PRAYING MANTIS / METALMORPHOSIS

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この文章はだいぶ前に書いていたのに、すっかりアップするのを忘れていました…(苦笑)。
先月、1月12日・13日に来日公演を行なったPRAYING MANTISの、デビュー30周年を記念した企画アルバム。

個人的にはずっと活動を続けてきたバンドであればともかく、このバンドのように解散していた時期や実質的に活動停止していた時期(合計すると10年以上?)を含むバンドが30周年を謳うのはいかがなものか、という気もするのですが、とにもかくにも結成から30年経って、しかもちゃんとバンドが現存しているということ自体、やはり当初からやっている当人にとっては感慨深いものがあるでしょうね。

ましてやティノ・トロイ(G, Vo)とクリス・トロイ(B, Vo)の兄弟は一緒にバンドを始めたのはカレッジ在学中の1974年だけに、「長いことやってきた」という感慨はひとしおでしょう。

本作は当初5曲入りのEPとして輸入盤のみで発売され、買おうか買うまいか悩んでいるうちにしばらく時が経ってしまいました。

すると6曲ものボーナス・トラックを収録して日本盤がリリースされると聞き、待ってみるもんだね、と思いました。果報は寝て待て、というか、輸入盤を買うことを好まない性格が今回はプラスに働きましたね。

内容は基本的に初期の楽曲のリメイクで、収録曲は以下の通り。

01. Time Slipping Away from「PREDATOR IN DISGUISE」※
02. Running For Tomorrow from「TIME TELLS NO LIES」※
03. Children Of The Earth from「TIME TELLS NO LIES」
04. Can't See The Angels from「PREDATOR IN DISGUISE」※
05. Beads Of Ebony from「TIME TELLS NO LIES」※
06. Captured City from Debut Single
07. Lovers To The Grave from「TIME TELLS NO LIES」
08. Panic In The Streets from「TIME TELLS NO LIES」
09. Praying Mantis from 2nd Single
10. Flirting With Suicide from「TIME TELLS NO LIES」※
11. Borderline from「PREDATOR IN DISGUISE」※

※が付いているのが日本盤のみの収録曲。

再結成後の「PREDETOR IN DISGUISE」収録曲も、書かれたのはバンド初期だったということで、基本的には初期楽曲のベスト選曲を目指した企画盤と言っていいでしょう。

コアなファンであれば「伝説の名盤」とされるファーストは当然所持しているだろうし、お蔵入りした幻のセカンド・アルバムの音源を含む初期音源集「DEMORABILIA」もお持ちのことでしょうから、新しく聴く音源はないものと思われます。

強いて言えば、これまでボーナス・トラック等で聴くことができたテイクは酷い音質だったデビュー・シングルの「Captured City」とセカンド・シングルの「Praying Mantis」がマトモなサウンドで聴けるのが本作最大のメリットでしょうか。

私のような90年代になってからHR/HMを聴き始めたリスナーにとっては音質が現代風になって聴きやすくなったというのもプラスではありますが、90年代以降の彼らの音楽が好きな私にとって、初期の彼らの音楽というのはちょっと朴訥としていて垢抜けないものに聴こえる(いや、90年代以降も垢抜けていたとは言い難いですが…)というのが本音で、現代的なサウンドで録り直された本作のテイクを聴いても、その印象は大きく変わらなかったというのが正直な所。

オールド・ファンにとっても今回のアレンジが必ずしもお気に召すとは限らないために、新旧ファンの奏法にとって「帯に短し、襷に流し」という仕上がりになっている可能性もあるのではないかと(個人的には名バラードとして名高い「Lovers To The Grave」は泣きが減退したような印象を受け、イマイチだと思いました…)。

そんなわけで、初期ベスト的なニュアンスもあるとは言え、入門者向けというよりは、あくまでファン向けのアイテムだと思います。


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コメント

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丁度プレマンのアルバムをこないだ買いました。

adoreさんのレビューを見てハマったバンドの一つです。

先月に『Forever In Time』を聴いて見事にやられました(笑)

『A Cry For The New World』とかも聴いてみたいなぁと思ってます。

かの「伝説の名盤」『Time Tells No Lies』も買いましたよ(笑)

Praying MantisもRiotと同様ハマったばかりではありますが、彼らのアルバムもRiotと同様買って良かったと思わせるアルバムでしたね。

Time Tells No Liesを聴いた時は「これを最初に買えば良かった」と思っちゃいましたが(笑)

いやForever In Timeも大好きだけど。

Riotを聴いてから改めて(というかやっと)ブリティッシュロックの魅力というやつに気付かされた気がします。

好きですが(^◇^;)

