BURRN!14年7月号の感想

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懐古表紙第7弾は、若かりし日のデイヴ・ムステイン(MEGADETH)。

ムス大佐は今でも年齢(と、おそらく不摂生であろう生き様)の割には崩れてないほうだと思いますが、やはりこの頃の美しさは格別ですね。この人がいなければ、ただでさえ少ない日本でスラッシュ・メタルを聴く女性がさらに半減していたのではないかと思います。

しかし「8月にサマソニで来るから」という理由での表紙抜擢はどう考えても不自然で、ニッキー・シックス→イングヴェイ・マルムスティーン→フィリップ・アンセルモからのデイヴ・ムステインという流れは、どう考えても「顔で選んでいる」と考えざるを得ません。

果たしてこの4か月で女性読者の呼び戻し/獲得はできたのでしょうか…。

というわけで単なる過去の振り返りインタビューになっているわけですが、これまで「通説」とされていた話がいくつか否定されていたり、新たな事実が語られていたりと、ファンにとっては楽しめる内容でしょう。

続く、新ヴォーカリスト、アリッサ・ホワイト=グルーズを迎えたARCH ENEMYのインタビューは、新作リリースのタイミングということもあり、順当に興味を引く内容と言えるだろう。80年代リアルタイム組ではない身としては今一つありがたみのない30周年企画がなければ、このインタビューが巻頭であり、アリッサとマイケル・アモット(G)が表紙を飾るはずだったと思うのですが…。

ARCH ENEMYの新作は良い出来だったと思いますが、アリッサのクリーン・ボイスも聴きたかったと思っている人は私の他にも結構いるのではないかと思います。それに対してアリッサは、メンバー全員が女性のプロジェクトで歌うからARCH ENEMYでは必要のないことはしない、と言っていますが、別に私はアリッサのクリーン・ボイスが聴きたいのではなく、ARCH ENEMYにクリーン・ボイスのパートが入ることでどのようなマジックが生まれるか、に興味があるんですけどね。

なお、アリッサについては、この青い髪を続けるのであれば、もう少しメイクをキツめにしたほうが違和感がなくなると思います。大きなお世話ですが。

そして続くは来日公演も盛況だったというCARCASSのライブ・レポートとインタビュー。MEGADETH、ARCH ENEMY、CARCASSという並びで、エクストリーム・メタル寄りのファンのハートをゲットだぜ!企画でしょうか(笑)。

30周年企画の特集ページについては、いよいよ「ネタ切れ感」が漂い始めたので、あまり触れないでおこうと思います…。

モノクロのインタビューについては、私の偏愛をさておいても、ティモ・トルキのものが群を抜いて面白いと思います。

ティモ・トルキがかつて受けていた自己啓発セミナーが、本人の人格の陶冶に一切寄与していなかったことは遠く日本にいるファン(私)にさえ明らかでしたが、どうやらようやく本人もそのことには気づいたようで、「良いことをやりたいのなら、本当に身近な人達に対する自分の態度を変えなくてはいけないんだってことに、ある時点で俺は気付いたんだ」と発言しています。

その割に、インタビュー内容から伝わってくる人柄が以前と変わらぬ尊大で失礼な人格のままである、というのが人間というものの業の深さを感じさせてくれます(苦笑)。

「昔のファンも新しいファンもSTRATOVARIUSがあの(『VISIONS』の時期の)ラインナップでまた一緒にやるのを是非観たいと思っているんだろうな」などと言っていますが、個人的には全く観たいと思っていません。今のティモ・トルキにはかつてのような才能のきらめきが感じられないのに対し、今のSTRATOVARIUSのラインナップは最高ですからね。

STRATOVARIUSの名曲「Black Diamond」の曲タイトルが、ティモ・トルキの作曲中にティモのつま先を舐めていた黒いビアデッド・コリー犬を「まるで黒いダイアモンドのようだ」と感じ、ティモ・コティペルトに「”Black Diamond”というタイトルで曲を書いてくれ」と依頼し、コティペルトが「ある日本人女性のことを歌詞にした」という興味深いエピソードが語られています。

このエピソードを聞いて、「”Black Diamond”とはきっと私のことだわ」と思った女性の方がいたらぜひお会いして、なぜそう思ったか、詳しくお話を伺いたいですね(笑)。

どうでもいいですが、ティモ・トルキがデヴィッド・ディフェイス(VIRGIN STEELE)の歌唱パートで編集時にカットした「犬が吠えているかのような声」とは、VIRGIN STEELEのアルバムでしばしば聴くことができる「ゥギャウ!」みたいなアレのことですよね(笑)。

ALDIOUSについては、新譜リリースに合わせて最近目立つようになってきたタイアップ広告記事のダシにも使われていて「いいように利用されているな」という印象です(笑)。前田氏入魂のインタビュー記事は来月も続くそうですが、来月もまたタイアップ広告記事に使われてしまう、ということでしょうか?

