KISS / MONSTER

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98年の「PSYCHO CIRCUS」以来11年ぶりのスタジオ・アルバムとなった前作「SONIC BOOM」(2009)は、全米2位に輝いたものの、契約上の問題で日本盤はリリースされなかった。

そして今回満を持して日本盤リリースされた本作はタイトルもジャケットも非常に彼ららしく、また音楽的にも彼らのパブリック・イメージにかなり近いパワフルなロックン・ロール・アルバムに仕上がっています。

個人的には、音楽的な面だけで言えば80年代、メイクを落としていた時期のLAメタル路線の方が好みだったりするのですが、KISSといえばこういう音を期待している人のほうが多数派なのではないでしょうか。

KISSはライヴ・バンドとしての評価が高くて、あまり音楽的な部分でどうこう言われることの少ないバンドですが(?)、これだけシンプルな音楽をプレイしていてちゃんと「KISSっぽい」と思わせるものがあるんですから、やっぱりロックの歴史に名を残すだけあるバンドだなあと思います。

そりゃ「DESTROYER」や「LOVE GUN」よりイイか、と訊かれたらそんなことはないと思いますが、バンド活動始めて40年に及ぶキャリアでこれくらいの作品が作れれば上々でしょう。

やっぱりそれはトミー・セイヤー(G)とエリック・シンガー(Dr)という相対的に若いメンバーがバンドのアンチエイジングに一役買っている、ということなんでしょうね。クレジットを見る限り今回トミー・セイヤーからのインプットはかなり大きそうだし。

とりあえずKISSファンであれば聴いて損のないアルバムなのではないでしょうか。

全12曲で40分そこそこ、バラードもなし、というコンパクトさも潔く、同時期に発売されたAEROSMITHの新譜がやや冗長に感じられたのに比べて印象がいいですね(日本盤ボーナスは蛇足ぎみですが)。

KISSに興味がない人にとっては単なる大味なアメリカン・ハード・ロックに聴こえるかもしれませんが、彼らの場合、入口は常にスタジオ盤ではなくライヴ(ライヴ盤、映像作品を含む)だと思うので、それはそれで真っ当な感想かと思います。

◆本作収録「Hell Or Hallelujah」のリリック・ビデオ




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コメント

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うわあ

映像みさせていただきましたが、
これは70年代KISSからハードロックを聴き始めた身といたしましては、ウオォーですね(笑)。
トミー.セイヤーは、メイクアップKISSのリユニオンツアーの時にエース.フレーリーにギターソロを教え直した人ですよね。
ファン目線で育った人がメンバーになると、ファンの心をよくわかって曲作りをしてくれてるんだなと感じます。
メイクアップなしの時代の曲も、大ヒットしてた頃より曲作りは成長していたように思いました。
どちらの時代もあってよかったです。
ライブを観たくなりましたね。来日するとしたら、ジーンがどれくらいの出演料を提示するかによるでしょうけれど(笑)。

>KYさん

70年代KISSが好きな方であれば気に入る可能性の高いアルバムでしょうね。
トミー・セイヤーはきっとKISSのオリジナル・メンバー以上に「KISSらしさ」を理解しているんだと思います。