BURRN!12年1月号の感想

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表紙&巻頭は新譜が結構スルメ盤だと思えてきたMEGADETHのムス大佐。
これまでそれほど感じなかったけど、今回は「老けたなあ」と思ってしまいました。
ちょっとお肌にPhotoshop処理をして差し上げたほうがよかったのでは。

MEGADETHの次はNICKELBACKがドーンとカラー6ページ。
BURRN!として本格的にこのバンドを推していくことにしたみたいですね。

たしかにこのバンドは作を追うごとにHR/HM的なダイナミズムが表出してきていて、先月号のインタビューでSTEEL PANTHERのマイケル・スターが言っていた通り、「2000年代に馴染んでるフリした80年代ロッカー」であることが露呈してきましたからね。

これくらいのポジションのバンドを「HR/HM認定」できるようになれば、日本のHR/HMマーケットの可能性も広がるような気がするのですが。

先日のオリジナルBLACK SABBATH再結成のニュースは、インタビューまで取る時間がなかったのかカラー1ページ(と、ニュースページである「SPOTLIGHT KIDS」の記者会見リポート)であっさりと処理。

ROYAL HUNTのインタビューはモノクロですが、クロスレビューのトップで扱うならカラーでも良かったのでは。
ロートルのBIG IN JAPANとはいえ、D.C.クーパーが復帰したこのタイミングは、この雑誌の購買層にとっては未だそれなりにニーズのある記事だと思います。

アンドレ・アンダーセンのインタビューは相変わらず性格悪そうですが、D.C.クーパーのインタビューは彼の私生活がかなり窺える、ファンにとって興味深い内容なのではないでしょうか。

以前ROYAL HUNT在籍時のインタビューで「本職はステンドグラス職人だ」と言っていましたが、いつの間にか消防士やら救急医療の仕事に転職していました。それが今回のインタビューでは10年ぶりに元のガラス工房に復帰したということが語られていたのが個人的にはちょっと興味深かったです。

家族と離れたくないから30日以上のツアーには出たくない、という彼にとっては、元のBIG IN JAPANに戻るくらいが「適切な成功規模」なのではないでしょうか。アンドレがそれをよしとするかわかりませんが。

ヘヴィ・メタル・サウンドハウス30周年特集については…。
先月号の広瀬編集長の思い出話もそうですが、時折この話題が誌面に出るたびに、個人的にはなんだかちょっと「キモチワルイ」という感想を持っていました。

それはなぜかと考えてみた所、それはあまりにも「あの時代はよかった」という失われた栄光に浸る後ろ向きなノスタルジーと、「あの時代の俺達はイケてたんだぜ。それに比べて今のメタル・ファンは元気がないよ」という変な上から目線を感じるからではないかと思いました(後者は被害妄想かもしれませんが)。

で、今月号のメインは先日のLOUD PARK 11レポート&参加バンドインタビュー。
毎年のことながらレポートとしては鮮度に欠けるタイミングではありますが、逆にもはや「懐かしむ」感覚ですね。楽しかったなあ。

インタビューについては、1月にEP、3月に出るUNISONICのものがやはり興味深い。
大野記者の書き方による所も大きいと思いますが、メンバーのフランクでファニーな雰囲気は往年のジャーマン・メタル・ファンにとって懐かしく、この親しみやすいムードこそが他のジャンルのメタルとの違いだなあとあらためて感じました。

まあこういうユーモラスな雰囲気をカッコ悪い、あるいはメタルらしくないと思う人たちもいるんでしょうけど。

あとはTRIVIUMのマット・ヒーフィー(Vo, G)が、ジョン・ペトルーシ(G:DREAM THEATER)に「DEATH、MARDUK、DIMMU BORGIR、EMPEROR、AT THE GATES、IN FLAMESとかを聴くように言った」効果がDREAM THEATERの次作にどういう影響を与えるかがちょっと楽しみです(笑)。

編集部員の「今月のおすすめ」を読んで、前田記者が私も観に行った法政大学の自主学園祭にいたことを知りました(笑)。 そうか、HEAD PHONES PRESIDENTが出てたもんね。

HARDCORE SUPERSTARとマイケル・モンローの「幅記者タイム」は、力が入っているのはなんとなく感じるが個人的には興味がないので華麗にスルー。

広瀬編集長の「ここだけの話」は、まるで私のような「BURRN!を基本的に愛しつつもその編集方針に疑問を抱く、メタルの将来を憂うファン」に向けて書かれているかのような内容。私も社会人なので言ってることはわかるけど、それでもやはり個人的には「守りに入った人」の現状肯定に聞こえるな。

喜国氏のROCKOMANGA!で久しぶりにちょっとクスッと笑ってしまった。
この漫才形式の手抜きスタイルで笑ったら負けだと思っていたのに…不覚。

GOLDEN RESURRECTIONのインタビューは、随分と手厳しいツッコミの連続ですなあ。
まあ、ツッコミたくなるのもわからなくはないと思うけど。

後半のライヴ・レポート記事群については、DEF LEPPARDは今回も選曲が素晴らしくて、行けば楽しかっただろうなあ、と思いました。

アメリカ(LA)でのライヴがレポートされているイングヴェイに関しては、何か随分日本と疎遠な人になっちゃったなー、とちょっと寂しさのようなものを感じました。

でも、LAで900人くらいのオーディエンスを集め、最前列付近には全ての曲を知っている熱心な20歳前後のファンで埋まっているとなれば、ひょっとするとある意味今の日本より状況はいいのかも(集客自体は今でも日本のほうができると思いますが)。

