VERSAILLES / HOLY GRAIL

velsailles04_limited2.jpg

前作「JUBILEE」で私を魅了した“薔薇の末裔”VERSAILLESのメジャー第二弾となるフル・アルバム。「聖杯」ってタイトルがまたメタルだね。

本作もオープニングを飾る#1「Masquerade」から、どこぞで聴いたことがあるような魅惑のシンフォニックなKeyアレンジによるイントロについ胸躍らせてしまう。

彼ららしさが凝縮されたその「Masquerade」から、先行シングルでもあったメロディック・スピード・メタル・チューンの#2「Philia」への強力な流れで本作も良盤確定。

そして実際、捨て曲なしの力作に仕上がっているわけだが、前作までに比べダークさというか、ゴシック・シンフォっぽい雰囲気が薄れ、よりストレートなメタルに近づいているのが本作の特徴。

バラードの#5から、前半が歌謡曲のような#6という中盤のせいもあって、これまでよりも彼らの「明」の側面がやや強調されている印象もある。

前作までに比べると全体的にやや大仰さが控え目になった感があり、その辺は個人的にやや物足りないのだが、それでもアルバムのクライマックスをなすのは16分に及ぶ大作曲#12「Faith & Decision」。

その大作の前半は7分に及ぶインスト大会で、バンドの演奏力の高さを見せつけるものになっているが、歌の入りがやや唐突なのと、様々な要素を詰め込み過ぎてやや散漫に聴こえるのがもったいない。煽情的なパートは多くて聴き応えはあるんだけど。

なお、新加入のベーシストMASASHIは、前任のJasmine Youとはだいぶ雰囲気の異なる人物だが、ベースの腕は確かで、本作でもかなり存在感の強いプレイを披露している。

ダークな曲がやや類型的なV系っぽい雰囲気を醸し出していたり、#1と共に映画『ヴァンパイア・ストーリーズ』のタイアップ曲であるという#12「Vampire」をはじめ、全体的にコンパクトな楽曲が増えていたりと、これまでより広いリスナー層にアピールしていこうという意識を感じるのはメジャーに所属するバンドとしては当然のことながら、無駄に華麗で大仰な音世界こそが彼らの独自性だと思うので、その辺は今後も追求していってもらいたいというのが個人的な思いですね。【85点】

◆本作収録「Philia」のPV



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

今年は国産バンドが健闘

今回も素晴らしい出来ですね。
この手のバンドはインディー時代とメジャー1stが良くて、後は・・・ってパターンが多いですがまだまだ期待できそう。
「PHILIA」からの2曲は勿論、アルバム曲は1、4、5、7、12辺りが気に入りました。12は後半が冗長に感じました。いっその事、10分程度のインストにしてしまえば良かったのでは?
独特のクセが抜けて聴き易くなったので、よりメタラーにもアピールする内容ではないかと。彼らの見た目で毛嫌いするのは勿体ないですね。

「Vo.が弱点(キモry)、演奏はテクニカルが」テレビで彼らを見た印象で、ちょっと期待しながら聞いたら
期待を軽く超えてくれました。
Vo.も全然良かったです。#4が気に入りましたね。
僕も今年の国産は期待以上の作品ばかりだなぁと

でも期待し過ぎたのかもしれませんが、ANTHEMは微妙でした
「Immortal」が最高!の僕の意見ですけど・・・

KAMIJOは少しずつですが、メタルを歌うVoとして上手くなっていってる気がしますね~

ハイトーンとはまた違った魅力を持ってる気がします^^
今回のアルバムもそれが活きててかつ、演奏は文句なしで個人的には前作以上に気に入りましたw

Versailles、またも捨て曲無しの傑作でしたね。ゆったりとした曲でも十分に聴きごたえがあって楽しめました。KAMIJOの歌唱力もまた一段と向上しており、初期の頃が嘘のようです。
V系メタルと言うと彼らほどではないですがDや摩天楼オペラとかもなかなかいいですね。



