BURRN!13年8月号の感想

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表紙は10月に来日公演を行なうKISS。このバンドが表紙だと格段にポップな雑誌に見えるあたり、もはや存在自体がポップ・アート。ちょうど来日の時期まで行なわれる「アメリカン・ポップ・アート展」に飾られるべき存在なのではないかという気さえする。

KISSの巻頭特集は、ヘルシンキ(フィンランド)公演のレポートに、全メンバーインタビュー、KISS AtoZと題されたKISS事典。いずれもなかなか充実した内容で、KISSファンであれば必見だろう。

そして、長年のBURRN!読者であれば感慨深いのが、かつて編集部に在籍し、現在はフリーの音楽ライターとして活躍する増田勇一氏に対する、広瀬編集長による対談形式のインタビュー。ここに来て「去った(出された?)者」をフィーチュアした意味はなんだったのでしょう。

しかしKISSってまだあと5年10年続ける気があるとは驚きです(笑)。

特集はジェフ・ハンネマンの追悼記事で、追悼式典レポートに、スコット・イアン(ANTHRAX)、ザック・ワイルド(BLACK LABEL SOCIETY)、ジョン・5(ROB ZOMBIE)による追悼インタビュー。

ただ、インタビューを読むと、この3人はジェフについて何か語るほどジェフと仲が良かったわけではないような気が…。いや、どうやらジェフはそもそも社交的ではなかったようですが。

モノクロインタビューは、私がアルバムを買ったDARK MOORやTHE POODLESをはじめ、ESCAPE THE FATE、VOLBEAT、ORPHANED LAND、DARKANE、HEAVEN SHALL BURN、EARTHSHAKERなど、それぞれ異なる意味でなかなか興味深い内容だった。

あと、スウェーデンのDEAD LORDのインタビューで、インタビューに答えたメンバーがIRON MAIDENで一番好きなアルバムは「SOMEWHERE IN TIME」で、IRON MAIDENを発見したきっかけは「FEAR OF THE DARK」だった、という話を聞いて、コイツとは旨い酒が呑めそうだ、と思いました(笑)。いや、私は酒が強くないので、実際北欧人と酒を飲んだら30分で潰されると思いますが(笑)。

ライヴ・レポートは、私も観に行ったKAMELOTLOUD & METAL ATTACKのほか、観に行き損ねたHELLOWEEN & GAMMA RAYに、あえて見送ったAMARANTHEが掲載されていて、やっぱりこのメロディック・メタル系の来日ラッシュはちょっと異常だったなあ、とあらためて感じました。

私は独身で、平均以上の所得がある社会人だから、スケジュールさえなんとかなれば経済的にはフルで観に行くことも可能ですが、一般的な学生さんとかだとどれか一つに絞らないとお財布が厳しいですよね。もうちょっと時期をバラせなかったものか…と思ってしまいます。

ライヴ・レポート、およびそれに伴うインタビューもなかなか興味深いですが、中でも印象的だったのはP74のKAMELOTのライヴ・レポにおけるアリッサ・ホワイト・グラズの写真。白い衣装にブルーの髪のコントラストが美しい。

NIGHTWISHのインタビューは、このまま問題がなければフロール・ヤンセンをこのままバンドに入れる気なんだな、という感じの内容で、フロールもそれを望んでいるようでしたが、ツォーマス(Key)はなかなか難しそうな人なので、切られるときはサクッと切られるんだろうな、という気がしています(笑)。

ディスク・レビューのクロス・レビュー・トップはまさかのHIBRIA。たしかに今月はこの雑誌にとって一番プライオリティの高い「80年代大物組」のリリースがなく、こういうチョイスになったのでしょう。

ここで90点がついているFIVE FINGER DEATH PUNCHみたいな、今アメリカで来ているバンドをクロスレビューに持ってくる懐の深さがあれば、この雑誌もまだまだ捨てたもんじゃないと思えるのですが…。

既に購入済みのHIBRIA、KALMAH、TIMO TOLLKI’S AVALONを除くと、マスト・バイはやっぱりMASTERPLANでしょうか。

BATTLE BEASTやDARDIANあたりも惹かれるし、元VELSAILLESの楽器隊による新バンド、JUPITERのシングルも気になるが、8月にアルバムが出るようなのでそちらに期待。

