BURRN!12年9月号の感想

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表紙および巻頭インタビューはVAN HALEN父子。
家族でバンド、ってどんな気分なんでしょうね。

いや、その辺のローカル・バンドであればともかくこういう世界でも屈指のビッグなバンドでそういうことをやるのって、なんか個人的には違和感があるというか。

特にウルフギャングのルックスが「甘やかされて育ったボンボン」にしか見えず、エディのインタビュー内容が単なる親バカにしか映らなかったので、正直あんまり印象は良くなかったです。

まあ、なんかエディのインタビューを読むと、あんまり向上心みたいなものは感じられず、楽しく、心地よくバンドができればいい、みたいな印象を受けたので、本人たちとしてはそれでいいのかもしれせんね。いまさらガツガツお金を稼ぐ必要もないでしょうし。

ただ、11月に大枚はたいて観る側としてはマイケル・アンソニーで見たかったなあ、という気がしてしまうのですが。

続くIRON MAIDENの「MAIDEN ENGLAND」ツアーのレポートを見ると、選曲が素晴らしい。私の好きな「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」アルバムにスポットを当てた選曲がたまらない。「Only The Good Die Young」をやっていないのは残念だけど。

LOUD PARKでこれが観れたら…。いや、やっぱり単独で観たいかな。

続くはMETALLICA主催のフェスティバル「ORION MUSIC + MORE」のレポート。

METALLICAを中心に、METALLICAが選んだバンド(メタル以外のジャンルのバンドが多い)が出演し、さらにコメディ(要はお笑い)のステージや、スポーツカーの展示、カーク・ハメット(G)が収集したホラー・グッズ・コレクションの展示、自閉症で学習障害のあるラーズ・ウルリッヒ(Dr)ファンの男性が、家族の力を借りてラーズに会いに行く道のりを描いたドキュメンタリー映画『MISSION TO LARS』の上映、バンドの歴史を振り返るアイテムの展示など、様々なコンテンツを揃えたイベントだったようだ。

一種の複合芸術イベントとして興味深い試みではあるが、METALLICAが主催する以上、来場者の興味の9割は彼らのライヴにあるはずで、彼らがこういう手の広げ方をする必要があるのかどうかについては個人的にはやや疑問。

まあ、言ってしまえば巨大な文化祭みたいなもので、そういうことを本人たちがやってみたかった、ということなのでしょう。やりたいことをやるのがロック、ということでいいんじゃないでしょうか。ちょっと成金趣味を感じなくもないけど(笑)。

そしてSCORPIONSのライヴ・レポート。んー、このバンドもやっぱり一度生で観たいなあ。単独でもLOUD PARKでもいいから、なんとかもう一度日本に来ていただきたい。

7年前に発表したアルバムの続編であり、三部作の第2部にあたる新作をリリースしたスティーヴ・ヴァイのインタビューを読むと、もうこの人はライフワークに取り組み始めたとしか思えないですね。

音楽業界でも稀に見る気宇壮大な企画で、なかなか敷居は高いものの、最後に集大成としてリリースされるという4枚組はちょっと聴いてみたいかも。何年後になるかわかりませんが(笑)。

LOUD PARK 12の開催にあわせてHELLOWEENとSTONE SOURのインタビューが掲載されている。

HELLOWEENのアンディ・デリスによると、LOUD PARKのステージで演奏されるのは、アンディが加入した「MASTER OF THE RINGS」以降の曲が中心になるようで、「Where The Rain Grows」や「Power」、「I Can」などが演奏予定というから楽しみ。「Sole Survivor」や「Push」、「The Dark Ride」もやってほしいな(実際にはウリやローランドが書いた曲はやらないだろうと思うけど…)。

緊急特集と題して、件のQUEENSRYCHE分裂騒動について広瀬編集長が詳細に経緯を分析し、熱く語っている。かつてジェフ・テイト(Vo)と熱く哲学談義を交わした広瀬編集長といえども、さすがに今回の件でジェフを擁護することはできなかったようです。

続いて幅氏による、映画「ROCK OF AGES」公開に絡めた映画特集。こういう特集は面白いですね。この手の「ロック映画」で感動することはあまりないけど、気軽に観られる作品が多いので、個人的には結構好きです。

ニュース欄「SPOTLIGHT KIDS」のトップは、この雑誌だけにジョン・ロードの訃報かと思いきや、スティーヴ・ハリス(IRON MAIDEN)のソロ・プロジェクトに関するものでした。

とはいえ内容はほぼプレス・リリースそのままで、きっと「大人の事情」でこういう形で載せざるをえなかったんだろうなあ、と思わせるもの。

あとはエドゥ・ファラスキ(Vo:元ANGRA、現ALMAH)からわざわざBURRN!誌宛てにANGRA脱退の経緯と今後の活動に関するメッセージが送られてきたということで、それはファンにとっては一読の価値があるかもしれません。

