BURRN!13年7月号の感想

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発売日に購入しておきながら、忙しさにかまけてずっと放置していたBURRN!7月号をようやく読みました。

表紙は新作「SUPER COLLIDER」が好調なMEGADETHのデイヴ・ムステイン大佐。不敵な笑みがカッコいいですが、心なしかかつてに比べると人間味のようなものが感じられる表情になってきましたね。

ムステインのインタビューは短めで、割と内容も通り一遍のものですが、「これまでのキャリアの中で、100%満足できたのは「COUNTDOWN TO EXTINCTION」だけだという発言は興味深いですね。あとはまあ写真がカッコいい(笑)。

MEGADETHのファンにとってはむしろデイヴ・エレフソン(B)のインタビューの方がボリュームもあるし、興味深いかもしれませんね。

近年の作品では最も攻撃的なサウンドだった「ENDGAME」は「大昔に書かれたリフやアイディアがそこかしこにちりばめられている」とのことで、そういう事実を踏まえると、MEGADETHというバンドはここ10年、一貫してメロディックな方向に向かっているのかもなあ、と思いました。

それに続くは新作「BU-TIK(武徳)」をリリースしたCHTHONIC。先月号の私の感想に応えたわけではないでしょうが、クロスレビューさえされていないバンドにもかかわらずカラー9ページの大盤振る舞い。そう、これくらいやらないとフツーの読者にはインパクトないですよ。

しかしまさか台湾のバンドが日本のバンドよりいい扱いを受ける日が来るとは、この雑誌を読み始めた頃には夢にも思いませんでしたね(笑)。世界は変わる。

その後はWHITESNAKEの来日レポートと、BLACKMORE’S NIGHTのインタビューという、この雑誌の原点ともいうべき「PURPLEファミリー」の記事が続く。

BLACKMORE’S NIGHTは初期こそこの雑誌でも結構大々的にフィーチュアされていたものの、その音楽にHR/HM的な成分があまりに乏しかったせいか、なんとなくあまり扱われなくなっていき、前々作に至っては日本盤さえリリースされませんでした。

私自身も、良い音楽だとは思いつつも、アルバム2枚聴いて「もう充分かな」と思ったし、そう思った人は多かったのではないかと思います(笑)。

今回、わざわざ広瀬編集長に直接マネージャーから直接インタビューの申し入れがあったとのことで、リッチ―本人がどう考えていたかはともかく、マネージャー的には「テコ入れ」を図ったのでしょう。

ただ、残念ながらBLACKMORE’S NIGHTの音楽は必ずしもこの雑誌のファン向きとは言い難く、かといって他にこのバンド(?)を取り上げるに相応しい媒体があるかというと思いつかない、要は日本にはマーケットのない音楽だと思うんですよね…。

その後は5月2日にアルコール性肝硬変による肝不全によって急死したSLAYERのギタリスト、ジェフ・ハンネマンの追悼特集。

まあ、SLAYERの熱心なファンとは言い難かった私があれこれ語るようなことはないのですが、再び登場するデイヴ・エレフソンの「SLAYERの声はトムだけれど、SLAYERの顔はケリーなんだよ。だけどSLAYERを支える背骨はジェフだった」とは上手いこと言うなあと思いました。

個人的にはジェフ・ハンネマンを喪い、デイヴ・ロンバードが離脱したSLAYERに関しては、SLAYERの名前で続ける意味あるのかなーという気さえしてしまいますが、ケリーはこういう音楽しかやれないんだろうし、こういう音楽をやるのであればSLAYERの名前の下にやるのがビジネス的には最も賢明であることは明らかなので、きっと身体が動く限りはこのまま続けていくのでしょうね。

モノクロのインタビューについては、PRETTY MAIDSのものが興味深かったかな。初来日のとき、空港に50人から70人くらいの花を持って叫んでいる女性が待っていた、とか、雑誌のインタビューで「プレゼントされるなら何が欲しい?」という質問に「カールスバーグのビール」と答えたら、東京で泊まったホテルをチェックアウトする頃には持ち帰れないほど大量のカールスバーグのビールが届いていた、なんてエピソードには「古き良き時代」を感じざるを得ません。

こういうのって、今HR/HM系のバンドではすっかり耳にしないエピソードになってしまいましたが、もっと若いファンが付いているジャンルのバンド(あるいはアイドルグループとか?)だと今でもこういうことがあるんですかね? 

