RECKLESS LOVE / ANIMAL ATTRACTION

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LOUD PARK 10でハイパーなパーティ・ロック・ショウを披露し、一躍新世代ヘア・メタル・バンドの新星として注目を集めているフィンランド出身バンドのセカンド・アルバム。

そのパッと聴きではアメリカのバンドとしか思えないメジャー感のある明るい80年代型メタル・サウンドはとてもフィンランド出身とは思えず、母国でも「まったくフィンランドらしくないバンド」と評されつつ、既に母国のロック雑誌の表紙を飾るほどの人気を獲得している。

前作の時点で新人離れしたソングライティングのセンスを発揮していたが、それもそのはず、彼らがRECKLESS LIFEというバンド名で結成されてから今年で10年に及ぶキャリアなのだという。

本作も前作同様、よくプロデュースされた80年代型メインストリームHR/HMサウンドで、その手のサウンドを好む人であれば間違いなく楽しめるだろう。

一方で、ファースト・シングルとなった#4「Hot」や#7「Dance」のようにブリトニー・スピアーズやカイリー・ミノーグ、レディー・ガガのようなサウンドからの影響を取り入れたというダンサブルな要素を持った楽曲の存在が、彼らが単なるノスタルジーの世界だけではなく、現代に生きる新しいバンドであることを証明している。

冒頭アメリカのバンドのようだと言いつつ、アメリカのグラム・メタル・バンドに比べるとダーティでナスティな雰囲気は薄く、強いて言えばDEF LEPPARDなどに通じる作り込みが感じられる所や、往年のRATTを思わせるきらびやかさの中にも、メロディの随所にほんのりと哀愁が滲むあたりはやっぱり北欧のバンドだな、という印象も受ける。

個人的に楽曲単位では前作の方がインパクトの強いものがあったように思われ、本作はやや優等生的にまとまってしまっている感もなくはないが、アルバム全体としての完成度は非常に高い。

BURRN!誌のインタビューで彼らが公言する「俺達はもっとビッグになりたい。成功したい。何百万枚もアルバムを売って、スタジアムを満杯にしたい」という心意気はよし。個人的には「売れなくても、自分の好きな音楽さえやれればいい」というアティテュードは、理解はできるもののやや卑屈な感じがしてあまり好きではなく、彼らくらい堂々と野望をむき出しにしている方がロック・ミュージシャンとして健全だと思います。

シンガーのオリ・ヘルマンが#4「Hot」のPVを撮るためにLAのホテルに泊っていた際、たまたま同じホテルに泊まっていたセバスチャン・バック(元SKID ROW)に「デュード! お前、20年くらい前なら俺がこんな格好をしたかったっていう格好をしているな!」と声を掛けられたというエピソードもクールですね。【83点】

◆その「Hot」のPV [YouTube]

1:12~あたりのブリッジ・パートでTMNの「We Love The Earth」をちょっと思い出しました…なんて言ったら歳がバレますね(笑)。

◆2ndシングルであるタイトル曲のPV [YouTube]

とても北欧のバンドと思えない(?)リア充PV(笑)。曲もめちゃアメリカっぽい。

◆3rdシングル「On The Radio」のPV [YouTube]


◆4thシングル「Born To Break Your Heart」のPV [YouTube]




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コメント

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一応ギャル男的なバッドボーイロックンロール系なんでしょうか…

PVはロケーション的に北欧じゃ絶対取れないですね(笑)

EXPO

TMNに改名して2毎目のアルバムに入ってましたね、確か。懐かしい。。。
本題のバンドはアティテュードが清々しくて良いです。PV見てアルバム買ってみようと思いました~

>人さん

狙っているのはそのイメージでしょうね。
わざわざ北欧じゃ撮れないロケーションでPVを撮影したのも、そのイメージ作りでしょう(笑)。

そんなにワルっぽくなり切れてないところが北欧っぽくていいですね(笑)。

>IOさん

さすが同世代、話が早いですね(笑)。
私としては「EXPO」収録のハウスっぽいバージョンよりも、「Love Train」のB面(両A面扱いでしたが)に収録されていたシングル・バージョンが好きでしたが。

このバンドはなかなかソングライティングのセンスがあるのでオススメです。
でもあえて最初に聴くなら前作デビュー作の方がオススメですね。本作はちょっとスルメかもです。

全曲好きですが特に#2Speedi'n、#7Danceが今のお気に入りです。

1stのKISSへのオマージュみたいな曲のPV見ましたけど他の曲も良さげですね。サイフと相談しながら検討します。

>人さん

たしかに北欧の「ワル」っていうとそういう邪悪なイメージですね(笑)。
実際にはそれは「サムライ、ニンジャ」に近い偏見なのだろうと思いますが、やはりあのアメリカ西海岸的なムードというのは、一種の「憧れ」を誘うものなのではないでしょうか。

>B!13さん

本文にも書きましたが、曲単位ではファーストの方がインパクトの強いものが多いと思います。
お財布事情が許すようならぜひトライしてみてください。

アドバイスありがとうございます。2枚しか出ていないので両方買おうと思います!
最近専らiTunesで購入することが多いのですが、Galneryusの前作が売ってないのは何故なんでしょう?最新作はあるのに。。

>IOさん

両方!大人買いですね(笑)。
私自身はほとんどiTunesを使わないので、GALNERYUSの件についてはわかりません。ごめんなさい。

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>IOさん

おっしゃる通り個性はまだ薄いですが、楽曲は粒揃いだと思います。オーバープロデュース気味なサウンドもあって、私もDEF LEPPARD的だと思いました。
LOUD PARKで観たライヴは適度にラフでしたけどね。

HR/HMを聴くのは通勤時間がメインなのは私も同じです(笑)。