ティモ・トルキが引退?

ティモ・トルキ(G:元STRATOVARIUS, REVOLUTION RENAISSANCE, SYMFONIA)がミュージシャンとしての無期限休業、あるいは音楽業界からの引退ともとれる声明をFacebook上で発表しました。

「果たして何人の人がこの文章に興味を持ってくれるかわからないが」という自嘲的な書き出しで始まるのその声明は、これまでティモが発表してきたいくつものステイトメント同様、むやみに長くてうんざりさせられるものですが、かいつまんで言うと以下のような感じです。

1000時間をかけて制作した自信作であるSYMFONIAのアルバムはさっぱり売れず、ツアーはおろか満足にライヴを行なうこともできなかった。

音楽業界は最悪の状態だし、ティモが抱える精神疾患である双極性障害は不治の病で、ストレスの多いツアー・ライフは非常に良くない。

私には癒しと回復が必要なのでもう音楽を作ることを止め、妻や娘と普通の生活を送っていくつもりだ。

…ということだそうです。
ただ、これだけ書いておけばいいのに、また妙に生々しいエピソードを色々と綴っているんですよ。

アンドレ・マトス(Vo)のマネージャーが怪しい投資家のバックアップのもとにセッティングした「南米ツアー」の結果は、30時間かけて現地へツアーがキャンセルになったことを聞きに行っただけに終わった。

かろうじて6回だけ行なわれたライヴには100~350人程度の観客しか集まらず、宿泊するのは最低ランクの刑務所のような安宿という、これまでで最も酷い「ツアー」だったという。
しかもそのツアーでミッコ・ハルキン(Key)は肺炎に罹ったというからまさに泣きっ面に蜂。

さらに、以前このブログでも取り上げたウリ・カッシュ(Dr)の脱退話に関しては、元々ツアー生活にうんざりしていたウリ・カッシュは腕を痛めたことを機に、二度とライヴを行なわないことを決め、挙句の果てにSYMFONIAのセカンド・アルバムを作る際には(代役のアレックス・ランデンバーグがプレイしたテイクに対して)、自分の名前を使わせてやるから10,000ユーロ寄こせ、というメールを送ってきたという。

しかもその10分後に、「そうそう、税金分も合わせて名前の使用料は13,000ユーロだ」とメールを送り直してきたというからもはや笑い話。

まあ、ティモ・トルキはこれまで数多くの嘘をついてきた人なので、上記のエピソードがどこまで真実なのかはわかりません。
少なくともウリ・カッシュには釈明の機会が与えられるべきでしょう。

「これまで支えてくれてありがとう。またどこかで会えることを願っています。身体に気をつけて」と「引退声明」らしい殊勝なことを述べつつ、「当時のメンバーは2人しか残っていないのにSTRATOVARIUSと呼ばれているバンドは未だにライヴでは80%俺の曲をプレイしているにもかかわらず、俺に対する敬意が不足しているSTRATOVARIUSのオフィシャル掲示板にいるような、俺のことを支持しない連中にも感謝の言葉を伝えたい」なんて悪意を感じることを併せて書いてしまうあたりがどうにも大人げないというか…。

そもそもSTRATOVARIUSのバック・カタログからの権利を全て放棄してしまった彼が音楽を辞めて、いったいどうやって生活していくんでしょう?

スウェーデンをはじめとして北欧は一般に福祉が手厚いと聞いているので、双極性障害を抱えるティモはひょっとしたら生活保護の対象なのかもしれませんが…。

声明中で「またギターのレッスンを始めた」というような記述もあるので、ギター講師として生計を立てていくつもりなのかもしれませんが。
そういえばスタジオも経営してるんでしたっけ。

文中「オフを取る」という言い方をしている箇所もあるし、「もう二度とレコーディングをしない可能性もある。これは君たちの一部にとっては吉報かもしれないが」というアンチに対するイヤミも、「しない可能性がある」ということは「する可能性もある」ってことですよね? と勘繰りたくなる所。

そして締めの「未来がさらなる音楽をもたらしてくれることを願っている…多分そうはならないだろうけども」という表現も個人的には含みを残しているように思えます。

ティモ・トルキは少なくとも私のようなメロディック・パワー・メタルのファンにとってはそれなりに大きな存在だし、そんな彼がもし本当に音楽業界から去る、ということであれば衝撃的なニュースであるはずなのですが、何せこれまでの言動があまりにも不誠実だっただけにどうしても「ホントに? またちょっと鬱状態が悪化して不安定なことを口走っちゃっただけじゃないの?」という疑いが先に立ってしまうんですよね。

