LOUD PARK 11 感想

震災の影響なのか何なのか、1日限りの開催となってしまったLOUD PARK 11。

しかも当初から出演アーティスト情報が流出したり、それでいてさんざん正式発表を引っ張った挙句、結局リーク情報通りLIMP BIZKITというHR/HMファンには賛否両論(てか否?)を呼ぶアーティストがヘッドライナーという微妙な状況。

最後に決まったUNITEDも、開催10日前売りのBURRN!で全く触れられていないあたり、相当土壇場で決まったものと思われ、アーティスト招聘は相当に難航、もしくは非計画的だったことが窺い知れます。

オフィシャルサイトのアーティスト情報のいくつかはいつまでたっても「Coming Soon」のままそのまま開催日に至り、タイムテーブルが発表されたのは開催のわずか2日前。

おまけに「当日配られるタイムテーブルには誤りがあります」という話で、どんだけ泥縄でタイムテーブル組んでるんだよ、って感じ。

そして当日は雨と、条件的にはほぼ最悪。強風もあって京葉線は遅れていたみたいなので、幕張メッセでなかっただけマシか。

前日も終電近くまで働いていた私は、あっさり「二度寝」という罠に嵌って開演ギリギリの到着に。

入り口では「傘は持って入場できませんが運営側で責任は持ちません」というほぼ「放棄しろ」というに等しい傍若無人(クリマン、と読みます)な仕切りになっていたが、折り畳み傘ユーザーの私に死角はない。

なんか例年に比べて入場する人や通路を歩いている人の数が少ない印象で、これはもしや危惧していたガラガラ状態? と思ってアリーナに入ってみると、逆に「えっ、この時間にもう?」と思うほどの大盛況。

例年と違って横並びではなく対面する形でステージが設置されている影響か、真ん中で分断されたアリーナは人でいっぱい(に見える)。特に1番手アーティストであるANIMETAL USAがプレイしているBIG ROCK STAGE側は、もう柵の中に入るのが難しそうなほどだ。

実は私は指定席券なので、まずは席に上着と荷物を置きたかったが、既にショウがスタートする時間で客電が落ちていたため、暗くて無理だろうと諦め、荷物を抱えたままスタンディングで1バンド目のANIMETAL USAを鑑賞することに…。

以下、超長いレポ(?)になるので、ご興味のある所だけどうぞ。



ANIMETAL USA
良くも悪しくも話題のプロジェクトであるが、メンバーのメンツが強力だけに興味はあった。歴代最強のオープニング・アクトなのでは?

そして結果から言うと、なかなかに楽しめるライヴだった。

マイク・ヴェセーラ(Vo)は持ち時間が少ないことも計算してか、初っ端からフルスロットル状態。持ち前の強靭なハイトーンをキメまくる。

クリス・インペリテリ(G)はさすがの速弾きを連発、くるくる回ってみたり、空中キックを披露してみたりと、意外なエンターテイナーぶりも発揮。

ルディ・サーゾは、特にプレイの面でどうということはなかったが、60歳になるとは思えない華のあるステージングで目を引いた。

JUDAS PRIESTのツアーとのバッティングで不参加となったスコット・トラヴィス(Dr)の代役として参加したジョン・デッティ(TESTAMENTやSLAYERなどの仕事で知られる)のアグレッシヴなドラミングはスコットの穴を充分に埋めていて、そのパワフルなドラムは会場に熱気を伝えていたと思います。

このLOUD PARKの直前に行なわれたショウケース・ギグではアニソン・シンガーとして名高い水木一郎がゲスト参加していたそうですが、本日は誰の差し金か「マジンガーZメドレー」をプレイしている最中に「ももいろクローバーZ」のお嬢さんたちが「Zつながり」で(?)乱入。1コーラス分くらいの間だけですが、KISSのようなメイク(つまりアニメタル的なメイク)で踊って歌って、一陣の風のように一瞬で帰っていきました。

最初は誰だかわからなかったので、単にステージをかき乱されたようにしか見えませんでしたが、とりあえず話題になっているようなのでまあ良しとしましょうか。

ラストの「宇宙戦艦ヤマト」のときにはアリーナ一体となって「ヤーマートー!」と合唱する盛り上がりでしたが、「残酷な天使のテーゼ」は意外とライヴ映えしないというか、マイク・ヴェセーラが歌いにくそうでした(苦笑)。


AUGUST BURNS RED
最新作が全米TOP10入りしているにもかかわらず、2番手扱い。ANIMETAL USAは1番手というよりは「余興」のようなものだと考えたら実質1番手か。