今月号のレビューで伊藤政則氏が90点を付けているPURSONがカラー3ページ。こういう「期待の新人」にスポットを当てること自体は良いことではないかと思います。ただ個人的にはYouTubeで何曲か試聴する限り、そもそもこの雑誌で扱うべきバンドなのかという疑問がわきましたが。

「OZZFEST」のレポート記事もありましたが、色々と不自然なレポート記事でした(苦笑)。まあ、例年LOUD PARKのレポート記事もあんまりフェスの魅力が伝わる形でレポしてくれない雑誌だとは思っていましたが、このフェスの場合この雑誌的に扱わない(扱えない?)バンドが多いだけに、レポート自体に一体感がない印象が否めない。

てか、ももクロとかが扱われないのはやむを得ないにしても、人間椅子まで無視ですか? 広瀬編集長が「今月のおすすめ」コーナーで人間椅子の二枚組ベストを「おすすめ」しているのに…。

単にその時間帯、編集部の人もライターもいなかったということなのかもしれませんが、だとしたら怠慢だし、もし「編集方針」だとしたらあまりにも料簡が狭いような。

ディスク・レビューに関しては、今月のマスト・バイと考えていたアルバムはDARK MOORのアルバムのみしかレビューされておらず、26日発売のHIBRIA、TIMO TOLKKI’S AVALONなどはレビューされていませんでした。

まあ、この辺はレビューされていようといまいと買うのですが。

MEGADETH、DARK TRANQULLITYといったあたりもまあ一応買ってみましたが、どちらも個人的にはやや微妙です。後者はスルメっぽいのでもうちょっと聴いてみますが、むしろやはりレビューが間に合っていないKALMAHの方が期待できるかも。

レビュアーが幅さんなので、個人的には点数は全くアテにしていないが、92点という高得点のTHE POODLESも買おうかと前向きに検討中です。レビューこそしてませんが、これまでのアルバムは何だかんだ言って全部聴いているし、どれもそれなりに楽しめているので。

クロスレビューがオール90点オーバーのBLACK SABBATHも、きっと個人的にはそれほど楽しめないのではないかと思いつつ、一応買うつもりです。

◆発行元であるシンコーミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011307
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コメント

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KALMAHの新作楽しみですよね。この機会に来日してほしいですけど、ライブ自体あまりやってないみたいだから難しいみたいですね。

ブラックモアズナイトはスルーしようかなと思ってましたが、Temple Of The Kingのセルフカバーがめっちゃ気になるので迷います...

ブラックモアズナイトは前作のほうが即効性があったかな
テンプルオヴザキングも良いけど、ジョンロードに捧げたゲイリームーアばりのインストが泣けますよ。
ちなみに、日本版が出なかったのは前作ではなく前々作ですね

poodlesの新譜は輸入盤で購入済みですが、期待を裏切らない良作だと思いますよ。もっとB!で大きく取り扱って欲しい良いバンドです。

7月号

DARK TRANQUILLITY微妙でしたよね。
ここ数作は良かったので期待していただけに肩透かしを食らいました。
今月はDARK MOORに期待します。
前作がかなり良かったので、前作ほどではないにしてもレビューの点数ぐらいは期待したいですね。

今回は購入せず…

個人的に、メガデスの新作は消化不良でした。破壊力不足と言いますか…なんか物足りない感じで…。サボテンなのにトゲが全部抜けちゃったみたいで。
OzzfestのベストアクトはToolだったのに…スルーって。
という事で、今回は購入しませんでした。
ももクロはどうか分かりませんが、せめて少しでも良いから、全バンドに触れて欲しかったなぁ。

いや~今年は前半で良作が続出してしまったために、後半に発売するアルバムは苦戦を強いられそうです。

ムス大佐に人間味・・・・笑いました。
個人的に、彼はメタル的に最も格好良いルックスの持ち主だと思うのですが、どうでしょうか?(笑)
ただのイケメンとは訳が違う、凄みと端正さがあるんですよね。