レビューについては、マストバイは購入済みのARCH ENEMYと、オリジナル・ラインナップによるALIEN。

他には「最高傑作」と評されているEQULIBRIUM、広瀬編集長がALIEN以上の点数をつけている北欧メロディアス・ハードのFAITH CIRCUSあたりを筆頭に、AMBERIAN DAWNやBROTHER FIRETRIBE、TITANIUMなども気になるものの、今月のダークホースは、このクラスのバンドにしては珍しく、説明書きではないキャッチコピー付の4C1P広告が入っている「歌舞伎メタル・バンド」WHISPEREDなのではないでしょうか。PV観ても結構カッコいいし、気になる…。

◆WHISPERED「JIKININKI」のPV


※発行元であるシンコーミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011407
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コメント

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ティモの発言を読んで、本屋さんで噴き出しそうになりました(笑)
管理人さんと全くの同意見で、今のストラトが最強だと思います!『VISIONS』時代のラインナップに戻すなら、ヨルグ親方も呼んでこないとイケませんね。

今回のARCH ENEMYのアルバム、前作が長いなぁって感じただけに、今回のコンパクトさは大歓迎です!
楽曲も充実してますね♪

黒人でもない日本人女性の黒く神秘的な部分・・・

なんか噂の御家騒動あたりから、勢いもあって良いアルバムを出しているバンドが(最近だとEDGUYとかARCH ENEMYとかCARCASSとか)我々読者からしたら正当な理由なく表紙逃してるように見えてしまいますね。

せめて、新作発表とはリンクして欲しいところです。

ごく個人的ですが、例えばUNISONICの新作発表のタイミングあたりで表紙全盛期マイケル・キスクとか。
あとこれも個人的ですが、最近モノクロでは納得いかないバンドが多いです。
別にこれまでの表紙のバンドにも今月のMEGADETHにも全く罪がある訳ではないんですが、この30周年特集こそモノクロページ行き程度の適当な記事がほとんどな気がします。ロートル引っ張りだして、昔の栄光について、ヨイショしていい気分でしゃべらせて、なんかイタいのが多いです。。。言い過ぎですかね?
でも、繰り返しますが、バンドには全く罪がないと思ってます。

それでもやっぱ、この雑誌は80年代組でないとそんな売れないんすかね?

Burrn!のいちファンとしては路線変更を希望したいです〜。

おっしゃる通り今のティモ・トルキに才能のきらめきは感じませんね…インタビューは面白いのでその才能?を音楽面で生かしていったらいいのでは

WHISPEREDは1stの頃はかなりハマってたのですが、何だか新しい恋人が出来た頃にひょいと元恋人が現れたような気分です(笑)

まとめてお返事

>メガネコアラさん
ヨルグ親方が現役復帰するとは思えませんし、ヤリ・カイヌライネンは普通に上手いベーシストですが、ラウリ・ポラーに比べると地味極まりないですし、ギターの腕前ではティモ・トルキはマティアスに数段劣りますし、過去の曲をプレイしない、ということでなければ過去のラインナップに戻る必要はありませんよね。

ARCH ENEMYの新作は、作り込まれているけど冗長さがないのがいいですね。


>名も無きメタラーさん
優等生的に考えれば、髪や瞳の色、ということになるのだと思いますが、97年という時代から、実はティモ・コティペルトはガングロのコギャルに恋していた、と考えてみるのも一興ですね。


>単なるBurrn!ファンさん
実際、この表紙・内容で売上が上向いているのだとしたら、雑誌としては既に詰んでますね。
メタルという音楽自体はまだ世界的には詰んでないと思いますが、日本では詰みつつあるのかもしれません。