僕も今年は国産が充実してるなあと思います。
ANTHEMに関しては僕も「IMMORTAL」が最高傑作だと思っていますが、新作は普通に良作だなと感じましたよ。後半がちょっと弱い気もしますが・・・

まとめてお返事

>学生メタラーさん
今年は国産メタルの良作が多いですね。
VERSAILLESもたしかにクセが薄れてきましたね。
やはり結構年齢的に厳しくなってきたからでしょうか(笑)。


>B!13さん
ANTHEMはイマイチでしたか。
まあ、彼らのようなベテランより、こういう相対的に若いバンドが頑張ってくれたほうが日本でもメタルに興味を持つ若い人が増えてくるような気がしています。


>yu-kiさん
KAMIJOのVoはたしかに改善されている(英語の発音を除く/笑)と思いますが、まあやはりフツーのメタル・ファンには厳しいかもしれませんね。
とはいえVoの問題を差し置いても充分に魅力的なバンド/音楽だと思いますが。


>中禅寺巽さん
楽曲が充実していただけに、皆さん評価が高いですね。
なんとなく当ブログのコメントだけ読んでいると若い方の方が国産メタルを好んでいるような傾向を感じますが、若い人の心をつかめる自国のバンドがいるというのはいいことですね。

SOPHIAの高音が光浦さんに聴こえる

イマイチと言いますか僕も良作だと思います。ただ、
サラッと流れる曲が多い(全体的にコンパクトですし)
ガツン!とくる曲がない(先行シングルもありませんでしたし)
のが不満ですね。

>B!13さん

BURRN!の点数も(彼らにしては)控えめだったような気がするので、ぼちぼちの出来という感じなんでしょうか。
87点が控えめに感じるというのもなんだかな、という感じですが(苦笑)。

SOPHIAってのBSCの彼女のことですか?
光浦ってのは…靖子?

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ちょっと疑問が・・・。
#8の「Threshold」は次の「Judicial Noir」への序曲なのでしょうか?

7月21日の21:00~22:00のBSプレミアム番組「Amazing Voice」にてオペラ歌手と北欧メタルの関係という興味深い内容が放送されますよ。
THERIONやマッツ・レヴィンなんかが登場するらしいです。

昔よりヴィジュアル形の地位は向上してるのでしょうかね?
独特のナルシズムが嫌われるのかもしれませんが摩天楼オペラ、lynch.DELHI、などが僕は好きですね

その通りです(笑)家でCD聴いてたら家族に言われまして(笑)
’’La+’’という曲の30秒あたりぐらいの声が不安定に聞こえる部分が
歌ヘタでの光浦靖子っぽいらしいです。
「言われてみれば・・・?」ぐらいなのであまり期待なさらずに(汗)

まとめてお返事2

>中禅寺巽さん
ご指摘ありがとうございます。修正しておきました。


>学生メタラーさん
シングルには単体で収録されてますし、別に序曲というわけではないのでは…と勝手に思っていますがどうなんでしょうね。

オペラ歌手と北欧メタルの関係…なんとも興味深いタイトルですね(笑)。
BSとはいえTHERIONが日本のテレビに映る日が来るとは…。


>人さん
地位が向上しているかどうかはともかく、認知が広がった分、支持者も増えているんじゃないですか?
その分アンチも増えているのかもしれませんが…。


>B!13さん
SOPHIAはあまり特徴のある声の持ち主ではないので、「似てる」と言われればそうかも、としか言いようがないですね(笑)。
いずれにせよ光浦靖子の歌声に興味がないので比較しようもないのですが。

1曲目、どこかで聴いたことのあるkeyアレンジ…思い出した!ロイヤルハントのラストグッドバイ!

>タネさん

正解ですね。これの元ネタは「Last Goodbye」でビンゴだと思います。
個人的にはカッコいいからアリだと思いますが(笑)。