BURRN!14年5月号の感想

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表紙は太っていなかった頃のイングヴェイ・マルムスティーン。カッコいいですね。先月のニッキー・シックスといい、やっぱり80年代くらいまでのHR/HM系ミュージシャンはキャラが立っていてカッコよかったと思います。

いや、今の若いミュージシャンにもルックスがカッコいい人はいると思いますが、キャラのエッジが立っている人は少ない印象ですね。それはHR/HMのフィールドに限らない印象なので、世の中の流れというものなのかもしれません。

当然巻頭はイングヴェイ…かと思いきや、先日衝撃のメンバー・チェンジを発表したARCH ENEMYの新メンバー・ショットと、マイケル・アモット(G)のインタビュー。果たしてアリッサ・ホワイト=グルーズ(これがオフィシャル表記だそうな)のちょっとメンヘラっぽいキャラがアンジェラと同等の支持を勝ち得ることができるのか、注目ですね。

そしてその速報に巻頭をインターセプトされたイングヴェイのロング・インタビュー。大御所のロング・インタビューというのは時にうんざりさせられるものですが、イングヴェイのインタビューは常に面白い。話の盛り方が上手いんですね、この人は。

とりあえず「TRILOGY」アルバムがソビエト連邦で1400万枚売れた、という壮大な発言には「さすがイングヴェイ」と感心せざるを得なかったし、一方で「俺はもうアルバムはiTunesだけで売ることにするよ。もうCDは出さない」という発言には意外とリアリスティックな一面を窺い知ることができる。

まあ、日本ではまだCDで出すことを求められるのではないかと思いますが…。

その後、GOTTHARDがカラー7ページ、ALICE IN CHAINSがカラー5ページで扱われていることは、この雑誌としては「保守的ではない」台割なのではないでしょうか。

一方で、マイケル・シェンカーやジンジャー(元WILDHEARTS)、WINGERにPRETTY MAIDSといった、かつてこの雑誌でブイブイ言わせていた(?)面々がモノクロで扱われているあたり、時の流れを感じさせますね。

創刊30周年カウントダウン特集における広瀬編集長の対談相手はゼロ・コーポレーションのオーナーだった橋本徹氏。

私は90年代に正統的なメロディアス系HR/HMのファンだったので、必然的にゼロ・コーポレーションのCDは相当数聴いてきており、「ゼロ・コーポレーション世代」と言っても過言ではないリスナーなのでなかなか興味深く読めました。若い人にとっては「誰?この大阪市長みたいな名前の人」って感じなのかもしれませんが…。

当時はそんなこと思ってもいませんでしたが、今思うとこのレーベルはBURRN!誌と一種の癒着関係を築いて、ビッグ・イン・ジャパンなアーティストで儲けるというビジネスモデルを作る発端になった存在なのではないかと思っています。

なぜ突然99年にゼロ・コーポレーションを閉鎖することになったのかという一番聞きたいことについては一切語っていませんが、「音楽業界から退かざるをえなかった」という言い方からして恐らく不本意な決断だったんだろうな、という雰囲気は感じるので、真実を知っているはずの広瀬編集長はあえてそこには踏み込まなかったのでしょう。

CHTHONICの来日公演レポートに付随するジェシー(G)のインタビューにおいて印象に残ったのは、SATYRICONのメンバーは風呂に入らず臭い、ということと、TURISASのメンバーはちゃんとシャワーを浴びるものの、衣装は革製のため簡単には洗えず、本人たちでさえ閉口するほど臭い、ということ(笑)。

あと、ティモ・イソアホ氏のコラムで、マルコ・ヒエタラ(NIGHTWISH, TAROT)がIRON MAIDENからブルース・ディッキンソンが脱退した際の後任候補の一人だったことを暴露(?)しているのが興味深かった。そして彼がBABYMETALを認知していることも…。

GAMMA RAYのインタビューは、昨年のスタジオ火災の話をはじめ、ファンにとっては興味深い話ばかりですが、やはり最大の見所は、カイ・ハンセンのシャレオツな髪型でしょうか(笑)。

あとはまあ、LOST SOCIETYのメンバー・ショットがやんちゃでいい感じ。今月号のレビューの点数も高いし、LOUD PARKに出演した際、寝坊して観損ねたのが残念です。

レビュー前最後のページは、先月来日公演を行なったGWARのライブ・レポート。赤坂BLITZというなかなか大き目の会場がセッティングされていたため、招待券が出ていたにもかかわらず半分程度の客入りだったようだ。

個人的には職場からも近いし、ぜひ観に行きたかったのですが、仕事が忙しくて行けず。ライブ・レポートの写真を見ると凄く楽しそうで、観に行けなかったのが残念です。

そして、その来日公演から1か月も経たない3月24日にヴォーカリストのオーデラス・ウランガスことデイヴ・ブロッキー氏が急死してしまったため、恐らく二度と彼らのライブを体験するチャンスは訪れないであろうことがまた非常に残念です…。