後半は、カラー10ページにおよぶTHE DARKNESSのインタビュー(今月のクロス・レビューは、「好きな人」と「そうでもない人」のコントラストが明確で面白い)と、「現代のOZZFEST」と呼ばれる「MAYHEM FESTIVAL」のレポートが中心。

レッドブルをはじめとする最近流行りのエナジー・ドリンクのひとつ、ROCKSTAR ENERGY DRINKがスポンサードするこのフェスは、SLIPKNOT、SLAYER、MOTORHEAD、ANTHRAXと、その手の音が好きな人にとっては充実したメンツが揃っているが、来場者数を控えめに発表してイベントに必要なセキュリティの数を減らして出費を抑えている、とのことで、こういう大暴れになりそうなイベントでセキュリティを減らすなんて、ある意味勇気のある運営だと思いました。

ディスク・レビューを読むと、今月もそれほど「絶対買いたい!」と思えるほどのタイトルはないですね。GALNERYUSのシングルは購入済みですが、あとは妙に今回高得点なANDRE MATOSくらいかな、確実に買うのは。

とはいえ、AGE OF ARTEMIS、ALHAMBRA、IN THIS MOMENT、LOVERBOYあたりは興味があるので、気分によってはどれか買うかもしれません。

◆発行元であるシンコー・ミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011209
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コメント

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9月号

親子バンドってなんかやりにくい気がするんですけど。
音楽性も合わないし。

ANGRAは来月ベスト・アルバムがリリースされますよね。
ビクター宛にベスト曲5曲選んでメール送りましたよ。
1.Carry On 2.Evil Warning 3.Carolina Ⅳ 4.Nova Era 5.Spread Your Fire
どうですか?ベタですか(笑)?

ANDRE MATOSはマイ・マストバイですね。
あと他のタイトルは興味ないですね。

メイデンツア~!

仰るようにMAIDEN ENGLANDツア~の選曲が素晴らしい!
私も「Only The Good Die Young」が大好きなので、思わず管理人さんの意見に激しくうなずいてしまいました。
個人的にMAIDENが充実していた時期の選曲を見ると、心が躍ります(FEAR OF THE DARK時代の2曲は、正直好きではないので要らないけど)。来年はアジアと書かれていますが、日本に来るということでしょうか?この選曲なら某バンドのコンサート代同額12500円も払ってしまうかも(笑)。
スティーヴ・ハリスが新作を出しますが、期待していいものなのか微妙。最近作曲能力が低下?(失礼!)しているように思うので、是非ファンの期待しているものを提供してほしいな~。

これがロック雑誌の表紙なのか?

自分は表紙の見えるマガジンラックを使っているので、今月号だけに限らない事ですが、もう少し表紙の写真をどうにかできないものかと思いました(苦笑)。内容はこの際どうでもいいので(笑)。

「METAL HAMMER」みたいな表紙が理想なのですが、今更変わる事はないでしょうね・・・。

LIVE情報欄でPRETTY MAIDS来日決定を知ってすぐさまチケット取りました。
久々にB!に感謝しました(笑)
大好きなバンドだけど生で観る機会はないかな…と思ってたのでうれしいです。

「ROCK OF AGES」は前から公開を楽しみにしてました。でもサントラに使われてる曲を半分位知らないので、特集の最後に載ってるコンピレーション盤を買ってから見に行こうかなぁと考えてます。
「ロック映画!」で紹介されてる「ROCK STAR」は二、三ヶ月前に見ましたが、ザック・ワイルドしか気づきませんでした(笑)最後のシーンの彼がマイルズ・ケネディだったとは…

ニュース欄に広告出ているドリスの写真集欲しいですね。五感と股間を刺激してくれる作品だと嬉しいです(笑)

紙がダイエット?

えーーっと、このハンドルネームにしようと思います。

本号からモノクロの紙が薄くなりました。(よね?)
これについて、管理人さんの解説をお願いします。^^

改編されて日がたちました。
編集者たちが勝手に書いていたページ(なんてコーナーでしたっけ?)が懐かしいです。おやじメタラーとしては、入り口がどんどん狭くなっていくので、編集長のコラムも含め、「勝手に(自由に)書かれているページ」は、新しい音楽と出会える貴重な存在でした。

ウリとローランドの曲

前回の来日でも意表をついてA Handful of Painなんてやってるくらいだから、案外The Time of the OathとかMr. Tortureあたりやったりするんでは(笑)。