まあ、いずれにせよ彼の生み出したSTRATOVARIUSの「FOURTH DIMENSION」から「INFINITE」(「ELEMENTS Part I」まで入れてもいいかな)までのアルバムは間違いなく私の人生にとって重要な作品で、今後彼がどんな作品を生み出そうと、あるいは生み出さなかろうと、その価値が変わることはありませんけどね。

※今のティモの心境? な曲名かも「Don't Let Me Go」[YouTube]


※声明中にあった「最も酷いツアー」の映像[YouTube]


◆ニュースソース
http://www.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=166770


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コメント

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adoreさんに「ストラトのおすすめは?」って聞いといて未だに買ってない裏切りもんですが(笑)このニュースをほかのサイトで見たときは「えー残念だな。お疲れ。いろいろ問題あったらしいからなー」みたいな感想がポンポンと浮かびました。
adoreさんをはじめとして、色んなひとを魅了する音楽を作ってきたんだと思うので、
ゆっくり休んで欲しいです。
まあ、実生活でこんな友人は絶対イヤですが(笑)

Symfoniaは春に発売されたと云う事もあって、浪人中の心の支えだったと云う事もあり結構気に入っていたのですが...StratvariusはVisionsからInfinityしか聴いていませんが自分のメロスピアルバムの中ではかなりの重要作ですし残念です。

大ティモ・・・

SYMFONIAの出来に絶対の自信を持っていただけに、売れ行きの悪さにはショックを受けたのでしょうね。

大ティモはYNGWIEのスタイルだけでなく、強靭な精神力(笑)も身につけるべきでしたね。

メンバーを固定しないで、Timmo Tolki's SYMFONIAで良いのではないでしょうか?

もし日本でのライブなら、それなりに集客力が有ると思うのですが。

契約は。。。

またですか。。。と言いたくもなってしまう、ティモ様のご乱心ですが。。。
何とか音楽活動というか、作曲活動だけは続けて欲しいものです。
ちなみに、SYMFONIAは確かマーキーレーベルとアルバム4枚分の契約があるはずなのですが、その契約はきちんと全うするのでしょうか。。。

SYMFONIAの件については、そこで述べられている全てのことが本当のことでしたら何とも悲惨ですね・・・。これでは鬱になってしまうのもわかるような気がします。

気分屋な彼のことだから、また忘れたころに新プロジェクトを立ち上げる気がします…
昔からの彼のファンは、今回の声明も「また何か言ってるよ」くらいにしか思っていないんじゃないでしょうかねぇ

まとめてお返事

>B!13さん
こんなブログにコメントしているヒマがあったら大至急Amazonでポチってください(笑)。


>へたれ学生さん
浪人中の心の支え、それはきっと一生の思い出となる音楽ですね。
たとえ次作がないとしても、そのアルバムは大切に聴いていってくださいね。


>ゆうていさん
RRが売れなかったのは「メンバーに知名度がなかったから」ということで有名人揃いのSYMFONIAを結成し、それでもまた売れなかったわけですから色々とショックだったんでしょうね。

日本でもティモ・トルキの名前だけではキツいのでは。
SYMFONIAのメンツであればO-EASTくらいは埋められたかもしれませんが。


>ピッペンさん
RRのときも当初吹いていたビクターとの契約枚数を消化してませんでしたから、今回もその辺はウヤムヤになるんじゃないですか。

作曲だけというのはいいかもしれませんね。直接人前に出なければ多少はストレスも軽減しそうですし。
そして楽曲をSTRATOVARIUSに提供するとか(笑)。


>ハルディンさん
ティモ・トルキに必要なのは私生活・ビジネスともに上手くマネジメントしてくれる、オジー・オズボーンにとってのシャロン夫人のような人なのかもしれませんね。


>高見沢さん
気分屋というか病気なんでしょうけど、もうすっかり狼少年状態ですよね(苦笑)。
これまでの経緯がなければこのエントリーのタイトルに「?」マークを付けたりはしなかったのですが。

"In Paradisum"の不出来の原因のいくらかは、マトスの声の出なさっぷりに還元されると思うのですが、どうでしょう。"Time To Be Free"、"Mentalize"のときも思いましたが、この人こんなにハスキーだったっけ?って感じで、"Angels Cry"を唄っていた人と同一人物とは思えないくらいに衰えてしまったと思います(年齢が近いキスケと比べると尚更に)。もとからハイトーン(だけ)が売りの人で、それも使えなくなったら、メタルヴォーカリストとして致命的なのでは。あのアルバムを、たとえストラト名義でなくても、コティペルトが唄っていたら印象は違っていたと思うのですが……。それこそRRで共演したキスケの唄でも聴いてみたかったですね。

