GOTTHARDのニュー・シンガーが決定

スイスを代表するハード・ロック・バンド・GOTTHARDが、昨年事故死したヴォーカリストのスティーヴ・リーの後任となる新ヴォーカリストを発表しました。

新しくヴォーカリストとして迎え入れられたのはNic Maederなるスイスのローザンヌに生まれ、現在はオーストラリアのメルボルンに住んでいるという1971年生まれの人物。ヴォーカルはもちろん、ギターやピアノもプレイできるという。

世界中から数多くの応募があった中、長い選考を経て、最終的にはメンバー全員一致で選ばれたとのこと。

個人的な印象としてはスティーヴ・リーはバンドの魅力の8割がたを担っていた観があり、特に非業の死を遂げたことでファンの間では伝説というか神格化されてしまっていることは想像に難くなく、彼の後任というのはいかなる人物であろうともなかなか困難なポジションだと思います。

GOTTHARDが現在のSKID ROWみたいになってしまうのを見るのはいささか忍びないものがありますが、バンドいわく、「色々言われることはわかっているけど、まずは彼が歌っているのを聴いてみてくれ」とのこと。

◆新曲「Remember Its Me」のPV [YouTube]


公式サイトでは上記の新曲を無料でダウンロード配布しています。

まあ、ルックスも悪くないし、ハスキーでブルージーな歌声も様になっているけど、少なくともこのPVを観る限りスティーヴ・リーの幻影をかき消すほどの傑出した個性やカリスマ性は感じられませんでした。

なんていうか、80年代末から90年代初頭、「ブルージーなハード・ロック」が流行っていた時期にこんな感じのヴォーカリストがいっぱいいたような…。

こういうヴォーカリストが加入すると、GOTTHARDからさらにメロディアス・ハードの要素が薄れて、私のあまり得意としないアーシーでブルージーな渋めの路線に行ってしまいそうな気がするのがちょっと心配。

まあ、それはそれでバンドの選択なので私がとやかく言うことではありませんが。

とりあえず、来年の春に発売予定というこの新ヴォーカルをフィーチュアしたニューアルバムは話題性や同情票みたいなものもあって売れると思いますが、その後のツアーなどを通じてこの新Voが「本物」かどうかが問われていくことでしょうね。

◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=166342
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コメント

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渋いHRも好きなんで大歓迎です

最初某日本語サイトでこのニュースを知ったのですが「オーストリアじゃなくてオーストラリア?」と思って、オフィシャルサイトを見たところ、ニック・メーダーは生まれはスイスですが、本当にオーストラリアで育ち、活動していたんですね。

だとすると、彼らは「スイス生まれ」というところにこだわって後任探しをしたんでしょうか。スイスは多言語国家だから言葉の問題(まあ独語が仏語が話せれば)はあまりなさそうですし、そもそも彼らくらいのヴェテランバンドなら仕事仲間とは英語が話せれば事足りるでしょうし。でもそれって、きょうびのスイス圏以外のグローバルなメタル業界において、果たして重要な観点だったのかどうか……。

新ヴォーカリスト

スティーヴ・リーを彷彿とさせつつ、adoreさんが仰るようによりブルージーな歌い回しが得意そうな気配を漂わせていますね。
ルックスは悪くないですし、歌も上手いとは思うので、まずは新作を心して、期待して待ちたいと思います。
…でも、正直言って、スティーヴの後釜というのは難儀ですよね…。

仰る通り

HR/HMファンというよりGOTTHARD(というよりスティーブ・リー)が好きなだけの自分の様なリスナーにアピールするにはどんな超絶歌唱の主でも難しいでしょうが、それを差し引いても個性はあまり強くない印象ですね。彼の音楽性自体はMyspaceで聴く限りはそこまで渋い方向ではないのかなと思いますが、元々地味な曲の多いGOTTHARDですから、艶やかさが減退してしまうのは免れないかと思います。

