NHK「洋楽倶楽部80'S -2012 ウインター・ロンドンスペシャル」

一昨年の10月にヘヴィ・メタル特集をやってくれたNHKの「洋楽倶楽部80'S」に再び伊藤政則氏が出演し、ヘヴィ・メタルをオンエアするという噂を聴き、観てみることにしました。

今年行なわれるロンドン五輪にちなんで、「第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン」(80年代前半、DURAN DURANやCALTURE CLUBなどイギリス出身のアーティストがアメリカのチャートを席巻した現象)に代表される80年代のイギリスの音楽シーンを中心とした内容だという。

0時15分からの深夜番組だが、今日も仕事で遅くなったため、帰宅したのは夜の1時近く。

予約録画はしていたものの、一応テレビをつけてみると、測ったように伊藤政則氏が登場してくる所でした(笑)。
いや、やはり私にはメタルとの縁があるんですかねえ(?)。

しかし、観ていると伊藤政則氏が語ろうとしたNWOBHMについての説明に許された時間はわずかに1分(実際はちょっとオーバーしてたと思うけど)、オンエアしていいビデオ・クリップはわずかに1曲と、随分な虐待ぶり(苦笑)。

NWOBHMについて語っていてチョイスしたPVがIRON MAIDENではなくJUDAS PRIESTの「Freewheel Burning」というのは、「ツェッペリンの渋谷(陽一)」に対し「ジューダスの伊藤」と呼ばれた(自称?)男のプライドか。

いちメタルファンとしては、JUDAS PRIESTのビデオ・クリップは微妙…というかハッキリ言ってダサいものばかりなので、むしろIRON MAIDENをオンエアしてほしかったのですが…。

しかも伊藤政則氏が着ていたワッペンだらけのGジャン…。
番組の趣旨であるイギリスの音楽がファッションと結びついていたという部分を示すために着ていたのだろうけど、正直私のような90年代に青春を過ごした人間のセンスではこれがカッコよかった時代があったというのが信じがたい…(苦笑)。

まあ、還暦近い年齢で、体格やルックスについても恵まれているとは言い難い伊藤氏が着ているからカッコ悪いだけで、イカツいイケメンが着ていればカッコいいのかもしれませんけどね(?)。

というわけで一番観たい部分はリアルタイムで観てしまったわけですが、録画していた他の部分もちゃんと観ましたよ。80年代の洋楽ポップは大好きなので(この辺の詳細は追記で)。

80年代は当時目覚ましい進歩を遂げていた新しい機材を駆使した「新しい音」がもてはやされ、耳触りがよく覚えやすいメロディーが大衆に受ける、ポップ・ミュージックが一番キラキラ輝いていた時代だと思っています。

そういう意味で大衆の嗜好が素直だった最後の時代という印象があり、それは西側諸国の世情が今ほど悪くなかったためなのかもしれませんが、そんな明るい時代に青春を過ごしたかったなあ、という思いは今でもちょっとありますね。

ま、実際には80年代には80年代なりに色々大変だったんだろうと思いますので、逆にその時代を何の悩みもない小学生として過ごしたからこそ80年代を「憧れの時代」として見ることができるのかもしれませんが。

◆オンエアされたJUDAS PRIEST「Freewheel Burning」のPV [YouTube]

今となってはレーシングゲームの映像がキツい…。

◆番組HP
http://www.nhk.or.jp/yougaku80/music/20120104.html

◆番組内のインタビューの文字起こし
http://www.nhk.or.jp/yougaku80/interview/20120104.html

オンエアされた曲&コメントについては、ほとんどメタルではないので、追記で書きます。



【追記】

01. デュラン・デュラン「リオ」(1982)
→「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」でも「セイヴ・ア・プレイヤー」でもなくこの曲ってのが渋いですね。

02. ヒューマン・リーグ「ヒューマン」(1986年)
→こちらも「愛の残り火(Don't You Want Me)」ではないのが意外。てかこの曲ジャム&ルイスのプロデュースなんですね。

03. ポール・マッカートニー「カミング・アップ」(1980年)
→テクノというかシンセにハマった異色作からの曲。てか、80年代にももっとヒットした曲あるはずなのに。

