BABYMETAL / BABYMETAL

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昨年主だった国内ロック・フェスを制覇、EX系『ミュージック・ステーション』への出演も果たし、つい先日は女性グループの最年少記録となる武道館2DAYS公演をソールドアウトにした話題のメタル・ダンス・アイドルユニット、BABYMETALが満を持して放つファースト・アルバム。

本作はリリースされるやいなや、iTunesのDL数でアメリカやイギリス、ドイツなど世界各国のメタル・チャートの上位を記録、オリコン週間ランキングでも4位に初登場するヒットを記録している。

彼女らがメタルか否か、みたいな論議については、「メタルとは何か」の定義など所詮個人の考え方に委ねられるものなので、あまり意味はないかな、と思ってます。サウンドにメタル的な要素があって、本人たちがMETALと言っているんだからそれでいいんじゃないでしょうか。

私は基本的にメタル的なものが世間で話題になったり人気が出るのが嬉しい、と感じるタイプなので彼女たちのような存在もウェルカムです。

ただ、当初は彼女たちをきっかけにメタルに興味を持ってくれる人がいれば、と思っていましたが、現在の肌感覚としてはむしろメタラーをドルヲタに導く力の方が強いのではないかという気がしているのは気になる所です(苦笑)。

アルバムの収録曲の多くは既にシングルとしてリリースされてきたものが大半なので、彼女たちを熱心に追いかけてきたファンにとって「新曲」となるのは#7、#8、#11の3曲のみ。

こういうベスト・アルバム的な内容に「お得感」を感じる人もいるのかもしれませんが、CDを買うほどの熱心なファンにとってはもっと新曲を聴きたい、というのが本音ではないでしょうか。

まあ、パッと見ではMOAMETALとYUIMETALの区別がつかない私のような人間がファンを名乗るのはおこがましいかもしれませんが…。

とはいえ、当ブログが彼女たちを取り上げたのは2011年の12月。これはまあまあ早かったんじゃないでしょうか。これ以前の彼女たちのファンって大半が母体である「さくら学院」のファンが大半だったと思うので。

しかも翌月2012年1月には渋谷のO-WESTで行なわれた『WOMEN'S POWER 20th Anniversary』でライブも体験している。これも結構早かったんじゃないですかね。

まあ、愛なんてのは早さより深さが重要で、その後2013年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」、「SUMMERSONIC 2013」、「LOUD PARK 2013」で3回ほどライブは観ているものの、単独公演には足を運んだことがなく、音源以外のグッズには一切興味がない私はやはりファンとは呼び難いでしょう(?)。

話が逸れました。本作の内容ですが、NU-METALからスラッシュ・メタル、デス・メタル、ブラック・メタル、メロディック・スピード・メタルなど、様々なメタルの要素を取り入れたJ-POPで、メタル・ファンの琴線をくすぐりつつも、サブカル系アイドル・ファンにも受け容れやすいキャッチーなサウンドになっている。

メタルのみならず、楽曲の一部にはヒップホップやレゲエ、ダブステップなど、通常メタルと組み合わされることが少ない音楽の要素も取り入れたカラフルなものになっており、その点もJ-POPらしい。

ギターのサウンドなどはかなりヘヴィながら、当サイト/ブログのような割とコテコテのメタル・サイトに訪れてくださるような方の全てにおススメできる音楽だとは思いませんが、個人的にはかなり楽しめました。

ポイントはやっぱりSU-METALの歌がちゃんとしていることですね。必ずしもメタル向きの声ではありませんが、その清冽でありつつ凛とした所もある歌声は、メタラーの琴線に触れるものではないかと思います。

初回限定盤限定のDVDも、私が観に行ったサマソニのステージが収録されており、WOWOWが撮影しただけあってクオリティ高く、なかなか満足度が高いですね。こうしてあらためて映像で観てみると彼女たちのステージにはやはりパワーとカタルシスがあります。

熱心なファンの方にとっては、PVのオーディオ・コメンタリーで聞ける彼女たちの肉声がたまらないことでしょう。

元々は「さくら学院」の「課外活動」として始まったBABYMETALですが、今や本体をはるかに超える人気を獲得。その姿はかつて『MUSIC LIFE』誌の増刊として始まり、たちまち本体を超える人気を獲得した80年代当時の『BURRN!』誌を彷彿とさせます(?)。

もともとYouTubeなどを通じて海外での人気が高かった彼女たち、今年は欧州ツアーなど海外での活動に本腰を入れるようで(学業は大丈夫なのでしょうか)、彼女たちがどこまで大きくなるか、期待が高まります。

