ACCEPT来日公演 at 品川ステラボール 2012.11.25

行ってきましたACCEPT来日公演@品川ステラボール。

と言っても前の用件が思いのほか長引いて遅刻。土地柄か、品川は3連休の旅行帰りと思しき人々で駅構内や駅付近が混みあっており、しかもその方々が揃いもそろってスーツケースを持ち歩いているから通り抜けにくいことおびただしい。

私が会場に到着した時には、既に2曲目の「Hellfire」がプレイされていました…。

しかし、扉を開ける前から聴こえてくるサウンドが既に攻撃性とメロディ感を兼ね備えたACCEPTの音そのもので思わずニンマリ。

そして会場に入ると硬質で歯切れのいい、大音量ながら心地よいサウンドがお出迎え。この時点で「当たりのライヴだ」と確信しましたね。

当日券の番号を見ると1,400番台中盤。会場のキャパ(1,800人)を考えると8割くらいの入りか。まずまず盛況というべきか、それともACCEPTでこの程度とは…と嘆くべきか。

上着を脱ぎながら周囲を見渡す。音楽性を考えると男性ばかりかと思ったが、20数年来のファンと思しき年代の女性2人組や、小柄で結構若いと思われるのにOVERKILLのTシャツを着た気合いの入ったお嬢さんなど、女性もチラホラ。とはいえまあ9割がたは男、平均年齢は30代中盤から40代前半といったところか。

とりあえずセットリストは以下の通り。

01. Hung, Drawn and Quartered
02. Hellfire
03. Restless and Wild
04. Losers and Winners
05. Stalingrad
06. Breaker
07. Bucket Full of Hate
08. Monsterman
09. Shadow Soldiers~Guitar Solo
10. Neon Nights
11. Bulletproof
12. Aiming High
13. Princess of the Dawn~Bass Solo
14. Up to the Limit
15. No Shelter
16. Pandemic
17. Fast as a Shark

Encore:
18. Metal Heart
19. Teutonic Terror
20. Balls to the Wall

いや~もうカッコいい! としか言えないライヴでしたね。

スキンヘッドと長髪の違いはあれど、共に長身でステージ映えのするウルフ・ホフマン(G)とピーター・バルテス(B)を中心としたパフォーマンスはまさにメタルのショウかくあるべし、といった感じ。

ウルフの弾くリード・ギターのメロディは相変わらず官能的だし、彼らならではの「男声コーラス」がまたたまらない。

音もかなり良かった。さすがはユーミン様が名付け親の会場だけはある(?)。

「Restless And Wild」や「Shadow Soldiers」、「Pandemic」といった、CDで聴いていると個人的には「普通の良曲」という印象の楽曲がライヴだと文字通り輝く。こういうリズムが最高にノれるし、気持ちいい。

サークル・ピットとかには一切向いてなくて、まさにヘッドバンギングをするのに最適化されているというか。

新曲も、ライヴで聴いても過去の名曲におさおさ聴き劣りしない曲ばかりで、彼らが90年代に作ったアルバムは、あれはいったい何だったんだろう、という気持ちにさせられます(苦笑)。

そして「Breaker」や「No Shelter」、そして「Fast As A Shark」といったスピード・チューンではそれこそアタマを振らずにいられない。ここまで一心不乱に、翌日の筋肉痛のことなど考えもせずにヘッドバンギングしたのはいつ以来だろう。

いっそこのままポックリと「ヘドバン死」できたら、それはそれで幸せな死に方なんじゃないか…なんてバカなことを一瞬考えてしまいました(笑)。

しかし「Fast As A Shark」…。イントロの東プロイセン民謡である、「Ein Heller und ein Batzen(銅貨1枚、銀貨1枚)」の「Heidi, heido, heida」から大合唱でしたが…相変わらずヤバいくらいの殺傷力でした。

単純にこの曲より速い曲、ヘヴィな曲というのはその後いくらでも誕生していると思いますが、感覚的な意味でこの曲より攻撃的な曲というのは果たして存在するのでしょうか?

