VERSAILLES / NOBLE(2008)

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元MALICE MIZERのローディで、そのMALICE MIZERのフォロワーと目されていたLAREINEのフロントマンだったKAMIJO(Vo)と元SULFURIC ACIDのHIZAKI(G)を中心に2007年に結成されたバンドのデビューEP「LYRICAL SYMPATHY」に続く初のフル・アルバム。

元々X JAPANがXと呼ばれていた昔からヴィジュアル系を愛好していた私はリアルタイムでLAREINEも聴いていたが、正直KAMIJOのヴォーカルは、V系特有のナヨナヨアハ~ンな歌唱スタイルに抵抗のない私でさえ「ナイわー」というレベルだったので、このプロジェクトについても当初は全く関心を払っていなかった。

しかし、ネット上でそのサウンドが高品質なシンフォニック・パワー・メタルであるという評判を耳にして本作を購入、そして驚愕した。

この刻みまくるギターのバッキング、随所で冴えわたる速弾きギター、そして疾走するツーバスのドラム…これはV系によくある「HR/HMの要素がある」というレベルを超越したメタルそのもの。

問題のKAMIJOのヴォーカルはLAREINE時代よりはマシになったものの、お世辞にもメタル・シンガーとして傑出しているとは言えず、そのため海外のシンフォニック・パワー・メタル・バンドとはいささか趣の異なる部分はあるが、まあそれは好意的に解釈するならバンドの個性、なのだろう。

どう聴いてもXの名曲「Silent Jealousy」のオマージュである#8「The Revenant Choir」をはじめ、X JAPANの楽曲を思わせる部分も多く、Xはあまりいろいろ考え過ぎずにこういうアルバムを出してほしかったなあ…などと思ったり。

その後のアルバムよりもエッジの効いたギター・リフを持つ曲が多く、ヘドバン欲がそそられるアグレッシヴな曲が多いという意味では本作が一番で、そういう意味ではメタラーにとっては本作が一番アツいかもしれない。

もし彼らの音楽を気に入っていて、メジャー・デビュー後のアルバムしか聴いていないメタラーさんがいらっしゃったらぜひ本作も聴いてみることをオススメします。【86点】

◆本作収録「Aristocrat's Symphony」のPV


◆本作収録「The Revenant Choir」のPV



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コメント

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ヴィジュアル系

「ナヨナヨアハ~ン」にウケました。
女装みたいな格好でそうなるんですかね(笑)?
俺の世代でV系のリアルタイムと言ったらLUNA SEAですね。
でもLUNA SEAも結局はX JAPANのフォロワーですからね。

このVERSAILLESはそういったV系よりもメタル然としたバンドだと思います。

ボンジュ~ル ハニ~

僕もLAREINEはリアルタイムで聞いていました。
Raphaelなんかと並んで中学生の時は聞き狂ってた時期があります。

僕もKamijo氏の歌唱は不満はありましたが、
彼が作るシネマチックな楽曲はLAREINE時代から好きで、作曲者としては評価しています。

Dirやムックも出たんだし、Versaillesも一度ラウドパークにも出て欲しかったなぁ。

>ストラディキャスターさん

LUNA SEAは私も全作アルバムを持っていて、学生時代コピーバンドをやったこともあるくらい好きでしたが、彼らは音楽的にはX JAPANからは何の影響も受けていないと思いますよ。

VERSAILLESは紛れもないメタルだと思いますが…。

>Dさん

私もRAPHAEL聴いてましたよ(笑)。大学時代ですが。

おっしゃる通りKAMIJO氏は歌以外には才能のある人だと思います。LAREINEも曲は好きでした。

ただ、LOUD PARKに出るのはちょっとアウェー過ぎて気の毒なので、単独でハニーたちに囲まれてライヴをするほうがいいのではないかと思います…。