クロスレビューのトップはなんとEDGUY。どうやらボーナス・ディスクで展開した80年代HR/HMのオマージュが広瀬編集長の琴線に触れたみたいですね。

しかし、あえて言おう、このバンドをクロスレビューのトップにするのは10年前からであるべきだったと。

個人的なマストバイは、そのEDGUYに、既に購入済みの、これもクロスレビュー・タイトルのGAMMA RAYとH.E.A.T、あとはANCIENT BARDSに、やたらと前田氏が推しているEPICAの新作ですかね。藤木氏が「今月のおすすめ」で触れているWARDRUMもちょっと気になってます。

◆発行元であるシンコー・ミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011405
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コメント

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アンジェラは自分の年齢とステージに立っている姿を客観的に見ちゃったんでしょうね・・・
いずれにせよ40過ぎていつまでも続けられる仕事じゃないですし
彼女がマネージメント業務に専念すればバンドがより強力になるので
前向きな人事異動ということなのでしょう

とりあえず新作が楽しみです

あ、カイのフッサフサなホスト系ヘアーにはマジおどろきましたw
ミッヒも少しダイエットして被りましょう・・・、いえ、生やしましょうよw

インギーの名言で好きなのはジョン・ハーレルも挙げてますが、「宇宙から見える地球上の人工物体は2つある。万里の長城とイングヴェイ・マルムスティーンのマーシャルの壁だ。」ですね(笑)
それとインギーの名言ではないですが、「俺は貴族だ。」と自慢するとブルース・ディッキンソンに「だから?」と言い返されたというヤツも好きです。
スパイ業務でロシアにいたイングヴェイ父がオペラ歌手に「このレコードは素晴らしいぞ。」と「TRILOGY」を勧められ、「それは俺の息子のだ」と言い返したという件はホントなんでしょうかね?事実ならかっこいいエピソードですね。

「ゼロ・コーポレーション」という字面は藤木さんの今月のおすすめページやこのサイト、ブログ、コメント欄で目にしてたのでなんとか知ってました(笑)CD棚見るとSYMPHONY Xの2nd、3rdとFAIR WARNINGの3rdの3枚しかありませんでした。全然知らない店員だと「「ZERO」ってアーティスト多作だなぁ」とか間違えそうですね(笑)実際ZENOはいますし。

CHTHONICの匂いにまいったエピソードはこぼれ話に書いてる「1番臭い彼が彼より臭い女を連れ込み、CJの隣で事を始めた」で吹き出してしまいました(笑)
LOST SOCIETYとH.E.A.Tはもっとページ割いてインタビュー載せて欲しかったですね。

>カメオさん

アンジェラはまだ充分イケてると思いますし、40過ぎてからもメタル・バンドのフロントをカッコよく張っている女性というのもいるとは思いますが、彼女的には「潮時」だったのでしょうね。

カイ・ハンセンのあのヘアスタイルも、まだまだロック・スターとしてのカッコよさを諦めていない、前向きな行動だと思います(笑)。

マイケル・キスクはもう潔くしてしまったのであれでいいと思いますが、トビアス・サメットのようにまだそんな歳でもないのにギリギリの戦いをしている人には、被るなり、植えるなり、なんらかの頑張りを見せてほしいですね(笑)。

>B!13さん

長年イングヴェイのインタビューをこの雑誌で読み続けていますが、父のロシアでのエピソードは初耳で、こういう話が未だにポンポン出てくるあたり、(その真偽のほどはともかくとして)飽きさせない話をする人だなあと感心しますね(笑)。

ゼロ・コーポレーションに関しては、当時実際「洋楽・サ行」の所に全てのCDが並べられているCDショップを見たことがあります(笑)。

LOST SOCIETYとH.E.A.Tはたしかにもっとプッシュしていいポテンシャルがありそうですね。
とくにH.E.A.Tはアイドル・コンテスト上がりのグッド・ルッキンなヴォーカリストを擁しているのですから、カラーで取り上げてほしかったところです。

EDGUYのクロスレビュー10年前…というのに完全同意です。
「HELLFIRE CLUB」あたりをもっと大々的にプッシュする…ような雑誌ではなかったですね(笑)
今年のうちにLOUD PARK+単独というかたちで来てくれれば最高です。

カイの髪型はビックリしましたが、なかなかいいじゃないか!と思いました。

>馨さん

「HELLFIRE CLUB」のときにガツーンと取り上げてくれれば、EDGUYはもっとビッグになれたんじゃないかなあ…、などと思ってます。

カイはもっと若い頃からこの髪型にしておけばよかったのに…という気持ちです(笑)。

遂にBURRNを卒業しました(笑
今後は、こちらでレビュー読んでから購入するか考えようかと。
でも、今回はわりと頑張った感じがありますねぇ。
どうしようかな・・・。
ただ、どうもこの過去の栄光にすがりすぎる紙面作りにもう限界が見えて・・。
アリス・イン・チェインズを扱うの遅いだろ!!!とか。
ま、扱い始めたことは前進なのでしょうが。

