- 2011-10-24
DRAGONLANCE / CHAPTER OF SKYLAND

都内を中心に活動するメロディック・スピード・メタル・バンドの7作目の音源となる5曲入りEP。
5曲入りといっても、#1、#3、#5はインストのため、実質的には2曲入りのシングルに近い。
とはいえ、プロローグと銘打った#1、エピローグと銘打った#5は、ギタリストの及川氏があるファンタジー・ボイス・ドラマ用(?)に作曲したマテリアルをアレンジし直して収録したというシンフォニックな楽曲で、映画やRPGゲームのサウンドトラックのようなスケール感のある楽曲に仕上がっている。
20秒程度の短いインタールード的な楽曲である#3は、彼らの初音源である2002年発表の「HOLY BLOOD」のデモ版のオープニングだった曲とのこと。
タイトル曲である#2「Chapter Of The Skyland」は2000年の1月、#4「Definition Of Honor」は1998年4月に作曲されたものだそうで、10年以上前に書かれていた曲のようである。
当時はまさにメロディック・パワー・メタルという音楽が全盛期で、北欧やイタリアなどから次々とマニア心をくすぐる魅力的なバンドがデビューしていた時期で、本作に収められたサウンドはその当時のサウンドを思い起こさせるもの。
個人的には、シンフォニックなKeyをフィーチュアした疾走感あふれるそのサウンドは、バンド名の類似もあってか、初期のDRAGONLANDに近い印象を受けた。
ブックレットによると#2「Chapter Of The Skyland」は中心人物である及川氏によると「いつか形にできる状態が整ったら形にしたい」と長年温めていた楽曲だそうで、緊張感あふれるイントロから、強力な疾走を聴かせつつ、中間部やエンディングのインスト・パートにおいてプログレッシヴな要素も感じさせるドラマティックな曲。
もう一方の歌入りの楽曲である#4「Definition Of Honor」はかの有名なアーサー王伝説に登場する聖剣エクスカリバーをモチーフにした楽曲だそうで、疾走しつつもドラマティックに展開する歌メロが聴き所。
ちょっと全体的に1つの楽曲にメロディを詰め込もうとし過ぎていて、どこがサビなのかわからなくなるメリハリの不足が気になるものの、この手の音楽が好きな向きであればくすぐられるメロディや展開が随所に登場し、楽しめる。
Voはなかなか強力なハイトーンの持ち主だが、高音域がややヒステリックに響くため、好き嫌いが分かれるかもしれない。
なお本作はデビュー当時からこのバンドに関わっている、日本のプログレッシヴ・メタル・バンドVIGILANTEのギタリスト大本浩史氏とバンドの共同プロデュース。
そして現在正式メンバーを欠いているベースとドラムにはそのVIGILANTEのベーシストである海野真とドラマーである藤野隼司をゲスト・プレイヤーに迎えている(VIGILANTEのメンバーにレコーディングの参加を仰いでいるのは今回が初めてではないようだ)。
キャリアも10年以上に及び、シングル7枚分のマテリアルもあり、しかも過去の音源の多くははほぼ手困難のようなので、キャリアを総括するフルアルバムの制作が待たれる存在である。
◆本作のプロモーション映像 [YouTube]
◆DRAGONLANCE公式サイト
http://sound.jp/dragonlance/




Voの抑揚の無さはやはり国産といった感じ。たしかに初期DRAGONLANDっぽいです。
国産メロスピといえばMASTERPIECEの「COLORS OF CONFLICT」は海外のマニアからも絶賛されるクオリティでした。解散が悔やまれます。