映画『ロック・オブ・エイジズ』感想

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BURRN!の9月号でも特集が組まれていた映画『ロック・オブ・エイジズ』を観てきました。

9月20日に公開されてからずっと観たいと思っていましたが、忙しくてなかなか時間がとれず、1ヶ月以上も経ってようやく観ることができました。

場所は品川プリンスシネマ。私の住んでいる所からは比較的遠いエリアなので普通であればこの映画館に来ることはないのですが、何しろもう主だった映画館での上映は終了してしまっており、私が行ける時間帯に公開をしているのがこの映画館だけだったのです。

ただ、初めて来たのですが、なかなかいい映画館ですね。落ち着いて観られる、アメニティの高い映画館で、また来たいと思いました。

公開当初からあまり客入りは良くなかったとネット上の評判で聞いていましたが、今日もガラガラでした(日曜日のレイトショー、というのもあるかもしれませんが…)。

まあ、日本では一般にミュージカル映画というのはヒットしにくい上、「洋楽ロックもの」というのも既に「洋楽ファン」というものが絶滅危惧種になっている状況では厳しいというのは想像がつき、トム・クルーズ主演(?)作でなければ日本公開さえされなかったのではないかと思います。

あらすじはそのBURRN!の特集にも書かれていましたし、今日びネット上にいくらでも書かれていると思うので割愛しますが、ミュージカルならではの高揚感に満ちた楽しい作品で、終演後斜め後ろに座っていたマダムが「あ~面白かった!」とおっしゃっていましたが、まさにそのひと言に尽きる映画でした。

まあ、私はリアルタイム世代ではないにもかかわらず、ほとんど全ての曲を知っていたのでより楽しめたわけですが、曲を全然知らない人がどこまで楽しめるかはわかりませんが…。

一方でリアルタイムを経験し、ここで流れる往年の80年代ロック・ナンバーに青春の思い出を託してきたような方々にとってはトキメキが止まらないんじゃないですかね。

GUNS N’ ROSESの「Paradise City」によるオープニングから、ストーリー開始直後の「Sister Christian」(NIGHT RANGER)、「Just Like Paradise」(DAVID LEE ROTH)、「Nothing But A Good Time」(POISON)の3連発で、ツカミはバッチリ。

時代設定とかは微妙にいいかげんな感じもしますが(この時点じゃまだ発表されてないだろ、って曲もあったり/苦笑)、まあその辺はご愛嬌。

アクセル・ローズ(GUNS N’ ROSES)を思わせるロック・スター役を演じるトム・クルーズは、この映画のためにかなりのヴォーカル・トレーニングを積んだそうで、もし本当に彼が歌っているのだとしたら結構マトモな歌声を聴かせてくれます。

今までトム・クルーズに「男の色気」みたいなものを感じたことはありませんでしたが(単に私が男だからかもしれませんが)、今回のような陰のあるロック・スター役は、これまでの彼のステレオタイプなイメージとは異なる魅力を引き出していたように思います。

しかし、まさかヒップホップソウルの女王だったメアリー・J・ブライジがPOISONの曲(「Every Rose Has It’s Thorn」)を歌う日が来るなんて、90年代には想像もつきませんでした。

てか、この映画、POISONの曲が3曲も使われていて、なんか贔屓されてるな、と思ってしまいました(笑)。

「Juke Box Hero」(FOREIGNER)と「I Love Rock ‘N’ Roll」(JOAN JETT & THE BLACKHEARTS)の組み合わせや、「Heaven」(WARRANT)と「More Than Words」(EXTREME)の合体、「We Built This City」(STARSHIP)と「We’re Not Gonna Take It」(TWISTED SISTER)の合体など、いわゆる「マッシュアップ」的なアレンジが聴けるのも楽しいですが、これらこそ元ネタを知らないと「こういう曲」なのかと思ってしまいそうですね(笑)。

どうでもいいですが、JOURNEYやFOREIGNER、REO SPEEDWAGONといった「産業ロック」と、BON JOVIやPOISONといった「ヘア・メタル」がこの映画で使用されている音楽なわけですが、両者は当時からファン層は被っていたんでしょうか?

