QUEENSRYCHEからジェフ・テイト(Vo)が脱退

QUEENSRYCHEからジェフ・テイト(Vo)が脱退、というか、事実上他のメンバーに「追放」されたようです。

4月頃からブラジル公演のバックステージでジェフ・テイトがマイケル・ウィルトン(G)とスコット・ロッケンフィールド(Dr)にナイフを突きつけるなどの暴行を働いた(海外メディアによると、ジェフをバンドから追い出す相談をしていたのを聞いてしまったのだという)、とか、5月の27日に行われたROCKLAHOMAフェスティバルのステージでジェフが観客に対して「お前ら最低だ」と暴言を吐いたなど、キナ臭いニュースが流れていました。

そして5月末には、ジェフを除くメンバーが、現CRIMSON GLORYのヴォーカリストであるトッド・ラ・トーレとRISING WESTなる新バンドを結成したという発表があり、6月の8日、9日にシアトルのハードロック・カフェで初期(「EMPIRE」アルバムまで)のQUEENSRYCHEの楽曲ばかりをプレイするというライヴはあっという間にソールド・アウトになったそうです。

そしてそのショウが地元のコアなファンにも歓迎され、ネットを通じて世界中のメタル・ファンに好評を博したことがバンドをこの「ジェフ解雇」という大きな決断に踏み切らせたのではないかと思われます。

件のブラジル公演の後、弁護士を入れて話し合いをしているという話もあったので、バンド名をめぐる水面下の争いに勝利したのはジェフを除く4名だった、ということなのでしょう。

ジェフはジェフで、ブラジル公演以降「バンドにクリス・デガーモが再加入したら素晴らしいね」と発言して「初期志向」をアピール(?)してみたり、「次のソロ・アルバムは本当のハード・ロック・アルバムになるよ」と、「HR/HM志向」をアピール(?)してみたり、「バンドは来年さらに活発に活動するよ」とバンド活動に意欲を示してみたり、しまいには娘まで引っ張り出して言い訳をしてみたりと、彼なりにファンの理解と支持を集め、バンドの主導権を維持しようと蠢いていましたが、その意図は叶わなかったようです。

長らくQUEENSRYCHEというバンドの中心人物はジェフ・テイトだと思われてきましたが、彼もまたマイク・ポートノイ(元DREAM THEATER)同様、他のメンバーにとっては「ジャイアン」だったということなのでしょうか。

近年メタル市場自体は一時期に比べてだいぶ上向いているにもかかわらず、彼らのレコード・セールスは著しく低迷していただけに、ジェフ以外のメンバーとしては起死回生を図ろうとしたのかもしれません。

後任は当然というかトッド・ラ・トーレで、彼はバンドの20年来の大ファンで、かつて彼らがフロリダ(CRIMSON GLORYの活動拠点)でサイン会を行なった際、「WARINIG」のLPにサインをしてもらいに行ったほど彼らに入れ込んでいたというだけあって、まさに夢が叶ったという状況のようです。

まあ、CRIMSON GLORYはぶっちゃけQUEENSRYCHEのフォロワーですから、本家がフォロワーのシンガーをリクルートした、という映画「ロック・スター」みたいな話が今回の構図ですね。

ということは、結局RISING WESTというプロジェクトは消滅し、RISING WESTとしてソングライティングを進めていたというマテリアルはそのままこの新生QUEEENSRYCHEに引き継がれるということなのでしょうか。

初期のメイン・ソングライターであったクリス・デガーモを欠く彼らが、今後どのようなサウンドを聴かせてくれるのかはいささか不透明(主にクオリティの面で)ですが、少なくともジェフ体制のままでいるよりも私個人の彼らに対する期待値は大きく上昇しましたね。

ちなみに現時点でトッド・ラ・トーレはCRIMSON GLORYから脱退はせず、両バンドを並行して活動していくつもりのようです。

◆ニュースソース
http://legacy.roadrunnerrecords.com/blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=175707

◆RISING WEST名義で出演したライヴにおける「Queen Of The Reich」[YouTube]

うーん、見事なジェフのそっくりさん。全盛期はともかく、今のジェフより力強いな。

しかし、彼のYouTubeチャンネルを見てみたら、YNGWIE MALMSTEEN'S RISING FORCE「I Am A Viking」のカラオケ音源もあり、これがまた結構ジェフ・スコット・ソートに似ている。

ひょっとしてこの人は「ジェフ」という名前のシンガーの物真似名人なのか?(笑)
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コメント

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ジェフさらば

やはりジェフは頭がイッちゃったみたいですね。
個人的にはヤク中疑惑が持ち上げってる事を聞いたので。
RISING WESTの話も聞いていましたが。
いずれにせよ、QUEENSRYCHEは「EMPIREまでのように」とはいかなくとも、
精力的に活動していいアルバムをリリースしてほしいです。

驚愕

あのクイーズライクに限ってこのような事件とは無縁だと思っていたのですが。

近年のアルバムの方向性のせいで全く売れないのが原因ですかね。

ソングライターも看板Voも失って、このまま懐メロバンドになってしまうのは寂しいですね。

トッド・ラ・トーレはこの騒動で一気に知名度を上げることになりましたね。
CRIMSON GLORYからも脱退しないということで、ジェフ・テイトの後釜とミッド・ナイトの後継を同時に行うということになりますね!
是非どちらのバンドでもすばらしいアルバムを作ってもらいたいところです。

