EDGUY / FUCKING WITH FIRE ~ ライヴ・イン・サンパウロ 2006(DVD)

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BURRN!誌の藤木記者をして「もしBON JOVIやAEROSMITHがまったく知られていない世界に行って、彼らとEDGUYが一緒にライヴをやったら、みんなEDGUYが一番!って言うんじゃないかと思う」とまで言わしめたEDGUYのライヴDVD。

まあBON JOVIやAEROSMITHのショウは、彼らの音楽が必ずしもジャストミートではない私が観ても素晴らしいエンターテインメントなので、藤木記者の言はいささか大げさだと思うが、ここで観られるライヴが質の高いものであることは間違いない。

楽器陣については、別段特筆すべき何かがあるわけではなく、過不足ないプレイ/パフォーマンスという以上のものではない(とはいえ、それができるメロディック・パワー・メタル・バンドはそう多くない)。

やはりこのバンドのライヴの印象を凡百のメロディック・メタル・バンドから一段上に押し上げているのは、フロントマンであるトビアス・サメットのアクティヴなパフォーマンスであろう。

デヴィッド・リー・ロスを思わせる開脚ジャンプを何度も連発し、マイクスタンドを巧みに操りながら客を煽るその様は、まさに「これぞフロントマン!」という感じである。

会場はブラジルのサンパウロで、5千人規模のかなり大きなホールでプレイしており、盛り上がりはかなりのものである。

ただ、同時期に発売されたIRON MAIDENの「FLIGHT 666」を観てしまうと、オーディエンスの規模・盛り上がり共に物足りないものを感じてしまうのも事実。

近年はここ日本のライヴ会場でもブラジル人を見掛けることが多くなり、そのエネルギッシュな盛り上がりには敬意を表しつつ、騒ぎすぎ/暴れすぎでちょっとウザいと感じている(苦笑)私ですが、やはりブラジル人も全員が全員ハイパーなわけではなく、結構おとなしく曖昧にノっている観客もかなり見受けられ、やはり同じ人類なんだな、と、ちょっと安心しました(笑)。

ただ、ライヴ本編とは別に収められたドキュメンタリー映像の中で、本作を収録する際、スタッフが1曲目でカメラを回し忘れていたため、途中でライヴを「やり直した」という衝撃的な事実が語られており、それを考えるとブラジル人の体力とテンションはやはり半端じゃない、と思いますね。

本作に収められているインタビュー映像は、「自分の好きなバンドは仲良しであってほしい」という願望を持っているタイプのファンにとってだいぶ満足のいくものであろうと思うが、私が彼らの曲で一番好きなナンバーである「Mysteria」についてトビアスは「俺の声には合っていない」と語っており、やはりこういったアグレッシヴな曲は今後減っていくのかなあ、とちょっと寂しくなりました。

いずれにせよ、本作に収められたライヴはメロディック・メタルにおけるひとつの範たりえる見事なパフォーマンスであり、彼らのファンであれば必見の映像作品に仕上がっている。


とまあ、ライヴの内容は素晴らしいのだが、本作を彼らのファン以外の人が観たとき、恐らくこのバンドをカッコいいとは思わないのではないか。

彼らはきっと一様に口にするだろう。「ヴォーカルの人、髪の毛ヤバくない?」

そう、昨年AVANTASIAの来日公演で観たときにも気になったが、トビアスの頭髪の砂漠化はここ数年で急速に進んでいる。
私と同い歳にもかかわらず、だ。

長髪をやめたのはおそらくその辺の事情もあってのことと思うが、正直ここまで来たら剃るか被るか植えるか、もっと抜本的な対応が必要なのではないだろうか。

特にそういったことを気にする風でもないトビアスはある意味カッコいいと言えなくもない。が、やはり観ていて気になってしまう。

デリケートな話題ゆえ、BURRN!でも全く触れられていなかったし、私もあまり言いたくはないのだが、トビアスに関しては、バンドの立ち位置を考えると、そろそろフロントマンとして真剣に考えるべきときが来ているのではないかと冗談ではなく思っている。

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