Ozzfestの記事は「これだけかよ!」って感じでしたね。
やっぱり「なんであのバンドが載ってないんだ!」ということになるわけですが、早い話、出演した全アクトを載せば済むと思うのですが、それでは駄目なんですかね?
まして一応Ozzfest Japanなのですから、日本のHR/HM専門誌を名乗ってる以上、他の記事を削ってでももっと特集すべきだと思いました。

なんか「とにかく無事に終わったことだし、あまり触れないでおこう・・・」みたいな雰囲気でした。

オズフェストの記事についてはさすがに・・・でした(苦笑)。以前はB!でも人間椅子やTOOLを扱っていたような気がしましたが。あとダートラの新譜、不評が多いですね。何となくProjectorに通ずる作風かなと思いましたが、個人的にはそのあたりの路線も好きでひそかに期待していたので、今回のアプローチはむしろ歓迎ですね。

今月のマストバイはKALMAHとORPHANED LANDですね。

まとめてお返事

>名も無きメタラーさん
KALMAHには外れがないので、安心して楽しみにできますね。
実質スタジオ・プロジェクトに近いのかもしれませんが…。


>へたれ学生さん
オリジナルを超えることはまずないだろうとはいえ、好きな曲の再録となると気になるのが人情ですね。


>通りすがりさん
BLACKMORE'S NIGHTのアルバムの件、ご指摘ありがとうございます。修正しておきました。


>rassieさん
THE POODLES、やはり良かったですか。要チェックですね。


>ストラディキャスターさん
DARK TRANQULLITYはまあ、今の所ガツンとは来ていませんね…。
DARK MOOR、84点くらいの出来を期待する、ってどのくらいなのか難しい所ですね(笑)。


>blueさん
MEGADETHも、たしかに刺々しさのようなものには欠けていますね。悪くはないのですが…。
TOOLは写真チェックなどが異様にうるさいみたいなので、TOOL側で掲載NGだったのかもしれません。


>Mark.Nさん
デイヴ・ムステインはカッコいいと思いますよ。
若い頃に比べると、表情に余裕が出てきているかな、という気がしています。

OZZFESTはこの雑誌にとっては「あまり積極的に扱いたくない」という雰囲気が見え隠れしていますね(苦笑)。


>ハルディンさん
OZZFESTのレポートを楽しみにしていた人にとっては肩透かしな号でしょうね。
逆にホルモンとかMAN WITH A MISSIONを扱う雑誌ではこのフェスのことがどのように報じられているのか気になりました。

DARK TRANQULLITY、「PROJECTOR」が好きな方であれば比較的受け入れやすいでしょうね。
私は嫌いではないものの、積極的に聴きたいとは思えないアルバムだったので(少なくとも彼らにああいう音は求めていませんでした…)、今回もやや微妙です。

ORPHANED LANDも良いのですが、ちょっと聴き疲れするんですよねー、個人的には。

オジフェスのレポの所でマンウィズが他のHR/HMアーティストに押されて、右端の狭いスペースに載っていたのが面白かったです(笑)

仮にもMステに出ていたマンウィズにこのような扱いをするのはBURRN位かと(笑)


ライブついでですが、日曜日にガルネリの大阪講演に行ってきました。


恥ずかしながら、ライブ自体に参戦するのが初めてなので結構緊張しましたが、結果としてとても楽しむ事が出来ました!


初陣なので端でおとなしくしてようと思っていましたが、いつの間にか前方真ん中に来て飛び跳ねていました(笑)


MCも面白く、選曲もflag4つ、AOS、サイレベetc、と良く、何よりメンバーが生で至近距離で見れたのが嬉しかったですね。


初めて補正もあると思いますが、今までメタル聴いていて良かったと思えるライブでした。

Chthonicのドリスの新しい衣装はセクシーでイイですね。右腕のそれは一昔前のケリーキングを意識したんでしょうか?ライブの時邪魔そうですね。フレディの露出度が上がったのは嬉しくありません(笑)