04. ミック・ジャガー「ジャスト・アナザー・ナイト」(1985年)
→先のP・マッカートニーと同様、「第一次ブリティッシュ・インヴェイジョン」の当事者としての選曲ですね。

05. ブライアン・アダムス&ロッド・スチュワート&スティング「オール・フォー・ラヴ」(1993年)
→イギリス人ではないブライアン・アダムスを来日公演が近いからというだけで無理矢理フィーチュアするために、英国人2人と組んだこの曲。そもそもこの曲は90年代で私のリアルタイムだし、そういう意味でも苦しい選曲(苦笑)。
ていうか、ブライアン・アダムスがすっかり「おじいちゃん」になっていてビックリ。

06. アダム・アント「グッディ・トゥ・シューズ」(1982年)
→名前は知ってたけど、音は初めて聴きました。ちょっと色物っぽくて、曲としてはつまらないかも…。

07. JAPAN 「ヴィジョンズ・オブ・チャイナ」(1981年)
→ムチャクチャ個性的な音ですねえ。故ミック・カーンのベースの音なんてどうしたらこんな音が出るんだか。

08. シンプリー・レッド「スターズ」(1991年)
→この曲は80年代の曲ではありませんが、ゲストとして登場した屋敷豪太(Dr:元ミュート・ビート)参加曲ということでこのチョイス。正式メンバーではなかったとはいえ、SOUL II SOULでよかったのでは? ギリ80年代だし…。

09. デヴィッド・ボウイ「モダン・ラヴ」(1983年)
→よりヒットした「レッツ・ダンス」や「チャイナ・ガール」ではなくこの曲…なんか今夜の選曲はちょっと天の邪鬼?

10. ザ・スタイル・カウンシル「シャウト・トゥ・ザ・トップ!」(1984年)
→日本ではすっかり「とくダネ!」の曲になってしまいましたね…。80年代を代表するオシャレサウンドのひとつなのですが。

11. ロキシー・ミュージック「モア・ザン・ディス」(1982年)
→個人的には映画「ロスト・イン・トランスレーション」でビル・マーレイ演じるボブ・ハリスがカラオケで歌っていたことが思い出されます。

12. ジューダス・プリースト「フリーホイール・バーニング」(1984年)
→これよりはまだ彼ら唯一の全米スマッシュ・ヒット・シングル「アナザー・シング(You've Got Another Thing Comin')」の方が番組のテイスト的にもPVの出来から言ってもマシだったような…。

13. ペット・ショップ・ボーイズ「ウエスト・エンド・ガールズ」(1985年)
→私はメタル者なのでGAMMA RAYもカヴァーした「哀しみの天使(It' A Sin)」の方が哀愁が強くて好みですが、今聴くとこの曲もしみじみとうら哀しくていいですね。

14. ブロス「フェイマス」(1987年)
→世代じゃない割には80年代のポップにはそこそこ詳しいつもりなのですが、これはアーティスト名さえ知りませんでした…。後追いの限界というやつですね。

15. サマンサ・フォックス「ストップ・ミー・ナウ」(1987年)
→いわゆるPWLサウンドの紹介なのでしょうが、なぜにカイリー・ミノーグでもリック・アストリーでもなくサマンサ・フォックス? しかも「タッチ・ミー」ではなくこの曲ってのもまたちょっと天の邪鬼。

16. クイーン「ハマー・トゥ・フォール」(1984年)
→全米1位に輝いた「地獄に道連れ(Another One Bites The Dust)」でも、昨今のレディー・ガガ人気に便乗した「レディオ・ガ・ガ」でもなく、ハード・ロック色の濃いこの曲を選んだのはなぜでしょう。

17. クイーン「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー(I Was Born To Love You)」(1995年)
→クイーン名義でのリリースは90年代だが、元々はフレディ・マーキュリーが85年に発表したソロ・アルバムの曲だからアリ? まあ、日本での知名度が高いから選曲されただけだろうと思いますが。



