NIGHTRAGE / INSIDIOUS

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ギリシャ出身で、現在はスウェーデンに活動拠点を置く多国籍メロディック・デス・メタル・バンドの5thアルバム。

かつてはガス・G(G:FIREWIND, OZZY OSBOURNE)が在籍するバンドとして知られており、ガス・Gが脱退した3rdアルバム以降、日本での注目度はやや落ちていた。

しかし、前作4th「WEARNING A MARTY’S CROWN」より、初めてメンバー・チェンジなしで制作された本作はなかなかの充実盤である。

前作より加入したDRAGONLANDのギタリストであり、今年AMARANTHEの中心人物としても大きく注目を集めたオロフ・モロクと、バンドの創設者であるマリオス・イリオポウロスのツイン・ギターがフィーチュアされたそのサウンドは、IN FLAMES以降のイエテボリ・サウンドの血脈を継承する、今時珍しいほどのピュアなメロディック・デス・メタル。

最近この手のジャンルはメタルコアの要素が強かったり、Keyがやたらとフィーチュアされていたり、フォーク/ヴァイキング的だったり、サイバー感覚だったりゴシック風だったりと多様化が進んでおり、このサウンドはストレートと言えば聞こえはいいが、ハッキリ言ってオールド・ファッションである。

しかし、非常に雰囲気のあるイントロ#1から、シンプルながらキャッチーなリード・ギターのスタッカート・リフが響き渡る#2への流れを聴いて久々に「ああ、メロデスってやっぱりカッコいいなあ…」と思ってしまった。

アグレッシヴでありつつも、総ての曲に叙情的かつフックのあるリード・ギターの旋律が配され、楽曲自体は大半が3~4分台とコンパクト(楽曲の終わり方が淡白なのもイエテボリ・サウンド風ですね/苦笑)ながらドラマティックな印象を受ける。

曲調はややワンパターンに感じられなくもないが、#2、#4、#12あたりのリード・ギターの奏でる旋律は秀逸で、ついつい自分でも弾いてみたくなる。

なお、本作にはゲストとして#3、#6、#8に初代シンガーであるトーマス・リンドバーグが、#2、#8でアポロ・パパサナシオ(FIREWIND, SPIRITUAL BEGGARS)が参加している。

日本盤ボーナスはDEF LEPPARDの「Photograph」のデス声カヴァーで、当然ながら浮きまくり(笑)。

サウンドはやや軽めだし、Voも強力とは言い難く、IN FLAMESやARCH ENEMYといった大御所に比べるとスケール感が不足しているあたりはまだまだB級なのだが、それでもこのクオリティに達していれば個人的には十二分に楽しめる。非常に印象のいい佳作。【84点】

◆本作収録「Delirium Of The Fallen」のPV [YouTube]



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コメント

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まずまずの出来じゃないでしょうか。
ガス・GはFIREWINDとオジーで多忙だし、オロフは何かメロデスの方に興味が出てきたのかな。それが事実とすればやはりDRAGONLANDは今度のリリースのでき次第でメロスピとはオサラバかもしれない。新譜あんま期待してませんけど(笑)。

違う話題だけど日本シリーズがここ最近稀に見ず熱いです。
それは自分が(家の出身が九州だという理由で)福岡ソフトバンクホークスのファンだからに過ぎませんけど(笑)。
中日には落合監督に簡単に花道作らせたくないですね。せっかくここまで常勝球団にしておきながら8年もかかったんで。
B誌の藤木記者とはライバル関係ですね(笑)。

確かにメタルコアやハイブリッドなスタイルに比べてオールド・ファッションではありますが、いい曲作ってますよね。
IN FLAMESやARCH ENEMY等と比べては酷ですが、個人的にはこちらのほうが好きだったりして、、、

サバスのNEWSには驚きました。
子供の頃からプロレスラーのロード・ウォリアーズの入場曲『IRON MAN』が好きでした。
メタルを本格的に聴く前から、好きだったので、彼らの影響力はすごいなと今更ながら実感しています。
他にはKISSの「「勇士の叫び(I Love It Loud)」とか(笑)