私はまず自分の指定席を見つけ、その後朝食(といっても11時ですが)を探すために通路に出ていたので序盤は観ていません。

通路を一巡してみると、昨年より屋台が減っているのが残念。まあ、一日の出店では元が取れない、ということなのでしょうから仕方ないのかもしれませんが…。

昨年の「影のベスト・アクト」と呼ばれていた(?)焼津まぐろ屋のおねいさんに会うことができず、落胆した人も多かったのではないでしょうか。サマソニにはいた、という噂を聞いていただけに、残念です(笑)。

私と同じ朝食需要か、なんかどこの屋台も結構並んでいたので一番並んでいなかったケンタッキーフライドチキンでチキンフィレサンドとビールを購入し、席に戻る。

午前中からビールを飲める、というのがフェスの醍醐味ですね。そしてようやくバンドの話ですが、まあいわゆるメタルコアで、早速ラウパ名物とも言える巨大なサークル・ピットがステージの上手側と下手側で2つ渦巻いていました。

売れているだけあってパフォーマンス自体はまずまずだったものの、個人的なメタルコアの「聴き所」であるサビの叙情的なコーラスがない彼らの音楽はあまりフックを感じませんでした。ブルーの横縞ポロシャツだの五分丈のラグランTシャツなど、あまりにも普段着なメンバーのアピアランスも趣味じゃないな。


STRYPER
個人的には今回のラウパで最も期待していたバンドのひとつですね。

まずは彼らの出演順が入口で配られたタイムテーブルと異なっていて、私の隣に座っていた、AUGUST BURNS REDの最中ずっと寝ていた人がタイムテーブルを見つめながら怪訝な表情をしていました。

まあ実際、もう20年前とはいえ武道館で来日公演をやったバンドが3番手とは…時の流れとはいえいささか早過ぎるような。まああるいは彼ら自身が観光もしくは早期帰宅のために早めの出番を希望したのかもしれませんが。

YouTubeを観ると近年のライヴでは割と地味な衣装を着ているケースもあるようですが、本日は往年の衣装を思わせる黄色と黒の工事現場というかミツバチ?な衣装でキメてくれているのが嬉しいですね。

マイケル・スウィート(Vo)は、適度にキーを下げたりフェイクしたりもしていたものの、概ね全盛期と印象の変わらない歌声と声量をキープしていて素晴らしかった。

08年のヴィンス・ニール(MOTLEY CRUE)といい、09年のドン・ドッケン(DOKKEN)といい、昨年のスティーヴン・パーシー(RATT)といい、LAメタルのヴォーカリストはいずれも歌声に衰えが顕著でしたが、そこはやはりメタル・バブルに溺れてセックス&ドラッグ&ロックンロールな人生を送ってきた人たちと、酒もタバコもドラッグもやらずにクリーンな生活をしてきた人(マイケル)の差がこの年齢になってはっきり表れたということなのでしょう。

オズ・フォックス(G)も、ちょっと太ってオッサン臭くはなっていましたが、そんじょそこらの専任ヴォーカリスト顔負けの歌声で見事なコーラスを聴かせていました。

日頃の仕事疲れと、アルコールが入ったこともあって、メロディアスで心地よいサウンドについウトウトしてしまった瞬間もありましたが(苦笑)、ラストの「To Hell With The Devil」、そして名曲「Soldiers Under Command」の流れには燃えましたね。

個人的には大好きな「Always There For You」や「Honestly」のようなスウィートなラヴ・ソングをプレイしなかったのはフェスの雰囲気を考慮してのことと思われますが、できれば「In God We Trust」もやってほしかったなあ。


AMARANTHE
今年のブライテスト・ホープ候補の最右翼(かもしれない)スウェーデンの6人組。

メタルコアに通じるモダンな攻撃性と、ポップとさえ呼べるほどにメロディアスな要素のコンビネーション、および女性、男性ノーマル、男性デス声の3人ヴォーカル体制が「売り」だが、今回はその「売り」がいささか仇になった。

とにかく音のバランスが悪い。デス声がやたらと大きいのに対して男性ノーマル・ヴォイスの人とか明らかに小さい(声量の問題?)。ギターが引っ込んでいる割にベースの音はデカいし、まあ人数が多いからやりにくいんでしょうけど、PAはここが腕の見せ所でしょ。

