BURRN!12年11月号の感想

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表紙はKISSのポール・スタンレー。この人たちは見た目が変わらないからロートル感がなくていいですね(笑)。

巻頭インタビューもアメリカの大物バンドらしい内容。昔のBURRN!に載っていたインタビューはこんな感じのものが多かったですが、最近こういうスター然としたインタビューは少なくなりましたねえ。

初のソロ・アルバムをリリースしたスティーヴ・ハリス(IRON MAIDEN)のインタビューを読むと、なんか過小評価されている(と、彼が感じている)不遇の知り合いを引っぱり上げてやるために始めたプロジェクトのような印象を受けちゃいました。

一応既にこのアルバムの音は聴いたのですが、スティーヴは本気でこのアルバムの曲を「良い曲」だと感じているなら、IRON MAIDENの今後の作品にもあまり期待はできないかも…(苦笑)。

すっかり日本ではJ-POPのカヴァー歌手として定着しつつある(実際、ここ数年彼の収入の大半はこのシリーズによるものなのではないかと推察される)エリック・マーティンのインタビューは、今回取り上げられている楽曲が「せーしゅんの曲」ばかりである私のような人間には興味深い内容。

しかしまさか90年代にはMR.BIGのヴォーカリストがB’zやGLAYの曲を歌うとは想像もつかなかったな(苦笑)。

そしてCD付き写真集を発表するCHTHONICのベーシスト、ドリス・イエもなんとカラー4ページで展開。

めっちゃ素顔な写真はフツーにかわいいが、やっぱりステージ用のメイクをしてベースを構えてこそドリス嬢の魅力が一番引き出されるかな。

なんとなく写真を見て満足してしまいますが、インタビューの内容まで読むと台湾の歴史のダークサイドについて詳しくなれます。ただ、たぶん受験には出ません(笑)。

特集はジョン・ロードの追悼特集。ファンの方であれば楽しめる内容でしょう。やはり同じロック・キーボーディストである永川敏郎(GERARD)の話は特に興味深く読めました。

近年はジョン・ロードのようなスター・キーボーディストがいないから、専門学校でもロック・キーボーディストになりたい!という人はいなくなった、とのことで、それはまた寂しい話だなあと思いました。個人的にはキーボード入りのロックが好きなので。

モノクロのインタビューでは、マイク・ヴェセーラ(Vo)率いるOBSESSIONのインタビューがちょっと興味深かったかな。

今のOBSESSIONは実質的にマイク・ヴェセーラのソロ・プロジェクトだと思いますが、現在のマイクのファースト・プライオリティはANIMETAL USAだそうで。

マイクは欧米においては「元LOUDNESSのシンガー」というイメージが一番強いようで(イングヴェイとのキャリアはあまり知られていないらしい)、そういう意味では欧米の人にとっても日本のアニメを歌うプロジェクトのシンガーとしてマイク・ヴェセーラというのは意外と腑に落ちる人選なのかもしれません。

ANTHEM、GALNERYUS、CYNTIAといった日本のバンドが全部モノクロ扱いなのは「編集方針」というヤツなのでしょうね(苦笑)。

まあ、同じ日本のバンドでもHEAD PHONES PRESIDENTはカラーですが、これはまあインタビューではなくライヴ・レポートだったからでしょう。きっと。

先日私も足を運んだUNISONICとGOTTHARDの来日公演レポートとインタビューも掲載されています。私が行かなかった日のレポですね。

GOTTHARDのニュー・シンガーであるニック・メーダーのインタビューでは、彼が若いころスラッシュ・メタルをやっていたという衝撃の(?)過去が明かされています。

UNISONICのインタビューについては、マイケルがカイに「カイ、もしお前に”March Of Time”みたいな曲を書く気があるなら、そうしてくれ。俺はそういう曲も楽しめると思うよ」と発言したというくだりがハイライトかな(笑)。

次のアルバムでそういう曲が入ってくれば、UNISONICはひょっとするとGAMMA RAY以上の人気バンドになれるかも?