ガス・Gが抜けてから良くなりましたよね。
Keyが居ないので地味な印象は否めませんが、その分ギターが頑張ってます。個人的にVoが聴き疲れするタイプの声質なので替えてほしいなあ(苦笑)

>ストラディキャスターさん
DRAGONLANDの「Black Mare」という新曲がかなりカッコいいですよ。新譜期待できそうです。
http://www.metalunderground.com/news/details.cfm?newsid=73669

いつもブログを楽しく読ませて頂いてます。

オロフは、彼の言動を見ていて感じたのですが 彼は 極端に女の子に優しく ただの エロい男です(苦笑)
昔からモテてこなかった人間の典型ですな

もちろん彼の音楽は好きなのですが、こういう所に萎えました。。

NIGHTRAGEは衰えを知りませんね。
僕はアーエネよりもインフレに並ぶ優れたバンドだと確信してるのですがどうでしょうか・・

正直どちらとも僕の中ではオワコンに成り下がってる(インフレは今のスタイルが僕の肌に合わないといったほうがいいかも)のでこれからもこのバンドには多大な期待を寄せることになりそうです。

まとめてお返事

>ストラディキャスターさん
個人的にAMARANTHEといい本作といい、オロフはこういう音楽の方が適性があるのではないかと思ってしまいました。
単に近年ソングライティングの才能が開花した、ということかもしれませんが。


>フィンさん
最近のARCH ENEMYやIN FLAMESより好き、という感覚はなんとなくわかります。
プロレスからHR/HMに入ったという人は結構見かけますが、ある意味フィンさんもそうだったんですね。


>学生メタラーさん
ガス・Gが抜けた後の方が良くなっているのに、注目度は落ちてしまったというのが気の毒ですよね…。


>DEATHGUYさん
はじめまして。
エロい男って(笑)、オロフに来日公演のときにでも会ったんですか?

まあ、この手のメタルやってる人はモテなかった人の方が多いんじゃないですか?(苦笑)
コンプレックスが逆方向に行って女性蔑視とかになるよりはマシなような。


>まっつんさん
初期のIN FLAMESタイプの音楽が好きな人にとっては心強い存在でしょうね、このバンドは。
そういう人にとっては現在のIN FLAMESより楽しめる音楽をやっていると思います。

この記事に関係ないですが、コメントさせて頂きます。(相応しい?最近の記事がなかったので/汗)

15日のGalneryusの仙台公演行ってきました。インタビューでも本人達が話してた通り、今回の「PHOENIX RISING」は改めて「ライブ映えするなぁ」と強く感じました。
特にラストの’’Time Has Come’’はもう・・・最高でした。
ライブが始まって二曲目でバスドラが突き破れるというレアなハプニングも今のガルネリ(小野さん)のほのぼのムードで大事にいたりませんでした。
「とにかく良かったです!!」で説明できることを長々とスイマセン(汗)
いやー、学校サボっ・・・(以下略)
そいえば1月25日にミニアルバム出るらしいですよ^^

>B!13さん

バスドラが突き破れるというのは確かにあまり見ないトラブルですね。
なるほど小野さんならそれくらいのトラブルはのほほんと受け流しそうな気がします(笑)。

「Time Has Come」はラプソ風のアツい曲なので燃えそうですね。印象に残るライヴだったようで何よりです。
学校を(中略)た甲斐がありましたね(笑)。

来日公演決定

久しぶりにNightrageを聴きながら、ネットを検索してたらNightrage11月に来日するらしいですね!
いやぁ~、嬉しいですわ!
このMetal Gateにたどり着いたのもNightrageの「Insidious」レビューを発見したからなんですよね(笑)
なので一年半前のこの記事にコメント書かせてもらいます。

>通行人Rさん

11月とはまた随分先の話ですね。しかしNIGHTRAGEが来るとは…。
NIGHTRAGEをきっかけにこのサイト/ブログにたどり着くとは、何がきっかけになるかわかりませんね(笑)。