まとめてお返事

>ストラディキャスターさん
昔はジェフ・テイトというとHR/HM界を代表する知性派、みたいなイメージだったんですけどね…。残念です。
QUEENSRYCHEにはぜひもうひと旗上げてもらいたいですね。


>ゆうていさん
QRは今後メタル・バンドとしての真のポテンシャルが試されますね。
リスクも大きい決断ですが、このままジェフと一緒に活動する方がリスクが大きいと他のメンバーは判断したんでしょうね。


>高見沢さん
厳密にはトッド・ラ・トーレはCRIMSON GLORYにおいてはミッドナイトの後任だったウェイド・ブラックの後任ですけどね(笑)。
この一件ではトッド・ラ・トーレ個人はもちろん、CRIMSON GLORYに再び注目が集まるきっかけにもなったのではないでしょうか。
(大半の人は「まだやってたんだ?」という感覚かもしれませんが/苦笑)

うわぁ・・・

残念ですね。

ジェフ・テイトがこんな頭のイッた人間だとは思ってませんでした。

ヴォーカルとしての実力もあるだけに尚更・・・。

この話はちょっと前から小耳に挟んでいたんですが…元娘婿のパーカー・ラングレンまでRISING WESTに参加してた時点で「ああ、ジェフ・テイトって本当にバンド内で孤立してるんだなあ…」ってその時思いました。

で、この記事でマイク・ポートノイを引き合いに出されたのを読んで、「誰かに似てると思ってたら、それだ!」と膝を叩きそうになってしまいました(笑)。

かつて独裁者呼ばわりされていた割に(現時点では)追放される気配のないマ●ケル・ヴァ●カートさんは幸せな人ですね(笑)。

ジェフはタフな外見に似合わずナイーブな人なのかもしれない。
中低音の魅力やテクニックは衰えていないと思うので、これからも活躍してほしいですね。
QRもGTもGood Luck!

まとめてお返事2

>Shuさん
ジェフの頭がイッてるのか、ただの嫌な奴なのかは当事者ならぬ人間にはわかりませんが、優れた才能の持ち主なのにこういう破目になるのは残念ですね。


>アドル・クリスティンさん
マイケル・ヴァイカートは、少なくとも他のメンバーを音楽的にコントロールしようとしているようには見えませんからね。
マイク・ポートノイやジェフ・テイトはヴァイキーと違って働き者で、バンドの方向性自体をコントロールしようとするタイプだけに、他のメンバーにとってはウザい部分があったのでしょうね。


>キャンドルライトさん
他のメンバーが本当に初期のような正統的なへヴィ・メタルをプレイすることを望んでいるのであれば、ジェフが残っていてもお互い不幸でしょうね。
おっしゃるとおり中音域は未だ魅力的なので、ソロとしていい音楽を追求したほうが本人のためなのではないでしょうか。


初めてカキコさせて頂きます

Hear 'n Aidでジェフが歌っている姿をみて興味を持ち、「Operation: Mindcrime」からQueensrycheに入り、少し前に「Empire」を購入して聴いていた矢先のニュースでびっくりしています。ジェフも才能あふれるシンガーの一人でしたが残念です。RISING WESTからの新生Queensrycheに期待したいです。

それにしてもトッド・ラ・トーレは本当にジェフに似た歌唱を披露していますね。他にも「I Am A Viking」でのAメロの歌いまわしは本当にそっくりです。
CRIMSON GLORYとの掛け持ちをするそうなのでどうかその器用かつ類まれな喉を失ってほしくないものです。

お久しぶりです。人生をかけて長年やってるとおかしくなってくるのはわかる気がします。本当にバンドっていうのは難しい共同体ですね。社会の中での位置づけにおいても、なかなかないものかと思います。世の中が常に変化し続けているのに、バンドというものはその語句が登場した時以来、何もかわっていないという。看護婦の足音だけで会場が興奮の坩堝と化したのは、つい最近のような気がしてならないです。それ程記憶に残るコンサートでした。

>Mysteriaさん

はじめまして。
最近QUEENSRYCHEを聴き始めた矢先だったとすると、いきなりのニュースという感じですね。

トッド・ラ・トーレは、MCなどでの地声を聴くと結構ハスキーなので、実際はジェフ・スコット・ソートの方に近い声の持ち主なのかもしれません。

CRIMSON GLORYがどれくらい活発に活動していくのかわかりませんが、たしかに喉の酷使によってせっかくの器用なヴォーカルが損なわれることは避けてもらいたいですね。

>【S】さん

お久しぶりです。
たしかに個人ではなく、かといって組織というほど大きくもない(まあ、BON JOVIなどはスタッフも含めて既に「一企業」になっているようですが)バンドというのは、たしかに社会的な位置づけはなかなか難しい共同体なのかもしれません。

ビッグなバンドになればなるほど、そのあり方やメンバー間の関係性については悩みやプレッシャーの多いものになっているのでしょうね。

しかし【S】さんは「OPERATION:MINDCRIME」のツアーも生でご覧になっているのですか。伝説的なライヴを数多く体験されていて、羨ましいです。

Eyes of a strangerからAnarchy-Xに戻るという誰もが予想もしなかったアレンジは、会場の多くの人がウワッ!!と言った貴重なライブでした(笑)。あれ以上の驚きはそれから後のライブでは経験していませんです。

>【S】さん

選曲とか、再現性の高さとか、パート変えなどの余興?で驚かされるライヴはありましたが、たしかにそういう構成の妙で驚かされるライヴというのは体験したことがないですねー。

「OPERATION:LIVECRIME」のDVDはもちろん観ていますが…。