とはいえ曲がキャッチーなので観客は盛り上がっており、ダンサブルな曲ではフロアがノリノリになっているのが見て取れ、楽しそう。

デス声をメインにしたアグレッシヴなパートでも大きなサークル・ピットが出来たりはしないあたりは、そういう層が支持しているわけではない、ということなんでしょうね。

Voのオネーチャンがスレてない感じで、遠い異国の日本でこれだけの観客が盛り上がっていることに対して素直に感激している様子だったのがかわいらしくて好感度高かったです。


KROKUS
スイスを代表するHR/HMバンド。誰かの趣味だけで呼んだとしか思えないチョイスですね。これを逃したらもう一生日本では観れない気がする。

ギタリストのフェルナンド・フォン・アーブが病気とのことで、一時期このバンドに在籍し、今回のラウドパークではUNISONICのギタリストとして来日することになっていたマンディ・メイヤー(元ASIA~GOTTHARD)が代役を務めている。

このフェス的には、彼ら最大の成功作である「HEADHUNTER」(全米25位まで上昇し、ゴールド・ディスクを獲得)のようなメタル色の強いサウンドの方が受けたのではないかという気がするが、近年そういう路線からは遠ざかっているだけに、ベテランらしくマイペースな選曲・パフォーマンスでした。

とはいえ、特別な機会だから、と「Tokyo Nights」をプレイした辺りは、ベテランらしいサービスの仕方ですね。

マーク・ストレイスの金属的なヴォーカルにも一切衰えはなく、カッコいいオッサンバンド、という感じでした。

ただ、フロアはやや空き気味で、休憩タイムにしていた人が多かった感も。07年のTESLAみたいな存在になっちゃったかな。


UNITED
ここで昼飯タイム。毎年食べてるケバブデラックスを求めてケバブ屋へ行くと、今年も相当並んでいる。
とはいえ回転は早いので、ほどなくケバブとビールを買って食事。

アリーナへ戻ると、クウェート出身という異色の出自が話題となっていたUNITEDのヴォーカルがオーディエンスを煽っていた。

「日本語しゃべると思わなかったデショ? バリバリしゃべります! バリバリ暴れます!」というMCにちょっと笑ってしまいました。

そのVoに煽られて、かつてない規模のウォール・オブ・デスが実施され、「伝説作れ! 竜巻起こせ!」というアジテーションのもとサークル・ピットもおよそ観たことが無いほど巨大なものに。これは凄い。

冷静に聴くと楽曲やリフにフックがあるわけではないのだが、ベテランならではのタイトな演奏に裏付けられたバッキバキのスラッシュ・サウンドと、日本語によるわかりやすい煽りがオーディエンスを熱狂させていた。これぞライヴのマジック。

正直このバンドがここまで盛り上げてくるとは思っていませんでした。アルバムを聴きたいとは思いませんが、またぜひラウドパークでこの盛り上がりを再現してほしいですね。マジで伝説として語られるステージだったかもしれません。


UNISONIC
マイケル・キスク(Vo)のバンドにカイ・ハンセン(G)が加入、ということで今年の個人的な目玉でした。

UNITEDの大盛り上がりを横目にBIG ROCK STAGEの中央前方へと移動。これまでバンド間の転換は早すぎると感じるほどにスムーズだったが、この時だけはサウンドチェックが長引いていたようで、少し待たされる。

そしてようやく出てきたマイケル・キスクはAVANTASIAでは常に被っていたニット帽さえしておらず、潔いまでのスキン・ヘッドになっていた。

セットリストのメインは元々マイケル・キスクがこのUNISONICのメンバーでもあるデニス・ワード(B:PINK CREAM 69)&コスタ・ツァファリオ(Dr:PINK CREAM 69)と一緒にやっていたPLACE VANDOMEの楽曲だったが、正直盛り上がりはそこそこ。

前のUNITEDの盛り上がりが凄かっただけに、スタンドから見たら随分と地味な盛り上がりに見えたのではないでしょうか。

UNISONICとしての新曲だという、その名も「Unisonic」は、HELLOWEENの「PINK BABBLES GO APE」あたりに入っていてもおかしくない雰囲気の曲で、テンポはかなり速いものの、どこかコミカルな曲調。まあマイケル・キスクらしいといえばらしいものの、あまり胸熱くなるような曲ではなかったかな。

盛り上がったのはやはりHELLOWEENの曲で、「A Little Time」に、ラスト「Future World」と「I Want Out」の畳み掛け。この盛り上がり、大合唱はかなりのものだったんじゃないですかね。

マイケル・キスクはAVANTASIAで観たとき(風邪を引いていたらしい)よりだいぶ声が出ていて、パッと聴きほとんど衰えはなし。素晴らしいハイトーンの伸びでした。

さて、求められているのがHELLOWEENサウンドであるということは本日かなりあからさまにメンバーに伝わったと思いますが、来春に出るというアルバムはどんなもんでしょうか。


