CAIN'S OFFERING / GATHER THE FAITHFUL

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元SONATA ARCTICAのギタリストだったヤニ・リマタイネンの新プロジェクトのデビュー・アルバム。

VoにはなんとSTRATOVARIUSのティモ・コティペルトを迎えており、Keyには元SONATA ARCTICAの同僚だったミッコ・ハルキン、BにはNORTHERのユッカ・コスキネンと、日頃フィンランドのメタルに親しんでいる人ならピンと来る顔ぶれ。

ちなみに、Drはヤニの昔からの知り合いで、SONATA ARCTICA脱退後にやっていたDREAM ASYLUMなるメロディック・ロック・プロジェクトでプレイしていたヤニ・フルラなる人物。

不法な兵役忌避によって指名手配を受けるという、やや不名誉な形でSONATA ARCTICAから脱退したヤニ・リマタイネンだが、昨年リリースされたSTRUM UND DRANGのセカンド・アルバムに提供していた楽曲がなかなか良い出来だったので、個人的には結構期待していたが、その期待に見事に応えるアルバムだ。

基本的にはSONATA ARCTICAに通じる、いかにもフィンランドっぽいメロディック・パワー・メタルで、その辺りでファンを変に裏切ることはない。

ただ、よりヴォーカル・オリエンテッドで、どの曲も聴きどころは基本的に歌メロ。そういう意味で、楽曲の性格はポップスに近い、とても聴きやすいものだ。

ヤニ・リマタイネンのギターも、ソロらしいソロがフィーチュアされているのは#9くらいのもので、ミッコ・ハルキンによるKeyソロの方がよっぽど目立っているし、大先輩であるティモ・コティペルトに敬意を払ったのか、歌のバッキングも「伴奏」に徹している。
まあ、もともとそれほど旨味のあるギターを弾く人ではなかったけど…。

さすが元々ファンだっただけあって(?)、一番輝く声域を知り尽くしているのか、ティモ・コティペルトが「本職」STRATOVARIUS以上に安定感のある、魅力的な歌唱を披露しているのもポイント高い。

しかし、こうして聴いていると、ヤニ・リマタイネンのメロディ作りは明らかに元バンド・メイトであるトニー・カッコ(Vo:SONATA ARCTICA)から強い影響を受けており、おや、この展開は…という瞬間も多い(だがそれがいい)。

まあ、あれだけ才能のある人間が身近にいたら嫌でも影響を受けますよね。

「これ!」という名曲は存在しないものの、どの曲にもキャッチーで哀愁を帯びた美しいメロディがフィーチュアされていて、個人的には非常に気に入りました。

北欧メタル好きを自認するような人なら必聴でしょうし、ひょっとしたら最近のSONATA ARCTICAに今イチ満足できない人にとって良質な「代替品」になりえるアルバムかもしれません。

メンバーの多くが「掛け持ち」なので、どれくらいライヴがやれるのかについてはちょっと疑問符がつくけど、LOUD PARKで一発、どうですか?(笑)。【86点】

◆CAIN'S OFFERINGのMySpace
http://www.myspace.com/cainsoffering


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