ジェフ・テイトのQUEENSRYCHEは、輸入盤レビューで取り上げられてしまったということはやはり日本盤出ないのでしょうか。ジェフ以外のメンバーによるQUEENSRYCHEと同日(8/21)に日本盤出すくらいのことをやってもらいたいのですが(笑)。

P100~P101の「はみだしREVIEWS」を見ると、ALICE IN CHAINSがさりげなくここで処理されていて笑いました。全米2位を獲得したアルバムも、この雑誌にかかると「シアトル産ヘヴィ・ロック・バンドの4年ぶりの新作」で片づけられてしまうのか…。

同ページで紹介されている、さかもとえいぞう(Vo)と屍忌蛇(G)によるアニソン・プロジェクト「哀旋士」って、それなんてアニメタル?(笑) 

あと、なぜかテイチクからリリースされているジャパメタ・オムニバスの「METAL MINDS」が、なかなか味のある選曲で惹かれます。アルバム最後の曲が聖飢魔IIの「Heavy Metal Is Dead」ってのは皮肉ですかね?(苦笑)

…って、このアルバムをチェックしていて知りましたが、聖飢魔IIの初期作品が今年リマスター再発されているんですね。
情弱ゆえ知りませんでした。これは買わねば…。


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コメント

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8月号

MASTERPLANけっこう楽しみですよね。
意外に点数が高くてビックリしました。
これは買わねば。

中田サ高住と申します。

初めまして。中田サ高住と申します。
興味をそそるブログですね。またお邪魔させていただきたいと思います。
これからも更新頑張ってください!

by 中田サ高住

一時期の来日ラッシュ、たしかに凄かったですよね。バイトが忙しくなければHELLOWEEN&GAMMA RAYのライヴ行きたかったのになぁ。ティモ・トルキのAVALON、参加メンバーも豪華なので気になりますが公開された曲を聴く限りだとちょっと微妙な感じが・・・。

増田さん広瀬さんの記事とKISS A to Zは特段・・・というか全くファンでない僕が読んでも面白かったです。ジーンがイスラエル出身ってのとかMTVアンプラグドがジョンとリッチーの提案から企画されたのは知りませんでした。

今月はBattle BeastとFive Finger Death Punchがマストバイです。ジャパメタのオムニバスCDの選曲コアですね。CDで持って聴いたこと有るのは2と12だけです。3、4、6、8、10、13に至ってはバンド名すら知りません(苦笑)

まとめてお返事

>ストラディキャスターさん
MASTERPLAN、なかなか期待のできそうなレビュー内容でしたね。
1st、2nd並みのアルバムだといいのですが。


> 中田サ高住さん
どうもありがとうございます。


>ハルディンさん
あの5~6月のラッシュは恐らくもう二度とないレベルかと…。
AVALON、まあまあ良いです。特筆するほどでもないですが…。


>B!13さん
若い人らしいマストバイのセレクトですね。
このジャパメタオムニバスは、80年代をリアルタイムで体験した人はそれなりに懐かしいバンドが多いのではないかと思います。

私は後追いですが、#13のバンド以外は何かしら知っています。
とはいえやはりアルバムなどでちゃんと聴いた、と言えるのは半分くらいでしょうか。

聖飢魔IIの作品のリマスター再発は嬉しいですね。
「悪魔が来たりてヘヴィメタる」の音がどれぐらい良くなっているかが個人的にはいちばん興味があります。

今月号はライブレポが読みたいものが多かったので購入しました。
5、6月のライブラッシュは凄かったようですね。やはり学生にとっては、月1でも中々きついのに、同じ月に3つも4つもライブがあれば、泣く泣く切らなければならなかったものもあったのではないでしょうか。
チケ代、CD代に、グッズでも買おうものなら1万円は余裕で使いますからね(笑)
まあ、レポ読んでると、それだけのお金を叩いてでも行く価値があるものばかりだとは思いますが。

>名も無きメタラーさん

今聴くと貧弱ですからね。
リミックスではなくリマスターなので劇的に良くなっているとは思えませんが、音量レベルが上がるだけでもだいぶ印象が変わりそうな気がします。

>tommyさん

学生の1万円は社会人の5万円に匹敵しますからね…。
なかなかこれだけの来日ラッシュはない、と腹をくくらないとどれか一つに絞らざるを得ないだろうというのはよくわかります。