問題は、彼女たちがそろそろ「BABY」と呼ぶにはだいぶ成長著しいお年頃になってしまっていることですが、まあ屈強な欧米人にとっては彼女たちはBABY以外の何者でもないと思いますので、そういう意味では海外に羽ばたくタイミングだったのかもしれません(笑)。

◆公開から1週間もせず100万回再生を超えた最新MV、「ギミチョコ!」のLIVE MUSIC CLIP


◆しかし当サイトの読者にはやはりこちらか



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コメント

非公開コメント

>ただ、当初は彼女たちをきっかけにメタルに興味を持ってくれる人がいれば、と思っていましたが、現在の肌感覚としてはむしろメタラーをドルヲタに導く力の方が強いのではないかという気がしているのは気になる所です(苦笑)。

これは完全に同意ですね笑
アイドルファンの中で話題になっているというより、元々メタルが好きな人の中で話題になっているという感じがします。

買いました

私も割りと本気で、このグループをきっかけにメタルファンが増えるのを期待してますが、どうなるでしょうかね~。

まぁ今の日本で一番勢いがあるアイドル勢にメタラーが飲み込まれる形になるのはしょうがないといえますが・・・。曲の「元ネタ」はかなりオープンにしてる感じがするので、J-popファンがメタルに興味を持ったときの受け入れ体制はしっかりしてると思います。

まとめてお返事

>高見沢さん
まあ、当初においてはファンの大部分がメタラーだったような気がしますが、最近はだいぶ知名度も上がってきたからか、ももクロやPerfumeなどのファンも取り込んでいる気はします。

ただそういう人がメタルに興味を持つかというと…?


>Mark.Nさん
たしかに元ネタは調べればわかるので、そこから元ネタとしてのメタルをさかのぼる人もいるかもしれませんね。
そういうマニア気質の人はメタラーとしての適性があるように思います(笑)。

ファンが増えるかどうかはともかく、世間一般にメタルというワードをリマインドさせる効果くらいは期待したいですね。


>Rioさん
彼女たちによって、気に入ると思っていなかったものに目覚めてしまった人は多いかもしれませんね(笑)。

メタル云々はさておき、単純にエンターテインメントとして面白い存在だと思うので、素直に楽しみたいと思います。

紅月、何回聴いてもしびれます。今年40のオッサンが、10代のアイドルの唄に心揺さ振られてしまいました。まんまとドルオタにのみこまれてしまいましたね。メタルバンドがこれ演っても、ここまで感動しなかったでしょう。逆にコテコテすぎて叩かれたかも。恐らく私の様に恥ずかしがり屋?で頭の堅いメタル親父を考慮したのであろう低価格且つアイドル臭を一切排除した通常盤を購入。でも、すっかりドルオタになってしまった私は、限定盤も買ってしまいました…。

新曲が3曲はちょっと残念
個人的にはもう1曲紅月みたいなのが欲しかったです。

普段メタルを聴かない人が興味を持つきっかけになればいいですね。

「紅月」、曲の展開に久しぶりにガッツポーズしました(笑)
これは今まで聞いてなかった事が悔やまれます。
唄も直球ど真ん中で気持ち良いですね!

ももクロも和嶋さんやマーティーなどちょいちょいメタルな
エッセンスが入ってきてるので、この流れが広がると楽しいん
ですけどね(#^.^#)

初めてコメントさせて頂きます。

ベビメタのライブは3回とMステ観覧合わせて4回ほど見たことがあります。
その際近くににいる人に必ず「普段メタルは聞きますか?」と聞いているのですが、答えは10割Noです(笑)
アイドルファンからするとベビメタが好きだからメタルも聞いてみたいという感情は少ないのかもしれません(かく言う私は他のアイドルグループに手を出しつつあります泣)

しかし、ヘドバン等の雑誌では「○○のオマージュ」や「○○のリフ」等の記載が多いので
それを見てアイドルファンは気にならないのか?という疑問が湧きます(もしかしたら聞いた事はあるのかもしれませんが)
もし自分だったら、大好きなHelloweenが「この曲はあのバンドのオマージュだよ」なんて言ってたら即時YouTubeで調べると思います。
そこがメタラーとアイドルファンがベビメタに何を求めるかの違いなんでしょうか。