同じインタビュー内で、先日GAMMA RAYを脱退したダン・ツィンマーマンの脱退理由がやはりツアー・ライフに嫌気が差し、さらに「放射能が怖いからもう日本には行きたくない」という、日本人にとってはちょっと複雑な気持ちになる理由も一因だったことが明かされています。

かつての「ジャーマン・メタル」バブルはとうに弾けているとはいえ、GAMMA RAYにとって日本は大票田ですからツアーから日本公演を外すという判断はありえないでしょうし、そういう意味ではカイの言うとおり「潮時」だったということなんでしょうね。

レビュー・ページ前の広告掲載は先々月あたりからの新しい趣向ですが、今月はページ数が多いのでやたらと目につく。

まあ、レビュー・ページが恐らくこの雑誌で一番読まれるページだからその近くに広告を出した方が注目率は上がるのかもしれませんが…。

そのレビュー・ページを見ると、ここしばらくあまり食指の動くアルバムは少なかったのですが、今月はやたらと聴きたいアルバムが多い。もっと分散してリリースしてくれませんかね(苦笑)。

提灯レビューなんじゃないかと思ってしまうほど高得点が並んだKISSも普通に聴いてみたいけど、やはり今月はKAMELOTとGALNERYUSがマスト・バイ。

最近はちょっと惰性で買っているような部分もあるが、BLOODBOUNDとSECRET SPHEREの新作も買っちゃうだろうなー。特に後者はVoがミケーレ・ルッピ(元VISION DIVINE)に代わっているわけだし。

今回はメロディがクサいというANTHEM、前作ほどアグレッシヴではなくメロディの質が上がっているというSABER TIGERといったジャパメタ勢も気になる。

メロスパー的にはBALFLARE、KERION、SOUND STORM、THY MAJESTIE、TRICK OR TREATと、その手のバンドが目白押しで嬉しい悲鳴か。

上で触れたエリック・マーティンの企画盤も、選曲が私の思い出の曲ばかりだから聴いてみたいし、元THE GATHERINGのアネク・ヴァン・ガースバーゲンが全編に渡ってVoをとっているというDEVIN TOWNSEND PROJECTのアルバムも何気に気になる。

さすがに全部は買えないというか、聴いてる時間もないし、取捨選択に悩むところです。

ちなみに最近自重していた(?)広瀬編集長はKISSに93点、ジミ・ジェイミソン(Vo:SURVIVOR)のソロ・アルバムに91点と久々に点数インフレ気味(笑)。

む、そのジミ・ジェイミソンのソロ・アルバム、ソングライティングはECLIPSEのエリック・マーテンソン(G, B, Key)なのか…。するとこれも要チェックだな…。

◆発行元であるシンコー・ミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011211
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コメント

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今月のマイ・マストバイはKAMELOTです。
以外に88点ついてましたね。
バンド同様に自分もここ数年脱メロスピ傾向にあるので(笑)、
BALFLARE、KERION、SOUND STORM、THY MAJESTIE、TRICK OR TREAT
といったあたりはあまり気にしてません。

記事についてはここ最近やはり「こいつら誰?」というようなバンドが増えた気がします。
自分の好きなジャンルのリリースやライヴがないこともあるけど、
日本のアーティストなんかほとんど知らないので、
今月号はあまり面白くなかったな(苦笑)。

> 「カイ、もしお前に”March Of Time”みたいな曲を書く気があるなら、そうしてくれ。俺はそういう曲も楽しめると思うよ」
守護神伝復活ですかね?
個人的にはキスクが歌うヘニユ・リヒターの曲を一度聞いてみたいです(笑)

CHTHONICのインタビューも読みたいし久々に買おうかな・・・

キッスのメイクって型紙みたいなのでやってるんですかね?笑型紙がないとしたら、ライブ前に「よっしゃ、今日は☆が上手く書けたぞ」とか言ってるのかな笑

パラパラめくるとデヴィン・タウンゼントは落ち武者ヘアーのほうがいいなとか、シェーン・エンバリーが居ないだけでナパームデスが見た目のインパクトを失ったなぁと思いました。

バンド名がGAMMA RAYのドラムなのに…(笑)
関係ないといえばそうだけど

今月はKAMELOT、GALNERYUS、KERION、SECRET SPHERE、SOUND STORM、THY MAJESTIE、TRICK OR TREATとメロスピ祭り状態ですね(笑)
毎年10月はなぜかこの手のバンドのリリースが集中してる気がします。
TRICK OR TREATは今回も80点…もっと評価されても良いバンドなのになあ。

UNISONICの次回作では是非ツーバスドコドコのメロスピ/メロパワをキスクに歌わせてほしいですね。

まとめてお返事

>ストラディキャスターさん
「こいつら誰?」というバンドに興味を持つ人がいなくなったら、メタルはおしまいでしょうね。
個人レベルで興味が持てないのは仕方がないことですが。


>ヘロウィンさん
なぜにカイではなくヘニユ?(笑)
まあ、ヘニユも優れた様式センスの持ち主ではありますが。


>NOV-LYNNさん
やりかたについてはKISSのヘアメイク担当に訊いてみないとわかりませんね(笑)。
シェーン・エンバリーの件については私も同じことを感じました。


>人さん
バンド名がGAMMA RAYのドラムとは?


