LOUDNESS / THE SUN WILL RISE AGAIN

loudness26.jpg

このジャケットを見れば往年のファンであれば「!」となりますよね。
どう見ても彼らの全米デビュー作「THUNDER IN THE EAST」のアートワークです。

なんでも、近年彼らがニューヨークでライブを行なった際、かつて彼らがアトランティック・レコード参加のアトコ・レーベルから全米デビューしたときに同社の副社長を務めていたデレク・シャルマンの娘がスタッフとして関わっていたことから、デレク・シャルマンが再びLOUDNESSにアメリカでの活動を持ちかけたのだという。

バンドはもちろんその話に乗り気になったものの、デレク・シャルマンが狙っていたのは「80年代の姿をそのまま再現するクラシック・ロック」としての彼らを再度売り出すことで、アメリカにおいてはそういうノスタルジックなサウンドに対する需要とマーケット存在するため、そこに当時それなりに成功していた彼らを当て込もうと考えたのだろう。

しかし、当時の姿をそのまま再現することをよしとしなかったバンド(というか高崎晃?)は、結局そのデレクのオファーを蹴った。

結果的に本作に収められたサウンドは、80年代、90年代、00年代を通過した「彼らのサウンド」であり、「THUNDER IN THE EAST」のセルフコピーなどではない。

二井原実復帰第一弾となった「SPIRITUAL CANOE」、ロゴを80年代のものに戻した「RACING」で、2度に渡って「80年代のLOUDNESSサウンドがそのまま再現されることはない」ということを痛感させられていたので、今回は特に失望はない。

まあ、90年代のあのわけのわからない(失礼)インド三部作を通過した人間にとっては、本作に収められたサウンドは紛れもない「メタル」であり、リフ、ソロともにちゃんと練られており、メリハリがあって楽しめる。

冷静に考えれば、80年代の彼らのサウンドだって決して一定ではなく、常に時代性を意識した結果ああいうサウンドになっていたわけで、LOUDNESSというバンドは常に彼らなりに時代性を反映したヘヴィ・メタル・サウンドをプレイしてきたバンドなのだ。

票が読みやすい「Crazy Doctor Part2」や「Crazy Night Part2」を作ることなく、自分たちの考える「現代のヘヴィ・メタル」を追求するその姿勢はやはり「日本を代表するヘヴィ・メタル・バンド」としての気概と讃えるべきだろう。

まあ、正直なところ、「Crazy Doctor Part2」や「Crazy Night Part2」、あるいは「S.D.I Part2」や「Soldier Of Fortune Part2」を演ってくれた方が嬉しかったですけどね!(小声)

現在の音楽マーケットの在り方を考えると、かつてのような鳴り物入りの展開は難しいかもしれませんが、彼らが再びワールドワイドに活躍できることを心から願っています。【82点】

◆本作のタイトル曲「The Sun Will Rise Again」のMV




最近、二井原実に多大な影響を受け、LOUDNESSの追っかけをしていたというB’zの稲葉浩志と、二井原実の対談動画が公開されましたが、これが実に興味深い。

本来は稲葉浩志がメインで二井原実はゲストのはずなのに、完全に二井原さんのトークがメインになってしまっている。
ロニー・ジェイムズ・ディオがどうとか、ロブ・ハルフォードがどうとか、果たしてB'zのファン(特に女性)にとってこの動画は楽しめるのでしょうか(笑)。

英語で歌うことについての話とか、ヴォーカル志望の人には勉強になる話でもあると思います。


二井原さんの歌が上田正樹とか憂歌団に通じる関西黒人音楽シーンの流れにある、という話は納得したなー。メタル・シーンにはなかなかいないですよね、こういうスタイルのヴォーカリスト。

この人をヴォーカリストに抜擢したLOUDNESS(というか高崎晃と樋口宗孝)のセンスはやっぱり凄いと思います。
世界で通用するには、単に上手いだけじゃなく、英米にはいないような個性のシンガーを入れる必要がある、と最初からわかっていたんでしょうね。

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

気になってた対談、動画ありがとうございました!
LOUDNESSの新譜、やっぱり聞かないと(笑)

タッカンのカラオケ話は面白かったですね^m^

>メガネコアラさん

この対談動画おもしろいですよね。
ていうか高崎晃がロブ・ハルフォードばりに歌えるのであれば、もはや二井原さんは不要なのでは…(笑)。

ニイ原さんの前は、福山雅治と対談していました。
純度100%の格闘技の話でした。
女性ファンだけでなく、格闘技が好きな人でないと全く楽しめなかったも思います。
でも今回のニイ原さんとのは面白かったですね。
稲葉さんは、ファンクラブの会報で、怒った時は何を聴く?…という一言Q&Aで、TESTAMENTと答えていました。
やはりメタルもそれなりに知っているのだなぁ、と思いました。
LOUDNESSとは関係のない話で失礼しました。

>鼻毛大魔神之助左衛門太郎さん

福山雅治との対談も知っています。格闘技にはあまり興味がないので観ていませんが…。

稲葉さんがマニアック過ぎない程度に結構なメタル・ファンだというのは依然から知っていましたが、ファンクラブの会報にTESTAMENTの名前を出すとは、やはりなかなかですね(笑)。

