BLESSED BY A BROKEN HEART / FEEL THE POWER

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日本デビュー作となった前作セカンド「PEDAL TO THE METAL」収録の「Move Your Body」が、NHK-FMの「今日は一日ハードロック・ヘビーメタル三昧II」でオンエアされて一部で話題となり、09年にはマキシマム・ザ・ホルモン主催の「鎖国~えのん~Vol.1」で来日(原宿アストロホールでの単独公演もあり)、さらにはLOUD PARK 09にも出演と、二度の来日を果たした彼らの、約3年ぶりとなるサード・アルバム。

前作発表時からギタリストの片割れとキーボーディスト、ドラムスが交代しており、来日時にKeyをプレイしていたレックス・クルーガー(元STILL REMAINS/当時はベン・ショーランドと名乗っていた)も既に脱退している。

しかし、そんなメンバー・チェンジの影響が悪い方向に出ることはなく、本作の仕上がりは素晴らしい。

先行して無料ダウンロード公開された#1「Deathwish」から、OZZY OSBOURNEの「Bark At The Moon」タイプのオーセンティックなHMリフを持つ佳曲であるが、#2の「Shut Up And Rock!」は「これぞロック・アンセム!」って感じのキラー・チューン。

そして続く#3「Love Nightmare」もなんとキラー・チューン、さらに#4「Forever」もまさかのキラー・チューン、SEである#5「Thunderdome」に続く#6「Holdin’ Back For Nothin’」までマジかよ、って感じのキラー・チューン連打。

BURRN!のレビューで「名曲」と形容されていたバラード系の#7「I’ve Got You」も、とてもインディーズ・レーベル所属のバンドとは思えないメジャー感に満ちているし、#8「Rockin’ All Night」も80年代ポップ・メタル・ファンであれば懐かしさに感涙にむせぶこと間違いなし(曲名からしていかにも/笑)。

その後もキャッチーなキラー・チューンが立て続き、個人的には完全ノックアウト。久々に「身体が音楽を求める」状態を体験しましたね。聴きまくりました。

前作にあったネタっぽさというか、あざといまでの80年代風アレンジは薄れ、前作ではサウンドの基本にあったメタルコアっぽい要素さえも薄れ、かなりまっとうなHR/HMスタイルで勝負してきたそのサウンドは、人によっては面白みがなくなった、と感じるかもしれない。

個人的にも前作のスタイルは好きだったし、やっぱり「Move Your Body」のようなパーティ・アンセムが欲しい、という気持ちも理解できるが、ここまでカッコいい音を出されちゃもう何も言えませんね。

ラップやスクリームなどのモダンな要素はあくまでスパイス程度にとどめ、真っ向勝負な楽曲の良さで勝負してきたのはある意味意外でしたが、私の求めるロックのカッコよさを剛速球で投げ込まれた感じで、すっかりドハマリしてしまいました。

日本盤ボーナスとして収録された3曲のうち、リード・ギタリストであるシュレッド・ショーンのソロ・アルバムからの先行公開となるインスト2曲はやや蛇足だったかな…。いや、彼のフラッシーでテクニカルなプレイがこのバンドの音楽をさらにスリリングなものにしているのは事実なんだけど。

惜しむらくは、これほど強力なアルバムであっても、海外でのリリースが「Tooth & Neil」、日本でのリリース元が「Grindhouse Recording」じゃ、流通・宣伝が弱すぎて商業的な成功は見込みにくいこと。もったいないなぁ…。【90点】

◆本作収録「Forever」のPV[YouTube]



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コメント

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久々の90点!

ブログでは初めてではないでしょうか?

興味深いバンドですね。

聴いてみないとなぁ、此処までべた褒めなのを見ると聴かずにはいられません(笑)

あと、adoreさんはWOWOWのラウドパークスペシャルは御覧になりましたか?