B!誌とは関係ないですが、ANGRAのベスト・アルバム、自分も投票しました。
Bleeding Heart、Wishing Well、Sprouts Of Time、The Course Of Nature、Nothing to Sayに入れました(ひねくれもの?)。
先日発表された選曲結果を見ると、予想はしてましたが疾走曲中心のチョイスで、ANGRAの個性という面からみるとちょっと残念な結果かなと思いました。

まとめてお返事

>ストラディキャスターさん
ウルフギャングはまだ10代ですから音楽性も固まっていないのではないでしょうか。
あの若さでVAN HALENなどという世界的なバンドに放り込まれたら、その音楽を吸収するだけでいっぱいいっぱいなのでは。

「Evil Warning」と「Carolina IV」は選ばれていないのですから、ベタとも言い切れないんじゃないですか?

収録曲のバランスを見ると、投票を踏まえつつもそれだけで選んでいるわけではないような気がしますけどね(笑)。


>かじやんさん
ぜひともこのセットリストで日本にも来てほしいですね。
スティーヴ・ハリスのソロは…内容が良かったら逆に最近のIRON MAIDENのアルバムはいったい…と思ってしまいそうですね(苦笑)。


>名も無きメタラーさん
マガジンラックにBURRN!を飾るとは勇者ですね(笑)。
それが例えMETAL HAMMERみたいだったとしても…。

とはいえ今回はヒドいですよね。
80年代のエディしか知らない人は「マジで? 今こんなんなの?」と言ってましたよ(苦笑)。


>馨さん
昔はアルバムを出すごとに来日していたんですけどねー…。
まあ、私も00年代以降は関心が薄れていましたが…。


>B!13さん
「ROCK OF AGES」、ミュージカル版を観に行けなかったことが昨年後悔していることのひとつです(苦笑)。
映画は私も観に行くつもりです。

あのコンピレーションはなかなか良い曲が揃っているので(ちとバラードが多いですが、どれも名曲です)、もし聴いたことのない曲が多いのであればオススメですよ。

ドリスの写真集…たしかに見てみたいですが…。彼女はメタルバンドのメンバーとしてはとってもチャーミングですが、写真集を出すようなアイドルやモデルと比べるようなレベルというわけでもないだけに微妙な気もしてしまったり…(苦笑)。


>Metal88さん
紙…たしかに言われればそうかもしれませんね…。
ただ、私は製紙業界の人間でも、印刷会社の人間でもないので、解説を求められても困ります(苦笑)。

あの編集部員のおすすめコーナーは、たしかに感性の合う編集者がいればためになるコーナーだったかもしれませんね。


>アドル・クリスティンさん
HELLOWEENについてはいい曲が多いバンドなので、意外な選曲にも期待が持てますね。

ANGRA、割と渋めのチョイスですが、「Nothing To Say」と「Bleeding Heart」は実際に選ばれているわけですから、ひねくれものというほどではないのでは。

私は「Stand Away」と「The Shadow Hunter」、そして「Carolina IV」を入れて欲しかったですね。

たしかにおっしゃる通り、ANGRAというバンドの音楽的な豊かさよりは、メロディック・パワー・メタル・バンドとしての魅力にフォーカスした、やや偏った選曲だと思います。

エディを二、三回おすぎとピーコと見間違えました笑

去年から発売を楽しみにしていて焦らされ続けたテスタメントがマストバイ・・・と行きたいですがイマイチとのレビューもあったのでやや不安です。
質問ですがGALNERYUSのシングルはレビューされないのですか?

確かにどちらかといえばセクシーな格好でのライブショットの方がドリスの魅力引き出せそうですね。
関係ないですけど僕はインタビュー目当てでの購入ですがヨシキのヌード写真集持ってます(笑)

LIV MOONまたアルバム出しますね。2nd出てから3rd出た時も速さに驚きましたが、今回のペースは呆れそうです(苦笑)
作品なかなか出さない某Xよりかはましですが(笑)、もう少しライブ増やして欲しいです…

>NOV-LYNNさん

エディ、老けましたよね…(苦笑)。
TESTAMENTは、バンドのポテンシャルから言ってガッカリするような作品を作ったりはしないんじゃないですかね。根拠はありませんが。

GALNERYUSのシングルは…時間があれば…。
レビューしていないCDが次々とたまっております(苦笑)。

>B!13さん

グラビア写真集よりは、ひたすらドリス嬢だけを追い続けることができるマルチアングルDVDの方が嬉しいかも(笑)。

YOSHIKIのヌード写真集って、「NUDE」のことですか?
私も実家に多分ありますよ(笑)。

LIV MOONは完全にレコーディング・プロジェクトと化してますね。
60年代や70年代ならいざ知らず、近年こんなハイペースでアルバムをリリースするアーティストも珍しいですね。

