BURRN!13年1月号の感想

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表紙はニュー・アルバムで全ての歌・演奏を一人で担当したことが話題のイングヴェイ・マルムスティーン。

年代物のフェラーリをバックにした写真には彼の変わらないスタイルが感じられて、ノスタルジーとも何ともつかぬ不思議な感慨を覚えました。

巻頭インタビューを読んで、やはりイングヴェイの凄み、天才性というのは「自分が何をやりたいか、はっきり判っているし、何になりたいかもはっきり判っている。何が好きなのかをはっきり判っているし、何が嫌いなのかはっきり判っている。そのことに関しては一切の疑問を抱いていない。自分がやるべきこと、やるべきでないことを完璧に信じているんだ。心配なんか絶対しないし、自分が何をすべきか迷うことなんか絶対にない!」という「思い込みの強さ」にあるんだな、と思いました。

こういう生き方・考え方を私は「視野が狭い」と感じますが、だからこそ私のような凡人には決して生み出せない独自の世界を築き上げ、評価され、そして恐らく幸福を手にすることができたのだろうと思います。

変わらないと言いつつ、とりあえず去ったヴォーカリストの悪口を言わなくなったあたりは、少なくとも15年前に比べると人間的に成長しているのではないでしょうか(笑)。

あと、イングヴェイの好きな自分のアルバム5枚のチョイスを見る限り、この人が今後私が求めるようなアルバムを発表することはなさそうだな、と思わずにはいられませんでした(苦笑)。

一方、いつの間にか「元」イングヴェイのバンドのヴォーカリストになっていたティム“リッパー”オーウェンズのインタビューからは色々と含む所が感じられて興味深かったですね。

イングヴェイのアルバムのレコーディングをしていた際に、自分の歌唱に納得せず「もう一度やらせてほしい」と言ったティムにイングヴェイが「いや、もう充分やれた。これ以上は必要ない」と言ったというエピソードは、今のイングヴェイの音楽におけるヴォーカルの重要性、そしてイングヴェイのレコーディング作品に対する情熱のあり方が窺い知れるエピソードですね。

1回のレコーディング・セッションで録音した楽曲を「PURPETUAL FLAME」と「RELENTLESS」という2枚のアルバムに分けて収録したことについてティムは「賢いやり方だった」と皮肉(?)を言っていますが、個人的には両アルバムに収録されたヴォーカル曲のクオリティの差を考えると、当初からそれを予定していたわけではなく、エイプリルあたりが「こんなに曲が残っているのにもったいない。もう一枚アルバムを作りましょう」と言ったのではないかと思っています(笑)。

セバスチャン・バックのインタビューは相変わらずアタマが悪そうで、この人もイングヴェイとはまたちょっと違う意味で変わらない人だなあ、と。

文中に頻出する「ケケケ!」という笑い声は、たとえ聴覚上実際にこのように聞こえていたのだとしても、いちいち文字にしなくてもよかったんじゃないですかね? ただでさえアタマの悪そうな発言の数々がさらにアタマ悪そうな印象になっている気がします。

念のためフォローしておくと、そのアタマ悪そうな所がセバスチャン・バックという人の個性であり魅力でもあるということは理解しています(笑)。

特集はイングヴェイ関連。広瀬編集長と梶山章氏の対談は、この人たちと同世代の方々なら楽しめる、あるいは共感できるんじゃないでしょうか。たぶん。

「ギター・アルバム60選」は、幅広いジャンルから優れたギタリストのアルバムが選ばれているのはいいのですが、ちょっとカタログ的かな…。レコード紹介だけを延々と5ページも続けられても正直しんどい。

この雑誌の読者にこういうオール・インストのギター・アルバムに対するニーズがどれだけあるかもちょっと疑問なだけに、ちょっと数が多すぎかも。

ニュースのページはほとんどネット上で知っているニュースばかりですが、「2013年先取りリリース情報」という来年の主だったタイトル(なぜか一部パンク系も含む)の発売予定についての情報はなかなか便利(と言っても「春」とか「上半期」とか「年内」とか、かなりざっくりとした情報ですが/空笑)。

シャリー・フォグリオのノスタルジックなコラムは毎回読むとはなしに眺めているのですが、今月の「スタジオで聴いたのと、ツアーでのパフォーマンスがまるっきり変わらなかったのは後にも先にもSCORPIONSだけだ」という発言は、80年代におけるアメリカの人気HR/HMバンドが必ずしも演奏が上手ではなかったことを端的に示すものだと思いました。