なんとなく後追いである私の印象では前者と後者は、もちろんファン層の重なりはあれど、微妙にテイストが違っているし、ひょっとするとお互いを「認めない」人たちさえいたのではないかという気がしているのですが…。

まあ、いずれにせよこの時代のロックにはメジャー感と大衆性があり、この時期HR/HMが商業的に一番勢いがあって、日本でも洋楽ロックの人気が一番高かったというのは故なきことではないとあらためて感じさせられました。

◆映画『ロック・オブ・エイジズ』日本語公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/rockofages/


◆本作の予告編映像その1


◆本作の予告編映像その2




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コメント

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公開されてすぐに見に行きましたが、すいてました。
リアルタイム世代のため、たまらなく楽しめました(笑)。

トム.クルーズは素晴らしかったですね。本人が歌ってたようですね。
確かに男の色気がありました。(インタヴューウィズバンパイアでの色気もなかなかですが)
自分は「ヘア.メタル」のファンでしたが、「産業ロック」は、当時はあまりカテゴリー分けされてなかったせいか、聴こえてきちゃうんで、ファンでなくとも当たり前に聴いてましたね。

ひとつ、映画の中のストリップバーで、なんで、モトリークルーのGirls,Girls,Girlsがかからないんだ!と立腹しました(笑)。

>KYさん

リアルタイムの方でしたら楽しかったでしょうねー。

そっか、「インタビュー・ウィズ・バンパイア」もトム・クルーズでしたっけ。やっぱり暗い役柄の方が色気が出るということですかね。

私もポール・ダンスのシーンでは「ここはGirls, Girls, Girlsでしょう!」と思いましたが、モトリーの曲は1曲も使用されていないあたり、使用を許可しなかったんでしょうかね。

この映画はノーマークでしたが、なかなか面白そうですね。レンタルされたら観てみます。
ヘアメタルと産業ロックのファン層は僕も後追いなので変なイメージがあります(笑)
ヘアメタルは今で言うチャラ男やギャルが聴いてそうで
産業ロックは真面目な文系、もしくは爽やかな体育会系のイメージでした。
ただKYさんの言うとおり当時は現在ほどジャンルが細分化されてなかったのでそんなに「壁」は無かったかもしれないですね。

あ、私事ながら最近映画観てきました。こちらも80s世代なら懐かしくなる「エクスペンダブルズ2」です。
ドンパチアクション好きなメタラーの方にも観ていただきたい作品でした。

>Mark.Nさん

映画館の音響で聴いてこその感銘もありますが、まあもうほとんど上映している映画館がないので仕方ないですね(苦笑)。

ヘア・メタルと産業ロックのファン層のイメージは私もほとんど同様です…ということはKYさんはチャラ男だったということなのでしょうか(笑)。

まあ、当時チャラくヘア・メタルを聴いていたような人たちは今はもうメタルと接点を持っていないと思うので、多分違うのではないかという気もしますが。

>adoreさん。チャラ男に憧れながら、なれなかった私です(笑)。

同世代の人と話してたら、やはり垣根を越えて聴いてたようです。(Judas PriestがBritish rockと言われてたおおざっぱな時代(笑))。メタルが少なくて、分けようがなかったんでしょうね~。

いろいろつまみ食いで聴いてたというのも、一種のチャラ男ですね(笑)。

>Mark.Nさん、
エクスペンダブルズ2の俳優さん達は、80年代しょっちゅう映画館で見たメンツばかりです!
チェックします!



>KYさん

憧れてたんですか(笑)。とりあえずヘア・メタル的な髪型にはトライしてみたとか?(笑)

音楽については当時の方がジャンルが細分化されてなくて大らかだったんでしょうね。
いろいろ聴くのは別にチャラいことではないと私は思いますよ(笑)。

再三のレスで失礼します(笑)。

ヘア.メタル的な髪形はトライしましたよ(笑)。
トップがふっくらできませんでしたが。

ですから、X JAPANのToshiの頭を最初見た時は、ボーゼン?としましたね(笑)。

髪を傷めつけたせいか、今では、髪も心もとなくなっています。(笑)






>KYさん

やはりトライしたんですか(笑)。
私も髪質が柔らかい直毛なので、トップにふっくらとしたボリュームを出すことの難しさはわかります(私はヘア・メタル的な髪型にチャレンジしたことはありませんが…)。

XのTOSHIは「ふっくら」どころか重力に逆らってましたからね(笑)。
伝説のダイエースプレーは今どこに。