今、私の情報源はBS フジでMASA ITOのHR/HM情報番組とPRTで情報収集です。

あ、それとこちらのサイト♪ですね。

>blueさん

そんな「卒業」などと決めつけずとも、興味が持てたら読めばいいし、つまらなそうならスルーすればいいだけの話ではないでしょうか(笑)。

なお、当サイトは著しく情報が乏しい上に偏っているので、BURRN!の代わりに参考とするには無理があると思います(笑)。

カイがパワーメタルとはなんなのかと知人に尋ねると
2バスとハイトーンと答えたくだりがありましたが、向こうにはクサいという概念が無いのですかね?

5月号

マイマストバイはEDGUY。
この高得点は大学在学中に読み始めた2000年以来、ちょっと見たことがない。

広瀬編集長はお気に入りに対しては惜しげもなく高得点を付けるんですね(笑)。

>Nonameさん

私は欧米人ではなく、欧米人に直接調査したこともありませんが、どうも向こうのミュージシャンのインタビューや、YouTubeなどで見ることができる海外人のコメントから察するに、メロディの質というかタイプでジャンルを分ける、という概念はないようですね。

まあ、メロディがクサいかどうか、なんてのは極めて感覚的なものですしね…。

「2バスとハイトーン」というのは、必要十分条件ではないにせよ、必要条件を端的に表現したものではあると思います。

>ストラディキャスターさん

EDGUY史上最高得点であることは間違いないですね(笑)。

広瀬氏は、恐らくあの編集部の中で一番「推し盤」に点数を大盤振る舞いするタイプだと思います。

推す理由が個人的な好みだけであれば、それはそれで悪くないと思います。
リスナー側のハードルを上げてしまうという弊害はありますが…(苦笑)。

だいぶ絞られますが、前田さんが84~88点ぐらいの点数をつけている日本のバンドの作品が、個人的には「当たり」を引くことが多いような気がします。

今月号だと85点がつけられていたMinstreliXの「CHRONOSTRINGS」や少し前だとMy material seasonの「Awaking to the Piano Dramatic」ですね。

でも、いまだに一押しのHEAD PHONES PRESIDENTの良さはよくわかりません(苦笑)。

>名も無きメタラーさん

84~88点ぐらいの、とは随分刻みますね(笑)。
でもまあ、私も前田氏のについては、HEAD PHONES PRESIDENTとDIR EN GREYという「情念系」のバンドを除くと結構感性のツボが近いかも、と思っていたりします。

カイのフサフサなヅr・・・じゃなくて髪型に違和感を覚えたのは自分だけでしょうかw。
今月の推し盤のEDGUYの新譜、新曲もなかなかいい感触だったので期待が持てますね。

>ハルディンさん

カイのアレは、見慣れればカッコいいんじゃないですかね(笑)。
EDGUYは期待できそうですね。私も楽しみにしていますが、Amazonからは週末にならないと届かないようです(苦笑)。

ジャンルに対して「2バスとハイトーン」という表現は昔ストラトヴァリウスのティモ(二人とも)もインタビューで使ってた気がします。
両人揃ってあの手の表現方法に飽き飽きだと言ってたような。
あと誰かが2バスを高速で叩いてハイトーンで歌うのはアメリカでは受けないよみたいな愚痴も昔あったような。
アンジェラはWages Of Sinの日本ツアーで各賞を受賞した際、フロントマンとしてブルース・ディッキンソンと比較された際に
「彼はあの年齢でも見栄えがするけど、自分が同じ年齢になったときにステージに立ってるとは思えない。」
と発言していたので、大分前からそういう考えの人だったんだなと。

>升メタル?さん

まあ、毎日のようにやっていれば飽き飽きするでしょうね。
聴き手は聴きたいときだけ聴くので飽きずに求めるわけですが。
私は20年近く聴いていても未だに2バスとハイトーンが最高です(笑)。

アンジェラは自分のキャリアパスをちゃんと考えているタイプなんですね。
この業界には珍しいタイプのような気がします。

BABYMETALか・・・
自分の好みとはちょっと違うからあまり触れずにいるけど
どう受け止めたらよいものなのでしょうか。
海外ではなかなか人気なんだそうで・・・

>ヘヴィメタルスライムさん

好みではないなら別に無視していればよいのでは。海外で人気だろうと、誰が好きだろうと、自分の感覚を信じればよいと思いますよ。

ただ、単なる食わず嫌いで、多少なりとも興味がある、ということであればトライしてみてもいいかもしれませんね。
私は良い曲もあるし、面白いと思いましたよ。