もし彼らが戦時中に存在していたら、きっとナチスは彼らの音楽を戦意高揚のために使ったに違いない…なんてしょうもない考えが脳裏に去来しましたね(笑)。

この曲が本編ラストだったわけですが、こんなアドレナリン爆発状態で終われるはずもなく、急かすようにアンコールを求める。

するとあっけないほどすぐにメンバーが再登場。「スラヴ行進曲」のメロディが代表曲のひとつ、「Metal Heart」の登場を知らせる。

この曲もまた勇壮なサビが叫ばずにいられないわけですが、この曲のユニークネスは何と言ってもギターソロにおける「エリーゼのために」のメロディ。

ただ、この本来ピアノ曲のメロディを合唱させられるのはなんかちょっと無理があるというか、ちょっと気恥ずかしい(苦笑)。合唱させるのは低音で「ヲーヲー」と唱和するパートだけにしてもらいたいというのが本音。

続く「Teutonic Terror」は悪くない曲だけど、ちょっとアンコール曲としては弱いかな…。彼らとしては再々結成後の曲をひとつくらいアンコールに入れたいんだろうけど、他にもうちょっといい曲が残っていると思う。

そしてオーラスは世界的な意味では一番の代表曲、「Balls To The Wall」。PV通りのアクション、そして「God Bless Ya!」、「Hey!」という効果的な合いの手パートもあり、勇壮ながらも威厳があって、エンディングに相応しい曲ですね。

とにかく素晴らしいライヴでした。ちょっとこの三連休、個人的に色々とフラストレーションが溜まることが多かったのですが、全て吹っ飛ばしてくれましたね。メタルのライヴならではのカタルシスです。

まさにMetal Heartを熱く鼓舞してくれる最高のライヴでした。思わず当サイトのレビューにおける彼らのアルバムの点数をすべてプラス5点したくなるほどです(笑)。

まだ1か月ちょっと残っていますが、個人的には今年のベスト・ライヴ確定ですね(今年はLOUD PARKを除くとあんまりライヴ観てないけど/苦笑)。日本のメタラーよ、これがメタルのライヴだ、なんてね。

気になるのは、私がいたのが後方だったからか、周りの人たちの多くが地蔵状態だったこと(もちろん盛り上がっている人もいましたが)。このライヴでノれないなんてもはや「メタル不感症」に近いような気がするのですが…、いや、まあその辺は個人の楽しみ方の問題だと思うので深く追及はしませんが。

いずれにせよ明日の名古屋公演、大阪公演に足を運ばれる方は大いに期待していいと思いますし、もし未だに「平日だしどうしようかな…」などと迷っていらっしゃる方がいるようでしたら、大至急開演に間に合うには何時に職場や学校を出ればいいか計算したほうがいいですよ!(笑)

accept_japan2012.jpg
公式サイトから拝借。

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コメント

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いつもブログをワクワクしながら読ませていただいてます。

そして 私はCDを買う時adoreさんのレビューが大変参考になっておりまして、いつもすごく助けて頂いています。


ユーミン様(笑)
私は個人的にユーミンは 女性版インギー(?) な気がしてます。発言が(笑)


私もアクセプトのライブに行ってました 最高でした!

さっそくライブの内容を詳しく書いて頂きまして ありがとうございます
。読んでいたら思い出して興奮して寝れません(笑)



ちなみに私はライブの時は 地蔵なのです。すみません。。

私はその時のライブの様子をちゃんと目に焼きつけたいし、音もしっかり聴きたいですし、その日の雰囲気や空気感を 心に刻み込んでいるからなのです。

ノリ悪くて周りの方々に迷惑をかけていたのならば、大変申し訳ないです。。

まだお金を払って公演を観に足を運んでいるだけ マシか。と思ってくださいね。。

ホントに最高のライヴだったと思います。
2時間弱だったけど、無駄のない、メタルの醍醐味がギュッと濃縮されたライヴでした。
Mark Tornillo、かっこよかった!

私の近くには、それぞれ高校生らしい息子を連れたお母さま方がいて、高校生たちも最初は地蔵でしたが、後半は声出して拳を振り上げていましたよ。
子連れライヴ、羨ましいです。子どもが高校生になるまでにはメタラーに仕立て上げたいんですけど、なかなか…

で、AcceptではWolf Hoffmannが好き♥

辺境住まいとしては、遠い&東北に来てくれない・・と残念な事ばかりで(笑)羨ましい限りです。レポを拝見してまた悶々としてきましたw
LPで目頭が熱くなった身としては是非行きたかったのですが・・
ちょっとYouTube漁ってきますw

