ジャーマン・メタルは今なお健在

80年代末期から90年代中期、「ジャーマン・メタル」と言えば「日本人好みのメタル」の代名詞でしたが、00年代以降、北欧やイタリアなどのメタル・シーンの勃興もあり、必ずしもドイツにこだわるファンは多くなくなった気がします。

そのためか、かつての「ジャーマン・メタル」ブームによって日本デビューしたベテランのパワー・メタル・バンドの日本盤がかつてほどリリースされなくなりました。

しかし、そういったバンドたちが、現在もなお本国では高い支持を維持・獲得しているということが窺い知れるニュースがありました。

AXEL RUDI PELLのニューアルバム「CIRCLE OF THE OATH」のチャート・アクション
http://legacy.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=172480

ドイツ:16位
スイス:30位
スウェーデン:51位
オーストリア:55位
ノルウェー:69位

ドイツでの16位という成績は、25年に及ぶ彼のソロ・キャリアにおける最高位。
あのHELLOWEENですら90年代以降ドイツ本国でここまで高いチャート成績を記録したことはありません。

さらに、アルバムが好調のみならず、HR/HMにおいてはあまり重視されないシングルまで好調のようです。


AXEL RUDI PELLのシングル「Run With The Wind」がスウェーデンでゴールド・ディスクに
http://legacy.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=173682

上記のニュー・アルバム「CIRCLE OF THE OATH」のシングルがスウェーデンで10,000枚以上のセールスを記録したシングルに贈られるゴールド・ディスクを獲得したそうです。

ただ、これにはトリックがあって、このシングルは「SWEDEN ROCK MAGZINE」という現地のロック専門誌の付録として販売され、その雑誌が10,000部以上売れたから達成したということのようです。

付録のCDをセールスにカウントするというのは個人的には若干違和感がありますが…。




RUNNING WILDの再結成アルバム「SHADOWMAKER」のチャート成績
http://legacy.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=173746

そしてこちらも90年代ジャーマン・メタル・ファンにはおなじみ、しかし00年代にはすっかり影が薄くなっていたRUNNING WILDの再結成アルバム「SHADOWMAKER」のチャート成績は以下の通り。

ドイツ:12位
スウェーデン:43位
オーストリア:61位
フィンランド:90位

こちらもドイツでバンド史上最高位。
再結成という話題性のせいなのでしょうか?

てか、再結成と言っても、解散したのは2009年なので、そんなに懐かしさを感じるほどのインターバルではないような気もしますが…。
昨年にも「解散ライヴ」となったWacken Open Airでのステージを収録したライヴ・アルバムが出ていましたし。

まあ、スタジオ・アルバムとしては05年の「ROUGES EN VOGUE」以来なので、そういう意味では久しぶりと言えば久しぶりですが…。




現在の日本でHELLOWEEN、GAMMA RAY、BLIND GUARDIANといったメロディック・パワー・メタル系ではない、もっと硬派なパワー・メタルとして現在でも来日公演が行なえるくらいの人気があるのはRAGEくらいのものですが、本国ではGRAVE DIGGERやU.D.Oなどもチャートの20~30代にランクインする高い人気を維持しています。

一般にロック・バンドはデビューしてから10年以内にチャート的なピークを迎えることが多いですが、ことメタルに関しては必ずしもそうではないケースが目立ち、その辺りにジャンルとしての特異性を感じますね。
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