SHOW-YA / OUTERLIMITS (1989)

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再結成アルバムが素晴らしかったので、SHOW-YAについてもう少し書きたくなり、このエントリーを書きました。

私が本格的に音楽を聴き始めた時期と、SHOW-YAから寺田恵子が脱退し、バンドの勢いがなくなっていった時期がほぼ重なっていたため、私はSHOW-YAをリアルタイムでは体験していません。

その後HR/HMを中心にロック全般の知識を深めるうちに名前くらいは知ったものの、実際にその音に触れたのは20歳を過ぎてからのことでした。

当時バイトしていた店に、かつてSHOW-YAのファンだったという主婦のSさんという方が同じくバイトでいらっしゃって、たまたま私がよく行っていた、大学の近くにある中古CD屋にその方が観たがっていたSHOW-YAのライヴ・ビデオがあったのでそのビデオを購入し(もちろん後でお金はいただきました)、Sさんに渡す前にちょっと観てみた所、なんだこれ、クソかっけえやんけ! と驚愕したのがSHOW-YAとの出会いでした。

その後しばらく中古CD屋でSHOW-YAのアルバムを買い求める旅が続きました。ただ、既に当時SHOW-YAは世の中的には「旬の過ぎたJ-POP」扱いだったため、大半のアルバムを1,000円以下、下手すると500円以下という安価で買い揃えることができたのはラッキーでした。

正直、中にはポップすぎてタルいアルバムもありましたが、キャッチーで優れた曲が多く、大いに気に入りました。

そのバイト先には聖飢魔IIを教えてくれたKさんというこれまた主婦の方もいらっしゃって、今思えばあのバイト先は色々な意味で私の音楽人生に大きな影響を与えたなー、と思います。

ちなみに2人ともとっても素敵な女性で、私よりひと世代(5歳くらい)上だと、こういう素敵な女性が普通に(?)HR/HMを聴いていたんだなあ、と、当時周りにHR/HMを聴く女性が皆無だった自分の生まれた時代の遅さをちょっと呪った記憶があります(笑)。

話が逸れましたが、私をハマらせたSHOW-YAのアルバムについて紹介するのがこのエントリーの主旨で、AKB48の仕掛け人として今をときめく秋元康が全曲の作詞を手掛けた4作目の「TRADE LAST」なんかも今聞くと80年代歌謡曲バリバリな曲調が気持ち良かったりするのですが、このブログで取り上げるならまあこのアルバムでしょう。

本作はオリコン最高3位、60万枚に及ぶセールスを記録した代表作にして、内容的にもHR/HMバンドとしてのSHOW-YAの最高傑作と呼ぶに相応しい通算7作目のアルバム。

作詞に安藤芳彦、アレンジに笹路正徳を迎え、ミックスはハリウッドの名門チェロキー・スタジオで行われている。

力強いカウントから始まるスピード・チューンの#1からパワー全開、ノリノリのR&Rチューン#2、かなりハードな疾走チューンにもかかわらずキャッチーな#3、武骨と言っても過言ではないへヴィなリフで押す#4、歌謡曲風の哀愁がメタリックなサウンドに乗る#5、ドラマティックなバラードの名曲#6、DOKKENの「Dream Warrors」を思わせる翳りのある#7、シンプルなリフが映えるハードR&Rチューンの#8、カルメン・マキ&OZの「私は風」へのオマージュというべきキャッチーかつメタリックな#9「私は嵐」、へヴィなミドルテンポの#10、間奏部がたまらなくカッコいい疾走曲#11と捨て曲なしどころか名曲・佳曲満載。

#3と#9は共に昭和シェル石油のCMソングに起用され、スマッシュ・ヒットを記録した代表曲で、そういう意味でも一般人にとってもSHOW-YAといえばコレ、と言える一枚だが、それがこれまでで最高にメタリックな作品というのが痛快。

とりあえずメタル・ファンがSHOW-YAを聴くならまずはこれから。【89点】

◆「限界LOVERS」のPV [YouTube]

こんな速い曲がCMソングだったなんて…。


◆「私は嵐」のライヴ映像 [YouTube]



◆「祈り」の武道館ライヴ映像 [YouTube]



◆「Battle Express」のライヴ映像(再結成後) [YouTube]



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コメント

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やっぱりかっこいい!!

これですよ、これっ
限界ラバーズのリフは先日亡くなった
ロニー・モントローズのパクリだし、
私は嵐のリフは
マイケル・シェンカーのパクリだけど
見事なかっこよさ!!

メロディはオリジナルだからOKです

ちなみに、私は嵐のきっかけになった
私は風って
日本のロックの最高傑作だと
私は思っています☆

>みゅうさん

「私は嵐」のリフの元ネタはM.S.G.の「Armed And Ready」、「限界LOVERS」は同じくM.S.G.の「Captain Nemo」が元ネタだと思っていましたが、MONTROSEにもそっくりなリフの曲があるのですか?

まあでも、どちらもHR/HMのスタンダード・タイプのリフのようなものだと思いますし、おっしゃるとおりメロディはオリジナルですからOKじゃないですかね。

「私は風」もすごい曲ですよね。70年代ロックならではの商業的なフォーマットを無視した「よくわからない力」が渦巻いている曲だと思います。

新作もとてもカッコいいアルバムでしたが流石にこのアルバムほどではありませんでしたね。次作ではこのアルバムを凌駕するような作品を期待したいです(笑)。

僕は80年代のSHOW-YAはこのアルバムしか知らないのですが、他にオススメのアルバムはありますか?

>中禅寺巽さん

まあ、このアルバムを超えるのはかなり厳しいんじゃないですかねえ。
新作くらいのクオリティが現実に望みうるベストではないかと。

正直このアルバムは飛び抜けていて、あとはベストでいいような気もしますが、あえて他にオススメするなら…メロディック・メタラー的には「WAYS」ですかね。
完成度は「HARD WAY」の方が高いと思いますが。

やっぱりこれですよね

このアルバムは全曲好きで、今でも聴きますね。
他聴いたのは「WAYS」と「HARD WAY」くらいですが、やはりこれですね。
adoreさんも、バイト先のSHOW-YAファンの女性のおかげで
割と早いうちにこのバンドと出会ったんですね。

60万枚も売ったとは知りませんでした。
あの当時はメタルのファンだから聴くというのではなかったですね。割と誰もが聴いてたような気がします。
F1ファンだったので、ShellのCMソングで「これは!」と思い購入にいたりました(当時では遅いですね(笑))。
女性のバンドで聴いたのは、アメリカのThe Runaways以来だったのでまた新鮮でした。

adoreさんのブログに触発されてSHOW-YAを色々検索してたら、浜田麻里も今も活躍中とあり、また聴き返したくなってきました。
今一度、昔ながらの日本女性ヴォーカルに浸ってみようかなと思います。


>KYさん

やっぱりコレですね。
割と早いうちと言っても、寺田恵子が脱退してから8年か9年くらい経ってからですが…(笑)。

メタルのファンだけが買っていたら60万枚という数字には達しなかったでしょうね。いい時代だったんだと思います。

浜田麻里も最近新作を出したようですね。
どれくらいHR/HM色があるのかわかりませんが…。