BLACK SABBATH / 13

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11年11月11日にオリジナル・ラインナップでの再結成アルバムの制作とワールド・ツアーの実施を発表したBLACK SABBATHの「再結成」アルバム。

結果的にはビル・ワード(Dr)が契約条件について不満を示したため不参加となり、「オリジナル・ラインナップでの再結成」は実現しなかった。

ビルを説得するという選択肢もあったが、2012年に悪性のリンパ腫に罹っていたことが判明したトニー・アイオミ(G)がビルを説得するまで待てないとの判断を下したようだ。

本作の制作に入るにあたって、当初はOZZY OSBOURNEのドラマーだったトミー・クルフェトスがプレイすることが予定されていたが、プロデューサーであるリック・ルービンがトミーのプレイにはスウィング感が欠如しているとして、RAGE AGAINST THE MACHINEのブラッド・ウィルクが起用されることになった。

上記のような紆余曲折を辿って発表された本作について、実の所私は全く期待していなかった。理由は単純で、98年に発表された「REUNION」に収録されていた新曲がつまらなかったからだ。

もうこのラインナップにマジックはない…と思っていたのだが、ところがどっこい、存外良くて驚いたというのが正直な感想。

作風としてはHEAVEN & HELLのアルバムで展開したヘヴィ・リフ路線であるが、ロニーが歌うといささか重苦しく感じられたサウンドが、オジーが歌うことによって独特のキャッチーさを醸し出しているのだ。これをマジックと言わずして何と言おう。

ついでに、リック・ルービンの言う通り、たしかにOZZFESTで観たトミー・クルフェトスのスタイルよりも、本作で聴けるブラッド・ウィルクのドラミングは、本作で展開されている、初期のBLACK SABBATHを思わせるサウンドにはマッチしているとも思った。

ただ、私は基本的にメロディ派であり、ドゥーミーでスローな曲よりもアップテンポな速い曲を好むリスナーである。

そしてトニー・アイオミがそういう私の嗜好に合う曲を書くことができるソングライターであることはロニー・ジェイムズ・ディオ時代やトニー・マーティン時代のアルバムで証明されているだけに、もう一度そういう曲にトライしてもらいたいという思いもある。

しかし、オジー・オズボーンを迎えてアルバムを作るにあたってはこのスタイル、このサウンドであるべきだったのだろう。それは私でさえそう思う。

アップテンポで、実は私としては一番気に入った曲である#9「Naivete In Black」がボーナス・トラック扱いにしていることも、本作の目指すものを明確にするための判断なのだろう。

初期のシンガーだからこその初期スタイルの曲を、現代的にアップデートされたサウンドで展開しているという意味では、先日来日公演を行ったVAN HALENの最新作「A DIFFERENT KIND OF TRUTH」に通じるものを感じた。

ここに収められた楽曲のクオリティが70年代の黄金期を凌駕しているかというとそんなことはないと思いますが、この出来で文句を言ったらバチが当たるってもんじゃないでしょうか。

◆本作のリーダー・トラック「God Is Dead」のPV [YouTube]




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コメント

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品川女子大生クラブです。
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また見せていただきます。

誹謗中傷対策 IT弁護士より一言

初めまして誹謗中傷対策を行っておりますIT弁護士と申します。
最近、インターネットでの誹謗中傷や暗いニュースばかりなのでこのようなブログはとても心が落ち着きます。
是非また訪問させて頂きたいと思います。

自分は期待せずにというか「メタルファンとしてとりあえず聴いておかなきゃ」という義務感に駆られて聴いてみました。

管理人さんのおっしゃるとおり、オジー以外の人が歌っていたらこれだけ聴きやすくはならなかったと思います。さすがに70年代の作品群と比べるのは酷ですよね(笑)。

ところで昔から疑問に思っていたのですが、ブラックサバスってメタルなんでしょうか?

>名も無きメタラーさん

たしかに義務感に駆られて聴くことありますね(笑)。
あんまり健全な聴き方だとは思っていませんが(苦笑)。

BLACK SABBATHがメタルかどうかということについては、迂闊なことを言えないくらい微妙な問題です。
とりあえず言えるのは、現在メタルとされているバンドに多大な影響を与えたバンドである、ということだけですね。

誹謗中傷対策 無料相談です。

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今回は特に問題は見受けられませんでした。
また立ち寄らせていただきます。

秋田アンサーです。

秋田アンサーです。
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 ドゥーム好きからすると、いや、オリジネイターに相応しい、すばらしいアルバムを作ってくれたなと思います。きけば全盛期に並ぶセールスを記録したとか(こんなヘヴィなアルバムが!)
 しかしビル・ワードがいなくて残念……とか思ってたらブラッド・ウィルクのドラミングが見事にマッチしていて、リック・ルービンもいい采配をしたものですね。

>ノームさん

この手の音楽が好きな人にとっては文句なしのアルバムでしょうね。
リック・ルービンは音楽的には特に何もしないプロデューサーとして有名ですが、今回のドラマーの選定はグッジョブでしたね。
まさかRATMのドラマーがここまでBLACK SABBATHのサウンドにハマるとは思ってもみませんでした。