一方、ティモ・イソアホ氏のコラムも、これまではなんとなく流し読みする程度で、このブログで触れたことはなかったのですが、今月のMANOWARに関するコラムは私が常日頃感じていることと結構シンクロしていて、なかなか興味深く読みました。

本誌の後半はほとんど「LOUD PARK 12」のレポートが中心。ノスタルジー(というにはまだ日が経っていないが)に浸りたい方はどうぞ、って感じでしょうか。

レビューに関しては、なんか今月は妙に70点台の渋い評価が多いな、という印象。イングヴェイのアルバムは既に購入済みですが、マストバイと思えるタイトルはなし。

レビュー本文を読むと、EDGEとLANCERのアルバムは点数こそ低めながら、北欧メタル好きである自分には結構楽しめるのではないかという気もしますが、まあ今月は年の瀬で忙しいので無理せず「積みCD」を消化することに勤しむことにしようかと思ってます。

◆発行元であるシンコーミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011301
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BURRN!!感想

YNGWIEが表紙だと思わず手に取ってしまいますね。
そしてクロスレビューに藤木さんが入っているのも藤木信者だった自分としては嬉しい。
リッパーのinterviewを読んで、改めて「PURPETUAL FLAME」と「RELENTLESS」に興味を抱きましたよ。
「ギター・アルバム60選」でヴィニームーアのアルバムが入っていましたが、2ndが選ばれなかったのは何故…。

インギーさすがですね。
自分の事を分かってるという事よほど天才なんですね(笑)。
セバスチャン・バックは相変わらずアタマ悪いですね(笑)。
笑い声が拍車をかけてて面白い。

今月もあまり良いタイトルのリリースがなさそうなので、
同じく、まだ聴いていないタイトルを聴くのと、
情報収集に勤しみたいと思います。

はじめまして

宇根っちといいます。 私は現在47歳になる男性で、若い頃は70年代後半~80年代のHR/HMにハマってました。

貴ブログを私のFB上で紹介させていただきたいのですが、御検討よろしくお願いします。

セバスチャン・バックのインタビューで、同席していたギタリストがSlave To The Grindの頭2曲ばかりを繰り返し聴いていたって話しで盛り上がった後で
iTunesで曲単位で聴く風潮に2人で噛みついていたのが笑えました。

adoreさん同様、MANOWAR糾弾(?)コラムは僕も面白く読めました。MANOWAR好きですけどね、特にロックンロール色があった初期は。

イングヴェイの新譜については、前田氏と藤木氏というタイプの異なる評者が同じようなことを書いていて、点数も近いのが興味深かったですが、「書いてる内容の割に点数高くね?」と思ってしまいました。

AC/DCのライブ盤は輸入盤を買いました。だって日本盤の半額なんだもの。外盤より高くなるのは仕方ないとしても、何故ここまで差が出るのでしょうか。

ちなみにこれ、iPodで聴くために買ったんですけど、買ってからiTunes StoreでAC/DCのタイトルが解禁されていることに気付いたという(笑)。まあ物として持ってたいというのもあったのでいいんですけど。

こんばんは。

EDGEは、とある情報筋からメロハーとしては名盤だ!と聞いているので、購入決定です。
イングヴェイ、パスする予定が気づいたら買っていました。。。(泣笑)

まとめてお返事

>まゆみさん
当サイト/ブログでは内容的に無関係なサイトとのSEOを目的とした相互リンクは現在お断りしております。
申し訳ございませんが、あしからずご了承ください。


>ゆうていさん
イングヴェイのレビューを書きたいという人の頭数が不足していたんですかね(笑)。
ギター・アルバム60選については、ネオクラ派的にはヴィニー・ムーアは初期ですが、今回のセレクトを見るとヴィニー・ムーアに限らず、やや新しめの作品を中心にセレクトしようとしている傾向が見受けられますね(レコード会社の意向?)。


>ストラディキャスターさん
イングヴェイはまず何よりも自分に自信を持つことの天才なのだろうと思います。
もちろん音楽の才能も素晴らしい(素晴らしかった?)ですが。


>宇根っちさん
初めまして。当サイト・ブログはリンクフリーなので、ご紹介いただくのは全く構いません。
管理人が90年代からHR/HMを聴き始めたこともあり、70年代・80年代のHR/HMについてはあまり触れていないブログですが…。