ヘッドバンガーズ・ジャーニーやグローバルメタルもやってましたよ。

はじめまして、いつも拝見しております。

BBABH、本当に期待以上のアルバムを出してきましたねー。
正統派に寄ったのは確かに意外でしたが、以前シンセもバリバリ、
メタルコア的な攻撃性は減退したもののよりメロディックな路線で、らしさをいい方向に伸ばしてる印象です。
国内盤ボートラのShred Seanのソロがちょいと残念な出来ですが、
それもバンド本体の曲の良さあってのこと苦笑
本当、一発屋どころか何発出してくれるやら…
ますます今後に期待ですね。

評価を待って買い控えていましたが、どこもかなりの高評価なので購入に踏み切ろうと思います。基本的に新世代系メタルはあまり好みではないのですが、メタルコアやその他の要素を抑え、正統派にシフトしたみたいなので。
adoreさんのサイトで90点以上を見たのは久々な気がします。
それにしてもジャケが「北斗の拳」の敵キャラに見えてしょうがない(笑)

いつも辛口の評価をされてるので(笑)、迷ってましたがこんなに褒めてると気になります。今月厳しいので余裕が出来たら買おうかなと

あと、ジューダス行きました。
ロブが杖をついて出てきたり、JPで一番好きな“The Sentinel”で全く声が出なかったり(笑)しましたが、
トータル大満足でした。
新しいギタリストのリッチーはステージ映えする大きいアクションがかっこよかったです

まとめてお返事

>人さん
私も彼らが一応「クリスチャン・メタル」であることは知っていましたが、「CENTURY MEDIA」からの移籍先に「Tooth & Nail」を選ぶほどその部分にこだわりがあるとは思っていなかったので驚きました。

ま、最近はクリスチャン・デス・メタルなんてものもあるようですし、音楽性と信仰は無関係なんでしょうね。


>Shuさん
ブログでは初めてですね。
まあ、単純に私のツボにハマっただけなので、実際に聴いて判断してみてください。

WOWOWのLOUD PARK特番は録画しましたが、土日と仕事が入っていたため、まだ観れていません…。
映画はどちらもDVDで持っているので録画しませんでしたが。


>t_takさん
はじめまして。すごく良いアルバムですよね。
シュレッド・ショーンの曲は、この手のテクニカル・ギター・インストとしては及第点の楽曲だと思いますが、他の曲がこれほど充実しているとちょっと聴き劣りしてしまいますね。

次作はもう少し短いインターバルで出してもらいたいですね。
その前に来日公演が観たいですが。


>学生メタラーさん
たしかに90点以上は久々につけましたね。
学生メタラーさんが何を持って「新世代メタル」とおっしゃっているかわかりませんが、これは80年代直系の正統派HR/HMだと思いますよ。
ジャケはたしかに「北斗の拳」みたいですね(笑)


>B!13さん
自分ではせいぜい中辛くらいの評価にしているつもりでしたが、やはり辛口だと思われていましたか(苦笑)。

JUDAS PRIESTは楽しめたようで何よりです。
歌えなかったとかその辺も後になってみればいい思い出というか、ネタになりますよ(笑)。

つべの方でDeathwishを聴いてみましたが、凄くカッコ良かったですね。

2ndの方の曲も聴いてみてあれはあれでカッコ良いのですが、音楽的にはDeathwishのがツボですかね。

ラップ色やハードコア色が薄いので聴いていて「これはメタルだ」と安心出来ますね。



お仕事でしたか、失礼しました。

見たあとはブログに感想を書いて頂けると嬉しいです(笑)

adoreさん、こんばんは。
ついつい高評価につられ購入してしまいました(^O^)
前作も購入していて、それこそむ~ぶゆあばでぃなんかお気に入りで、80年代バリバリのシンセドラムの音が逆に新鮮でしたが、今作はまた別物ですね、いい意味で。MC Skill2とかはもう違うバンドみたい♪( ´▽`)
当たりでしたね、ありがとうございました(^O^☆♪

>Shuさん

「Deathwish」は本作の中で特別優れた曲というわけではないので、ぜひ他の曲も聴いてみてください。

ラウパ特番は、賞味期限が切れないうちに観れたら感想書きたいと思いますが、しばらくかなり忙しそうなので怪しい感じです(苦笑)。

>りょうさん

当たりだったたようで良かったです。
たしかに「Mic Skillz 2」をプレイしていたバンドとは思えないですね(笑)。