TRIVIUM
ドラムが替わって上手い人になったおかげでショウがだいぶタイトになりましたね。キイチの日本語多めなMCもあって、盛り上がっていたと思います。

ただ、先のUNISONICで盛り上がりすぎ、ついでに個人的には選曲が今ひとつだったこともあって(日本では「A Gunshot To The Head Of Trepidation」と「Anthem (We Are The Fire)」をやるべきだと思うの)途中ウトウトしてしまいました。

あと何というか、ちょっとこの広さのステージは、彼らには広すぎる感じを受けましたね。もっと小さなハコの方がハマるバンドであるような気がしました。


THE DARKNESS
ちょっと人は少なめ。コア志向な人たちはARCH ENEMYに備えてUNITED、TRIVIUMの疲れを癒しに通路に出た感じでしょうか。

個人的にはこのバンドはVoがふざけてるように感じられて趣味ではないのですが、ライヴで見るとオーセンティックなハード・ロックでありつつ、ブリティッシュ・ユーモアが効いていて、意外と楽しめました。

ジャスティン・ホーキンス(Vo, G)は普通の声は素晴らしいし、ルックスもまるで英国貴族のような趣があって実はカッコいいのに、この歌い方、この衣装ではイロモノになってしまうのがもったいない。

「次で最後の曲だ。でも心配しないで。この後ARCH ENEMY、LIMP BIZKIT、そしてWHITESNAKEが控えてるから」というMCが妙に印象的でした。

デビュー時にはあまり真面目にHR/HMをやるのはクールじゃなかったかもしれませんし、そうしていたらあれほど売れなかったと思いますが、今ならもっと普通にやってもちゃんと評価されるんじゃないですかね。


ARCH ENEMY
いや、やっぱり凄いですね、このバンド。ステージ全体から発散される緊張感が尋常じゃないですよ。文句なしにカッコいいです。

ARCH ENEMYが出演したULTIMATE STAGEは、もう一方のBIG ROCK STAGEに比べておしなべて音が悪かったですが、彼らはちゃんと良い音が出てました。

アンジェラはBURRN!のインタビューとかではちょっと痛い発言が多いですが、やはりフロントマンとしては素晴らしいですね。その鬼気迫るパフォーマンスにはついつい目を奪われました。
余計なお世話ですが、もっとかわいいメイクすればいいのに(笑)。

MCで震災の影響を気遣ってみたり、さらっと日本政府の批判まで織り込んで来るあたりはさすが親日バンドって感じ。

ただ、フェスでギター・ソロタイムが2回は多すぎじゃないですかね。選曲もベストは言い難かったですが、それを差し引いても本日のベスト・アクトだと思いました。


WHITESNAKE
ARCH ENEMYとWHITESNAKEの間はインターバルが少しあるので、晩飯を買いに出て、ジンギスカン丼とビールをチョイス。

会場に戻ると、ちょうど1曲目の「Best Years」が始まった所でした。

前回の来日公演時もこの曲がオープニングでしたが、この曲気に入ってるんですかね? 個人的にはかなり地味な曲だと思うんですが…。

デイヴィッド・カヴァデールはやはりスターの佇まいですね。シワシワのおじいちゃんになっても、ステージ上での存在感はハンパないです。

声自体は割と出ていた気がするけど、ちょっと声が荒れ過ぎかな…。往年の艶が失われているのが残念。

キーも容赦なく下がっていて、「Is This Love」も「Fool For Your Loving」も一瞬アレ? と思ってしまいました(苦笑)。

ただ、バックの演奏やコーラスのサポートが非常に優秀なので、ステージ全体としてはBURRN!がいささかおためごかし気味に主張したように「ダブル・ヘッドライナー」として「トリ」だと考えてもおかしくない、なかなか風格のあるものだったと思います。

ダグ・アルドリッチ&レブ・ビーチのギター・ソロ・タイム(≒デイヴィッドの休憩タイム)は「はいはいお上手ですね」という以上のものではありませんでしたが、ブライアン・ティッシーの箸やらナイフやら素手やらを駆使したドラム・ソロはなかなか印象的でした。


LIMP BIZKIT
MARILYN MANSONやKORNのときのようにすぐ帰ってもよかったんですが、どうせ今年は早めに終わるんだし、最後まで観ていこうと指定席でボーッと見ていました。