バズのファンとしてはシャリーフォグリオさんのコラムは楽しめました。ラウパでのバックバンドが相当地味だったのでSKID ROWの再結成を見てみたいです。

CHILDREN OF BODOMの新作のレビュー拝見させていただきました。「BLOODDRUNK」以降の作品に個人的に感じていた「悪くはないんだけど、なんかモヤモヤする」という疑問が、レビュー本文を読んで解消されたように思います。

「Are You Dead Yet?」はリリース当時はあまり好きになれませんでしたが、いま聴き返すといいアルバムだと思います。

次作では少し新機軸がほしいですよね。自分にとっては彼等はIN FLAMES以上に偉大な存在なので(笑)。

まとめてお返事2

>Tommyさん
マンウィズなんて載ってます? 私には見つけることさえできませんでした(笑)。

ガルネリのライヴに行かれたんですか、いいですね。
おとなしく見ていようと思ったのに、前方に来て飛び跳ねてしまった、というのはバンドにとって一番嬉しい反応じゃないですかね。

受験勉強のよいリフレッシュになったのではないでしょうか。
来年はもっとライヴに行けるようがんばってくださいね。


>B!13さん
ドリスのアレはライヴでも装着するんですかね?(笑)
たしかに男の露出度が増えても嬉しくはないですが、ライヴで上半身裸になる人も珍しくないですし、脱げるのも身体が引き締まっているうちだけなので、そっとしておきましょう(笑)。

バズのラウパのバックバンド、ドラムだけはボビー・ジャーゾンベクで強力だったんですけど、弦楽器隊が微妙でしたねー。


>名も無きメタラーさん
私のレビュー(もどき)が何かしらの解消に役立っていたら幸いです(笑)。
「ARE YOU DEAD YET?」はCOBのアルバムでなければ、あるいは「HATE CREW DEATHROLL」の次のアルバムでなければもっと高く評価できたかもしれません。

>adoreさん

あれっ、そんなはずが・・・と思い本屋で確認しましたが、確かにマンウィズのレポ無かったですね(汗)

恐らく別の雑誌と勘違いしたか、ただの記憶違いなので、疲れているという事にして放免願います(笑)

>Tommyさん

もしSLIPKNOTがMAN WITH A MISSIONに見えたのだとしたら相当疲れていると思うので、よく休んでください(笑)。

こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
B!で高得点だったLIGHT BRINGERの新譜聴いてみましたが
かなりいいですよ。アングラ、ストラト、ラプソ、DGMあたり好きな方にお勧めします。
最近の邦楽メタル良くなりましたよね。

>TSUYANさん

LIGHT BRINGERはキャッチー&テクニカルかつ勢いがあっていいですよね。
個人的にはここまでテクニカルな要素にこだわらなくても充分魅力的だと思いますが…。

ここ10年で日本のメタル・バンドの層はかなり厚くなったと思います。ここからさらに伸びるか、この辺で打ち止めになってしまうのか、今後のシーンにも注目ですね。

表紙の大佐がカッコいいですね。
この人本当に年とらないなあ。
今月はB!誌とYGの両誌で高評価の米産メロデスバンドSTARKILLが楽しみです。
試聴しましたが、かなり良さげですよ。KALMAHと合わせてマストバイです!
HIBRIAにはガッカリしました。去年のラウパでPANTERAのカヴァー聴いた時から嫌な予感はしていましたが。

それでも今年は結構豊作ですね。
最近では以前紹介したロシアのプログメタルHAMMERFORCE、南米ペルーのメロスピバンドNAUTILUZ、日本のCOLDRAINなんかが良かったです。
特にCOLDRAINは邦楽メタル界では世界レベルの実力者かと。

>学生メタラーさん

HIBRIA、まだ聴いていないのですが、やっぱりダメでしたか…。
まあ、実は元々期待薄だと思っていたのでフラットな気持ちで聴いてみることにします。

HAMMERFORCEにNAUTILUZと超コアな所からCOLDRAINというギャップが凄いですね。
COLDRAINはPVを観て「いい感じ」だと思っていたのでOZZFESTを寝坊で観損ねたことが悔やまれます(苦笑)。

サマソニはタイムテーブル次第では観られるかな…。