WOLF / RAVENOUS

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スウェーデンの正統派HMバンドの5作目のアルバム。

07年の前作「THE BLACK FLAME」発表後、オリジナル・メンバーの一人だったミカエル・ゴディング(B)とトビアス・ケルグレン(Dr)が脱退してしまったが、TAD MOROSEのアンダース・モッド(B)とHATERUSHのリチャード・ホルムグレン(Dr)を迎えている。

99年に発表されたデビュー・アルバムにおける、超IRON MAIDENちっくな名曲「The Parasite」以来、マニアの間ではそれなりに知られる存在ではあったが今一つB級な感は拭えなかった。

しかし、本作ではブルース・ディッキンソンのソロやHALFORD、HELLOWEENなどを手掛けたロイ・Zをプロデューサーに迎え、グッとバンド・サウンドの格を上げてきた。

MERCYFUL FATEのハンク・シャーマン(G)がゲストでソロを弾いていたり、マーク・ボールズ(Vo:RING OF FIRE, ROYAL HUNT)がバッキング・ヴォーカルで参加という事実も話題のひとつ。

そして何よりBURRN!誌で伊藤政則氏が88点をつけていることも、正統派メタル・ファンにとっては気になるポイントだろう(欧州各国のメタル専門誌でも概ね好評のようだ)。

早速聴いてみると…たしかに紛れもない正統派。ミドルテンポでありながらグイグイと押し込んでてくるような骨太な勢いを感じる点は「BALLS TO THE WALL」の頃のACCEPTあたりに通じなくもない。

でも…それだけ。

男臭く、時にアートワークから感じられるようなEvilなムードも感じる曲調は魅力ながら、ロード・ティム(元DUNGEON, 現LORD)にセバスチャン・バックを少々まぶしたようなVoによって歌われる歌メロにフックが乏しいため、個々の楽曲が印象に残らない。

Voの気合充分ながらちょっぴりヘナチョコな声質自体は嫌いじゃないというかむしろ好きなのだが、ちょっとシャウトが多すぎて、もう少し歌メロを丁寧に追ってほしいと思ってしまう。

身も蓋もない言い方をすれば「正統派であること」だけが取り柄のバンド/アルバムだね。
それなりの質は備えているので、「それで充分!」というピュア・メタラーの方はどうぞ。【77点】


◆WOLFのMySpace
http://www.myspace.com/wolfheavymetal
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