WHITESNAKEが終わった後は続々と観客が会場から流出していき、残ったのは半分強、といった所でしょうか。

LIMP BIZKITのステージ前は勿論ファンがガッチリ固めていて、それなりに盛り上がっていましたが、反対側のステージはガラガラ、スタンドも空席が目立ち、LIMP BIZKITのメンバーたちはどう思っていたんでしょうねえ。

演奏は達者な人たちなので、「Nookie」とか「My Generation」といった、元々結構好きな曲はそれなりに楽しめました。

途中小芝居めいたものがあって、NIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」が1コーラスくらいプレイされ(歌なし)、フレッド・ダースト(Vo)が「やめろやめろ、メタルをやるんだ」と言うと、今度はAC/DCの「Back In Black」のリフをプレイ。フレッドがさらに「そうじゃない、メタルだよ」と言うと、今度はDJリーサルのサンプラーからTWISTED SISTERの「We’re Not Gonna Take It」が流れてくる。そしてさらにMETALLICAの「Master Of Puppets」がプレイされると、素早くサークル・ピットが出来ていました(笑)。ジョークでやっているのは明らかなのに(笑)。

その他、MOTLEY CRUEの「Shout At The Devil」がサンプラーから飛び出したりしたのも含め、LOUD PARKのオーディエンスに対するサービスなのか、あるいは一種のからかいなのか、その辺は今ひとつ読み取れませんでした。

「ヘヴィ・メタルは好きかい?」なんてフレッドに訊かれても、イエスと言っていいものかどうか微妙な感じですよね(苦笑)。

恐らく疲れもあって、曲間ではおとなしくなりがちなオーディエンスに業を煮やしてか、フレッドが観客の中にかなり深く突入してみたり、「Take A Look Around」の際に、オーディエンスをしゃがませて、一気に飛び上がらせてみたり、様々な趣向が凝らされていて、スタンドから見ているとなかなか興味深い光景でした。

ラスト、観客を40~50人近くステージに上げてバンドと一緒に暴れさせている様はなかなか壮観ではありました。
トリなのにアンコールがない、ってのはちょっと異例な感じではありましたが。

ただ、フレッド・ダーストの態度や言動にファンへの愛情が感じられないのがなんかなあ、って感じなんですよね。まあこのフェスが彼らにとってはアウェーなのはなんとなく伝わっているのでしょうが、とりあえず目の前で盛り上がっているのはファンなのだから、もっと親密なコミュニケーションをしましょうよ。

バンドのメンバーがステージを降りた後、一人残ったDJリーサルが、自らの古巣であるHOUSE OF PAINの「Jump Around」、そしてRUN DMCの「Walk This Way」、最後になぜかMOTLEY CRUEの「Dr. Feelgood」のイントロをかけて全てのステージが終了。


最後に今回初めて見たMCのサシャ氏(オープニングとARCH ENEMYの後に出ていたらしいが、どちらも私は場外にいて見ていませんでした)の「来年のLOUD PARKにも来てくれるかな?」という問いかけにメロイック・サインを高々と掲げつつ「Yeah!」と応え、会場を後にしました。

帰りのさいたま新都心駅は例年になく空いていて、LIMP BIZKITの存在は期せずして「時間差帰宅」を促す効果があったようです(笑)。


色々ネガティヴな要素はありましたが、結構客は入っていた気がしますし、どのバンドもなかなか見応えがあって「外れ」はなく、何だかんだ言って今年も文句なしに楽しめました。

だいぶ先の話ですが、本日の模様は来年2月にWOWOWでオンエアされるようなので、来られなかった方はぜひ。


※この日のセットリスト(一部実際と変更あり)
http://bayfm78.com/prt/newfolder_3/20111015loudpark.htm?u=eab1b2171b62eff5fcf8bf2e4eeabd95

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コメント

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お疲れ様でした

私は関西から参加していました。

B!誌のコラムで吉田豪氏が熱心に推していたせいで、ももクロZが大好きになった私は、一緒に行った友人に「ももクロはメタル」「ラウパーにももクロを出せ!」「リンプよりももクロを(以下自粛)」と熱く語っていたので、乱入は嬉しいサプライズでした(笑)

今年のベストアクトは文句なしアーチエネミー、個人的に印象に残ったのはストライパーでした。
マイケルとカイが肩を組んだ瞬間は、あざといと分かっていても、やはり一瞬涙ぐんでしまいました…

