SOILWORK / LIVING INFINITE

soilwork09.jpg

ピーター・ウィッチャーズ(G)が再脱退、2008年の一時期ダニエル・アントンソンの後任として在籍していたデイヴィッド・アンダーソンが復帰して制作された9作目のアルバム。

本作はメロディック・デス・メタル史上初の2枚組アルバムだそうだが、これはよくある「曲がたくさんできてしまったため、結果的に2枚になった」というものではなく、あらかじめ「2枚組の作品にしよう」と計画して制作されている。

聴く前は「メロデスで2枚組なんて、途中で聴き疲れしてしまうのでは…」と危惧していたが、初期を思わせる激烈なメロデス・チューンから、プログレッシヴでドラマティックな曲調を持つ曲、そしてかつて00年代に「ノリノリゴシック」などと呼ばれたバンドの曲を思わせる比較的キャッチーでコンパクトな楽曲や、ブルージーなタッチのある曲まで、緩急硬軟に富んでいて飽きさせない。

この幅の広さはこの手のデス・メタル・バンドとしては類を見ないもので、これはちゃんと「歌える」Voを擁しているからこそなしえた作品であり、本作を「メロディック・デス・メタル」などと狭いカテゴリーに押し込めて語るのは失礼というものだろう。

本作がかつての彼らの作品のように、後進やシーンに多大な影響を与えることはないかもしれないが、本作が音楽的に意欲的で冒険心に富んだ、バンドとしての可能性を押し広げる野心的な力作であることは間違いない。【86点】

◆本作収録「Rise Above THe Sentiment」のPV [YouTube]


◆個人的キラー・チューン「This Momentary Bliss」[YouTube]



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

2枚目も素晴らしいですが、やっぱり一枚目ばっかり聴いています(笑)。
今年に入ってまだ3ヶ月しか経っていませんが、メタル関係は良作が多いですね。この勢いに乗って個人的な大本命の、チルドレンオブボドムのアルバムが名作だったら文句なしなのですが。

SOILWORK

これは名盤ですね!
未だに飽きてないです(笑)。
確かにメロデスという狭いカテゴリーにはとどまらない多様性を持ってますね。
本当に今年のリリース作品には名盤が多いです。

メロデスはあと来月のAMORPHISと再来月のDARK TRANQUILLITYがリリースされるのでもうワクワクしてます(笑)。
adoreさんはDARK TRANQULLITYは聴きます?
メロハーとか聴いていることを考えるとあまり好きじゃなさそうなイメージが…。
DARK TRANQULLITYはIN FALMESと違ってかなり荒々しいサウンドですけどね。

>名も無きメタラーさん

たしかに一枚目の方がメタルとしては即効性がありますね。
ホントに今年は良作が多いです。
C.O.Bも前作でだいぶ「復活」してきていたので、新作への期待も高まります。

>ストラディキャスターさん

メロデス世代なのでDARK TRANQULLITYはもちろん聴いてます。メロハーとは関係ないのでは(笑)。
IN FLAMESやARCH ENEMY、CHILDREN OF BODOMなどに比べるとちょっと地味ですが、近年の作品はどれも安定した良作ですね。