元DEEP PURPLEのジョン・ロードが死去

2011年の8月に癌であることをブログで告白していた元DEEP PURPLEのキーボード奏者(本人曰く「オルガニスト」)、ジョン・ロードがすい臓がんによって併発した肺の塞栓症のため、7月16日、ロンドン市内の病院で亡くなったそうです。享年71歳。

演奏活動は続けていたとはいえ、2002年にDEEP PURPLEを脱退した時点でロック・ミュージシャンとしての一線は退いていたというのが実情だし、近年もっと若くして亡くなるHR/HM系ミュージシャンが多かったため、70歳を超えているとなると、まあ仕方がないかな…という気になってしまいますが、やはりショックではあります。

私の世代でも、ロック・キーボーディストの代名詞といえばキース・エマーソン(EMERSON, LAKE & PALMER)にリック・ウェイクマン(YES)、そしてジョン・ロード、というのが一般的な認識であり(80年代以降はロックにおけるキーボードの使われ方が変わったから、というのが大きいですが)、その偉大な存在感はきっとロックという音楽が消滅する日まで変わることはないでしょう。

彼の死に際して、いわゆる「パープル・ファミリー」と呼ばれているようなミュージシャンや、BLACK SABBATHやTHIN LIZZY、URIAH HEEPといったほぼ同世代のバンドのメンバーはもとより、スラッシュ(元GUNS N' ROSES)、ラーズ・ウルリッヒ(METALLICA)、ジョーダン・ルーデス(DREAM THEATER)、マイケル・アンソニー(VAN HALEN)、トム・モレロ(RAGE AGAINST THE MACHINE)、ピーター・バルテス(ACCEPT)、トレイシー・ガンズ(元L.A. GUNS)、ミカエル・オーカーフェルト(OPETH)といった多くのミュージシャンが弔意を表する声明を発しているあたりにも、その偉大な存在感は伝わってきます。

私がDEEP PURPLEの音楽に触れたのは中学時代。当時ハード・ロックの代名詞的存在、という話を聴いて聴いてみたものの、いかんせん音が古臭かったために、あまりカッコいいと思えませんでした(今となっては比較していたこと自体がおこがましく、気恥ずかしいですが、XやB’zの方がハードじゃないか、と思っていました/苦笑)。

しかし、それでも「Highway Star」のあのオルガン・ソロは最初に聴いたときからインパクトがありましたし、「Speed King」におけるギターとの掛け合い、「Burn」のソロや「Child In Time」におけるあの印象的なプレイなど、ジョン・ロードの弾く鍵盤の魅力はリッチーのギターよりもむしろダイレクトに私の琴線に触れてきました。

そして、DEEP PURPLEのライヴ・アルバム(ご多聞に漏れず、「LIVE IN JAPAN」です)を聴いたとき、私の音楽観というか、ライヴ観は大きく変わりました。

それまでは、「レコード通りに演奏を再現すること」こそがプロというものだと思っていましたが(中学生の頃の話ですよ!/笑)、「インプロヴィゼーション(即興演奏)」によってスリリングに展開される演奏が、音楽をレコード音源以上に輝かせることを、私はDEEP PURPLEから、そして特にジョン・ロードのオルガン・プレイから学んだのです。

まあ、ジョン・ロードについては私などよりはるかに強い思い入れを持つ方がたくさんいらっしゃるはずなのでこれ以上はくだくだと語りませんが、とりあえず心からご冥福を祈りたいと思います。

◆ニュースソース
http://www.blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=176811

◆「Highway Star」の1972年のライヴ映像 [YouTube]


◆「Burn」の1974年のライヴ映像 [YouTube]


◆「Child In TIme」の1970年のTV出演時の映像 [YouTube]

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コメント

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PURPLE

声明発表したメンバーがすごいですね。
結局DEEP PURPLEなんて一度も聴いてないですが、
バンド名だけは知ってますからね。

管理人さんに年配の方のよう思われてしまった自分ですが、かなりの若輩者ですので、初めて古典的な洋楽を聴いたときの「ん? これのどこが人々の度肝をぶち抜いた破壊力なんだ?」という拍子抜けは非常に共感できます(笑)
自分は楽器の演奏もできず、あくまで一ヴォーカリスト志望としていろいろなジャンルのスーパーヴォーカリストにあやかろうという色合いの強い音楽体験をしてきていますから、ジョン・ロード氏がどれほどすごい人物なのかわかっているとはとても言えないのですけれども、パープルファミリーで言えば、個人的にホワイトスネイクのセルフネーミングアルバムにはシンガーとして大変な衝撃を受けました。また少し遠縁になりますが、グラハム・ボネットも最も尊敬するヴォーカリストのひとりです。
非業の事故死などではないからこそ、時代という大きな流れの存在を感じます。ロックという音楽が果たして21世紀を通じて生き続けるのかなと、ちょっと心細くなりもしますね。なにも知らずに憂うのも出過ぎてますが。