楽しかった~

僕は岐阜県から参加ですが、
前日の夜行バスに乗り込んだ時点で、荷物は濡れてるわ、雨で靴下まで水が染み込んでいるわで幸先悪かったです。

しかし、ラウパー本編は非常に楽しめました。
ラインナップ諸々で前評判悪かったわりに、かなり当日の会場は熱かったように思います。

UNISONICのライブは幸か不幸かHELLOWEENの曲でのあの盛り上がりはやはり特別なものがありましたね。僕はスタンドで観てましたが「I Want Out」が始まった瞬間に会場の空気が変わったのを肌で感じましたから。

アーチエネミーは個人的に初めて生で観るので楽しみでしたが、良いライブでした。バンド全体素晴らしいですが、アンジェラはアクションから煽りから、カッコ良過ぎですね。

お疲れさまでした。
残念ながら、私は参加できませんでした。
STRYPER、ぜひ聞きたかったのに。黄色の黒のしましま衣装、観たかったな~。
http://www.youtube.com/watch?v=HYO3sZQbsCI
これなど聞いて、雰囲気だけ味わっています。

私は今年東京転勤になったので初めて行きました。
メンツが微妙だったのですが、まああの金額であれだけのバンドを聴けたので満足です。
(単独では聴かないバンドも見れたし)

衰えているのを承知で、解散前に生で見たいという思いからWHITESNAKEのために前列でスタンバってたのでARCH ENEMYは遠目に見ていましたが、やはり「上手い」ですね。曲がミドル系が多かったのが残念です。Enemy Withinとか期待してたのに、、、

KROKUSはHeadHunter、TriviumはAnthem見たかったですね。(WHITESNAKEはBurnもw)

個人的に予想外なベストアクトはDarknessかもしれません。
ヴォーカルも良く声が出ていましたし、ギターの鳴りも素晴らしかったので。AC/DC系のリフの魅力も再確認。
(WHITESNAKEは声がアレとしてもギターもあまり聴こえませんでした)

瞬間最大視聴率はI Want Outでしょうかw

お疲れ様です

私は去年に続き、行きませんでした。
ANIMETAL USA、AMARANTHE、UNITED、UNISONIC、ARCH ENEMY辺りは興味がありましたが、パワメタ系が少ないもので(汗)
来年以降はどうなるんでしょうかね?

ももいろクローバーZが出たのはちょっと驚きですね(笑)
UNITEDの最新作はかなり良いですよ。OUTRAGE以上に海外向けのクオリティで、ラウドネスでいう「SOLDIER OF~」的なアルバムだと思います。

例年よりコンパクトなラウド・パークでした。
せっかくの元HELLOWEENコンビ擁するUNISONICの盛り上がりの小ささがちょっと惜しいですね。
ARCH ENEMYが相変わらすミスター・ラウド・パークらしいパフォーマンスを見せてくれたのでよしとしましょう。
個人的にはメロスピ・バンドが一つも出なかったのは少し悔やまれるけどね。
しかしANIMETAL USA+水木一郎+ももいろクローバーZはやりたい放題だな…(苦笑)。

はじめまして

お疲れ様でした。
沖縄から参加しました。09に初参戦して今回が三度目です。
もはやメンツによらず毎年恒例になっています。
一度に色々なバンドが観れる機会はとてもありがたいので。
それだけに今回の一日のみの開催はとても残念でした。
それでも楽しい一日でした。遠くから遠征してる分「楽しまなきゃ損、もったいない」補正はありますが。
個人的ハイライトはやっぱりUNISONICのHELLOWEENナンバーでした。

また、これまで飲食はけちってわざわざ外のコンビニ等に頼ったり、我慢したりしていたのですが、
今回初めてケバブデラックスを食しました。
美味いですね。
来年はもっとお小遣いをもって参戦したいと思います。

LOUD PARK 11

名古屋から日帰り参戦しておりました。
自分のブログでも書いたのですが、UNISONICはよかったですね。adoreさんが仰るように、皆様が求めているのはHELLOWEEN以外の何物でもなかったりしますが(笑)、今回はキスクも「自分の帰りを待っていてくれたんだ」と理解してくれることを祈るのみですね。
あと、僕のベスト・アクトもやっぱりARCH ENEMYでした。
adoreさんとは年齢も近いですし、メタルの趣味がめちゃくちゃ近い感じがするので、来年は是非ラウパの会場でお会いしたいものです。