フィンランド+韓国のハイブリッド型ビジネスモデルを目指して

彼女たちを初めて知ったのは東日本大震災直後の時期で、twitterのフォロワーのフォロワーぐらいの方々が、怒りのリツイートと共に彼女たちの名前が連呼していて興味を持ったのが始まりでした。
今にして思えば初期の彼女たちのマーケティングにはこうした草の根炎上商法的な側面を強く意識していた部分があった気がしますが、ここのところ結構正統的(?)な人気を獲得してきているのは、私のような引っかかり方をした人間が数多くいたからだという気がします。
彼女たちは日本が世界に誇る文化的要素を数多く持ち合わせているので、ひょっとしたら世界に通用する数少ない日本人メタルアーティストとして、WACKNに出演しながらビルボードにチャートインなどという快挙を成し遂げるかもしれません。
個人的にはもっと多くのちゃんとしたメタルバンドにこういう風になって欲しいという思いもあるのですが・・・・・。

全米チャート46位に入ってiTunesでのレビュー数もどんどん増えているみたいです!
UKでも売れているみたいですし、気がついたら今世界で一番売れている日本のアーティストになってますね…

まとめてお返事2

>DYさん
通常盤を買ってから限定盤も購入、ということは「ドルヲタ化」したのはこの1週間ほどの間ということですか?
限定盤のDVDはその「ドルヲタ化」を促進する内容かと思います(笑)。


>ktynさん
新曲の少なさは残念ですね。
たしかにもう少し正統派寄りの曲があったらもっと好きになれるのに、と私も思いました。


>珍獣メガネコアラさん
「紅月」、お気に召したようですね。
SU-METALの歌は変に技巧的でなく、真っ直ぐであることが好感度高いですね。

BABYMETALの成功に触発されて、メタル的な要素を取り入れるのがトレンドになったりするとJ-POPを聴く楽しみが増えるのですが(笑)。


>エメッソンさん
Mステの観覧は相当倍率高いのに凄いですね。
BABYMETALへの興味がメタルに対する興味に結びつかないのは、やはりメタルファンとアイドルファンが音楽に対して何を求めるかの違い、ということなのではないでしょうか。


>ありおっちさん
コメントタイトルはいったい何でしょうか?(笑)。
BABYMETALは、元々は「課外活動」というスピンオフ的なものだっただけに、プロモーションと言えるほどのプロモーションはしていなかったと思いますが、(主に海外の)口コミで話題になった感じですね。

あらゆる音楽が飽和してサウンドだけで差がつけにくい現代においては、彼女たちの個性、キャラクター性も含めたミスマッチなミクスチャー感覚が斬新なインパクトになっていますね。


>高見沢さん
厳密に言うとiTunesチャートの46位ですね。賛否両論とはいえ、話題になるのはそれだけ興味を引く存在だということなので、素晴らしいと思います。

元々メタルは「歌」に魅力を依存しない分インターナショナルなジャンルなので、海外での成果を出しやすいジャンルでもあります。

彼女たちのグローバルな活動がどこまで広がるか、なかなか興味深い状況ですね。

まだ買ってないんですよね。
多分、満足出来る内容なんだろうなぁ~とぼんやり感じてますが。
SU-METALは絶対可憐ガールズの時から知ってましたが、何年後かにメタルというジャンルでリンクするとは思ってなかったですよ(苦笑)
別にドルオタとかではないんですけど……。

BABYMETALからメタルの世界に入ることは少ないでしょうね。
若手の中でも勢いがあるCrossfaithやcoldrainのファンでさえ、ほとんどメタルを聞かないですし。
聞いてもSLIPKNOT、LINKIN PARKとメタルファンから舌打ちされるバンド止まりだったり。
何故かこの2つはメタルファンから嫌われてますよね(苦笑)
僕は好きなんですけど……。
SLIPKNOTなんか音は完全にメタルなのになぁ~と思いますが「あんなのメタルじゃねぇっ!」ってよく言われるバンドですよね。
まぁ、Crossfaithとcoldrainがメタルファンから無視されてる感じですもんね。
カッコイいバンドだと思うんですけど。
純粋なメタルファンからしたら「何か違う」ってことなんですかね……?
乱筆乱文、失礼しましたm(_ _)m

>通行人Rさん

SU-METALは絶対可憐ガールズの時から知ってました、という人がドルヲタではない、と言っても説得力を欠くことおびただしいですね(笑)。

メタルであるか否か、というのは単純に音楽的な話だけではなく、多分にイメージが影響する話なので難しい所ですね。
まあ、現代においてメタルと認められることは必ずしもメリットばかりではないというか、むしろデメリットの方が多そうなので(苦笑)、coldrainやCrossfaithの皆さんにはうまいことやって成功していただければ、と思います(笑)。