トルキのソロバンドというアイディアには、わたしも賛同します。その場合、確かに有能で忍耐強いマネージメントが必要という点にも賛同します。

なんとまあ・・・

多くの天才は人格的欠陥を持つとよく言いますが、彼の虚言癖(今回のものの真相はまだわかりませんが)もその類なのでしょうか?その割に、ストラトヴァリウス時代の楽曲権利をあっさり放棄しているのは潔いのかなんなのか・・・

現在ヨーロッパに滞在しているのですが、やはりストラトヴァリウスというバンドは数多くのメタルバンドの中でも知名度が高いようで、なんとなくこのバンドに対してビッグ・イン・ジャパンなイメージを抱いていた私は驚いています。と同時に、バンド周辺のトラブルの多さもまた周知の事実のようです(笑)

それにしても、ティモ・トルキのギター教室とは・・・受講生はずいぶんと苦労しそうですね。

上記の声明が本当だとすると来年2月発売予定だったSYMFONIAの2ndアルバムもたち消え、ということになるのでしょうか。残念です・・・。
今年3月に行われる予定だったサイン・握手会も震災の影響で中止になりましたし、本当に踏んだり蹴ったりですね。そのサイン会と来日公演があったらトルキの考えも少しは変わっていたかも・・・。

豚休業

昨日報じられてる事を知りました。
個人的にはプロモーション来日がなくなった方が裏切られたような感じも(笑)。
デビュー前からこのバンドが結成される事を喜んでただけにその反動でショックも皆さん大きいようですね。
音楽業界が最悪なのは分かるけど、少なくとも日本ではBURRN!のチャートでいきなり4位を記録したし、そもそもカネがもったいないのでBURRN!をあまり買わない自分が4月号を即購入しましたからね。売れてないかは疑問ですね。
自分も実はトビアス・サメットやティモ・トルキに近い人格である事を考えると、やる気がなくなったときについ口走ってしまうのは理解できますが、一体この豚は何がしたいんだ?って思います。
マーキーとあと3枚の契約のはずなのでセカンド今年リリースのはずだったんだけど、全くやる気がないように感じられます。
あとは最低限妻と娘は大事にしてくださいな。花屋でもやりながら(笑)。
ウリ・カッシュは脱退した人間なのでまったく関係ないでしょうが(笑)。

まとめてお返事2

>Endeさん
まああのアルバムにおけるアンドレの歌唱がベストだったとは思いませんが、それはANGRA脱退以降常にそうだったような気がしますし、作品の質を大きく損なうほどではなかったと感じています(楽曲の魅力を120%引き出す歌唱でもありませんでしたが)。

あのアルバムをティモ・コティペルトが歌っていたらまんま過去のSTRATOVARIUSになったでしょうね。


>ひまじんさん
人格的欠点というか、結局は躁鬱症ということになってしまうのではないかと思います。

ヨーロッパに滞在されていらっしゃるんですか。メタルが(日本よりは)盛んそうでいいですね。フェスとかにも行かれているんですか?

STRATOVARIUSがビッグ・イン・ジャパンだったのは90年代半ばまでで、それ以降欧州や南米でも相応の人気を獲得したようです。


>学生メタラーさん
レーベルとしても寝耳に水のようですね。
まあ、発作的な声明かもしれませんし、案外しれっと新作がリリースされるかもしれません。

声明の中でも日本の震災がつまずきの発端だった、ということを述べているくだりがあります。
日本で歓迎されれば、少しはモチベーションも上がったんでしょうけどね…。


>ストラディキャスターさん
かつてSTRATOVARIUSは日本では一作で5万枚クラスのセールスを上げていた時期がありますからね…。
それとは比較にならないセールスだったと思います(時代が違うと言われればそれまでですが)。

本国ではチャートにも入らなかったようですし、今でも1位を獲得している古巣と比べるとやるせない気分なのではないでしょうか。

トビアス・サメットとティモ・トルキを同類扱いしたらトビーが気を悪くするんじゃないですか?(笑)

モンハン3G

シンフォニアは面子が良かっただけに新譜が聴けないのは残念。おそらく引退せずに新プロジェクト等で戻ってくると思いますが、、、adoreさんは今後トルキがストラトへ戻る可能性はあると思いますか?

