KOTIPELTO & LIMATAINEN / BLACKOUSTIC

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以前CAIN’S OFFERINGというプロジェクトでもコンビを組んだ、STRATOVARIUSのヴォーカリスト、ティモ・コティペルトと、元SONATA ARCTICAのギタリスト、ヤニ・リマタイネンによるアコースティック・カヴァー・アルバム。

STRATOVARIUS、KOTIPELTO、SONATA ARCTICAという彼ら二人が所属する(していた)バンドの楽曲と、DEEP PURPLE、RAINBOW、GARY MOOREといった「いかにも」なアーティストの楽曲で構成されている。

THE WHOのカヴァーである#5「Behind Blue Eyes」は選曲の傾向という意味では異色だが、この曲はSTRATOVARIUSのライヴ作品でカヴァーされているので、驚きはない。

#13「Karjalan Kunnailla(邦題:カレリアの丘にて)」はフィンランド民謡で、かつてティモ・トルキがSTRATOVARIUSに在籍していた時代に日本のラジオで歌ったことがある曲らしい。

日本盤ボーナスの#14「Beauty Has Come」(KOTIPELTOの1st収録曲)は、好きな曲なので嬉しい。1ヶ月くらい先に出た輸入盤をパスして国内盤を待った甲斐があった。

選曲がSTRATOVARIUSだと、絶対に入るだろうと思っていた「Forever」は無しで、「Black Diamond」や「Speed Of Light」など、およそアコースティック・アレンジの想像がつかない疾走曲が選ばれ、GARY MOOREだと「Out In The Fields」というハード・ロック然とした楽曲がチョイスされたこともあって、聴く前はアコースティック作といいつつドラムやベースも入っていて、時にはエレクトリック・ギターのソロなども入っているのでは…と予想していたが、蓋を開けてみると本当にアコースティック・ギター1本を伴奏にしたシンプルなアルバムに仕上がっていて驚いた。

元曲がそうだから、というのもあるが、どの曲もウエットな叙情性を強調したアレンジになっていてアルバムとしての統一感はあるし、哀愁のある歌声のティモ・コティペルトにはハマっている。

録音も生々しく、ティモ・コティペルトの歌唱もややラフな歌い回しであることもあって、ひょっとしたらかつて一世を風靡した「アンプラグド」のようなライヴ録音作品かとも思ったが、ちゃんとスタジオ録音されたもので、ティモ・コティペルトの歌い回しはあえて生っぽさを意識したものらしい。

そういう意味では正統派のアコースティック・アルバムで、個人的にはティモ・コティペルトの「声ファン」であることもあって、結構楽しめた。

アコースティックが馴染みそうにない曲も元がメロディアスな曲だからかさほど違和感なく、オリジナルを聴いたことがない人の感想も聞いてみたい仕上がり。

ただまあ、普通のメタル・ファンにとっては「こんなことやってないでさっさとCAIN’S OFFERINGのセカンド作れよ」って感じかも(笑)。

ヤニ・リマタイネンによる本作唯一の「書き下ろし曲」である#7「Where My Rainbow Ends」は容易にメロディック・パワー・メタル・アレンジが想像できる楽曲なので、CAIN’S OFFERINGのセカンド(あるいはヤニ・リマタイネンの別プロジェクト)がリリースされたらきっとリメイクされて収録されるんじゃないかな、と思います。

大きなお世話かもしれませんが、いかにも非英語圏の人間によるダジャレみたいなアルバム・タイトルのセンスは微妙なんじゃないですかね(苦笑)。




◆「The Final Countdown」(EUROPE)の演奏風景 [YouTube]


◆「Shot In The Dark」(OZZY OSBOURNE)の演奏風景 [YouTube]


◆「I Wanna Rock」(TWISTED SISTER)の演奏風景 [YouTube]


◆「Livin' On A Prayer」(BON JOVI)の演奏風景 [YouTube]


◆「Long Live Rock N' Roll」(RAINBOW)の演奏風景 [YouTube]


◆「Love Ain't No Stranger」(WHITESNAKE)の演奏風景 [YouTube]


◆「Breaking The Law」(JUDAS PRIEST)の演奏風景 [YouTube]


◆「Burn」(DEEP PURPLE)の演奏風景 [YouTube]


◆「The Trooper」(IRON MAIDEN)の演奏風景 [YouTube]


◆「Reasons」(KOTIPELTO)の演奏風景 [YouTube]


◆「Eagleheart」(STRATOVARIUS)の演奏風景 [YouTube]


◆「Forever」(STRATOVARIUS)の演奏風景 [YouTube]


なお、以上の楽曲はいずれも本作には収録されておりません(笑)。

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コメント

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いやーティモ・コティペルトの声やっぱりいいですねぇ。僕も好きです。透明感と発音が好きです(訛ってるっぽいですが)。

アルバム収録曲より動画リンクのほうがそそられましたが(笑)
Final Countdownだけでもアルバムに収録して欲しかったです。
というよりストラトでカバーして欲しい曲ですね。

アコースティック

このリリース日にCAIN’S OFFERINGのセカンドだったらよかったのに…。
アコギ1本だけだけど意外にハマってますね。
この調子でCAIN’S OFFERINGのセカンドお願いします(笑)。

コティペルトがストラトで上手くやっている限りはcain's offeringでの正式なバンド活動はなさそうですからね…
なのでどうせならヤニがSYMPHONIAにトルキの代わりに入ればよかったのになーと笑
マトスもSYMPHONIA続けたかったってB!誌で言ってましたし
まあマトスはただトルキのネームバリューが欲しかっただけかもしれませんけど笑

まとめてお返事

>Mark.Nさん
ティモ・コティペルトの歌声は魅力的ですよね。
STRATOVARIUSによる「The Final Countdown」のカヴァーはたしかにちょっと聴いてみたいかも。


>ストラディキャスターさん
もうすぐSTRATOVARIUSの新譜が出ますから、そのツアーが終わった後じゃないとCAIN'S OFFERINGをやる余裕はないかもしれませんね…。


>名も無きメタラーさん
SYMFONIAはアンドレ・マトスのバンドではなくティモ・トルキのバンドで、ネームバリューが欲しかったのはむしろティモ・トルキの方ですよ(しかし自分で投げ出したわけですが)。

いずれにせよヤニ・リマタイネンはCAIN'S OFFERINGを聴く限り結構作曲センスがあると思うので、どこかもっとアクティブに活動できる場を見つけてもらいたいですね。

動画

いくつか見せていただきました。
「Livin' On A Prayer」が意外にハマっていて驚きでした。なんでこれアルバムに入れないんだよと(笑)。

ときに、全然関係なくて恐縮なんですけど、RIOTのTHE BRETHREN OF THE LONG HOUSE、前から「いい」とは思ってたんですけど、最近聴いててこりゃ「すげえいい」なと。
スピードチューンも勿論ハイレベルなのですが、特にSanta Mariaが素晴らしいと思います。これ、言われなければ誰もメタルバンドの曲と気付かないんじゃないですか?
ほんと惜しい人を亡くしたなあとしみじみしてしまいました。

>アドル・クリスティンさん

実は結構一生懸命集めて貼ったので、観てもらえて嬉しいです(笑)。
「Livin' On A Prayer」、なかなかイイ感じですよね。
ティモ・コティペルトは何気にポップな曲がハマると思ってます。

アルバムに入れなかったのは大人の事情などもあったのではないですかね(苦笑)。

RIOTの「THE BRETHREN OF THE LONG HOUSE」、イイですよね。
サウンド・プロダクションさえ良ければ相当な名盤になっていたのではないかと思います。