管理人さんがおっしゃるように
垢抜けてないところが
このバンドだと思います

まるで日本人がつくったような親しみやすいマイナー調のメロディ展開は、ほんとにレアで、そこに存在意義が
あると思います

トロイ兄弟以外を、旬のミュージシャンで固めて、一流のプロデューサーを付けてレコーディングすれば
ステップアップする可能性があるような気がしますが
本人たちもファンも
望んでないかなー

フロンティアレコードあたりに
任せたい気もしますが
メロディの日本人っぽさが
合わないでしょうね

僕はこのアルバムで初めて彼等の音楽に触れましたが結構気に入りました。
adoreさんのレビューを参考に、徐々に集めていこうと思います。

ですが近所のCDショップにはほとんど置いてないのが残念・・・

まとめてお返事

>Shuさん
RIOTはアメリカのバンドですが、たしかにブリティッシュのフィーリングを感じさせるバンドですね。

個人的には「TIME TELLS NO LIES」は、当時としては類い稀な泣きの名盤だと思いますが、やはり個人的にはリアルタイムで聴いた「FOREVER IN TIME」や「A CRY FOR THE NEW WORLD」への思い入れが強いですね。


>ミュウさん
このバンドは現在は「FRONTIERS RECORDS」に所属していたはずですよ(笑)。
たしかにあのレーベル得意のドイツや北欧の才能があって演奏の上手いミュージシャンたちとコラボをさせてみたいですね。
PRAYNG MANTISの名前の下にやるかどうかは別として…。


>中禅寺巽さん
新品で旧譜を買うのは結構大変でしょうね。
逆に中古盤だとかなり安価に入手できるような気がしますが(苦笑)。

>adoreさん

Forever In Timeは個人的に#1、#3、#9辺りの疾走曲がベストトラックでしたね。

メロスピでも感じた事ですが疾走曲に重厚なコーラスを組み合わせると深みが出ますし、やっぱり合うんだなぁと改めて感じました。

あと朗報です。

ウチの妹がadoreさんがこの間ブログで紹介したZoe Thomson嬢に触発されてギターを始めました(笑)

妹曰わく「速弾きが出来るようになりたい」との事(笑)

>Shuさん

デス声と速弾きに興味のある妹さん…。
ついに日本から女性版アレキシ・ライホが出現するときが来ましたね(笑)。

最初はなかなか思うように弾けなくてすぐに嫌になるかもしれませんが、うまく乗せてあげてくださいね。

PRAYING MANTISを語る

自分にとってPRAYING MANTISといえば、93年発表「A CRY FOR THE NEW WORLD」ですね。

BURRN!!の人気投票で何人かの編集者がBESTアルバムTOP10の中にチョイスしていましたし、内容も素晴らしい出来でした。

BURRN!!の80年代の名盤(マイナー編)に選ばれた1st「TIME TELLS NO LIES」と評判良かった「FOREVER IN TIME」はあんまり自分の琴線には触れなかったです。

個人的にはMark Boalsかヨラン エドマン、ドゥギー ホワイト辺りが加入してくれないだろうか?と細やかな希望を抱いています(笑)。

泣きのメロディは僕も好きですが、どちらかというとゲイリームーアみたく
「泣けぇぇお前らぁぁタイプ」がイイです。
”Please Don't Leave Me”も僅差でオリジナルの方が好きかなPRETTY MAIDSバージョンも良いですが

いきなり関係ない話ぶっこみますが(笑)SENTENCEDってどれから手を伸ばせばいいでしょうか?
近所の中古CD屋に「AMOK」、「CRIMSON」、「THE COLD WHITE LIGHT」と「THE FUNERAL ALBUM」が売ってて急に興味持ちました。

>ゆうていさん

「A CRY FOR THE NEW WORLD」も素晴らしいアルバムでしたね。もう少しサウンドに厚みがあればなおベターでした。

ドゥギー・ホワイトは一時期メンバーだったこともあるようなので可能性あると思いますが、マークやヨランは…でも、所属レーベルであるFRONTIERS RECORDSがセッティングすれば可能性はあるかもしれませんね。

>B!13さん

まあ、一口に「泣き」と言っても色々なタイプがありますからね。

SENTENCEDのその辺のアルバムはどれも外れがなく、人によってオススメするアルバムが変わってくると思います。
ただ、私はレビューをご覧いただけばお分かりになる通り、「THE COLD WHITE LIGHT」が至高だと思ってます。
今の寒い時期にピッタリの音楽!?