>OBさん
セバスチャン・バックの「頭2曲」の件については私も「あれ?」と思いました(笑)。
しかしこの人に論理的整合性などというものを求めるのは野暮というものでしょう(笑)。

私は前田氏と藤木氏はタイプが異なるようでいて、明るいメロディより哀愁のメロディを好むという一点においては共通していると思っています。

点数については、イングヴェイが日本語は読めないけど数字は読めるから、じゃないですかね(笑)。

輸入盤と国内盤の値段の差は最近とみに大きいですよね。
産業構造と為替のダブルの要因なのでしょうけど、普通の経済感覚であれば輸入盤を買ってしまうでしょうね。


>ピッペンさん
やっぱりEDGEは良質なメロハーなんですね。レビューの内容からそんな臭いがしてました(笑)。
レビュアーがアメリカン・ロック大好きな川合氏ですから、北欧メタルに対する採点は全く信用できませんね。

買うつもりがなかったのに気づいたら買っていた…。
やはりイングヴェイはどうにも気になる存在だっていうことですね(笑)。

バズはラウパーだと最高にかっこよかったですが、どアップの写真だと年齢を感じますね(苦笑)しかし、インタビューの言葉遣いや頭悪そうな雰囲気などは年齢差を感じませんね(笑)

今月はマストバイは特にないですね。若干DOLL$BOXXが気になりますが、今年買ったけどまだ聴けてないCDを消化します。

昨年と同様に失礼を承知で新年のこのブログのコメント欄で僕の年間ベストを発表させていただきます(笑)

>B!13さん

たしかにアップはキツいですね。お肌とか…(苦笑)。
でもまあ遠目にはカッコいいからオーディエンスとしては良しでしょう(笑)。

20歳前後の(でしたよね?)B!13さんに年齢差を感じさせない、というのはバズにとって褒め言葉でしょうね(笑)。

年間ベストの発表はご自由に(笑)。
せっかく選ぶならもっと目立つ所でやったほうがいいと思いますが、きっとご自分のSNSとかでも発表されるんでしょうね。

Marillion@Burrn!!!

こんばんは。
何と!! インタビュー@Burrn! 誌ですよ!!! 私がMarillionネタに食いつくのは、adoreさんには想定の範囲内だと思いますが…ハハハ。
「Marillionだぁ!! 」と、記事を見て、小声で叫びましたよ。Burrn! 誌登場は、1995年以来。そんなに彼らはBurrn! 誌に冷遇されてたのか…。
と思ったら、Sounds That Can’t Be Made は、Radiation以来の日本盤との事ですね。え~!! 私は、Anoraknophobiaを持ってるけど、これは輸入盤だけなのか。知りませんでした。日本盤が出ないと、Burrn! 誌は彼らの記事を載せようがないのでしょうな。
新作完成までの過程、意思決定システムや、メンバーが良く聴く音楽、等、興味深い記事でした。
Steveが、記事で声について話してました。そっか…。声の衰えとの闘いは、歌屋の宿命ですね。楽器組は真剣に練習し続ける限り、何歳でも演奏できるけど、歌屋はそうはいかない。辛いところです。
Steveの歌声を聴けるうちに、生で聴きたいです。早く来日してほしいなぁ。前回の来日時は、(歳がばれる…)10代で洋楽に入りかけた頃だったから、時機が合いませんでした。なので、来日の暁には、休みをとってでも行きたいです。仕事や研修、ヨットやカヤックの企画と被りませんように…。

バズのインタも嬉しいですね。頭の良し悪しはともかく、彼は本当に華がある!! カッコよくて長身で、張りのある声、手足・髪の毛が長い…。バズ位に華のある歌屋は、今の音楽シーンでそんなにいないと思います。

Marillionとバズ目当てでBurrn! 誌を買う…のが普通の反応ですが、KAZI誌とCanoe World誌&セーリング関連商品購入の為、そんな余裕がありません、トホホ。でも、Sounds~を買ったから、Marillionには若干貢献してるって事で!

梶山氏は手のケガが原因で引退したと聴いてたんで表舞台に戻ってきてホッとしてます。昔アンセムのボーカルとユニットを組んでましたよね。これは聴いたこと有りますか?