>patoさん
インタビューの才能を音楽に転化させることができたら、ティモ・トルキはかなりの大物になれそうですね。
それでもイングヴェイには及ばなそうですが(笑)。

WHISPEREDについては、元カノが意外なほどいい女になっていた、という感じでしょうか?(笑)

マーティさんだけがクリーンだったというのが興味深いですね。

来月号の表紙は誰なのでしょうか?巻頭特集はJUDAS PRIESTみたいですが、2月号でロブ・ハルフォードが表紙だったので違う人だとは思いますが。

それにしてもフロール・ヤンセンってデカいですね(笑)。

>名も無きメタラーさん

マーティはクリーンだったから日本人化することができたのでしょう。

来月号の表紙は、かつて年に2回MR.BIGを表紙にした雑誌ですから油断はできません。
真面目な話、若かりし日のロブ&グレンではないかと踏んでいます…。

フロール・ヤンセンはライブで観ましたが、デカいですよー。
NIGHTWISHのギタリストはチビなので、並ぶと気の毒なほどです。

ティモ・トルキと並んでいる分にはまだマシですけどね…(?)。

始めまして。
4年位サイトは拝見してますが、初めてコメントします。
最近のB!誌は表紙共々ホンットにつまんないなぁと20代の私からすると思います。個人的にはもっと各国の新人や売れてるバンドの情報が欲しいです。数少ないメタルの雑誌なので…

30周年企画はマジでネタ切れ臭いですよね(笑)あと、今月号から読み始めた人が写真の横の星の数や愛のあるイジリをしてる本文を読んで楽しめるのかな?と不安になります。僕は大体分かりましたが、ジェイムズのスケボーという項目が分からなかったです。ゆるい感じな企画なのにしっかりロニーがトップなのがBURRN!らしさですかね(笑)

記事は読んでませんが、ドレゲンのアー写が斬新だなと。清春の目を細めたキメ顔と同じくらいインパクトありました(笑)

あと、最近のLOUDNESSの記事って昔話が中心で、それなりには楽しめてましたがなんかなぁとは思ってました。でも今月のインタビューは新作の内容とこれからの活動の事を語っていて前向きで良いなと思います。

マストは同じく購入済みのARCH ENEMYと、インタビュー読んで興味持ったLOUDNESSです。LOUDNESSは3期までしか持ってませんが新作はガツンとヘヴィで思ったより歌メロも良くて凄く良いアルバムだと思います。1st時のような路線に戻ったらしいリンキンも届いてませんが楽しみです。

>ゴエたさん

はじめまして。
このサイトを4年くらいご覧になっているということは、もうかなり引き返せない所に来ていらっしゃいますね(笑)。

たしかに今20代で、フレッシュなバンドをもっと知りたいと思っている人にとっては今のBURRN!はあまり面白くないでしょうね。
雑誌媒体の限界なのかもしれませんが…。

>B!13さん

あの30周年企画が楽しめる人向けに雑誌を作っている、ということであれば、もはや新参者の入り込む余地はないですね…。

今回のLOUDNESSは良さげな感じですね。
まだ買えていませんが、いずれ買うつもりです。

LINKIN PARKも今回は久々にメタル者の評判がいいですね。
1stは大好きですし、ちょっと聴いてみようかな、という気になっています。

お久しぶりです。
パソコンが壊れたり、リフォームがあったりで去年の秋頃からしばらくメタルから離れておりました。
ARCH ENEMYとALIENは必ず買います。
EQUILIBRIUMは最近メンバー交代が多く不安定なイメージなので少し心配かな。血眼のようなクサクサな曲がいっぱい入っててほしいです。

SYMPHONY Xおめでとうございます!できれば初日のラインナップに加えてほしかった…メロディ派は両日駆り出される運命でしょうか泣
そしてNOCTURNAL RITESの新作は一体いつ笑

adoreさん
えぇ、最近はメタルを聴いた当初はイマイチピンとこなかったディオやロニー期のサバスの良さがわかりはじめたので相当戻れない位置まできてます(笑)

私はアンドレマトスのタイムトゥービーフリーからメタルに目覚めましたが、当時回りにメタラーがいなかったのでこちらをはじめ様々なレビューサイトで必死に情報収集をしてました。

>学生メタラーさん

お久しぶりです。
リフォームやパソコンの故障でメタルから離れる…?
も、もしかしてやはり最近の若い人はオーディオ機器ではなくパソコンで音楽を聴いているのですか?

