GALNERYUS / THE IRONHEARTED FLAG Vol.1: REGENERATION SIDE

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今年メジャーデビュー10周年となるGALNERYUSの、現ヴォーカリストである小野”SHO”正利加入前の楽曲をセルフカバーした企画盤。

本作は私にとってなかなか複雑な思いを抱かされる作品である。個人的に「セルフカバー」という行為自体があまり前向きなものと思えないし、思い入れのある初期の楽曲が本人たちによって否定されるかのような印象も受けたからだ。

実際、前任ヴォーカリストだったYAMA-Bより小野正利の方が歌唱力に優れているのは衆目の一致する所だけに、本作に収められた楽曲の数々も、客観的に見れば完成度は上がっている。

基本的にはかなりオリジナルに忠実なセルフカバーで、そういう意味ではEP「絆 FIST OF THE BLUE SKY」に収められていた「Whisper In The Red Sky」のリメイクである「Across The Rainbow」のように、歌詞まで含めて大きく変わっているわけではない。

ただ、それでもちょいちょいアレンジなどが変わっていたりして、その辺も楽曲の印象を損ねるどころか、確実なクオリティアップにつながっており、現在のバンドがいかに充実しているかを感じさせる仕上がりとなっている。

強いて言えば、熱唱型だったYAMA-Bに比べてスマートな小野正利の歌唱が、オリジナルに比べて「熱さ」に欠ける印象を受ける曲があるというくらいが難癖のつけどころだが、これもひょっとしたらオリジナルに思い入れを持つ私のようなリスナー以外にとってはほとんど気にならないことかもしれない。

というか、この機会に久々に彼らの旧作をあらためて聴き直したのだが、これを聴いた後に聴くと相当垢抜けないものに聴こえて、ちょっと愕然としてみたり(苦笑)。いや、YAMA-Bの歌、私は熱くて好きですけどね。

とはいえ楽曲自体については強力なものが多いので、こうして新たな命を吹き込み、小野正利加入以降のファンに聴いてもらう機会になるとしたら、新曲を生み出す手を休めてでもこうした企画盤を出す意義はあると考えるべきか。

限定盤に付属のライヴDVDも、オマケを超えるボリュームと内容でお得感がある。ケースはちょっとかさばってアレですが…(苦笑)。

◆ナタリーのインタビュー
http://natalie.mu/music/pp/galneryus
彼らにまだ海外進出の意欲があるとわかってなんとなく嬉しいです。


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コメント

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即日Amazonで購入しました。

私もYAMA-Bの歌声にとても魅力を感じていますが、今回のセルフカバーは前向きに捉えております。

小野正利の万人受けする(?)歌声は、メタルを少しでも広めることができるかなと感じています。

実際、楽曲のクオリティは格段に上がったと思いました。
むしろこんなに歌がうまいのですから、特にメロスピ系の曲はバックの音圧をもっと重厚にしてもよかったと感じるくらいでした。

付属のライブDVD、かなり良かったです!

ガルネリのファンでも、YAMA-B期の楽曲はあまり知らない、という人は意外といるようなので、こういったリメイクを出す事には賛成です。
確かに熱さは足りないものの、ライブでは十分盛り上がっていたしファン層拡大には貢献すると思います。
渋公決まったことだし、そろそろ欧州進出してもいいんじゃないかな、とは思いますね。
欧州のバンドが脱メロスピ化していく中、ガルネリの音楽性は貴重な物であるかもしれません。

そんな彼らの9月のライブで受験前はラストにしようかと、思ってましたが、COBも同じ月にあるのでどっちをとるか非常に迷っています・・・(笑)
ガルネリは前見たけど、COBは初期曲をほとんどやらなかったら嫌だな、と危惧しています(笑)

>0427さん

メロスピ系の曲のバックをあまり重厚にしてしまうと、小野さんの声が軽く聞こえてしまうのを嫌ったのではないかと思っています。

ライヴDVDは良かったですね。これだけで3500円払ってもいい、という人もいるんじゃないかというほどに。

>Tommyさん

やっぱり小野正利加入後にファンになった人にとってはYAMA-B時代の作品はとっつきにくいんですかね。
私のようなデビュー当時からのファンにとってはイマイチその辺がピンと来ないのですが。

まあ、レンタルとかにもめったに置いてない気がするし、そうかもしれませんね。

ライヴは悩ましいですね。
個人的には新しい刺激を得るという意味でCOBをオススメしたい所ですが。ストレスの解消にも向いている音楽だと思いますし(笑)。

待ってました!