今年は2日ないのでなにかおかしいと思ったのですが、
今年のラウドパーク規模が縮小してたのですね…知らなかったです。

まとめてお返事

>通りすがりさん
いつも見て下さっているのに通りすがりなんて淋しいことをおっしゃいますね(笑)
大阪からの遠征お疲れ様でした。

ももクロ、私は一人として顔と名前が一致しませんが、一般の方にとっては唯一のLOUD PARKとの接点になるかもしれませんね(笑)。

マイケルとカイが肩を組んでいるのはAVANTASIAで観ていましたが、HELLOWEENの曲をやってくれたのは感無量でした。


>Dさん
悪天候の中、岐阜からの遠征お疲れ様でした。
ラインナップが多少アレでも、実際カッコいい音楽を生で聴かされたら熱くなってしまうのがメタラーというものでしょう。

「I Want Out」が始まった瞬間は、思わず熱いものがこみ上げて来ましたね。
ARCH ENEMYは選曲がどうとか言う以前にパフォーマンス自体のカッコよさが圧巻でした。


>ririxさん
STRYPER、良かったですよ。
全盛期のファンのノスタルジーを裏切らないパフォーマンスだったと思います。


>naokiさん
開催前はチケット代の値上げが不評でしたが、それでもこれだけのバンドをこの金額で観られるのは素晴らしいと思います。

まあ、なかなか曲単位でまで満足するのは難しいですが、トータルで満足できたのであればOKじゃないですか?
THE DARKNESSは、実は1ミリも期待してませんでしたが、たしかになかなか楽しめるライヴでした。


>学生メタラーさん
パワー・メタル系は例年少なめなので、クリエイティブマンとしてあまり呼ぶ気がないのかもしれませんね。
それでも広義のHR/HMが好きであれば充分楽しめるとは思いますが。

MCのサシャ氏は「来年も」と口にしていたので、一応あるんじゃないですか、来年も。


>ストラディキャスターさん
UNISONICはサークル・ピットができるようなバンドではないし、盛り上がりは小さく見えたかもしれませんね。
でも、HELLOWEENの曲がプレイされたときの、あの場にいた人たちの感情の高まりはあの日屈指のものだったはずだと信じています。


>こじゃらさん
はじめまして。沖縄から3年連続で参加はすごいですね!
でも、このイベントの楽しみを知ってしまうと、もはやメンツはどうでもよくて、年間行事になりますね(笑)。

フェス飯はいわゆるB級グルメというかジャンクフードですが、もはやこれも「フェスの楽しみ」のひとつになりつつあります(笑)。


>ピッペンさん
そちらのブログ拝見しました。たしかに内容が私のものとかなりシンクロしてますね(笑)。
ARCH ENEMYとUNISONICは皆さん満足度が高いですね。

来年機会があればご挨拶でも。


>人さん
行く気がない人にとってはそんなものかもしれませんね(笑)。
また2日に戻ってほしい所です。

タワレココーナーにももクロZコーナーがあった理由が分かりすっきりしました。乱入時は誰なのか、何の為なのか理解できず、てっきり噂のあやまんJAPNかと思ってましたよ(笑)
インギー時代から好きだったマイク改めMETAL-RIDERのサイン欲しさに2枚目のアニメタルUSAデビューアルバムを購入。一枚しか出してないバンドのアルバム購入をサイン会参加条件にするとは随分姑息だと思いましたが、バンドのポジションを考えたら仕方ないか…。サイン会コーナーには私同様釣られた方々の長蛇の列が続き、アーチエネミーに危うく遅れる所でした。朝一の登場なのに15時・17時の2回開催という酷い扱いにも関わらず、メンバー4人メイクバッチリで揃っていました。仕事とはいえ全員フレンドリーにサインと握手に応じてくれてました。サインはメンバーそれぞれ写っている箇所にしてくれたのですが当然ドラムは他人の写真にサイン。何となく複雑な気分でした。
METAL-RIDER(苦笑)の番となり、少し緊張しましたが、片言の英語で自分はセブンスサインツアーを観に行った事を伝えました。凄く喜んでくれたみたいで何やら声をかけてくれましたが、理解できず。握手の後、「See you again!」と笑顔で言われたけど、とっさに直訳(また会おう)してしまった私は返答できませんでした。また会えるのか確信がもてず。ごめんよ、マイク…。
ライブはよかったですが、もし再び彼らを観る事ができたら、やっぱりメイク無しが希望ですね。
今回ラウパ初参戦でしたがすごく楽しめました。来年も是非参加したいと思います。

お返事ありがとうございます。
adoreさんとは全く同い年で、メタル歴も非常に似通っているので、サイトも含めていつも興味深く拝見しています。
今回は大阪ではなく京都からの遠征でした(微妙な違いですが)。

> 一般の方にとっては唯一のLOUD PARKとの接点になるかもしれませんね(笑)