>学生メタラーさん
たしかにリリースは集中する傾向がありますね。分散してくれたほうが買いやすいのですが。
TRICK OR TREATをはじめ、今回この手のバンドを多くレビューしている川合氏は本来アメリカンなハード・ロックを好むタイプですから、あまり点数は気にしなくてもいいんじゃないですかね。

UNISONICについては同感です。
たぶん1、2曲がいい所でしょうけど…。

BURRN!久々にかっこいい表紙ですね。
みなさん買うものに迷ってますね。僕はTRICK OR TREAT優先でいきたいと思います。
でも、今月号で一番気になったのはジョージ・リンチの新バンドTooth and Nailの広告ですね。本家Dokkenがちょっとイマイチなのでこちらに期待します。師匠もプレイスタイルが昔と変わってるので不安ですが、またあの"泣きと間合い"の鬼テクを聴かせて欲しいです。
僕にギターソロのすばらしさを教えてくれた心の師匠ですから

ドリスは素顔の写真も本気モードの写真もイイですね~(笑)もっとCHTHONICがビックバンドになればドリスの単独表紙ありますかね?
T&Nのリメイクは「In My Dreams」が外れるなんてハードな曲優先だったんでしょうか…まぁバズが歌う「Alone Again」が聴けるならきっと買います(笑)
今月のマストバイは既にフラゲしているガルネリと明日届くサーベルの二枚です。マット・タックの新バンドも気になります。Kamelotはadoreさんのレビューも見て判断するのでお待ちしています(笑)

GAMMA RAYの由来のガンマ線は、放射線の一種なのでそのメンバーが来ないのは名折れかなあ(笑)と
もちろん本人の気持ちや考えをを優先すべくだと思うので冗談ですが

まとめてお返事2

>Mark.Nさん
ルカソディで知名度を上げたことですし、ハロウィンの季節ですし、TRICK OR TREATはここでブレイクしてほしいですね。

しかし一番気になったのがTOOTH AND NAILのあの半ページもない広告とは…。広告主にとっては最高の読者ですね(笑)。

個人的には今のジョージ・リンチより現DOKKENのジョン・レヴィンのほうが技術的には上のような…。
かつてのジョージにはわけのわからない凄味があったんですけどね…。


>B!13さん
ARCH ENEMYくらいビッグになればドリス表紙もあるんじゃないですかね。なかなか遠い道のりですが…。

「In My Dreams」は歌い手が減っているのでオリジナルを超えられないと思ったのではないでしょうか。

KAMELOTのレビューなんていつになるかわかりませんよ(苦笑)。まあ、参考にしていただけるうちが華ですが…。


>人さん
あー、そういうことですか。野暮なこと聞いちゃってすみませんでした(笑)。

LOUDPARKにNAGLFARが来るぞ!!!

KISSのメンバーは皆さん髪の毛が濃くフサフサですね!!その為本当に若く見えます。やっぱり映えるし、カッコイイです!
シンティア、ギターのお姉さんが演奏では白のパンストを纏、少しぶりっ子、若作りしたキャバ嬢よろしく、本性は隠し切れない?、でもそのギャップが最高、POPな曲調を前面に押し出したPVもセンスあり、今後もマジ応援。
ANGRAはガンマレイのBEST程、燃えなかった、普段からちょくちょく聴いているからだろうか。ビッテンコートの解説は、時事問題や洪水とのシンクロニシティについてまるで予言、予知を的中させたかの如く、しきりに語る。まるでオカルト雑誌のムーを読んでいる錯覚、今月号は要チェック(生命は宇宙から来た)。
MONSTER HUNTER~HUNT、ブラキディオスの曲は人間が本来持っている狩猟本能を呼び覚ましてくれます。
MONSTER HUNTER~LIFE、英雄の証はもはや至高。
シャドウズフォールの新譜、メロディアスな美点を持つ良作でVoパフォーマンスも向上しているが、私にとっては前作のほうが、心に残る作風、作品でした。
AS I LAY DYINGは相変わらずの最強品質、アグレッションといい、メロディのフックといい文句無しか。
しかしながら、それを上回ったのが、CRYPTOPSY、初っ端から究極へ、途中ジャズ風の展開もあり、セルフタイトルでの傑作は珍しく自己満足で終わってはいない。90点以上を叩き出したB誌の評価と久々に符合、先月のMVP。
エンシフェルム、エクリブリウムやエルベイティのような派手さはなく、今回も堅実なフォーク・メタルと思いきや、6曲目で神曲に出会う(ちなみ姪っ子はエンシの大ファン)。
今月は日本勢ラッシュ、特にSABER TIGERとガルネリウスには期待している。キャリアは違えど、どちらに軍配が上がるか、これから聴く予定です。

