BURRN!14年8月号の感想

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表紙は2月号で表紙になったばかりのロブ・ハルフォード(Vo:JUDAS PRIEST)と、グレン・ティプトン(G:JUDAS PRIEST)。

メタル・バンドは星の数ほどあるのに、1アーティストが年に2回も表紙を飾るのはいかがなものかと思いますが、MR.BIGと違って「ゴリ押し感」はないですね。もはや押しも押されもせぬメタル・ゴッドですし。

そのJUDAS PRIESTのインタビューはありきたりな「新譜インタビュー」だが、「年表で振り返るJUDAS PRIESTヒストリー」は、バンド活動の全容が一度に把握できる読み応えのあるものになっている。

この時期来日ラッシュだったこともあって、ライブ・レポートは私が観に行ったAMORPHISPRIMAL FEARの他、GAMMA RAY、RHAPSODY OF FIRE、EXTREMEにTNTと、時間や懐が許せば観たかったものも含め、かなりのボリューム。

レポートを読んで、RHAPSODY OF FIREとEXTREMEはやっぱり観たかったなあ、とあらためて思いましたね。

GAMMA RAYのカイ・ハンセンのインタビューは、キャリアを振り返り、総括する内容になっていて、長年のファンにとっては楽しめるものになっている。

30周年記念インタビューは、元BURRN!の編集部員であり、その後『METAL GEAR』(今の若い人は知らないと思いますが、かつて存在したメタル専門誌です。かく言う私も実物は古本でしか見たことがありません)の編集長を務め、その後レコード会社のディレクターとして数多くのメジャー系HR/HMアーティストを手掛けた深民淳氏。

日本のメタル業界にガッツリ関わってきた人だけに、オールド・ファンにとってはなかなか興味深い話が聞ける。ジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラの関係については言葉を濁している観が否めませんが。

30周年総合ランキングという企画は、キャリアの浅いバンドにとってフェアじゃないが(何しろ主要部門にランクインしている中で一番「若手」なのが既に15年選手であるCHILDREN OF BODOMのメンバーなのだ)、BURRN!がどういうバンドのファンに支えられてきたか、そして投票をするほどの熱心な読者がどんなアーティストを支持してきたかというのが端的に伝わる内容かもしれません。

余計なお世話ですが、カラー6ページでフィーチュアされているALDIOUSはRe:NOとトキの写真ばかりがフィーチャーされててメンバーの女性同士ギスギスしないんですかね? 

新譜レビューに関しては、マストバイはJUDAS PRIESTとUNISONIC。JUDAS PRIESTのレビューは「大絶賛」という感じではなく、まあ過剰な期待はせずに聴いてみようかな、という感じです。

UNISONICは、カイ・ハンセンが作曲に関わっていないとのことだが、デニス・ワード(B:PINK CREAM 69)が、HELLOWEENやAVANTASIAを「研究」して曲作りをしたとのことで、こちらは期待して聴いてみたいと思います。

あとはSABATONにOVERKILL、LACUNA COILといった高得点アルバムがそれぞれ気になりますね。

細かいことですが、今月3枚くらいスペインのHR/HMバンドのアルバムが「Avispa Music Japan」というレーベルからリリースされていますが、なぜこのタイミングでスペインなのでしょう?

◆発行元であるシンコーミュージックのWebサイト
http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=2175011408
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コメント

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表紙については温かい目で見守っていこうとようやく決心しました(苦笑)30周年記念号ってヤンギの45周年号みたいに分厚い感じなんでしょうかね?10月号の発売日近くにBURRN!の表紙の常連であるあのバンドが新作を出すので彼らが表紙かな?と予想してます。

ポールギルバートがオンラインのギター教室を始めてからインタビューが上手くなったという話はなるほどと。MR.BIGの震災直後のライブについてのエピソードは観に行ったので感動的でした。急に会場が変更になってプチ迷子になったんですけどね(笑)

アレキシとかマイケルアモットも表紙の常連メンバーだよなと思ってたらランク外なんですね。
僕がBURRN!を読み始めた2010年以降のブライテストホープ部門ってALDIOUS(2010)、CYNTIA(2012)といった国産のガールズメタルバンドが受賞してるんですが、ALDIOUSの受賞って国産バンドではANTHEM以来25年振りだったんですね。それに、ガールズメタルどころか女性ヴォーカルのバンドとしても初受賞だったんですね。

各パート総合ランキングや表紙登場ランキングトップ10のメンツからただようのは大物臭なのかロートル臭なのか笑分からないけどもよく見るメンツですね。ムス大佐の上位が意外。
スペインのバンドが突然発売されるのはW杯でスペインが優勝するのを期待してたからでしょう(適当)

>B!13さん

震災直後のMR.BIG、ご覧になったんですね。
プチ迷子(笑)も含めて印象深い思い出になったのではないでしょうか。

昔のBURRN!読者というのは、国産バンドや、女性バンドに冷たかったような気がしますが、近年は投票数が減ったので、ALDIOUSやCYNTIAの持つ組織票が力を発揮しているのかもしれませんね。