名古屋のライブから今帰ってきました~

ラウドパーク出演から2年も待たされましたが、もう言うことないですね。最高です。

名古屋の会場のボトムラインはやたら空間リヴァーブがかかってしまう、音的にはちょっと残念な会場なんですが、あの弾丸のようなサウンドと勇壮なステージを観たら何も関係ないって感じで・・・

「へヴィメタルが好きで良かった」と心のそこから思えるライブでしたし、僕も今年のベストライブになりそうです。

このライブを観てかっこいいと思えない人がいたら、「メタルが好きではないんだね」と言いたくなってしまいますね。

こんばんは。
私も名古屋公演を観に行きました。東京に負けないくらい素晴らしいLiveでした。
マークの歌も素晴らしかったし、ウルフとピーターの「見た目変わらない感」は異常でした(笑)
名古屋を飛ばさずにやって来てくれたバンドに感謝です!

まとめてお返事

>kiyomiさん
こんなしがない個人ブログに「ワクワク」なんて言っていただくと照れますね。ご愛読ありがとうございます。

ユーミンもインギー同様天才肌ですからね。
多少のビッグマウスは仕方のないこと(?)でしょう。

地蔵については…別に周りにとっては迷惑はないはずですが、アーティストの方が「あれ?パフォーマンスが気に入らないのかな?」と思ってしまいそうなのが問題と言えば問題でしょうか。

まあ、楽しみ方は人それぞれだと思いますが、せっかくアーティストが「君たちの手を見せてくれ!」とか「歌ってくれ!」とコミュニケーションを図っているときには、心に刻みつけるのを妨げない範囲で応えてあげてもいいんじゃないでしょうか(笑)。


>ririxさん
まさに2時間があっという間の、メタルの魅力が凝縮されたライヴでしたね。余韻がなかなか冷めませんでした(笑)。

子連れの方もいたんですか。これでお子さんの進む道は決まったも同然ですね(笑)。

ただ、音楽の趣味は人それぞれですから、意図的に仕立て上げるのは難しいかもしれませんね。
親と同じ音楽を聴くのはちょっと…みたいな反抗期的心理も生まれるかもしれませんし(笑)。

ウルフ・ホフマンは髪があったら今でもイケメンだと思いますよ(笑)。


>darklordさん
意地悪なことを言うようですが、最高のYouTubeの映像をもってしても、生のあの感覚の1000分の1も伝わらないのです(笑)。いやマジで。

LPでご覧になっているならご想像がつくかとは思いますが、東京に出てくる価値のあるライヴだったと思いますよ~。次の機会にはぜひ。


>Dさん
そうですね、まさに「へヴィ・メタルが好きで良かった」と思いますね。他のジャンルのアーティストでも素晴らしいライヴを見せてくれるアーティストはたくさんいると思いますが、このACCEPTのライヴと同じ高揚を与えてくれるアーティストはきっといないでしょうね。

メタルも細分化されているのであまり一概には言えませんが、たしかにこのライヴを観て何も感じない人には「メタルが好きではないんだね」といささか心の狭いことを言いたくなる気持ちはよくわかります(笑)。


>marochikuwaさん
ウルフとピーターは若々しいというか、未だにエネルギーが全身からほとばしっている感じですね。

ピーターのピックをGETしたそうで、おめでとうございます。
私も果たして今後これ以上のメタルのライヴを観ることができるのかどうか、いささか心もとないです(笑)。

良いですねぇ!行きたかったなぁ(^_^;)

「Aiming High」とか「Monstarman」なんて
『ロシアン・ルーレット』の曲もやってくれたんですね!

生ACCEPT、体験してみたいっす(^^)

>珍獣メガネコアラさん

いや~、メタラーを自負するなら生ACCEPTを体験せずに成仏できませんよ、マジで。
行かなかった理由を小一時間問い詰めたい気分ですね(笑)。

行ってきました、ACCEPT大阪公演!
いや〜素晴らしかったです。
質実剛健、ノーギミックでシンプルなのに、ここまで心を揺さぶることができる、真の意味でメタルなライヴでした。
一夜明けてもまだ興奮が収まりません。

ACCEPTの曲って、冷静に聴いてみると驚くほどシンプルで、気恥ずかしくなるほどキャッチーなのに、一方でヘヴィかつソリッドで十二分に攻撃的という、メタルとして理想的なスタイルなんだなーと改めて思いました。
どの曲も「SCREAMING FOR VENGENCE」から「DEFFENDERS OF THE FAITH」の頃のJUDAS PRIESTを基本に、勇壮なコーラスと東欧〜スラヴ的なメロディを加味することで、独特の個性になってるんですよね。
「Up To The Limit 」なんて、ライヴ中に「あれ、この曲のサビはYou've Got Another Thing Comin'〜♪だったかな?」と間違えそうになってしまいました(笑