まあ、陳腐な言い方ですが自分が聴いて良いと思えばメタルであろうとなかろうと楽しめばいいのではないでしょうか。

BABYMETALにしても、メタルかどうかはともかく、エンターテインメントとして楽しめているので個人的には全然アリですね。

音楽的にはメタルかもしれませんが、「彼女達にメタルが好きか」と問えば、「別に好きじゃない」と答えるんじゃないでしょうか。自分たちで曲を作っているわけではなく、ただやらされているだけですよね、おそらくは。

メタラーは単純に曲の良さだけではなくて、そこに「メタル愛」みたいなものを求めてるんじゃないでしょうか。だから、嫌悪する人が多い。

>名無しの壺さん

彼女たち自身は別にメタルは好きじゃないでしょうね。
でも裏方の人たちはメタル好きなんじゃないですかね。

まだ中学生くらいの年齢の女の子に何をどこまで求めるか、というのはその人次第だと思いますが、私は彼女たちが嫌がらずに一生懸命「メタル・アイドル」を演じてくれているだけでも素晴らしいと思ってます。

自分はベビーメタルに関してはきちんとメタルな曲をやってくれというのが真っ先に思い浮かびますね・・・・・その点ももクロはきちんとクサメタルしてますしゲストにもちゃんとHRHM界隈の方を使っているので満足です。まあ一般市民に対してメタルって意外と聞きやすいというアピールになればと。

ベビーメタルが嫌われてしまっている最大の要因はおそらく信者の発言だと思います。
自分が見聞きしたたものだとX JAPANのファンがどんどんベビーメタルに流れているとか メディア要素 世界観の作り方では聖飢魔Ⅱよりも上だとか 北欧の劣化バンドになっているガルネリよりも個性がはっきりしていて良いだとかいわゆる本来比較できないジャンルである日本の正統的なバンドを貶めるような発言が見受けられました。彼女たちの責任ではないのはわかっているのですが正直嫌悪感を禁じえず・・・・
そういった信者の方々は自分たちの盲目的な発言により自らの愛するアイドルの首を絞めていることをわかっていただきたいです。

もちろんメタル業界にも特定のバンドの信者は多数存在していると思われますが盲目的な方は少ないと思われます。良くも悪くもルーツやジャンルで音楽が似通りがちなので多くのバンドを聴く方が多い。
そういったファンの質の違いも浮いてしまっている原因になっているのだと思われます。

>ノムさん

ファンの質についてはアーティスト側ではコントロールできませんからね…。
別にBABYMETALのCDからファンの声が聞こえてくるわけでもないので、自分がいいと思えば聴けばいいし、嫌悪感があるなら聴かなければいいのではないでしょうか。

海外フェスのSONISPHERE出演が決まったらしいですね?
勢いがハンパないなと思いTwitterで「babymetal」と検索したところ海外のツイートにまじりB!誌の奥野氏のツイートが出てきました。
「おれにBABYMETALいかがですかどうですか。とか尋ねてくるな。馬鹿か。MAIDEN聴け。」
B!でマイルス・ケネディが「日本のメタルファンは寛容だね」的なこと言ってましたが……。
大半が無視してるだけで、こんな感じなんでしょうかね。
個人的には、面白いしクオリティも高いんで頑張ってほしいですが。

>梨さん

こういうのを認めることがカッコ悪いと思ってる人もいるというだけのことで、彼女たちや彼女たちのファンが気にする必要はないと思います。

個人的には彼女たちがどこまでビッグになれるのか、楽しみに見ています。

かなり時代に乗り遅れて、つい最近BABYMETALの存在を知ったものですが、ふとMETALGATEさんは彼女たちをどう取り上げているのか気になり、検索して訪れました。(本家?のWEBサイトは以前から拝見させていただいています)

書かれているとおりSU-METALの歌声はメタル向き、とは少し違いますが、何曲か聞くと「アカツキ」など陰陽座っぽいメロディーにはよくマッチしている気がしました。(あと『KARATE』も良かったかな…)

僕も10年来メタルを聞いているものですが、このジャンルへの間口を広げるという意味でも彼女たちにはもっと羽ばたいていただきたいな、と思います。

>通りすがりさん

私がBABYMETALをどう取り上げているか(あるいは取り上げないか)などという、恐らく何の意味もないであろうことに関心を持っていただくとは恐縮です(笑)。

SU-METALの声は、いわゆる「きれいなメロディ」を歌うことに向いていると思います。
それだけに、ヘヴィな曲や変わった曲もいいのですが、単純に歌メロがいい曲をもっとプレイしてもらいたいな、という思いが個人的にはありますね。