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コメント

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俺が知ってるのはJudas Priestとポール・マッカートニー、ペットショップ・ボーイズぐらいでしょうか。
「It's A Sin」はぜひ流していただきたかったでしょうね。

俺はメタル以外にクラシック(特にオペラ)が好きで、この前もYou Tubeでルチアーノ・パヴァロッティが歌っている「トゥーランドット」を聴いていました(笑)。

番組、うっかり見逃しました。
先日の「HR/HM三昧」で宣伝していたので、メタル特集再びかと思い込んでいたのですが、そういう訳ではなかったのですね。

私は(多分)adoreさんと同い年ですが、6つ年上の兄がいたせいか、この辺りの曲もリアルタイムよりちょい遅めぐらいでよく聴いていました。
確かにオンエアは何やら微妙な選曲ですが、このYouTube時代、メジャーな曲よりも「わざわざ観る」ことの少ない曲の方が面白いかもしれません。
Samantha Foxなんて、懐かしいようなほろ苦いような…(個人的には2nd収録の「I Surrender (To The Spirit Of The Night)」が好きでした)
あとはHoward Jones(Killswitch EngageのVoではない方の!)がかかれば最高でしたね。

>ストラディキャスターさん

クイーンよりもペットショップ・ボーイズなんですねえ。
オペラ好きというのはなかなか高尚なご趣味で。

>メタリアン666さん

私と同い年で6つ上のお兄さんだと洋楽世代ですね。ベストヒットUSA世代というか(笑)。
たしかにメジャー曲のビデオクリップは何かと目にする機会も多いので、こういう微妙な選曲もいいのかもしれませんね。

ハワード・ジョーンズもイイ感じのエレクトロ・ポップですよね。
ちょうどKILLSWITHCH ENGAGEのVoのハワード・ジョーンズが脱退したというニュースがありましたので、タイムリーなコメントでした(?)。

大学時代でも

大学生でしたね。ほぼ聞いた事はありますがマイ・ストライクゾーンからは遠い楽曲が多いです。当時の強烈な思い出はとしては発売前にFMで流れたgary mooreの「the end of the world」を耳にした時の衝撃でしょうか。カッコよかったなぁ~~。当時クリスマスケーキのスポンジを作る工場でバイトしていました。今でもこの曲のイントロを聴くと工場に充満したバターや小麦粉の甘い匂いが甦ります。

NHKだから?

選曲で「タッチ・ミー」や「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」でなかったのは、やはりNHKではPVが少し過激と判断したのでしょうか?
セーソクのワッペンGジャンは、容姿がどうあれカッコイイ!って思ってしまった(笑)。今時、なかなか見れなくて個人的には良かったです。ジェネレーションGAPかな~?

>godhand89さん

たぶん、リアルタイムのHR/HMファンにとっては虫の好かない曲ばかりでしょうね(笑)。

しかしゲイリー・ムーアの「The End Of The World」を聴いてクリスマスケーキのスポンジの匂いを思い出すなんてきっと世界に一人だけでしょうね(笑)。
やっぱり音楽には人の記憶と結びつくマジックがありますね。

>かじやんさん

恥ずかしながら「タッチ・ミー」のPVは観たことがないのですが、たしかに「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」はNHK的にはけしからんPVかもしれませんね(笑)。

ワッペンGジャン…今でもたまにライヴ会場で見かけますが…。
たぶん、あれをカッコいいと思えないのはジェネレーションギャップというよりは、メタル魂の不足なんだろうと思います…(苦笑)。

僕はこの番組より12/26の深夜に放送されたMJ洋楽版の方に多少の期待を持って見てたんですけどまさかアニメタルUSAとナイトレンジャーのスタジオライブが見れるとはちょっと驚きでしたね。しかもNRは2曲やってましたからね。そのうちユーチューブに出てくるとは思いますが。

>名も無きメタラーさん

その放送、観たかったのに見逃してしまったんですよね~。
観れた方が羨ましいです。

しかしなんか地上波でメタルを取り上げるのはほとんどNHKのみになってしまったような観がありますね。
視聴率商売ではない放送局でなくてはメタルを扱えないというのが日本における現在のHR/HM事情の悲しい所ですね(苦笑)。