またロック界のレジェンドが亡くなってしまいましたね・・・。
20代前半の私でも、キーボード奏者と言えばジョン・ロードというイメージです。
私の場合、「パープルってどうせ古臭いバンドだろう?」と思って聴いたのが最初でしたが、各ミュージシャンの凄まじいプレイアビリティに衝撃を受けた記憶があります。
BurnやHighway Starのキーボードのコピーはそれほど難しくはなかったのですが、アルバムWho Do We Think We Are収録のRat Bat Blueのキーボードソロのコピーはかなり苦労しました・・・。
リッチーのギターは現代のギター初心者がコピーするのにちょうどよいレベルだと思いますが、ジョンのコピーは現代でも初心者にはかなりハードルが高いですね。

僕の好きなKeyとギターのスリリングな掛け合いを始めた人たちだと思うので、今回の訃報は残念です。

X JAPANのYOSHIKIさんがアマチュア時代にコピーしていたという所に興味をもって、「あのYOSHIKIが好きだったバンドなんて、どれだけヘヴィでハードで凄まじいバンドなんだ!?」とワクワクしてベスト盤を聴きましたが「缶コーヒーの曲」(Black Night)「デッデッデー」(Smoke On The Water)「タマホーーム」(Burn)という具合にさっぱり良さが分からずしょんぼりしました(笑)そして同じような理由でZEPとKISSも撃沈しました(笑)

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まとめてお返事

>ストラディキャスターさん
ラーズ・ウルリッヒとかトム・モレロといった、DPとは一切関係なさそうな人まで弔意を表しているというのが凄いですね。


>八貝由さん
年寄り扱いして失礼しました(笑)。
たしかにロック創世記の人たちはそろそろ自然死しておかしくない時代に差し掛かってきましたね…。


>高見沢さん
楽器をやっている方であれば黄金時代のDEEP PURPLEの演奏のテンションの高さにはすぐに感銘を受けるみたいですね。

ギターに比べるとKey奏者を志す人は幼少期にピアノなどの訓練を受けたことがある人が多いですから、そういう意味ではちょうどバランスが取れるのかもしれませんが、文字通り一からKeyを始める人にジョン・ロードはちょっと難易度が高いかもしれませんね。


>B!13さん
YOSHIKIに限らず、80年代までにデビューした日本のHR/HM系ロック・ミュージシャンでDEEP PURPLEをコピーしたことがない人はほぼ皆無なんじゃないですかね。

たしかに現代的なメタル・サウンドに慣れた耳でDPやZEPやKISSを聴くとのどかでかったるく感じるかもしれませんが、これがずっと聴いているとだんだんその凄さに気付いてくるのです…。

まあ、無理して聴く必要はないとも思いますが。

ここのコメント欄を見る限り、パープルの良さがわからないと言うより、昔のロック全般が苦手な人が多いみたいですね
70年代のロックアルバムを何枚か聴けばわかると思いますが、あの時代において、パープルほど「わかりやすい」ロックをやっていたバンドはいないと思います
ヘヴィすぎない軽快なリズム、覚えやすい歌メロ、手グセに頼らずしっかりとコンポーズされたソロパート・・・
JETHRO TULLやWISHBONE ASHといったバンドはもちろんですが、Janis JoplinやCarole Kingといった歌モノのミュージシャンよりも、よっぽどキャッチーな音楽をやっていたと思います

>高見沢さん

まあ、聴き慣れない音楽、サウンドを楽しむにはある程度の慣れが必要なケースが多いですからね。
DEEP PURPLEがわかりやすいというのはおっしゃる通りだと思います。
だからあれほど日本で人気が出たのでしょう。

自分がパープルを聴くようになったのは当時ヒットしていた王様の「深紫伝説」がキッカケです(笑)。

アレ結構いいんですよね。熱心なファンの方は憤慨するかもしれませんが(苦笑)。

>名も無きメタラーさん

王様、懐かしいですね(笑)。
イロモノめいてはいましたが、音から愛はちゃんと伝わってきました。
「深紫伝説」がきっかけでDEEP PURPLEを聴くようになったなんて、王様にとってはきっと本望だろうと思います。