DYNAZTY / RENATUS

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「スウェーデンのSKID ROW」(すみません、今私が勝手に名づけました)DYNAZTYの通算4作目となるフル・アルバム。

前作「SULTANS OF SIN」は本国スウェーデンのロック・チャートで1位、メインストリーム・チャートでも8位にランクインするヒット作となっており、同作に伴うツアーはアメリカやイギリス、中国に及んだ(しかし来日公演は実現せず…)。

前作時点のラインナップから、オリジナル・メンバーだったジョエル・フォックス・アペルグレン(B)が脱退、新たにジョナサン・オルソンなる人物を迎えている。

また、レコード会社もスウェーデン出身の有名映画俳優、ピーター・ストーメア(THE POODLESの楽曲にも関わったことがある)が所有する『StormVox Records』から、フィンランドのメタル専門レーベルとして有名な『Spinefarm Records』に移籍している。

そういった変化も影響したのか、初のセルフ・プロデュースによって制作された本作は、ラテン語で「再生する、生まれ変わる」という意味を持つアルバム・タイトルに象徴される、生まれ変わったかのような内容のアルバムになっている。

デビュー当時はグラム・バンド扱いされることも少なくないキャッチーなサウンドを聴かせ、CRASHDIETやCRAZY LIXX、RECKLESS LOVEといったバンドと同じカテゴリーで語られるバンドだったが、本作で聴けるサウンドはグッとヘヴィかつメタリックになっている。

このブログのコメントにも「最近のNOCTURNAL RITESみたいな」という形容をしていらっしゃる方もいらっしゃいましたが、あそこまでドラマティックではないにせよ、そう感じるのも頷ける、モダンなアグレッションと、ポップになりすぎないキャッチーなメロディ・センスの融合が非常にカッコいいサウンドを鳴らしている。

楽器隊が非常にテクニカルで、時にSYMPHONY Xのようなバンドをさえ彷彿させるテクニカルなギター・ソロ・パートは本作の大きな聴き所。これだけ楽器隊が主張するのであれば、これまでのような歌を中心にした音楽性よりも、Voも楽器も対等に主張するこのメタリックな路線が正解だろう。

出過ぎず、それでいて楽曲を引き立てる効果は抜群のキーボード使いも絶妙で、ヘヴィな中にも印象的なメロディをちゃんと織り込んでくるあたり、北欧のバンドらしさもちゃんとあって心憎い。

ちょっと楽曲にバラエティが乏しいが、まずは「新生DYNAZTY」のサウンドを徹底することを選んだのだろう。本作のサウンドには迷いが感じられず、潔い。

いわゆるAOR的なメロハーや、80年代ヘア・メタルの再現を求めるタイプのリスナーにはややヘヴィ過ぎるサウンドかもしれませんが、HR/HMが好きだったらきっと素直にカッコいい、と思えるバンドになったと思います。これはライブが観たいなあ。ルックスもなかなか良いし、LOUD PARKとかに出たらかなり人気出そうだと思うんですが…。【85点】

◆本作収録「Starlight」のPV



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コメント

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NOCTURNAL RITESに似てると書いたのは私ですが、一番近いのはDGMの「MOMENTUM」だと、後から気づきました(笑)

たしかにバラエティには乏しい感じはありますね。でも若々しくていいと思います。そう思うと、元々ハイテクメタルをやっていたDGMはさすが引き出しの多いバンドだなぁ、と思ったりします(笑)

DYNAZTY,DGM,SYMPHONY Xラウパ来ないかな~

う~ん、こういう路線なら他にもバンドいるよねと、思ってしまいました。「LAND OF BROKEN DREAMS」の路線を行って欲しかった。

「Starlight」のPV観て購入を即決しました。前作には2曲あったバラードが無いのがバラード好き(笑)としては寂しいですが、総合的に前作より気に入りました。ギターソロはテクニカルでカッコイイですし、シャウトもキレっキレそれでいて歌がキャッチーなのが凄く好みです。

デビューがほぼ同時期のReckless Love、Kissin’ Dynamite、H.E.A.T辺りのどれかと一緒にあるいは全部とラウパとかで来日して欲しいです。Kissin’ Dynamiteは評判の良かった初来日公演観れなかったんですよね・・・。

まとめてお返事

>Mark.Nさん
あー、確かにDGMっぽい質感もありますね。DYNAZTYの方がストレートかつキャッチーですが。
その辺がひとつでもLOUD PARKに来たら大歓喜ですね。


>大介山さん
同じ路線がいるから、てなことを言ってしまうとメタル・バンドの99%以上が存在意義を失ってしまいます(笑)。

「Land Of Broken Dreams」は名曲でしたが、外部ソングライターの曲でしたからね…。


>B!13さん
バラードが1曲あれば、もう少しアルバムにメリハリが効いたかもしれませんね。
でもまあ、それはそれで硬派な感じでいいと思います。

彼らや、挙げているRECKLESS LOVE、KISSIN' DYNAMITE、H.E.A.Tなどはもっと評価されるべき若手ですね。
KISSIN' DYNAMITEは、歌や演奏はボチボチでしたが、パフォーマンスとして非常に魅力的でした。

初めまして。
いつもブログ読まさせて頂いております。

DYNAZTYは前作がLAND OF BROKEN DREAMS以外の曲がいまいちピンとこなかったのであまり期待していなかったのですが、タワレコで試聴してすぐ購入しました。
前作よりキャッチーな曲ばかりでかなり愛聴してます。来日して欲しいですね~。

KISSIN' DYNAMITEも確か今年に新アルバム出すのでそちらも期待ですね!

>まりお温泉さん

はじめまして。

私も前作は「Land Of ~」が突出しているなー、と思っていましたが、本作は方向性を変えてきましたね。こちらの路線の方が好みです。

KISSIN' DYNAMITEも、ライブで感じたエネルギー封じ込められたアルバムを期待しています。