CHTHONICのスペシャル・ライヴのレポもなかなか興味深い。
てか、恐ろしげであるべきブラック・メタル・バンドなのに、ドリス嬢はちょっとチャーミングな素顔を出し過ぎじゃないですか?(笑) 写り込んでるオバちゃんがいい表情(かお)してる(笑)。

巻末のレビューを見ると、ほとんど買いたいアルバムがなかった先月と比べ、今月は結構買いたいアルバムが多いですね。

7日発売ではROYAL HUNTとDRAGON GUARDIAN、14日はCIRCUS MAXIMUSのマイケル・エリクセン(Vo)のプロジェクトであるTHE MAGNIFICENT(91点!)にANCIENT BARDS(89点!)、21日はレビューはされてないものの陰陽座、このあたりはマスト・バイですかね。

その他にも興味のあるタイトルは多く、年末で忙しいのに困ったもの。いや、嬉しい悲鳴と言うべきですが。
VERSAILLESの私が観に行ったライヴの模様を収めたDVDも21日に出るんですね…。これも買おうかな。

◆発行元であるシンコーミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011201
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コメント

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今月は豊作ですね(汗)レビューには載ってませんがマーク・ボールズが全編歌うIRON MASKの新譜やSABER TIGERのリレコ作も出ますし。CHTHONICの記事はドリス嬢の素顔出して男性ファン引き込もうぜ、って魂胆が丸見えな写真セレクトだなあ(笑)DVD発売も楽しみに待ちたいと思います。

誌面でレビューしてる羽田さんって某有名サイトの管理人さんと同一人物なんですね!最近知りました。

Megadethの新譜リピート率高し

Megadeath, Royal Hunt, Chthonic等、個人的に読みどころが多そうで手元に届くのが楽しみです。
現在香港在住なのですが、こっちのHMVにはRoyal Hunt入荷しないだろうな(笑)

「ちょっとだけメタル!」「だめー!」

LOUD PARKのレポは、
The Darkness、Arch Enemy、WHITESNAKEと2ページずつで進んでいき、最後Limp Bizkitでページが半分に縮小って流れに、やっぱりなって感じですね。カラーなだけまだいいのかな。

Chthonicのライブレポは、画像満載で読み応えありましたね。
今年夏の来日(大阪)、観に行きましたけど、Chthonicはやっぱり、1度台湾で観てみたいです。

今月のBURRNのお気に入り写真はUNISONICの2つ目の画像(におけるキスケのポーズ)と、Chthonicレポの最後の画像(におけるドリスの表情)です。(笑)

ロブ、訴えられたって~!?

さらっと立ち読みしただけなのでうろ覚えなのですが...ロブが訴えられた?来日ツアーに影響を及ぼさないといいんですが...

DRAGONLAND86点…不覚!

カイ・ハンセン太りました?あの二重アゴはまるでティモ・トルキ。
ドリス嬢何気にフツーにかわいいッスね。付き合ってみたいな~。何?ストラディの野郎、彼女いたじゃないかって?浮気?ほっとけ(爆)!

ANCIENT BARDSとあと久々にIRON SAVIORは必ず買う予定です。
DRAGONLANDの86点は信じられません(笑)。当日確かめて購入決めます。発売日過ぎたとしてもいずれたぶん買うと思うけど。

まとめてお返事

>学生メタラーさん
IRON MASKも興味あるタイトルのひとつですね。
先月発売なら絶対買っていたと思いますが、今月くらい豊漁だと迷ってしまいます(笑)。

羽田氏の件は比較的有名な話かと思ってましたが、あまり公にしていないのでご存じない方もいるのでしょうね。


>IOさん
IOさんは香港在住だったんですか。
香港にメタル、ってイメージはありませんが、香港でメタル・バンドのライヴってあるんですかね?
いずれにしても今日びネットを介してCDを買うこと自体はさほど難しいことではなくなっていると思いますので、便利な時代ですね。


>Dさん
LIMP BIZKITに対してはあれが「編集方針」なのでしょう。
CHTHONICは確かに台湾で観てみたいですね。観光を兼ねて…。


>へたれ学生さん
来日公演に支障をきたすほどの訴訟であれば、もっと大きく報じられているはず…と思います。


>ストラディキャスターさん
カイ・ハンセンはたしかにちょっとふっくらして見える写真ですが、ティモ・トルキはこんなもんじゃなかったですよ(笑)。

まだ手元にないんですが興味深い記事が多そうで楽しみです。
自分も今月は買いたい新譜が多くてちょっと悩んでます。
個人的にはLIGHTNINGにも期待大ですね。

香港でメタルを聞く人はほぼ外国人かなぁと思ってます。欧米人が結構住んでますので。
HMVに行けばMetal Hammer等のメタル雑誌も普通に置いてありますし、それなりの需要があるんでしょうね。