稲葉さんと二井原さんとの対談も面白かったけど、福山さんとのUFC対談はもうめちゃくちゃ面白くって一時間笑いっぱなしでした。格闘技好きな人があの動画見たら稲葉・福山両氏への好感度絶対上がると思います。
逆に、格闘技まるで知らない稲葉・福山両氏のファン(特に女性)があれ見てどう思うかは知らないですけど…(笑)。

第3期の「LOUDNESS」以降の作品を聴いてない僕ですが、今作はかなり満足してます。聴くまでは不安も半分ありましたが、それが吹き飛ぶくらい僕には会心の出来でした。

イントロSEから4曲連続でのアグレッシブな畳み掛けでヤられました。全体的にヘヴィですが歌メロ、とサビのキャッチーなところが気に入ってます。8曲目の「Rock You Wild」のスローなパートのリフがパンテラっぽかった3期っぽいなと思いました。大作が2曲とも良い出来なのが良かったです。

>アドル・クリスティンさん

福山雅治との対談は、格闘技に詳しくない私には「この動画、誰得なんだろう…」という思いしかありませんでした(笑)。

>B!13さん

本作はなかなか良いですね。
『LOUDNESS』以降のアルバムを聴いたら、さらに良い出来だと思えると思いますよ(笑)。

自分も今回はかなり好評ですし買ってみようと思います。
king of painを買ってもうラウドネスは新作を聴くバンドじゃないんだな・・・・と悲しく思っていただけに今回はとても楽しみです!
インド3部作は怖くて買う気も起きませんが・・・・

>ノムさん

まあ、LOUDNESSに何を期待するかによって多少評価が分かれる(あるいは曲によって好悪が分かれる)かもしれませんが、力作だと思います。

インド三部作は、LOUDNESSではなく「東洋流のヘヴィネスを追求する」という高崎晃のソロ・プロジェクトみたいなものだった、ということで片付けていいのではないでしょうか…。

前にポール・マッカートニーが来日した時も思ったのですが、もりあっがってるのに廃盤とかで過去の作品を聴けないのは残念だと思います。ラウドネスもワーナー時代が聴けないので残念です。
まぁ、20位の子CDを買いに行くと言うと物を大切にされてるんですねと感心される時代なんで、
仕方ないかもしれませんが・・・。

>大介山さん

まあ、ちょっと聴きたいという分には、ネット上でいくらでも聴けてしまいますからね…。
わざわざCDをプレスするのは割に合わないのでしょう。
こればかりは時代の流れと諦めざるをえないかもしれませんね…。

今作良さげですね。
King of painから良盤続きなんで買ってみようかな、ラウパも出るみたいだし。
前々作のEve to Dawnなんかもキャッチーな曲も揃ってたんでオススメですよ!

個人的には現メンバーになってから、一番気に入っているアルバムです。80年代のファンに限らず、どの時代のファンにも聴きやすいアルバムだと思います。30年以上のキャリアがあって、これだけのクオリティの高いアルバムを作ることができるバンドは、なかなかいないと思いますよ。

次のアルバムを創る時は、かつてのマックス・ノーマンやエディ・クレーマーのようなプロデューサーと一緒にやって欲しいですね。マックス・ノーマンは音楽の仕事から引退してしまってようですけど。

ラウドネスというとエックスを思い出してしまいます。92年1月に東京ドームに初めてエックスを観に行ったんですよ。ところが、その後、ⅩからTAIJIが脱退。ラウドネスに加入した時には、さすがにビックリしましたよ。第3期ラウドネスのライヴも何回か観に行きましたけど、あのメンバーでのライヴも最高でした。

>名も無きメタラーさん

「RACING」以降スルーしてしまっていましたが、彼らのことですから、その後のアルバムも実はクオリティ高いんだろうな、とは予想しています。

LOUD PARKは楽しみですね。

>ランディさん

XのTAIJIが加入した、ということでLOUDNESSの存在を認知した若輩者です(笑)。

第3期LOUDNESSのカッコよさがわかったのは、だいぶ年齢を重ねてからでしたね…。

いずれにせよ、未だ現役感を失わない、凄いバンドだと思います。

対談面白かったです\(^_^)/

お二人の対談初めて聞きました。とても面白かったです。稲葉さんも、筋金入りのメタラーなんですね。対談に、testamentが、出てくるのは、びっくりしました。私も、メタラーなので、嬉しかったですね。お二人とも、ますますのご活躍期待しています。

まさかの

BURRN!1月号でまさかの表紙高崎晃でラウドネス特集ですよ。

自分がHR/HMを聴き始めた頃は、高崎晃はソロアルバムで『氣』を発表していたので、むしろインドが当たり前なのですが(^^;。

3部作が不評というのは、80年代KING CRIMSONみたいなものか(;´д`)?

>矢代一美さん

この対談面白いですよね。音楽へのパッションも伝わってきますし。
全てのメタラーが稲葉さんみたいだったら、メタラーもモテたんでしょうね(笑)。

>ゆうていさん

基本的には「洋楽雑誌」であるB!に日本人アーティストが表紙になったというのは感慨深いですね。まあ、LOUDNESSは80年代後半には既に半ば「外タレ」扱いだったと聞きましたが。

インド三部作、意欲的な作品で芸術点は高いけど、オールド・ファンには不評という意味では80年代KING CRIMSONに通じるものがあるかもしれませんね。

80年代KING CRIMSONは後から再評価されましたが、果たしてインド三部作が再評価される日は来るのでしょうか…(苦笑)。