LIV MOON / THE END OF THE BEGINNING

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まるで何かに急き立てられるかのようにハイペースなリリースを続けるLIV MOONの4作目となるフル・アルバム。

9か月というインターバルで同じ年に2枚もフル・アルバムを出すなんて最近のアーティストでは珍しいですね。

AKANE LIV(Vo)のルーツである北欧の神話をテーマにしたという本作は、これまでの「MOON」の付くアルバム・タイトルから離れ、「始まりの終わり」という意味深なタイトルになっている。

前作がアルバムとしてはこれまでで一番メタル然としてはいたものの、楽曲がやや中庸に感じられていたため、さらに制作期間の短い本作については実はあまり期待していなかった。

しかし、これが聴いてみて驚いた。各曲のクオリティといいアルバムとしての統一感といい、総合的に判断してこれは最高傑作なのではないだろうか?

日本語詞の曲では時に歌謡曲っぽく響くほどメロディアスな歌メロとメタリックなエッジのマッチングも良好だし、クワイアなどを駆使したシンフォニックなアレンジもいい感じに大仰で、比較的シンプルな楽曲でさえドラマティックに演出されている。そしてこれまでのアルバムに必ず1曲は存在していた妙にモダンな曲もない。

これがデビュー・アルバムだったら全然印象が違ったと思うのだが…。

このクオリティであればフィンランドのNIGHTWISH、オランダのWITHIN TEMPTATIONといった各国を代表するバンドに準じるクオリティのサウンドとして、広く女声Voシンフォニック・メタルを好む人々にオススメできる。

本作にはAKANE LIVの幼なじみであるマグナス・ローゼン(B:元HAMMERFALL)、が#11に、そのマグナスが紹介してくれたというキー・マルセロ(G:元EUROPE)が#4、#12に、そしてLIV MOON の担当ディレクターが20年来の知り合いだというキコ・ルーレイロ(G:ANGRA)が#13に、それぞれ作曲と演奏の両面で参加。

中でもキコ・ルーレイロ作の#13はポジティヴな感動を呼ぶ素晴らしくドラマティックな楽曲に仕上がっていて、本作のハイライトと言えよう。

続く#14「Voyage」のフォーキッシュな響きも印象的で、この#13、#14のクライマックスの畳み掛けが粒揃いの楽曲が揃った本作の印象をさらに一段上に押し上げている。

かつてこのバンドに期待したのに「外された」と感じてこのバンド(プロジェクト)を追いかけるのを止めてしまった方にぜひ聴いてもらいたい充実のアルバム。


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コメント

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今作はアルバムの全体的な曲調がブックレットの写真のようにセピア色な感じで統一されていてとても良かったです。モダンな雰囲気の曲も、出来は良かったので気に入ってましたが、今回の作風には合わないので外して正解ですね。

トータルで見て最高傑作というのは、僕も同意です。しかし、CDケース内やジャケットでの乳強調がなくなったのは残念です(笑)前作なんてCD外したら胸元ドン!で嬉しかったけど笑っちゃいましたから(笑)

>B!13さん

個々の楽曲を見れば「GOLDEN MOON」も素晴らしかったですが、たしかに本作には統一感がありますね。

AKANE LIVは美しい女性ですが、私と同世代ですからさすがにこれ以上お色気路線を続けるのには躊躇いがあったのかもしれませんね(笑)。

いつも楽しみにサイトを拝見しております。
このサイトで知ったリブムーン、気付けば企画のカバー集含め全アルバム聴いてきましたが、アルバム毎に洗練されてきたように感じます。
大村さん、とさん付けするのも変ですが、ギターのトーンやフレーズもアルバム毎に活き活きしてきてると感じます。
今回のアルバムも非常にきにいっております。
ちなもに前作も、心月世とthe last savior がとてもすきです。

ただ、オリコンチャートでは今回51位です。
これでは商業的には厳しく、プロジェクトが終わってしまうのではと心配です。始まりの終わりではなく、単なる終わりになって欲しくないです。
あれほど綺麗な女性で、
信じられないほど歌がうまく、曲もよくなってきて、その上ギターもいい、という夢のようなプロジェクトなのに、なぜ一般受けしないのか不思議でなりません。
ミュージックステーションでタモさんと絡む日がくるくらい、メジャーになってほしいです。

>一ファンさん

たしかにアルバムを重ねるごとに洗練され、まとまりが出てきていますね。
ただ、おっしゃる通り商業的には振るわず、ツアーなどもやらないので、正直このプロジェクトは商売になってないと思います。

ぶっちゃけ、3年経ったし、契約枚数も消化してるっぽいので、マジでLIV MOONというプロジェクトは終わりということでこのタイトルにしているのではないかと勘繰っています。

ブックレットに封入されていたファンクラブ会員募集も、LIV MOONとしてのものではなくAKANE LIVという個人のものでしたし…。
まあ、杞憂であればよいのですが。