LIV MOON / SYMPHONIC MOON

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前作からわずか10ヶ月ほどのインターバルで発表されたサード・アルバム。

ツアーなどを行なっているわけでもなく、外部ライターなども使っているから可能なワザとはいえ、何故ここまで急いで作る必要があったのでしょうか(他の活動との兼ね合いというヤツですかね)。

タイトルの「SYMPHONIC」は、今回初めてクワイアや生のストリングスを起用し、これまでよりシンフォニックな要素が増したことを表しているそう。
また本作は「白LIV/黒LIV」という二面的なコンセプトがあるそうで、ジャケットのアートワークもそれを象徴するものになっている。

てっきり事前は白LIV=バラードなどポップな曲、黒LIV=ヘヴィでアグレッシヴな曲、というような書き分けがなされ、アルバムの前半と後半で作風が分かれているとか、あるいは「白い曲」と「黒い曲」が交互に並んでいるのかと思いましたが、インタビューによると白LIVは高音パート、黒LIVは低音パートを意味しているとかで、別に厳密に白と黒が分かれているわけではないとのこと。

そうなると、「白Liv Day」と「黒Liv Day」の2夜に分けて行なわれるという3月のライヴのセットリストはどうなるのか気になるところです。さすがに衣装が違うだけ、ってことはないと思いますが…(笑)。

今回もANTHEMの清水昭男をはじめとする複数の外部ライターを導入しているが、「白と黒=生と死」というテーマが明確だったためか、前作に比べると統一感のあるアルバムに仕上がっており、良く言えばこれまでで一番メタル・バンドのアルバムっぽい雰囲気に仕上がっている。

アカネ・リヴ(Vo)がブログで述べていた所によると、「3作目ということでどういう曲が求められているかということがわかってきた」とのことで、自分たちに求められている音楽が「メタル」であることを意識したということなのでしょうか。まあ、自分たちで「シンフォニック・メタル」と称しているんだから最初からわかってるだろ、って気もしますが(笑)。

これまでおそらく意図的にメタルっぽい曲を書かずにいた西脇氏も、開き直ったのか、それとも「勉強」したのか、今回は#9「The Last Savior」のようなコテコテのメロディック・スピード・メタル・チューンを提供。この曲がデビュー・アルバムの1曲目だったらこのプロジェクトに対する印象もだいぶ違っていたと思うのですが。

ただ、メタルっぽさは増したとはいえ、依然NIGHTWISHやWITHIN TEMPTATIONのような欧州の女性Voをフィーチュアした「本場」のシンフォニック・メタルとはだいぶ印象の異なる音楽で、それを「LIV MOONならではの個性」と好意的に受け止めるか、「これでシンフォニック・メタルを標榜するのは詐欺だ」と感じるのは受け手次第でしょうか。

個人的には今回はちょっと低音(本人の言う「黒LIV」)の色が強めかな、という印象を受け、恐らくオペラティックな歌唱ができるということでこの「シンフォニック・メタル・プロジェクト」の歌姫に抜擢されたはずのAKANE LIV嬢の歌唱が普通過ぎて拍子抜け。

いやまあ、この方が聴きやすく親しみやすいと言えばそうですし、別に超ハイトーンを連発してほしいというわけではないのですが、せっかくの才能なのですからかつてのターヤさんのような歌い方をもっとフィーチュアしてもいいのかな、と。

前作がかなりバラエティとボリュームに富んだ力作であっただけに、今回は良くも悪しくもコンパクトにまとまってしまったようにも感じられますが、なんとなく方向性としてはいい方向に向かいつつあると感じるだけに、引き続き期待して行きたいですね。

あと、蛇足ながら#6「Fugitive」のような曲は個人的にはいらないです(笑)。

◆清水昭男の作による「Amen!」のPVダイジェスト [YouTube]

さすがジャニーズのアイドルたちの楽曲も数多く手掛けている売れっ子(?)ソングライターだけあって、ちゃんとアーティストに合わせた曲を書いてきますね。

前作収録のこの↓曲が好評だったことが本作における低音重視路線に走らせたようですね。

◆「Black Ruby」のライヴ映像 [YouTube]

このライヴ、観に行ってました。レポはこちら


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コメント

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私も

「Fugitive」勘弁派です(笑)
まだ2回しか聴いてませんが、「Kiss me Kill Me」がお気に入りです。

ライブ、「白Liv Day」は行けないので「黒Liv Day」に行こうか迷ってますが、「Fugitive」はやって「Kiss me ~」はやらないような気がするんですよね(苦笑)

早速の感想(?)ありがとうございます。
まだじっくり聴きこめてないのですが、後半にメタリックな曲、オペラチックな歌唱が多いと感じられ、後半が気に入っております。

こんばんは。

僕も買いまして、さっそく聴いてみました。
良くも悪くもオペラティックな歌唱が減っていて、このバンド(プロジェクト)最大の特徴がスポイルされている気がしました。もったいないなぁと思います。
その中でも、一番のお気に入りは"Kiss Me Kill Me"ですね。

まとめてお返事

>ヒゲ・スカイウォーカーさん
「Fugitive」、ああいう曲は西脇氏の趣味なんですかねえ。
私は今回のライヴはパスするつもりですが、ぜひ「黒Liv Day」、堪能してきてください。


>一ファンさん
今回は前作よりもコンパクトなのであまり前半/後半という意識はありませんでしたが、言われてみるとたしかに後半の方がオペラティックな歌唱が多いかもしれませんね。


>ピッペンさん
たしかにもう少しオペラティックな要素がほしかったですね。
NIGHTWISHのパクリにならずにメタリックな要素との両立させるのが難しいのかもしれませんが…。