H.E.A.T. / ADDRESS THE NATION

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デビュー作が北欧メロディアス・ハード期待の新人としてBURRN!誌で絶賛され、2009年にはシングル「1000 Miles」がユーロヴィジョン・コンテストの最終予選まで残り、セカンド「FREEDOM ROCK」が欧州のメロディック・ロック系雑誌「Classic Rock」で年間TOP10に選ばれるなど、順調に評価を高めつつある彼らのサード・アルバム。

LOUD PARK 09での来日時に在籍していたシンガーのケニー・レクレモが2010年の夏に脱退してしまったものの、後任にスウェーデンのアイドル発掘番組で優勝し、同国のチャートNo.1にも輝いたことのあるスター、エリク・グロンウォールが加入し、さらに注目度が高まっている。

華も歌唱力も備えたエリクの加入によって、元々良質なメロディアス・ハードだったそのサウンドはさらにグレード・アップ。もはや単なるメロディアス・ハードと呼ぶのは躊躇われるほどスケールの大きなサウンドが鳴らされている。

真面目な話、これほどメジャー感に溢れたサウンドは北欧、いや、大陸欧州のバンドとしては例を見ないと言っても過言ではないほどで、スウェーデンから初めてEUROPEを超える、世が世ならBON JOVI、DEF LEPPARD級の成功を収めたかもしれないポテンシャルを感じさせるバンドが生まれたとさえ言いたくなる。

果たして今のご時世、このようなサウンドが英米で正当に評価されるかどうかはやや疑問ながら、この手のアリーナ向けのメロディアス・ハード・ロックのファンであれば必聴の仕上がりと言えるだろう。

スター・シンガーが加入したためか、外部ソングライターが関与する楽曲が増えたような気がするのがちょっと気になるが、その外部ライターが書いたリーダー・トラック#2「Living On The Run」が絶品の北欧メロディアス・ハード・チューンで、グウの音も出ない。

BON JOVIのようなアメリカンな感触の楽曲と、産業ロック的なKeyがフィーチュアされた欧州的なメロディアス・ハード・チューンが共存していることに対して統一感のなさを感じなくもないが、前者ばかりだと個人的にはストライクゾーンから外れるし、後者ばかりだとマーケットが狭くなりそうなので、これくらいのバランスがちょうどいいのかも。【86点】

◆本作収録「Living On The Run」のPV [YouTube]





ちなみに新加入のVo、エリク・グロンウォールはアイドル番組出身といっても、フィンランドのアリ・コイヴネンや、アメリカのジェイムズ・ダービン同様、メタル曲を歌って勝ち上がった「メタル・アイドル」で、母国のチャートでNo.1を獲得したソロ・デビュー・アルバムはIRON MAIDENやSKID ROW、KISSなどの楽曲を歌ったカヴァー・アルバムになっています。

◆エリクの歌った「Run To The Hills」(IRON MAIDEN)[YouTube]


◆エリクの歌った「The Final Countdown」(EUROPE)[YouTube]



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コメント

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イケメンのアイドルが入ったので、もっと広く認知されて欲しいです
「Living On The Run」が一番好きですが、サックスが入った曲や、バラード2曲も気に入りましたね。
前2作を持ってないので、お得な2枚組をそのうち買います。
今はチルボド全作大人買いしてチルボドどっぷりです(笑)

>B!13さん

このH.E.A.Tの新作、個人的にはもっと話題になってもいい仕上がりだと思います。

全作買いはなかなかの大人買いですね。
COBは個人的な好き嫌いはあれ、どのアルバムも聴きごたえはあるのでしばらく楽しめそうですね。

こんにちわ。
エリク君は、容姿端麗、歌声も素晴らしいということで、是非プッシュされてほしいですし、ビックになってほしいです。
こういうバンドのフロントマンには、メンバーがバックバンドに見えてしまうくらいのオーラが必要だと思いますが、まさに彼はそれを備えてると思うので。
と言いつつも、Gtチームもいい仕事してるところがまた、ファン心をくすぐります。

>hitoさん

バックのメンバーのファンにとってはエリクのバック・バンドに見えてしまうことは微妙かもしれませんが、結果としてビッグになるならそれも必要悪かもしれませんね。

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>Miyuki Nさん

ノクタを観にわざわざスウェーデンまで行かれたんですか? 凄いですね!