>NOV-LYNNさん

ムス大佐の上位は、表紙登場回数ですね。
MEGADETHはキャリア長いですし、デイヴ・ムステインは日本人好みのルックスなので、フィーチュアされる機会が多かったのではないでしょうか。

スペインは、W杯を当て込んだのだとしたら、とんだ計算違いでしたね(苦笑)。

プリーストのロブのインタビュー内容が興味深かったです
今までは自身も周囲もロブの喉の衰え(再結成以降)については
全く触れてきませんでしたが
ロブ自身がかつて当たり前にできた(歌えた)ことが10数年前か
らできなくなり、激しいストレスを抱えていたと・・・

確かに再結成の時点でロブの喉はハルフォードの最後のツアー
時と比べてもかなり衰えており、ノストラダマスやメイド・オブ・メタル
での歌声はかつてのロブを知っているファンとしてはかなり辛いものが
ありましたが、ロブ自身からこのような意識改革のコメントを聞た後だと
新作に対してはまた違った聴き方ができそうです

ただ、今は全米チャートはたったの32,000枚でTOP10にランクインできるんですね・・・
違法DLが横行しているとはいえ、低音質の違法DLで多くのエセファンが
満足するとはとても思えないので、音楽自体が下火なんですかね?

今月はUNISONICが是非押さえたい音源です。
インタビューでキスクが48なのには驚きましたw
後はアングラのファビオを含めてのアルバム製作は予想の範囲ないながら嬉しいです。最近VISION DVINE、ラプソと今一煮え切らないアルバムにしか携わってないだけに、キコとラファエルにはファビオを活かしたアルバムをつくってほしいものです。w

>カメオさん

私はHALFORDから再結成後JUDAS PRIESTのタイミングでの衰えはさほど気になりませんでしたが、やはり09年のLOUD PARKあたりになると、これ以上おじいちゃんに無理をさせるのはいかがなものか…と思っていました。

中音域でも、唯一無二な「声の力」がある人だとは思いますけど…ね。

アメリカにおけるCDの売上の落ち方はドラスティックですね。
違法DLもさることながら、音楽の聴き方自体がSpotifyやYouTube、Pandoraのようなストリーミングによる「所有しない」方向に向かっているのが原因でしょうね。

>goetaさん

マイケル・キスクは46歳と言ってますね。
HELLOWEENへの加入時には弱冠18歳だったそうですから、長い年月が流れました。

ANGRAにファビオ、というのはどうしても「ゲスト」感が否めませんが、素晴らしいシンガーであることは間違いないので、せっかくの機会ですからファビオの能力をフル活用した傑作を作ってもらいたいですね。

思い返しても来日ラッシュは異常でしたね。結局、行けたのはTNT だけだったのですが、大阪は来日の初日でまだトニーの声は出てましたよ。確かに高音でメロディーは追うのは辛そうでした。だから、高音吐き出しタイプの「TELL NO TELLS」なんかを最後にやってくれたらサプライズだし締まるのにと思ってました。

>大介山さん

「Tell No Tales」を最後にやったら、それでトニーは燃え尽きるかもしれませんね(笑)。
たしかに締めにやってくれたら盛り上がりそうではありますが。

PRIMAL FEARとRHAPSODY OF FIREは久々の来日なのに
インタビューもないし、ずいぶん扱いが小さいな~と思いました。
一方、ALDIOUSは先月も5ページぐらい載ってましたよね。
今月は6ページだし、担当が藤木氏から前田氏に変わってから
やけに扱いが大きくなった気がします。
まあ、前田氏のお気に入りバンドは読者のニーズがそれほどなさそうなバンドでも
たくさんページを割いて猛プッシュすることが多いから
ALDIOUSの厚遇も当然の成り行きなのかもしれませんが。

JUDAS PRIESTの新作は「あまり良くないんだけど批判するわけにはいかない」
というレビュー担当者の本音が透けて見える気がw
絶賛してないってことは大して良くないんだろうって思っちゃいますw

>ぶーさん

PRIMAL FEARとかRHAPSODY OF FIREとか、この辺の欧州系アーティストに対しては基本的に冷淡ですよね、この雑誌。

一方でALDIOUSに限らず、最近の日本のガールズ・メタルには割と甘いですよね。
まあ編集者がオッサンになってしまったということなんでしょうけれども。

昔と違って今のガールズ・メタルはルックスがまあまあ良いですからね(笑)。
実際に会ってしまうと応援したくなってしまうのでしょう。

JUDAS PRIESTのレビューについては、私も全く同じことを感じました(笑)。

Unisoniの新作ではデニスワードがHELLOWEENやAVANTASIAを「研究」したそうですが、
言い換えればデニスがHelloween在籍時のカイハンセンの作曲方を取り入れたってことですね?
途中からUnisonicに参加したくせにカイの影響力はすごいと思います!
それだけUnisonicに守護神伝的な音楽をやって欲しいと思ってる人が僕を含めて多いってことですね!

