CODE OF SILENCE / DARK SKIES OVER BABYLON

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ここ日本でもメロディ派のHR/HMファンの間では知名度の高いEDEN’S CURSEのポール・ローグ(B)が、同郷のスコットランド人であるジェイムズ・マーレイ(B)と共に、スコットランド人によるメロディック・メタル・バンドを創設しようという思惑のもとに結成されたバンドのデビュー・アルバム。

思惑とは異なり、スコットランド人はB、Dr、Keyの3人のみで、ギターは先日解散を表明したPOWER QUESTに2009年から2010年にかけて在籍していたイングランド人のベン・ランドール、ヴォーカリストにはREVOLUTION RENAISSANCEやADAGIOでの活動で知られるブラジル人、ガス・モンサントを迎えている。

ポール・ローグがプロデューサーとして作曲の中心となり、同じEDEN’S CURSEのアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(Key)がミックス&マスタリングを担当と、EDEN’S CURSE組によるバックアップのもとクリエイトされたそのサウンドは、メロディアス・ハードというにはいささかエッジが効きすぎているが、メタル、と呼ぶにはややマイルド…という、ハッキリ言えばEDEN’S CUESEとほぼ同一の音楽性。

とはいえ、シンガーの個性がだいぶ異なるので、「そのもの」という印象はないが、いずれにせよフックに富んだメロディが随所にちりばめられ、EDEN’S CURSEのサウンドが気に入っている向きであれば一聴の価値があるだろう。

ジャケットは正直B級だが、描かれているイラストから想像できる通り、歌詞テーマには12世紀の十字軍が選ばれており、音楽性も壮大な歴史を語るに相応しい荘厳なドラマティックさを備えている。

個人的にはガス・モンサントの軽めの歌声は、それ自体は個性的でなかなか魅力的ながら、このアルバムのサウンドに対してはやや煮え切らない印象があり、歌メロの乗せ方なども含めて、いささか音楽世界の緊張感をスポイルしているように思われるのがもったいない。

一方、かつて2008年に行なわれた第1回「Guitar Idol」コンテストでギター歴3年の17歳にして「Most Promising Young Guitarist」のタイトルを獲ったベン・ランドールのギター・ワークは見事で、随所で弱冠21歳とは思えないハイセンスな技巧を聴かせてくれる。ただ速いだけではなく充分にエモーショナルな所が末恐ろしい。

ちょいサウンドが軽めな所も惜しい所だが、欧州型のメロディックなHR/HMを好む向きにとっては要注目のプロジェクトであることは間違いない。【82点】

◆本作のリーダー・トラック「Sky Is Falling Down」のPV [YouTube]



※おまけ:2008年の「Guitar Idol」コンテストにおけるベン・ランドールのプレイ映像

うーん、まさにアイドルって感じのプリティ・ボーイ(笑)。17歳でこれだけ弾けるとは、やはり才能を感じますね。


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コメント

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自分は本家のエデンズ・カースも含めてエクリプス、ワーク・オブ・アートなどが好きでよく聴いているのですが、この手のジャンルってあまり人気がないのでしょうか?熱心なファンはいるとは思うのですが。時代が悪いんですかね?

それにしても紹介されているギタリストの人は上手いですね~。
今の若い人ってこんなにギターうまいんですか?(笑)。

>名も無きメタラーさん

いわゆるメロディアス・ハードと呼ばれる音楽は今日本では結構しんどい感じがしますねぇ。
90年代との比較において最も人気の下落率が高いジャンルであるような気がします。

このギタリストはかなり上手いですね。
ギター歴3年でコンテストで賞を取ってしまうというのですから、もちろん相当な練習をしたのでしょうが、才能もあるんでしょうね。

最近は機材やネットによる情報の発達で、上手くなるための練習をしやすい環境ができているため、若いのに上手い人が増えている気はします。

感想

HELLOWEENの新作を買いにアルシェに行ったのですが、このアルバムを試聴したところ、こちらの方が自分の好みでしたよ( ゜ □ ゜)・。

しかしながらHELLOWEENの新作の方は初回限定版にだけボーナス・トラックが有るので泣く泣く諦めました。

STRATOVARIUSのNEMESISといい、最近こうゆうの多過ぎませんか(´・ω・`)?

ジャンルとしてマイノリティーな声優のアルバムと違い、METALのアルバムは流通量が多いからは中古で買う主義なのに(若い頃はちゃんと新品買っていましたよ)!

本当のところ買わなかった一番の理由は、私好みのクールでカッコイイジャケットから、ROYAL HUNTのジャケットを安っぽくしたような酷いモノに変更したのが許せなかったからです...。

>ゆうていさん

初回限定はマーケティング上、しかたがないのでしょう。
だいたい発売時に買い忘れるとほしいと思っていてもズルズル買わずにいて、中古に走ったりしてしまいますから、なんとしても発売時に買わせるモチベーションを作りたいのでしょう。

それなりにレコード会社が力を入れて売ろうとしている証拠でもあるので、ファンとしては一概に否定するのも酷かと…。

たしかにジャケットはチープですね(苦笑)。
でも、ジャケットなんて副次的なものですから、音楽が気に入ったのであれば(しかもHELLOWEENよりも!)ぜひ買ってあげてください。