マーティーさんは・・・・・・いや、何も言うまい。。。

>俄フェレリスタさん

MARILLIONは90年代、「BRAVE」のときだけかなりプッシュされてましたよね。
それが日本盤が出るのがほぼ15年ぶりというのだから何とも言えないですね。
メロディアスだし、日本人の琴線に触れるサウンドだと思うのですが、やっぱり地味なんですかねえ…。

って、これだけ熱く語っていながらBURRN!は買ってないんですね(笑)。

>NOV-LYNNさん

ANTHEMのVoとのプロジェクトというのはGOLDBRICKのことですね。
デビュー作を店頭で試聴してスルーした記憶があります。BURRN!誌における広瀬編集長に褒め殺しにされたバンドと言えるんじゃないでしょうか(苦笑)。

マーティさんは、本人がああいう中途半端なポジションでいいと思っているなら、そっとしておいた方がいいんじゃないでしょうか(笑)。

サンク・エレメントのDVDは最高

先月号が発売されてからアルバムは10枚くらい聴いたけど、皆良作、しかし飛びぬけて良い作品はなかったかな。EVERSHINEとモルス・プリンシアム・エストが多少琴線に触れたくらいか、、、バルフレアは相変わらずインスパイアが多いな。
今月は確かに注目は少ないね~LANCERとかあるか。でも古参を除いては、VICTORから出る廉価版1500円のシリーズでも買うと良いんじゃないかな。ラインナップは結構粒ぞろいだし、当時とてもお金を出す気になれなかったストラトのアルバムとか買ったよ。
adoreさんは忙しいと思いますが、正月くらいはゆっくりと聴けるといいですね。
それでは良いお年を!!

>フィンさん

これくらいの年齢になると、ある程度選んで買っていればそれほど大外れはないですね。
BALFLAREはインスパイア(笑)は別にいいのですが、サウンド・プロダクションとヴォーカルをなんとかしてほしい…。方向性や楽曲自体は好みなだけに惜しい存在です。

たしかにここしばらく忙しいですね…。
まあ、時間の許す範囲でボチボチやっていきます。
フィンさんも良いお年を。

Mors Principium Estの新譜めちゃくちゃかっこいいです。

流麗なギター+爆走で瞬殺、ここ数年のメロデスでは一番かも。
Youtube等で試聴してみてはいかが?忙しいでしょうが…

>V系メタラーさん

モスプリンは普通にイイと思ってますよ。新譜は未聴ですが…。
バンド名がもう少し憶えやすかったらもっと人気が出るんじゃないかと思ってます(笑)。

ゴリ推し

今月の特集、メインテーマはインギー研究ですがコレ裏テーマは梶山章はそこいらのインギーの亜流とはレベルの違うもっと上手いギタリストなんですよ、と前から訴えている広瀬編集長の梶山ゴリ押し企画に見えてしょーがない。
インペリテリの件なんてあなた方はいまだにそんなことをおっしゃってるのですねぇと。
梶山章、確かに上手いんですけどロックギタリストとしての華が感じられないんですわ。
同じようなことをYGゴリ押しの大村にも感じてました。
上手いギターのアンちゃん以上のものは感じなくて。
そう思うとガルネリウスのsyuのような人ってナカナカいそうでいないもんだなぁと思うしだいでした。

>Sweep Pickingさん

すみません、このコメントを完全に見落としてました…。

広瀬編集長は、特定のアーティストに対する偏愛を隠さない人ですよね(苦笑)。

梶山氏と大村氏に関するご意見にはほぼ同意です。
お二人とも凄く上手いとは思うんですけど、個人的にはもう少しフレーズとして面白みのあるものを弾いてほしいし、もっと言えば「良い曲」を書いてほしいですね(私が理解できてないだけなのかもしれませんが)。

そういう意味で(少なくとも私にとって)良い曲を量産し、なおかつステージ上での華もあるSyuはやはり逸材だと思いますね。

朝から晩までYNGWIE三昧

BURRN!!1月号のせいか、12月はひたすらYNGWIEのアルバムをヘビロテしておりました。
時間の許す限りひたすらYNGWIE三昧(^^;。
YNGWIE自身、BEST5はクラシックを除くと、RISING FORCE、ALCHEMY、ATTACK!!、RELENTLESS、SPELLBOUNDとギター弾きまくりアルバムが多いのがらしいですね。
ATTACK!!が浮いていますが(笑)

>ゆうていさん

イングヴェイのBEST5は見事にギター・オリエンテッドな作品が並んでいましたね。
ある意味納得は行きましたが、個人的には逆に今後の作品に期待できないな…と思ってしまいました(苦笑)。

せめて「ATTACK!!」くらいのバランス感覚があればいいんですけどね…。