ライヴは、「超代表曲」は一応押さえているものの、正直言って比較的地味めの選曲だったと思います。「Bulletproof 」なんて、(個人的には)一瞬どのアルバムの曲だったか思い出せなかったぐらいで、「なんでこんな曲を?!」と思ったのですが、なにがなにが、ベースとギターの掛け合いを挟み込んでしっかり盛り上がりました。
どの曲もきちんと見せ場があって、セットリストにも必然性を持たせた、非常にプロフェッショナルで安心してノれるライヴでしたね。

さすがACCEPT、ここまでやってくれれば大満足です。

adoreさん、こんにちは。いつもお世話になっております。
Accept、男の中の男たちですね!
あれは1986年でしたか、ロシアンルーレットツアーで生Acceptを見たとき、いたいけな?女子高生だった私は衝撃を受けました。かっこいいなんてもんじゃあなかったです!あのコスチューム、あのフォーメーション、今思い出しても・・・。
ラウドパークに続いて今年もライブを見られるなんて、ほんと幸せでした。This is heavy metal! ですよね!最高でした!

>メタリアン666さん

ACCEPTの曲は、ウド・ダークシュナイダーの歌声のせいであまりそうは思われていませんが、実はキャッチーですよね。

アニバーサリーな代表曲祭りではなく、普通のツアーとしてのライヴでここまで盛り上がれる所が「現役」としての凄味だったと思います。

>まさこさん

どうもお久しぶりです。特にお世話はしていないと思いますが(笑)。

86年はいたいけな?女子高生がACCEPTのライヴに行く時代だったんですねえ。90年代に青春を送った身としてはにわかに信じられないようなお話です。

80年代全盛期のACCEPTのライヴをご覧になっているなんて羨ましい。
今も素晴らしいですが、当時はやはりさらにカッコよかったんでしょうね。まさにThis Is Heavy Metalです。

しかし何気に女性の方のコメントが多いですね。
実はACCEPTは80年代にはアイドル・バンドだったのでしょうか?(笑)

いゃ~、かっこよかったですね。ニューアルバムが苦手だったのと、選曲が地味かなと思ったので、行くのはやめよかなと思ったんですよ。でも、このライブレポに煽られて行ってよかったです。ありがとうございます。かっこよかった。
80 年代アクセプトはアイドルとまでいかなくてもキャラのたっているバンドとして雑誌の読者コーナーでは人気がありましたよ。ウルフと当時のギターのヨルグは女子
うけもよかったです。ウドはネタですね。それにメタルハートはエリーゼもありかなりキャッチーだったんで、この曲だけは好きとか、普通にお好みテープに入っている人も多かった気がします。今は想像もつかない感じですか?

読んでるだけでアツそうなライブだったんですね。無理して行けばよかったかな・・・と少し悔しいです(苦笑)ガルネリの仙台公演に行ったので色々と尽きたんですよ・・・。いや、もちろんガルネリもアツさと緩さが合体した素晴らしいライブでしたよ。引換券持ってったのでDVDも貰えましたし。ピックもキャッチできましたし。

「Teutonic Terror」はアンコールでやるのにも納得するくらいいい曲だと思いますね。ただ、前作の日本盤ボートラの曲の方が相応しそうです。あれはボートラにはもったいないですよね。

http://amass.jp/14393
米ラウド系サイトloudwireが「2012年ベスト・メタル&ロック・アルバム TOP10」を発表

まとめてお返事2

>大介山さん
リアルタイム世代の方をこのレポで煽ることができたとは光栄です(笑)。
雑誌の読者コーナーで人気…というのは正直想像つかないですが、まあたしかに若いころのウルフはなかなかイケメンですし、ウドがネタだったというのは想像がつきます(笑)。


>B!13さん
熱いライヴでしたよ~。次の機会にはぜひ。
ガルネリのライヴも充実していたようですね。
前作の日本盤ボーナスは隠れた名曲だと思います。


>人さん
選ばれているアーティストやアルバムはともかくとして、こういう企画を11月に公開するのは「12月に名盤なし」と思っているということなんですかね?