まだこっちでライブ参戦したことはありませんが、Arch Enemyは来たことあるみたいですね。最近ではメタルではありませんが、レッチリ、リンキンパーク、Maloon5、Slash等が来てましたよ。
そういえば何故かSUGIZOさんもソロでライブやったみたいですね~(LUNA SEAは香港っ子に人気らしいです)。

因みに最新のライブ告知は懐かしのROXETTOです。

OPETH来ないかな~

あの「ヘヴィ・メタル・サウンドハウス」って何なんですかね。
80年代のメタルバブル実体験者が、ただ昔を懐かしんでるだけみたいな。
私は「その世代」ではないので、正直ウザいです。

デイヴ・ムステインのインタビューは、かつての過激性がない普通の会話でしたね。

THE MAGNIFICENTは輸入盤で既に購入しちゃいました。
メロハーファンの期待を裏切らないアルバムだと思います!
DRAGON GUARDIANの新譜も楽しみですね!

今月は決定なのがサーベルタイガーと陰陽座で検討中なのが
Royal HuntとLIGHTNINGですかね。
ACCEPTが来年の4月に出すニューアルバムは楽しみです。まだ先ですけど。

BRUTAL TRUTHの人と本誌、奥野記者のマリファナ談義がちょっと面白かったです。奥野さんってよっぽど大麻に思い入れがあるんですね。

まとめてお返事2

>中禅寺巽さん
LIGHTNINGも良さそうですね。
本当に今月は気になるタイトルが多いです。


>IOさん
香港にも結構いろいろ来ているんですね。
ROXETTEとは確かに懐かしい。まだやってたんですね。
LUNA SEAがアジア圏でかなり人気があるという話は聞いたことがありましたが、SUGIZOがソロでライヴをやれるほどとは凄いですね。


>メタライヴさん
ヘヴィメタル・サウンドハウスの話をウザいと感じる人が私の他にもいて安心しました(笑)。
まあ、この記事にノスタルジーを刺激されるような人がBURRN!のメイン購買層なのかもしれませんが。

デイヴ・ムステインはたしかにフツーの人になっちゃった感じですね。
大人になったということなのでしょうが、ちょっと寂しいですね。


>B!13さん
日本のバンド多めのお買い物になりそうですね。
ACCEPTは新作も前作並の強力盤を作れるのでしょうか。


>小梅さん
奥野記者はワルぶりたいお年頃なのでしょう(笑)。

スルーされた「幅記者タイム」でモンローが語っている
「セバスチャン・バックがハリケーンで家を失った」ってのはびっくりしました。
バズが無事で何よりですけどかわいそうだな…
イングヴェイは歴代のシンガー何人か連れて来日して欲しいです。
(デビュー~周年記念!!って銘打てばよさそう)
ジェフ・スコット・ソートは無理そうですけど、
マーク・ボールズはRoyal Hunt追い出されたのでOKかも(笑)

>B!13さん

いかなロック・スターといえど天災の前ではなす術なしですね。
ハリケーンで保険が下りるのかどうかわかりませんが、おっしゃる通り本人が無事だったのがせめてもの救いですね。

イングヴェイの歴代ヴォーカル勢揃いライヴは観てみたいですね。
超忙しいレギュラー・バンドを抱えている人はいないと思うので物理的には可能なのでしょうが、たしかにジェフは感情的に難しいかもしれませんね。
歴代シンガーの中では一番稼いでいそうだし(笑)。

おはようございます。
今月号は、アルバムレビューの読み応えが抜群でした。リリース数と僕が気になるアルバムが多いからという理由だけですけども(笑) 今月はやっぱりTHE MAGNIFICENTが一番気になりますね!メジャー度は低いですが。。。あと、レビューには載っていませんが陰陽座。これにも期待です。

>ピッペンさん

今月は少なくともメロディ派の人間にとっては気になるアルバムが多いですよね。
THE MAGNIFICENTも陰陽座も楽しみですね。

今月号はなかなか注目リリースがありますね。個人的に注目しているのはMYRATHとTHE MAGNIFICENTあたりです。

MYRATHは前作の「SYMPHONY X+アラビアン民俗音楽」といった印象の音楽性に惹かれたものなので今作の日本盤リリースは嬉しいです。チュニジアって正直メタルのイメージは殆ど浮かばないがこんなメロディック・メタルバンドもいるものなんですね。意外と侮れないものです。

あのCIRCUS MAXIMUSのマイケル・エリクセンのサイドプロジェクトであるTHE MAGNIFICENTも、もうすでに公開された音源を聴く限りではCMとは違ったストレートなメロディアス・ハードといった趣でかなりツボでした。アルバムが楽しみ。

>ハルディンさん

私もレビューを観ていて「チュニジア出身?」という点には興味を引かれました。

でも最近はトルコやイスラエルなど、中東方面からもボチボチ優れたアーティストが登場しているので、もはや世界のどこからメタル・バンドが登場してもおかしくないのかもしれません。
「グローバル・メタル」という映画がありましたが、まさにそういう時代ですね。