今年から部署移動したせいで、時間が無くて困っています。昨年同様狩りの季節のため仕事量を減らしたいのですが、営業的な部署なので難しいかもしれません。本来の専門職へ戻る希望を出しています。音楽も聴く機会が減りつつあるので精神衛生上良くないですね(言い訳)。

もう12月、本当に1年経つのはあっという間ですね。
期待してたスピード・フォークのフィドラーズ・グリーンはそれほどでも無かった。やはり最近はメタル度の濃いものを体が求めているのか。
LIGHT BRINGERのシングルは1曲目が良かった。来年のアルバムはファストでメタリックな内容を希望します。
先月のMVPはエクスモータス、激しくも心地よいサウンドに◎
VICTORの廉価版のセンテンストも同じくらい良かった。
ICED EARTHも良かったですね。前田氏の解説では、「本作は最高傑作、前作までの作品は仕事以外では聴く機会が多く無かった」って、裏を返せば、仕事だから聴いてたってことでしょ。INTO ETERNITYは好きなバンドなので、そのVoが歌っているって事で注目してましたが、良作で一安心。

>フィンさん

最近心なしかコメントが減ったような気がしていたのは部署移動で忙しくなったからですか。お疲れ様です。

ティモ・トルキがSTRATOVARIUSに戻る可能性…。
カイ・ハンセンがHELLOWEENに戻る可能性よりは若干高いような気がします(笑)。

でも、今のSTRATOVARIUSがよっぽど落ちぶれない限りは、あっても単発のライヴとか、アルバムのゲストとかが関の山なのではないでしょうか。

> 作品の質を大きく損なうほどではなかったと感じています(楽曲の魅力を120%引き出す歌唱でもありませんでしたが)。

よそのブログでは「マトスの歌唱はバンドに合っていると思う」という発言もあったので、わたしの彼にたいする評価は、単に好みの問題だということのようですね。言い過ぎました。要は、マトスを、トルキの元相方であるコティペルトや、ANGRAにおける後任であるエドゥ・ファラスキ(の全盛期!)と比べちゃ駄目だってことなんですかね(フォローになっていない?)。

ただ、以前adoreさんご自身も仰っていたと思うのですが、トルキは演奏ではなく、作曲面で個性を発揮するタイプのギタリストなので、やはりヴォーカルが上手くないと彼の曲が活きないというのは間違いないと思います。

でもマトス×トルキのカプはヨーロピアンメタルやメロスピメタルのファンにとっては萌える組み合わせだと思うので(もちろんそこにウリ・カッシュを交えたトリプルプレイなら尚更)、もうちょっと息長く続けて欲しかったと思いますね。とりあえず一回日本に来いよと言いたい(笑)。あのメンバーで全く注目されないということはおよそありえないと思うのですが。

>Endeさん

まあ、あのアルバムでのアンドレの歌唱が彼のベスト・パフォーマンスではないことは確かだと思います。

少なくとも日本ではそれなりに注目されていたと思うのですが、アルバムの出来は100%満足のいくものではありませんでしたので、今後ティモ×アンドレの合作によるケミストリーが生まれることを期待していたんですけどね…。

恥ずかしながら、ティモ・トルキが引退宣言をしていたことを今この記事を読んで初めて知りました。
まさかSymfoniaが解散していたとは・・・
2枚目期待してたのにショック・・・

と思って調べてたらティモ・トルキ、この発表から1か月ちょいで引退宣言撤回してますね(笑)
http://legacy.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=168231

落ち込んだのがアホみたいです・・・
Symfoniaの2枚目が出ることを祈りたいと思います。

>へこたれ浪人生さん

ティモ・トルキの発言に一喜一憂していたら体が持ちませんよ(笑)。もう完全に虚言癖ですね。

SYMPHONIAの2枚目…出るかどうか、極めて微妙な感じですね。

大きなお世話かもしれませんが、昨年からHNが変わっていないのがちょっと気になるのですが…。

HNの件

去年まではへこたれ受験生というHNでコメントさせていただいてました。
つまり4月から浪人生、一浪というわけです・・・(泣)

これからもちょこちょこコメントすると思いますのでよろしくお願いします_(._.)_


>へこたれ浪人生さん

おっと、失礼しました。
せっかく浪人したのであれば、浪人でなければできないライフスタイルを極めて、ぜひ来年は志望の大学に合格してくださいね。

メタルは受験勉強をそれほど邪魔しない優れたストレス解消になると思います。
コメントも気晴らしになるならお気軽にどうぞ。