このCDが売れないご時世、ライヴをたくさんやってグッズとか売ったほうが儲かりそうなものですが。

ようやくHELLOWEENの懐古主義(?)が終わりを告げてほっとしてます。
「MASTER OF〜」以降も“Salvation”とか“Power”とか良い曲いっぱいありますしね。

今月はTESTAMENT、ANDRE MATOSとALHAMBRAですかね。
ドリス写真集も絶対買います(笑)
あとメロスパーの皆さんが忘れてはいけないのが29日発売のミケーレ・ルッピが加入した新生SECRET SPHEREの新譜でしょう。名曲「Legend」の再録Ver.もあるというから楽しみで仕方ないです。
来月はVERSAILLESのニュー・アルバムも出るそうです。

Angel Witchのインタビューが面白かったです!

昔から思ってたんですが、DARKNESSって過大評価されてませんか?今でもあの間抜けなファルセット・ボイスを発してるんでしょうかw

PRETTY MAIDSの大阪公演の日程が載ってないですが、大阪民族の東京への敵意にまた火をつけることになるんじゃ?w

管理人さん、ロック映画特集は大野女史ではなく幅女史じゃないですか?どうでもいいスタッフとしてゴッチャになってます?w

ミケーレ・ルッピがSECRET SPHEREだなんて知りませんでした。あれだけのボーカリストが喉を安売りしてるようでビミョーな気持ちです・・・

>学生メタラーさん

SECRET SPHEREも今月でしたか。これはマストバイですね。
告知が全然されていない感じなのが気がかりです。

VERSAILLESの新作は予約済です。

>へたれ学生さん

世代やバックグラウンドの違うメンバーがいるからこその、ちょっと変わった(?)インタビューでしたね。

>ぶーさん

THE DARKNESSは私もあのヴォーカル・スタイルが肌に合わないのですが、曲自体は悪くないし、昨年LOUD PARKで観たライヴ・パフォーマンスも意外なほど良かったですよ。

ロック映画特集は幅さんでしたね。ご指摘ありがとうございます。修正しておきました。どうでもいいスタッフだから間違えたわけじゃないですよ(笑)。

SECRET SPHEREは個人的には好きなバンドなので、結構楽しみだったりします。
たしかにミケーレ・ルッピにはもっとメジャー感のあるバンドで歌ってほしいという思いはありますが。

Helloweenのセットリストについて

私もBurrn!を読みましたが、アンディ曰く「6~7割は今までライヴでやったことのない曲をリハする」ようなことが書いてありましたので、
ひょっとしたら、「Falling Higher」とかをやるのではと思いますが。

>takakiさん

彼らが今までライヴでやったことのない曲というのを全て把握しているわけではありませんが、「Falling Higher」はいいですね。

いずれにせよ「アンディもいいじゃん」と初見の人に思ってもらえるようなセットリストだといいなあ、と思っています。

クリス・デガーモ復帰を希望!!

今更ながらBURRN!!感想ですm(._.)m
記事としては、例のQUEENSRYCHE分裂騒動の記事が興味深かったですね。
ジェフ・テイトとクリス・デガーモが表紙を飾り、「PROMISED LAND」が巻頭特集だったBURRN!!が懐かしいなぁ。
バンドとしてはこれからはやっぱり商業的に成功したエンパイア路線でいくのでしょうね。
最高傑作と詠われる「Operation:mindcrime」の続編はもう作ってしまったしね...。

>ゆうていさん

私にとってもそのQUEENSRYCHEが表紙の号は結構思い出深いですね。
「EMPIRE」路線はクリスなしでは実現できないような気がするので、意外と1stEP路線で行くのではないかと踏んでいます。

ひょっとすると過去の曲をプレイするだけのバンドになってしまうのかもしれませんが…。

QUEENSRYCHEの分裂騒動に関する記事は興味深かったです。改めてみると随分前から迷走していたのですね。ジェフの奥さんがバンドのマネジメント面でアレコレ干渉して実質仕切っていた件については何となく某有名ネオクラ・ギタリストの奥さんとダブるものがありました(苦笑)。

IRON MAIDENの「MAIDEN ENGLAND」ツアー、黄金期の名曲ばかりのセットリストが羨ましいなぁ。

>ハルディンさん

仕切りたがりな女性というのは往々にしているものです。
スポーツ選手なんかもそうじゃないですかね。

ただ、バンドについては自分の旦那だけの話ではないのでより面倒になりそうですね。
オジーもディオもインギーも同様でしたが、彼らはまだソロで、バンドメンバーとの上下関係が明確だったから「嫌ならやめろ」の論理が通用しましたが、QRだとそういうわけにはいきませんよね。

「MAIDEN ENGLAND」ツアー、観たいですねー。