SYMPHONY Xは、彼らを待望していた全てのファンにとっておめでたい話であるはずなのに、なぜかまるで私個人の願望が叶ったかのように祝ってもらえています(笑)。

NOCTURNAL RITESはどうなるんですかねー…。
アルバムがほぼできているという話もあったのに、このまま空中分解だけは避けてもらいたいですね…。

>ゴエたさん

ANDRE MATOSのソロで開眼とは、いきなりちょっとマニアックな所から入っていますね(笑)。

周りにメタラーがいないのに自力でのめり込んでいき、クラシック・メタルにも目覚めてしまったとあれば、これはもう引き返せないかもしれませんね(笑)。

お互い末永く楽しみましょう。

トシを取っても見られる数少ないミュージシャンですよね<ムス大佐
個人的にはもうすぐ70のグレン・ティプトンの変わらなさが驚異的だと思います
禿げない、太らない、は重要ですねw

アーチエネミーの新作は肩透かしするくらい(良い意味で)変化がなかったです
でもアリッサがガテラルだけをいつまで我慢できるか・・・・
アモット兄も「クリーンはこのバンドではやらない」なんて言わないで
シングルのB面曲でもいいから一度クリーンVoの曲を作ってみたら?
でないと2~3年後にアリッサが「ヴォーカリストとして閉塞感を感じたから」
とか言って脱退してしまう気がします

最後に、ジミーペイジがえらくお爺さんに・・・・

>カメオさん

禿げない、太らない、重要ですね。私も今の所兆候ありませんが、注意していきたいと思います(笑)。

ARCH ENEMYは今回は手堅く来たと思ってます。
手堅くやろうと思って実際に良いものが作れるバンドは力のあるバンドなので、そこはさすがという感じですが。

クリーン・ヴォイスを使った曲はぜひ聴いてみたいですね。
ありがちなサビだけ歌い上げ、みたいなのじゃなく、彼らならではの使い方、ってあると思うんですけどね。

ジミー・ペイジはもう十年前くらいからこんな感じかと…。

初めまして。
80年代のB!をリアルタイムで読んでいた女性です。
昔からB!の表紙になるようなバンドのファンではないこともあり、
古本のような最近のB!の表紙にはうんざりしています。
海外のメタル雑誌の表紙を見るほうがトレンドがわかり、新鮮です。

10代の時に聞いた音楽は特別ですが、今でも別世界をみせてくれるような音楽を聴きたい。

NEMESIS

STRATOVARIUSといえば『ネメシス~最終形態』をリリースする意義はあるんでしょうか?
超マニアでないと買わないのでは…(苦笑)。

adoreさんはX JAPANのベストアルバム買いましたか?

編集後記の編集部員の皆さんのイラスト、髪型が変わってる。

最近また広瀬氏の90点癖が戻ってきた感があります笑

私はX JAPANのベストお布施のつもりで買いました。新作は待つ方がバカなのか?

>さまよえるメタラーさん

はじめまして。
80年代のB!を読んでいらっしゃったということは私よりも先輩ですね(笑)。

たしかに最近のBURRN!はメタルを知っていて、雑誌の事情を知らない人が見ると古本に見えてしまいそうですね(苦笑)。

私ももちろん10代の頃に聴いた音楽が特別ですが、ノスタルジーではない、新しい感動を生み出してくれるバンドをBURRN!にはサポートしてもらいたいと思いますね。

>ストラディキャスターさん

『ネメシス~最終形態』、とりあえず当初の日本盤に入っていなかった曲も入ってますし、ツアー・ドキュメンタリーも観てみたいので、私は買いますよ。

こういうマニアを搾取するような商品に対する印象は決して良くないですが、こういう商品がリリースされるということはそれなりに人気があるということですから、その点は喜ばしいですね。

X JAPANには、これまで充分お布施をしましたので、今回は見送りました。
新作だったら迷わず即買うのですが…。

>NOV-LYNNさん

たしかに最近また広瀬編集長がメロハー系を中心に高得点を連発するようになっていますね(苦笑)。

X JAPAN、これで新作を出さずに時々ツアーだけをやる存在になってしまうとしたら、ガンズより酷いですね(苦笑)。
量産はできないにせよ、YOSHIKIには才能が残っていると思うんですけどね…。