まとめてお返事

>まっつんさん
ワビサビのわからない男ですみません(笑)。


>Endeさん
おそらく「スイス出身」にはこだわったんでしょうね。
彼らは一応インターナショナルに活動していますが、主戦場はあくまで自国というタイプのバンドなので。
この期に及んで英米でのブレイクを狙う状況だとは考えていないのでしょう。


>ピッペンさん
冷静に見れば、悪くない後任だと思います。むしろよく見つけたね、というくらいに。
ただ、やはり前任者が偉大だっただけに「なかなか」レベルではファンは満足してくれないでしょうねえ…。


>けー坊さん
そうですね。彼の音楽性がどこまでGOTTHARDに反映されるかは不明ですが、いずれにせよちょっと渋めな方向に向かいそうな気がします。
浮ついた曲をやるような状況でもないですし…。

> 彼らは一応インターナショナルに活動していますが、主戦場はあくまで自国というタイプのバンドなので。

同じことは案外STRATOVARIUSにも言えるかもしれませんね。彼らくらいのメタルビッグネームなら、後任ギタリストとベーシストをわざわざフィンランドから探さなくても、いくらでも見つかったように思います(話題違いですが、直上で話題になっていたので)。まあ、いまやフィンランドよりもスイスのほうがメタル人材を探すのは大変そうですが。いや、マンディ・メイヤーみたいに、しれっと「ジャーマンメタル」業界でドイツ語で仕事をしている人がいるかもしれませんけれど。

スティーヴがGOTTHARDの魅力のほとんどを担っていたという意見には激しく同意しますが、後任にほぼ無名のシンガーを選んだのは正解な気がします。

誰であろうと色々言われるのは確実なので、ヘタにキャリアのある人物よりは、よく見つけたね、という方が良いですよね。

ただ思い切ってもっと若返るという手もあった気がします。

お久しぶりです。
新Vo決まったんですね。
お披露目曲はガツンとハードロックでキメて欲しかったです。
(もちろんバラードも好きですが)
噂では、トミー・ハート加入!?なんてデマを聞き、驚きましたが、
この方だったんですね(笑)。声質、スティーヴに少し似てますね。
高音の伸び具合はどのくらいかなど気になるところもありますが、
ステージの仕切り具合が旨い人ならいいですね。
スティーヴは本当に凄かったんで…。

まとめてお返事2

>Endeさん
おっしゃる通り、STRATOVARIUSはかなり意図的にフィンランドのバンドとしてのアイデンティティを守ったのだと思います。
GOTTHARDも同様でしょう。

ここ10年の間に日本デビューしたバンドの絶対数を比べると、スイスとフィンランド、どちらの層が厚いかは一目瞭然ですが…。


>クラウザーさん
たしかにGOTTHARDに元有名バンドのメンバーが入るのはなんか違うような気がしますね。
というか、正直スティーヴを欠いてなおGOTTHARDの名前で活動することにさえちょっと違和感があるくらいなので(苦笑)。

若者ではなくほぼ同世代の人間を入れたのは、やはり各メンバーが対等な「バンドらしさ」を重んじた結果なのだろうと思います。


>マジンガーZZさん
トミー・ハートの名前は日本のメロハー・ファンの間で願望として出ていましたね。
GOTTHARDの音楽にはトミーよりもこの人の方がハマるだろうと思いますが。

ステージでのフロントマンとしてのパフォーマンスはたしかに単純に歌唱以上に課題でしょうね。
恐らく経歴からすると大きなステージでのライヴはそれほど経験していないと思われるだけに…。

スティーヴの死も新ボーカル加入もこちらのサイトで知った者ですが、情報助かりました。有難いです。
自分しては新ボーカルは余り違和感なかったです。
管理人さんありがとう。

>いのるさん

はじめまして。
私の書いたものがお役に立ったなら嬉しいです。
新Voは違和感がない、以上の何かを今後示してくれるとなお良いですね。