ずーっとこのレビューを今か今かと待ち続けて早一月以上・・・(笑)

Yama-B時代からのファンはやっぱり「熱さが足りない」という思いがあるんですねぇ。

一応僕自身は小野さん加入からのファンですが、ガルネリは全てのアルバムを所持しているのでその気持ちは分かります。

小野さんの場合は「熱さ」というよりも「爽やかさ」ですしね。

あと、この再録アルバムを出したときに思ったのが、小野さんには「In The Delight」「Child In Time」に「In The Cage」「Chasing The Wind」や「Fairy Tale」のような爽やかなポップチューンも歌ってもらいたいなぁとか思ったりしました。

My Last FarewellやQuiet Wishみたいなキャッチーな曲は小野さんのほうが合ってると感じましたが、Silent RevelationだけはYama-Bの力みまくった歌い方のほうが好きですね

>Shuさん

お待たせしてしまってすみませんでした。
単なる一個人の感想を今か今かと待ち続けていただけるとは光栄です(笑)。

結局アツい曲よりは爽やかでキャッチーな曲の方が小野さんにはハマりがいいんですよね。
とはいえ彼らにはアツいメロディック・メタル・チューンをこそ期待しているのですが!

>名も無きメタラーさん

やはり皆、キャッチーな曲こそ小野さんに合っていると思っているのですね。

ガルネリには優れた曲がいっぱいあるので、YAMA-Bの方が魅力的に聴こえる曲についてはもうこだわらなくてもいいような気がしますけどね。

>adoreさん

そうなんですよね、結局小野さんの声質にピッタリなのはキャッチーなポップチューンですよね。

でも熱い曲もしっかり歌いこなせるからこそ激熱なメタルチューンにも期待できますよね!

それに彼らはハイクリエイティブ集団といえるバンドなんでファンを失望させるようなアルバムを作ることはないと信じていますし(5thはスルメアルバムでしたが(笑))。

さて、次はラブリーのアルバムのレビューを今か今かと待っておきます(笑)

選曲に関してはやや不満が有りましたが、出来上がった作品を聴いて不満が消し飛びました。音とかも含めて洗練され、メロディが聞き取りやすくなりましたね。
僕は小野ネリからのファンですが、改めてGalneryusっていいバンドだなと再確認しました。
2nd収録の「Dream Place」存在を完全に(レビューサイトとかでも)忘れられてる曲ですが、小野さんに合いそうなのでリメイクされて欲しいなと。

>adoreさん

考えに考え、COBのチケ買っちゃいました!
CDではあまりピンと来ない曲でもライブではきっと映えると信じて、今から予習しておきます(笑)(実は5th~7thはほぼ未聴なのです)


ガルネリのセルフカバー第2弾の楽曲が発表されましたね。
Holding~や、Blame Yourselfは意外でしたが彼らならきっと上手く料理してくれると思います。
比較的ポップな楽曲が多い中、Everlastingが収録されないのはちょっと残念ですが(笑)

ライブでも感じていましたが、やっぱり中低音域パートは小野さんちょっと弱く聞こえますね。
第二弾に収録されるTHE AWAKENINGも、小野さんバージョンをライブで一度聞いた時ピンとこなかったので、どんな曲に生まれ変わるのか楽しみです。
STRUGGLE~がどちらにも入っていないのは、Syuのこの曲に対する思い入れの様な物を感じました。

>Shuさん

ラブリーのアルバムは現状スルーしています…。
興味はあるのですが、なんか他に買いたいCD、聴きたいアルバムが多い中でふるい落とされてしまった感じですね。
機会があれば聴きたいとは思っているのですが。

>B!13さん

GALNERYUSはたしかに良いバンドですね。
オリジナルのみならずカヴァーやリメイクにもちゃんと「密度」があります。

「Dream Place」は別に忘れられてはいないと思いますが、残念ながら今回のリメイクには選ばれませんでしたね。

>Tommyさん

COBにしましたか。最近のライヴはあまり観られていませんが、かなりライヴのいいバンドなので、さほど好みではない曲でもライヴでは盛り上がれると思いますよ。

ガルネリのリメイク第2弾、割と変化球な選曲ですね。
今回はだいぶ変えているという話なので、どうアレンジされているかが聴きどころですね。

>DYさん

中低域が弱いというのは、どちらかというと声質の問題もあるような気もします。
「Struggle~」はSyuの思い入れもさることながら、オールド・ファンの思い入れが一番強い曲のような気がするので、その辺も尊重したのかもしれませんね。

歌詞面で大幅な手が加えられていた「Across The Rainbow」は個人的に受け付けなかったですが、今回のセルフカバーは良いですね。ただここ最近音作りが軽くて初期の頃の様な力強さや荒々しさが感じられないんですよね。何とか改善してほしい所です。

後は個人的な願望ですが、マイク時代のLOUDNESSみたく外国人Voを迎えて一枚アルバムを作ってほしいな、と。できればダニエル・ハイメン辺りで(笑)
ちなみに私はYAMA-B派です。

>学生メタラーさん

きっと彼らなりに現在のバンドの方向性や、小野さんの声質などを考慮して「改善」した上でこういう音作りになっているんでしょうね。

ダニエル・ハイメンあたりを迎えてほしいと考えているあたり、お熱いのがお好みといった感じで、いかにもYAMA-B派ですね(笑)。