「HeavyMetal Is Dead」の閣下のハイトーンはヤバイですね!
最後を飾るに相応しい名曲だったと思います(^^)/

HELLISH ROCKのライブレポが無いと思ったら、行かれなかったんですね(^_^;)
GAMMA RAYはともかく(笑)、HELLOWEENはアンディ時代の楽曲も多かったし、
最後の両バンドのメドレーもまさかの「HOW MANY TEARS」を入れてきたりで鳥肌立ちまくりでしたよ♪

アマランス、行きたかったな( ̄ω ̄;)

>メガネコアラさん

丸ごとではないとはいえ、「How Many Tears」をやったと聞いて、行けなかったことを心底残念に思いました(苦笑)。
Twitterではちょっと呟きましたが、仕事(というか接待)と被ってしまったのです。

AMARANTHEは早めに、もっと広めのハコで再来日してもらいたいですね。

今月のマストバイは同じくMasterplanです。
あとJupiterのシングルも同じく気になるので試聴してよかったら購入しようと思います。
今月号にローランドグラポウのインタビューがなかったのが残念ですね。
以前あったローランドとカイハンセンとキスクが組む話がなくなったのに
今はカイとキスクがUnisonicで一緒に活動しているのをどう思っているのか聞き出して欲しかったので(苦笑)。
そこらへんは来月号に期待ですね。

>ノヴァックさん

カイ&マイケルの件についてそういうエグいツッコミをしてくれるかどうかわかりませんが、MASTERPLANというバンド自体も大きく変わったので、インタビューは興味深いものになりそうですね。

KAMELOTとAMARANTHEは新作リリースの時の扱いはかなり小さかったですが、
やっとまともな扱いに戻りましたね。
ALDIOUSは2か月連続でカラーページでこんなに大きな扱いでビックリ。
adoreさんは日本のVRAINというのアルバム聞いたことありますか?メロスピ好きなら買いですかね?

>ぶーさん

戻ったのか、格上げしたのかわかりませんが、これくらいの扱いには値するバンドですよね。

ALDIOUSはオリコンTOP10入りしているわけで、ひょっとすると今一番売れているジャパメタかもしれないだけに、扱いが大きいのは故なきことではないと思います。
前田氏のプッシュでもあるとは思いますが(笑)。

VRAINはYouTubeなどで何曲か試聴したことがあります。
単なるメロスピではないと思いますが、キャッチーで割と好きですね。

このキャッチーさが好みであれば買いなのではないでしょうか。
買ってない人間が言っても説得力ありませんが…(苦笑)。

adoreさん、ありがとうございます。
私もYouTubeでVRAINを試聴してみましたが、X JAPANっぽい感じがありますね。
悪くないと思いました。買うかどうかは未定ですが。

KAMELOTは「EPICA」の頃からずっとカラー記事だったのに、
こないだの新作では白黒記事で、しかも無記名の記事(レコード会社が作成した記事?)でしたよね。
このへんは藤木氏復帰の効果なんでしょうね。

そうか、たしかにALDIOUSは今一番売れてる国産メタル・バンドかもしれませんね。
でも、GALNERYUSもオリコンで結構上位に入ってたと思うし、
実力や人気(観客動員)はたぶんALDIOUSより上なんじゃ?
でもGALNERYUSの扱いがずっと小さいままなのは
やっぱり男バンドだからですかね?w

ティモ・トルキの新作なかなか良かったと思うんですが、
インタビューは載らなかったですね。残念。

>ぶーさん

VRAIN、X JAPANからの影響はかなり露骨に出ていますね。

KAMELOTやAMARANTHEの扱い改善が藤木氏の尽力の賜物だとしたら、復帰してもらった甲斐がありますね。

GALNERYUSや陰陽座を大きく扱わないのは、日本の、特に見た目に華のあるバンドをプッシュすると編集部にクレームを入れてくる怨霊のようなファンがこの雑誌には憑いていて面倒くさいからと思われます。

そういう人たちが聖飢魔IIやXを「メタル」として扱うことを拒んでいるのだと思います(苦笑)。

ティモ・トルキは来月号に期待しましょう。