明し、PRIESTが定義した」これwikiに載りそうな言葉。とにかくヘヴィーなの作って欲しいわ。
HAMMERFALLに購入意欲がまったく沸かないのは、ジャケの問題だけ?(代わりにタウンゼンドにしようかな~)日本コロムビアどれくらい流通するのか(せめてマイアンは買いたい)、アルバム毎に状況は異なるとは思いますが、気になります。最近行きつけのCDショップのラインナップが以前よりしょぼくなりましたね。
シンフォニーとラプソディは購入間違いないと思いますが、IN FLAMESはどうするか、、、場合によってはソニック・アルター、ティアに流れる可能性もあります。
どうでもいいことですが、これからBLOOD STAIN CHILDやVERSAILLES、アイアンメイデンを聴こうと思っています。
VERSAILLESに関しては個人的にはあまり対象ではないのですが、Gのドレスが対象なので買いました(笑)
本、ゲームソフトも前日に店頭に並ばないものかな。

アンダースのハンチング帽姿はPVで見てたけどちょっと脱力…(笑)

MR.BIGは正直もう飽きたなぁ。BON JOVIとMR.BIGで、年間の半分くらいは
表紙を独占してるような気がする(^^ゞ

IN FLAMESの新譜はナンダカンダで結構楽しみです♪

今日やっとBVBとVersailles買いました。BLOOD STAIN CHILDも欲しいなと思いましたが、
金銭面とジャケットが・・・によって保留しました

不思議なのですが、行きつけのCD屋のHR/HM部門人気No.1が恐らくここ2か月ずっとHYDRIAなんですよ。
フロントマンのむっちりお姉さんは良いと思いますけど、なぜ?

バズ前はバーで暴れて・・・ですよね(汗)落ち着いた紳士になってもいい年でしょアクセルも。二人とも
スラッシュ見習って、シルクハットかぶれば(笑)

今月はラプソ一択!!
先行して配信された曲はなかなか僕の琴線をエグッテきたので楽しみです。

まとめてお返事2

>ストラディキャスターさん
HAMMERFALLはだいぶイメージ変えてきましたね。
個人的にはあの不器用そうなバンドにイメチェンなんてできるのか、ちょっと興味を持っています。

ヤンチャをやめたらセバスチャン・バックではないでしょう。


>フィンさん
表紙によって入荷したりしなかったりする本屋さんなんてあるんですねぇ。
だとしたらそりゃBURRN!もMR.BIGとBON JOVIで表紙を固めたくなりますね(笑)。

私は現在VERSAILLESを聴いて、なかなか満足してます。
ただ、以前も言いましたがGは男ですよ(笑)。


>珍獣メガネコアラさん
事実とは反しますが、たしかにMR.BIGとBON JOVIばかりが表紙になっている気がしますね(笑)。

IN FLAMESの新譜は私も結構楽しみにしています。


>B!13さん
個人的には今月一番楽しみにしているのはBLOOD STAIN CHILDだったりします。

HYDRIAの件については、仮説は3つ考えられます。

・仮説1:店員のオススメである
・仮説2:メタル好きな店員がいないため、売り場が放置されている
・仮説3:発注数を間違えて大量入荷してしまったため、売るためにチャートを捏造している

かつてCD屋でバイトしていた身からすると、仮説3は結構あるような気がします(笑)。

ロックンローラーは紳士になったらマズいんじゃないですか?


>へたれ学生さん
ラプソ一択ですか。まあ、最終章だし力が入っていそうですよね。

IN FLAMESのサイドビジネスの話はイエテボリの好き者同士が集まったプロジェクトから随分と大きなビジネスになったもんだと驚きました。

RIVAL SONSはYOU-TUBEでチェックしましたが、サザンハードロックBlack Stone Cherryの新作がBillboardで29位になる時代なので、こういう地味で渋めの70年代ハードロックをプッシュするのは「アリ」なのではないでしょうか。
話は脱線しますが、wolfmother、Black Stone Cherry、THE SWORDがヒットしているのでこういう70年代懐古路線のハードロックは欧米では一般層にも受け入れられて市場もあるのでしょう。でも、中にはTHE Datsuns、THE ANSWERのように業界に大きくプッシュされたけどその後空気になってしまったバンドもありますよね。個人的にこういうサブジャンルは嫌いではないのですが、皆やっている音楽は変わらないし若年寄りなファッション(失礼w)なのに格差が生まれたのだろうかと思います。RIVAL SONSは売れる方になってほしいと願っています。

あとBVBの新作はいいですね。世代を超えて聞ける音楽をやっている。何度も聞いています。BURRN!がプッシュするのは正解。

>通りすが郎さん

IN FLAMESはデビュー時のアンダーグラウンドな姿を知っている世代としては、現在の姿はまるで違うバンドを見るようですね。

RIVAL SONSとか、この手のバンドはBURRN!誌は割とちゃんとプッシュするんですけど、おっしゃる通りDUTSUNSやTHE ANSWER同様、日本では今ひとつ盛り上がりませんね。

現在の日本のHR/HMファンの嗜好に合っていない、と言ってしまうと見も蓋もありませんが、私自身そういう傾向があるので偉そうなことは言えません(苦笑)。

BLACK VEIL BRIDESは、この手のバンドが今後も日本で売れるかどうかの試金石になるバンドだと思いますね。