まさにおっしゃる通りで、何故か今朝のワイドショーでも取り上げられていました(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=UuYa_mqxarU

私がマイク・ヴェセーラを生で観るのは「Magnum Opus」での来日時以来ですが、16年振りの再会はちょっとほろ苦いものになってしまいました…
他の方も書いておられますが、やはりあのメンバーならOBSESSIONやPROJECT DRIVER/M.A.R.S. のような硬派?なアメリカンメタルを期待してしまいますよね(アニメタルUSAの話ばかりですみません)

>DYさん

アルバム購入がサイン会参加条件というのは、たしかに姑息ですがよくある話かと。
でも、思い出のアーティストと直に会話できる機会なんてそうそうないですから、その価値はあったんじゃないですか。

フェスの楽しさを知ってしまうと、毎年行かずにはいられませんよね。来年もぜひ。

>メタリアン666さん

今度はまた急激にメタメタしいHNになりましたね(笑)。
京都の方でしたか、失礼しました。関西というと大阪をイメージしてしまうのが関東人の悪い癖ですね。

個人的にはPROJECT DRIVER/M.A.R.S. よりこっちの方が楽しめましたが(苦笑)、あのメイクはメタルに対する偏見を強めるだけで余計ですね。

お疲れ様でした!

adoreさん、お疲れ様です。
今年のレポも読みごたえあって、雰囲気が目に浮かぶ錯覚に陥りました(笑)!
残念ながら自分はビルボードに来ていたボビー・コールドウェルのライブに行ってしまいましたが、めちゃめちゃ演奏が重たく、AORってこんなに演奏こんなハードだったっけ?!という素晴らしいものでありました。来年は会場でお会いしたいですね!!栗万さん、頑張って!!

>【S】さん

読みごたえというか、長いだけですね(苦笑)。お付き合いいただきありがとうございます。

ボビー・コールドウェルというとミスターAORというイメージですが、そんなにヘヴィな演奏だったんですか。意外ですね。

まあでも、AORとHMは「カッチリした音楽」という意味では共通点があると感じています。

はじめまして。楽しく読ませていただきましたー!

私は行けませんでしたが、今年のラウパの様子が知れて良かったです。

ありがとうございました。

>アンジェラさん

はじめまして。
結構時間かけて書いたので、楽しんでいただけると嬉しいです。

もちろん、実際のラウパはこんな文章では表現しきれないほど楽しいんですけどね!(笑)

単独の方にしてしまいました

レポありがとうございます。

単独公演がそれぞれあったので、
私はWhitesnake、子供はLIMPに行き、ラウパーは今回行きませんでしたが、動員数はまずまずだったんですね。よかったです。
The darknessとTriviumを観れないのは残念でしたが
Wowowの放送を楽しみにします。情報ありがとうございます。
単独はアウェー感がないので、ファンもバンドものびのびしてたかな(笑)。個人的に非常に楽しめました。
来年のラウパーはどうなるでしょうね。

>KYさん

LIMP BIZKITを観に行くような年のお子さんがいらっしゃるんですか。メタル親子ですね(笑)。
どうせなら一緒にLOUD PARKに行けば…と言いたい所ですが、まあ親子で一緒に行くような場所ではないですよね(笑)。

実際の動員数がどんなもんだったかはクリエイティブマンのみぞ知ることですが、とりあえずまずまずの動員に見えるような会場設計がされていました(笑)。

まあ、ファンとして親密な空間を楽しむなら単独の方がいいかもしれませんね。
私は個々のライヴというよりはお祭り感を楽しみに行っているので、ぜひ来年も続いてほしいのですが。

いまさらですが

ケバブ、人気ですね~。

Stryperのお衣装には気合いを感じました。
それとAnimetal USAに挟まれたバンドの普段着度合いがなんともいえませんでした。

Future World, I Want Outの盛り上がりは凄かったですね。
こんなに盛り上がっちゃって「Unisonic」は大丈夫なんだろうかと(^^;

わたしも始まるまえはぶつくさいってたのですが、参加してみたら例年以上にしっかりみたかも、な感じでした。
来年は大々的にやって欲しいです。
フィンランドとイタリアとブラジルのバンドも是非。

>ねこまたぎさん

ケバブはマイケル・アモットと並ぶラウパの名物ですから(笑)。

UNISONIC、あの盛り上がりを見て日本のレコード会社が「HELLOWEENのカヴァーを日本盤ボーナス・トラックに!」と懇願していそうですね(笑)。

まあメンツの問題はあってもラウパは充分楽しい、ということがあらためて証明されたということが今年の開催意義だったんじゃないでしょうか。