コラムに注目しました。

こんばんは。今月号は、コラムに注目しました。
ライブのブッキングの利便性やギャラ、集客のしやすさが、Queensrÿcheの名義所有権をめぐる騒動の原因なのですね。これは気付かなかった…。確かに、QueensrÿcheとそれこそEl Pais de la Reinaが、何処かのライブハウスの公演予定表に載るとすれば、前者の方にファンの目が行きますね。なるほど。
Geoffは、Queensrÿcheから出た以上、Queens~の名前を使えない。使うのは、筋が通ってないと思います。Geoffなら、メタラーにも名前がそれなりに知られてると思います。なので、Alan Parsons ProjectならぬGeoff Tate’s Projectなら、客がそこそこ来そうな気がします。

Lee Dorrianが、Progressive Music Awardsでノミネートされたプログレバンドをコラムで批判していましたね。
「だったらLee、『これが、ほんまもんのプログレっちゅうもんやぁぁああ!!! 』というアルバムを自分が作って、プログレシーンに殴り込みをかけてよぉ! 」
と、私がツッコミを早速入れたのは、言うまでもありません。

横レスで申し訳ありませんが、NOV-LYNNさんの☆型メークのご質問は…これは全然考えた事がなかった! 鋭い着眼点ですね。かのMusic Life誌なら、本当にPaulに訊きそうですな。

>フィンさん

メタルな話題の中にさりげなくモンハンを挟んできましたね(笑)。
CRYPTOPSY、そんなに良かったですか。ちょっと気になってはいるんですよね。

しかしENSIFERUMの大ファンの姪っ子って…いくつなんですか?

>俄フェレリスタさん

バンド名はブランドですからね。分裂したバンドがどちらも元のバンド名を使いたがるのはそういうことでしょう。

ジェフ・テイトはメタル・ファンには知られているとはいえ、アメリカで300万枚売れた「EMPIRE」を買った人のうち、メンバーの名前までちゃんと憶えている人はその2割もいないと思いますよ。

リー・ドリアンがこれまでクリエイトしてきた音楽にはプログレのエッセンスがちゃんと存在しているのでそれなりのこだわりはあるのだろうと思いますが、自身が一番やりたい音楽は必ずしもプログレではないのでしょう。

KISSはマニアの多いバンドなので、あの星型メイクのやり方も知っている人がいそうですね。

BURRN!!及び記事の感想

マイク・ヴェセーラの写真を見て、仕方がないことだがセブンス・サインのツアーの頃の姿と比べて老けたなぁ(笑)と思わずにはいられません。

レビューでは、まずスティーヴ・ハリスのソロアルバムのジャケットとタイトルがまるでLIONSHEART。

マスト・バイはGALNERYUS。レビュー内容とジャケットからして期待出来そうですね。

またKAMELOTのジャケットの暗く冷ややかな感じが、SYMPHONY XのICONOCLASTを思い起こし購買意欲を掻き立てられます。

早くLIV MOONも聴かねば…。

>ゆうていさん

「SEVENTH SIGN」ツアーはもう20年近く前ですからね(苦笑)。それを観に行った私も年をとるはずです。

GALNERYUS、今回も安心のクオリティだと思います。
LIV MOONもオススメですし、KAMELOTは私も楽しみ(というか、期待半分・不安半分、ですね)です。

私もスティーヴ・ハリスのソロ作を聴きましたが、正直微妙でした(苦笑)。ジャケは良い感じなんだけど楽曲が・・・。
今月のレビューではKAMELOTの新作が気になるところ。

>ハルディンさん

スティーヴ・ハリスのソロは…とりあえずレビューはしないことにしました。誰も喜ばない内容になりそうなので(苦笑)。

KAMELOTは現在聴き込み中です。