話し変わりますがWork Of Artの3rdの発売が決定しましたね!
Youtubeで新作のトレーラー見ましたが今度の新作も期待できそうです
発売日が待遠しくて仕方ありません!

>ノバックさん

カイ・ハンセンは「メロディック・パワー・メタル」という「型」を生み出したオリジネイターですからね。ましてマイケル・キスクはそのジャンルを魅力的に具現化することに貢献した「伝説のヴォーカリスト」ですから、彼らに期待されるのはやはりそういう音なのでしょう。

WORK OF ART、相変わらず溌剌としつつもほのかに哀愁が滲む絶品のメロディアス・ハードを聴かせてくれそうですね。
この手のジャンルでは最高に期待しているバンドです。

この雑誌は、本当にアンチ・ラウドネスなんですね。7月のツアーの日程も記載されていませんでしたからね。編集長もよっぽどラウドネスに恨みでもあるんですかね。

自分は80年代からの読者なんですけどね。昔は本当に面白いと思って読んでいましたよ。現在では、化けの皮がはがれた感じですね。メタル雑誌はこれだけしかありませんから今でも買っていますけど。酒井さんが追放されても、この雑誌はあまり変わりませんね。読者の人もこの雑誌の記事を信用している人はいないと思いますよ。アルバム・レビューも広告を出したバンドに高い点数を付けているのがバレバレ。編集長が好きなダヴルディーラー、梶山、下山なんかは、個人的に好きではありません。ハッキリいって音楽的につまらないですから。インターネットの時代になって、すっかり読者を騙す事ができなくなりましたね。これでは雑誌だって売れなくなりますよ。

>ランディさん

今回の新譜は今までよりは持ち上げられているような気がしますけどね。
それでも「世界のLOUDNESS」がALDIOUSよりはるかに小さい扱いというのも、時流とはいえ切ないものがありますね。

酒井氏がいなくなっても変わってないのは確かですね。まあ、現場で作っている人たちが変わっていないわけですから無理もありませんが…。

雑誌が売れなくなったことはいろいろな要因があると思いますが、この雑誌の場合、なまじ編集者のスタンスが他の雑誌よりもよく見えるだけに、そういったことで読者が離れてしまうリスクがありますね(逆に編集者を信頼して買っている人もいるのでしょうから、一概にそれが悪いとは言えませんが)。

忙しくて、まだ、聴いていないのですがジューダスプリーストのニューアルバムは楽しみです。早く買って聴きたいですよ。伊藤政則さんのパワーロックトゥデイで初めてオンエアされた曲を聴いた時、なんかハルフォードの曲みたいだな、という印象でした。だけど、なかなかいい曲だな、と思いましたよ。

個人的に、初めてジューダスプリーストのライヴを観たのは、ペインキラーのツアーの来日の時でした。プリースト脱退後のファイトの94年の来日公演も観に行きましたよ。この頃のライヴを観ている事もあるんでしょうけど、個人的にロブの声の衰えを感じたのは、ハルフォードの来日公演のときですね。特に2003年の来日公演の時は、かなり苦しそうに歌っていたのを覚えています。年齢のことを考えると仕方がないと思いますけど。2012年の来日公演の時も声が出ていませんでしたね。本人は必死だったと思うんですけど。

深民淳さんが編集部にいた頃の事を思い出すと懐かしいですね。この頃は世界的にメタルシーンに活気が合った時代ですよ。メタルギアも昔、何回か買った事もありました。当時はフリーライターだった前田さんがメタルギアで仕事をしていましたね。フリー時代から、この人の原稿は好きでした。

>ランディさん

PAINKILLERのときの来日公演を観たなんて羨ましい。
正直ちょっと今の彼らのライブを観るのはつらいです。無理してる感がありすぎて。

私がメタルを聴き始めた頃にはMETAL GEARは既に休刊してましたね。
前田さんは、それが音楽的に好きなのか、そのアーティストの人物が好きなのかがやや不分明なことがありますが、ちゃんと好きなものを好きと言っている感じがしますね。

前田さんが書いた129ページの記事は忘れられないですね。自分は、スラッシュメタルが大好きなので、ユナイテッドのライヴには何度も行きましたよ。横山さんとは、ライヴ会場で何度もお会いしました。物凄く気さくでいい人でした。亡くなった事実が今でも信じられません。本当に残念です。それこそ、今でもライヴハウスに行くとビール片手に現れそうな気がしてしまいますよ。

>ランディさん

UNITEDはLOUD PARKで一回観ただけで、アルバムも何枚か聴いたもののピンと来なかった私には、あまりこの件について語る資格はありませんね。
ただ、故人のご冥福を祈るだけです。